読んだら旅に出たくなる!元添乗員が選ぶ旅行が深くなる本21選

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読んだら旅に出たくなる!元添乗員が選ぶ旅行が深くなる本21選

読んだら旅に出たくなる!元添乗員が選ぶ旅行が深くなる本21選

更新日:2019/02/15 20:38

藤井 麻未のプロフィール写真 藤井 麻未 元秘境系海外旅行添乗員、トラベルライター

どこに旅をしようか悩んいる、旅先についてより深く知りたい、旅気分に浸りたい…そんな時にオススメしたいのが旅の本です。それはガイドブックに限らず、雑誌や写真集であったり、小説やエッセーであったり。これらを読んでおくことで旅先について驚くほど生き生きとイメージが湧き、実際訪れた時の感動も倍増するのです。今回は、世界を旅した筆者が読んでおいて良かった!というオススメ旅本をご紹介しましょう。

    目的によって読み分けたい!感度の高い旅雑誌

    目的によって読み分けたい!感度の高い旅雑誌

    写真:藤井 麻未

    ガイドブックほど実用重視でなく解説本ほど固くない雑誌は、旅のイメージを沸かせるにはもってこい。写真が主体なので直観的に旅先のイメージを掴めます。中でも特に感度が高く、それぞれ個性的な切り口の筆者愛読雑誌をご紹介します。

    1.CREA Traveller(クレア トラベラー)
    発行:文藝春秋
    洗練された上質な旅を提案する雑誌が『クレア トラベラー』。大胆なカットの美しい写真が旅情を誘います。いつかは行ってみたいラグジュアリーな邸宅ホテルや絶景のワイナリー、砂漠でのグランピングや夢のようなアイランドホッピングなど、大人のためのドラマチックな旅を演出してくれます。紹介されるホテルやレストランは五つ星やミシュラン獲得店も多く、特別感のある旅にピッタリ。もちろん街の人気カフェや耳寄りな観光スポット、穴場のショップなども多数紹介されます。

    目的によって読み分けたい!感度の高い旅雑誌

    写真:藤井 麻未

    2.TRANSIT(トランジット)
    発行:有限会社euphoria factory TRANSIT編集部
    旅先について徹底的に深く知ることができるのが、トラベルカルチャー誌『トランジット』。独自の切り口で、芸術、文化、民族、歴史などその国の実態に深く切り込んだ面白い特集を組んでいます。使われる写真も他とは一味違いハイセンス。個性的なフォトグラファー、ライター陣が臨場感溢れる文章を綴っているのもポイントです。

    3.Coyote(コヨーテ)
    発行:(株)スイッチ・パブリッシング
    更に読み物的な要素を高めたのが『コヨーテ』。スポットの紹介というよりは、作家や写真家など玄人トラベラーたちが辿った旅のフィルターを通し、様々なスタイルを提案するというもの。旅そのもののワクワク感を高められる雑誌です。

    目的によって読み分けたい!感度の高い旅雑誌

    写真:藤井 麻未

    4.FIGARO japon voyage(フィガロジャポン ヴォヤージュ)
    発行:CCCメディアハウス
    『フィガロジャポン ヴォヤージュ』は、『フィガロジャポン』のキラーコンテンツのひとつである「旅」に特化したムック本。地中海の離島からヨーロッパの小さな田舎町、地元民が集う市場や洒落たプチホテルなど、メジャーな場所から人々の暮らしや文化について言及した内容まで、各地の雰囲気を体感できる1冊になっています。

    写真:左からVol.38、33、24

    やはりあると便利!必携ガイドブック

    やはりあると便利!必携ガイドブック

    写真:藤井 麻未

    5.地球の歩き方 ガイドブック
    発行:ダイヤモンド・ビッグ社
    ガイドブックの老舗ともいうべき『地球の歩き方ガイドブック』。日本人の海外渡航自由化に伴って79年に創刊された本書は、ほぼ世界中の国と地域を網羅しており随時情報が更新されています。様々なガイドが出回る中、情報量についてはトップクラス。個人旅行からツアーまで幅広く役立つ情報を網羅しているのがポイントです。

