冬のヨーロッパと言えば、シーズンオフと言われ人気がないイメージがあります。確かに、比較的高緯度にあるため冬は日照時間が短く、どんよりとして暗く寒い毎日が続くため観光客に避けられる時期といえます。
ですが、そんな冬だからこそ楽しめるイベントや、冬ならではの魅力が堪能できる地域があります。そこで今回は、冬こそ行きたいヨーロッパ!と称して、魅力満載のスポット9選をご紹介します。
北極圏に位置する国、アイスランドは氷河や温泉が織りなす自然が美しい貴重な国です。そんなアイスランドを訪れ満喫するのにおすすめな季節はずばり“冬”。
冬になると見られる「オーロラ」や「氷の洞窟」は自然が創り出す芸術。
特に最近では「氷の洞窟」がインスタグラムなどをきっかけに人気を集めています。「氷の洞窟」は、アイスランド東部にあるヴァトナヨークトル氷河の下にできる洞窟です。夏は氷河が溶けてしまう危険があるため立ち入り禁止となるので、まさに冬だからこそ楽しめる自然の絶景です。
この写真の記事を見る ≫
ヨーロッパのアルプス山脈でウィンタースポーツを楽しむ…そんな夢のようなことが、実際は気軽に行えるのです。アルプス山脈で最も有名な山、マッターホルンを見ながらスキーやスノーボードが楽しめるのは何とも贅沢。
マッターホルンはイタリアとスイスの国境付近にあるため、イタリア側のチェルビニアとスイス側のツェルマットと、どちらにもマッターホルンが見えるゲレンデが広がります。
コースは初中級者向けですし、スキー板などのレンタルも完備されていますので観光客でも気楽に楽しめます。ただし標高は3000メートル級のため空気が薄いので、無理をせずにマイペースで楽しむようにしましょう。
この写真の記事を見る ≫
ノルウェー北部の町、トロムソは北極圏に位置しているため、首都のオスロやノルウェー第二の都市ベルゲンなどとは違う雰囲気を持っています。ここに来ると北極圏に入ったと実感できる、そんな町です。
そんなトロムソからは冬場には連日オーロラツアーが開催され、数あるスポットからその日に一番見やすいスポットを選んで連れて行ってくれます。オーロラは様々な自然状況が整った時にだけ見られるまさに奇跡の現象ですので、滞在中に必ず見られるという保証はありませんが、もしも見られたとしたら一生の思い出になるような旅となるでしょう。
この写真の記事を見る ≫
フィンランド北部に位置するロバニエミ。ここは北極圏のすぐ南にある小さな町ですが、一年の半分は雪に埋もれているような極寒の地です。このロバニエミにあるのが「サンタクロースの村」。
サンタクロースの村では、まるで絵本から飛び出てきたような白髭のサンタクロースに会えます。クリスマスの時期だけでなく、年中サンタクロースに会える貴重なスポットです。ここでは本物のトナカイが引くそりを体験できたり、クリスマスの時期に届く手紙を申し込んだりすることができます。
子どもだけでなく大人も思わず興奮してしまうこと間違いなしの体験です。
この写真の記事を見る ≫
全部巡りたい!ドイツで特におすすめのクリスマスマーケット5選by Akiko Nilsen
冬と言えばクリスマス。そしてヨーロッパのクリスマスと言えばクリスマスマーケット。クリスマスマーケットはやはり本場ドイツが最も賑わいを見せています。
同じドイツ国内でも場所によって特色のあるマーケットが開催されていますので、時間が許す限り様々な街のマーケットを巡ってみるのがおすすめです。
各マーケットでは毎年オリジナルのグリューワインマグも作られていますので、集めたりお土産に買って帰るのも良いですね。
写真提供:Nuremberg Christkindlesmarkt
この写真の記事を見る ≫
冬のウィーン観光でお勧め!地元の人にも人気のスケートリンクby バレンタ 愛
オーストリアの首都、ウィーンは音楽の街としても知られており年中観光客が賑わいます。そんなウィーンの顔ともいえるのが市庁舎です。伝統的な建物が維持されている市庁舎前では、クリスマス前にはクリスマスマーケットが開かれています。
クリスマスマーケットが終わると、広大なスケートリンクとなり大人も子どもも楽しめるスポットとなります。周りには屋台が出たりレストランがオープンしていますので、一日中楽しむことができます。
写真提供:(C)stadtwienmarketing
この写真の記事を見る ≫
アドリア海の女