    添乗員の間でも基本中の基本として必携。お客様の間で最も読まれているガイドブックというのがその理由です。個性的な情報やスポット探しはネットやインスタグラム、雑誌などで収集し、本書は辞書的に使うのが筆者流です。

    やはりあると便利!必携ガイドブック

    写真:藤井 麻未

    6.地球の歩き方 GEM STONE
    発行:ダイヤモンド・ビッグ社
    『地球の歩き方』には様々なシリーズが派生していますが、中でも魅力的なスポットを紹介しているガイドが『地球の歩き方GEM STONE』シリーズ。パリやローマといった人気観光地のみならず、南アフリカやガラパゴス諸島など個性派な場所も扱っています。

    テーマについても美食や街歩きだけではなく、モロッコの路地裏散歩、ヴェネツィアのバーカロ巡り、北欧のデザイン探索、メキシコデザインホテルの旅、北京の古い建物探訪など、通常のガイドとまた一味違った魅惑的なテーマで絞られた内容。ガイドブックのサブとして旅のテーマ探し用に持つと良いでしょう。

    読めばワクワク感も倍増!旅気分を盛り上げる本

    読めばワクワク感も倍増!旅気分を盛り上げる本

    写真:藤井 麻未

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    行く場所は決まっていないけれど、どこかへ旅をしてみたい。日常生活の中でも旅気分に浸りたい。そんな時にオススメなのが旅気分を盛り上げる本です。

    7.深夜特急/沢木耕太郎
    発行:新潮文庫
    旅人のバイブルとしておそらく最も有名なのが沢木耕太郎の『深夜特急』。突き動かされるように一人旅に出た26歳の筆者が繰り広げる、壮大なノンフィクション旅行記。手に汗握る香港・マカオ編から始まり、2万キロのユーラシア大陸の旅へ。臨場感溢れる文章に、旅に出たくなること間違いありません。

    読めばワクワク感も倍増!旅気分を盛り上げる本

    写真:藤井 麻未

    8.旅する力―深夜特急ノート/沢木耕太郎
    発行:新潮文庫
    『深夜特急』から16年の年月を経て沢木耕太郎が書き下ろした長編エッセー。『深夜特急』では自分が旅をしているかのような臨場感が伴うのに対し、こちらはその旅を一歩引いて見つめ直す、まるで旅ノートを読み返しているような感覚です。

    本編に描かれなかった裏話、沢木耕太郎が何を考え感じていたのかが描かれ、『深夜特急』と合わせて読むと面白いでしょう。デビュー秘話や旅に対するスタイルなど、作家であり旅人としての沢木耕太郎の考えを知ることができます。『旅する力』を先に、その後『深夜特急』を読むというのもオススメです。

    読めばワクワク感も倍増!旅気分を盛り上げる本

    写真:藤井 麻未

    9.いつかは行きたい一生に一度だけの旅BEST500/ナショナルジオグラフィック】
    発行:日経ナショナルジオグラフィック社
    地球規模の科学、自然、文化などを扱うナショナルジオグラフィック社が発行したビジュアルガイド。ナショジオならではの美しい写真と共に紹介される500の旅プランは、ロマン、冒険、美・・・など胸躍るキーワードで厳選されたものばかり。

    地下世界探検の旅、アラスカでの犬ぞり体験といった冒険的なものから、ロシア皇帝の通った水路を巡る旅、バージニア植民地の旅、フランス印象派ゆかりの地を巡る旅など文化的なもの、イタリアのトリュフとキノコを味わう旅、本物のインド料理を求める旅といった美食ものまで、テーマによってカテゴリー分けされた旅はどれも魅力的。

    旅のヒント、所要日数なども簡潔に示されているので、カタログ的に旅を探して具体的なプランを立てるまでの参考にするのにピッタリです。ただ眺めているだけでもワクワクした旅気分に浸ることができます。

      事前知識で旅は変わる!知識系の旅本

      事前知識で旅は変わる!知識系の旅本

      写真:藤井 麻未

      感性の赴くままに動く、そんな旅も素敵です。しかし添乗員としてお客様に様々な解説をしながら旅を提供してきた筆者は、旅は事前知識によって、何も知らないで訪れるよりも何倍も深く、臨場感に溢れ、そして印象深くなるということを知りました。とはいえ専門書や小難しい歴史書を勉強するのも大変です。そこで、初心者でも面白く旅に必要な歴史や文化、美術などの知識を深められるオススメ本をご紹介しましょう。

      10.怖い絵/中野京子
      発行:角川文庫
      2017年東京と兵庫で開かれた「怖い絵展」で中野京子の美術書を知った方も多いかもしれません。作家でありドイツ文学者でもある中野京子は著書『怖い絵』シリーズの中で、名画に隠された「恐怖」をテーマに解説しています。美しい名画に隠された、実は恐ろしい背景や背筋も凍る物語を知ることで、絵の世界へ惹き込まれつつ時代背景や歴史までも知ることができます。

      11.名画の謎/中野京子
      発行:文春文庫
      同じく中野京子の『名画の謎』シリーズもオススメ。こちらはギリシャ神話、陰謀の歴史、旧約新約聖書編があり、どれも旅を深めたいなら知っておきたい必須テーマ。名画に隠された陰謀や裏話がちょっぴりコミカルなエピソードも含めて解説されており、思わず惹き込まれてしまいます。

      事前知識で旅は変わる!知識系の旅本

      写真:藤井 麻未

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      12.ヨーロッパものしり紀行/紅山雪夫
      発行:新潮文庫
      旅行作家、紅山雪夫の著書は旅での「なぜ?」に明快に答えてくれます。添乗員時代の参考書としても非常にお世話になりました。特に『ヨーロッパものしり紀行』はくらしとグルメ編、建築・美術工芸編、神話・キリスト教編に分かれ、中でも建築・美術工芸編は脱帽です。

      ヨーロッパを旅していれば必ず見学する教会建築。何だかどれも同じように感じてしまい、ガイドで○○様式云々〜と説明されてもサッパリ・・しかし、建築・美術工芸編では教会建築のしくみや特徴、簡単な見分け方、見所などを非常に分かりやすく解説しています。これを読めば教会見学が何倍も楽しくなること間違いありません。

      13.イスラムものしり事典/紅山雪夫
      発行:新潮文庫
      その他トルコやモロッコなどイスラム圏の人気国へ行く場合にも知っておくと楽しいあれこれを解説した『イスラムものしり事典』など、紅山雪夫の著書は旅を知識面で面白く肉付けしてくれます。

      国別のオススメ旅本(ヨーロッパ編)

      国別のオススメ旅本(ヨーロッパ編)

      写真:藤井 麻未

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      14.ギリシャ/パルテノン/柳広司
      発行:実業之日本社文庫
      ギリシャ旅行では必須ともいうべき「パルテノン神殿」見学。しかし、この建築物の本当の凄さを知っている方は少ないかもしれません。柳広司の『パルテノン』は、古代ギリシャで起こったエピソードを3つの短編小説として描いています。歴史解説ではなくあくまで小説なので読みやすく、登場人物が生き生きと描かれ、まるで自分が当事者になったかのように感情移入できるほど。これを読めば実際にパルテノン神殿を目にした時の感動が違います。

      国別のオススメ旅本(ヨーロッパ編)

      写真:藤井 麻未

      15.イギリス/イギリスはおいしい/林望
      発行:文春文庫
      一般的に不味いと言われるイギリス料理。これでもかと語られる不味い料理の描写はお見事としか言いようがありません。思わず興味津々で読んでしまい、読後は不思議と本場のイギリスで料理を食べてみたくなるのです。もちろんタイトル通り美味しいイギリスの食べ物についても書かれています。料理を通して語られる、どこか温かいイギリスの人々や価値観など、イギリスへの愛に溢れた素敵な本です。

      国別のオススメ旅本(ヨーロッパ編)

      写真:藤井 麻未

      16.ベルギー/ベルギーの最も美しい村全踏破の旅/吉村和敏
      発行:講談社
      写真家吉村和敏が、ベルギーの美しい村々を取材したビジュアルガイド。写真家ならではの美しい写真で、人里離れた小さな村や中世の雰囲気がそのまま残る村など、珠玉の村々を紹介しています。美食なども含め、魅力的な郊外の村々を発見することができるでしょう。フランス編も出版されています。

      17.フランス/パリのカフェをつくった人々/玉村豊男
      発行:中公文庫
      今も昔も花の都パリを象徴してきたカフェやブラッスリー。実は、これらはフランスの地方であるオーヴェルニュやアルザスの人々が作り上げた文化だったのです。本書では、そんなパリのカフェ(ブラッスリー)文化のルーツを紐解き、フランス伝統料理やカフェ、ブラッスリーでのあれこれなどもコラムにまとめています。華やいだパリの世界はもちろんのこと、素朴なフランスの田舎町へも旅をしてみたくなる一冊です。

      国別のオススメ旅本(アジア編)

      国別のオススメ旅本(アジア編)

      写真:藤井 麻未

      18.ネパール/神々の山嶺/夢枕獏
      発行:集英社文庫
      山岳小説の金字塔ともいうべき夢枕獏の『神々の山嶺』。エヴェレスト登頂に人生をかけた男たちの物語ですが、そこに描かれるカトマンズの埃っぽい熱気や独特の空気はネパールへの旅情を誘います。もちろんトレッキングツアーに参加する場合などは感動ものですが、そうでなくともネパール便の機内から見えるエヴェレストや各地で姿を見せるヒマラヤの名峰に、一気に小説の世界がフラッシュバックして胸が熱くなること間違いありません。

        秘境辺境・廃墟などマニア本

        秘境辺境・廃墟などマニア本

        写真:藤井 麻未

        19.国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!/吉田一郎
        発行:ちくま文庫
        極小国家や自称独立国家、常識では判断できない珍妙な国家・地域などマニアな国々を紹介する本書。世界には実に様々な国があるものだと驚くでしょう。バチカンやモナコなどの有名どころや、イタリアの山中にあるサンマリノやスイスとオーストリアに挟まれたリヒテンシュタインなど、ヨーロッパ各国からアクセスしやすいマイナーな国々も多いので、王道をメインにしつつ少々変わった行き先も含めたいという方にもオススメできます。

        秘境辺境・廃墟などマニア本

        写真:藤井 麻未

        20.奇界紀行/佐藤健寿
        発行:株式会社KADOKAWA
        2010年に発行された写真集『奇界遺産』、TBSの深夜番組「クレイジージャーニー」出演などで注目を浴びる写真家佐藤健寿のフォトエッセイ。佐藤氏が体感した摩訶不思議な国やスポット、儀式や人物などを旅行記形式で綴っています。『奇界遺産』が写真主体なのに対し、こちらは文章が主体なのでまるで自分が体験したかのようなドキドキ感に浸ることができます。

        秘境辺境・廃墟などマニア本

        写真:藤井 麻未

        21.世界のすごい廃墟
        発行:日販アイ・ピー・エス株式会社
        美しい写真で世界の廃墟を紹介するビジュアルガイド。ノルウェーの打ち捨てられた灯台、アトランタの農場刑務所、大量の朽ちた列車が眠るボリビアの列車の墓場、イタリアの谷底の廃村など、哀愁漂いつつ美しい廃墟たち。中には観光地として訪れることが可能な場所もあるので個性派トラベラーは注目です。

        価格:本体680円+税

        旅本の魅力

        今回は、これから旅に出る方、また日常の中で旅気分に浸りたい方どちらにもオススメの旅本をご紹介しました。事前にイメージを膨らませておくことで、旅は何倍も深いものになります。また最近はネット上で手軽に世界の情報が手に入りますが、情報量が多すぎてどれを見て良いか戸惑うことも少なくありません。そんな時は是非本を手に取ってじっくりと読んでみて下さい。きっと素敵な旅のヒントが見つかるはずです。

        ※2019年2月時点の情報です。最新情報は公式サイトなどでご確認下さい。

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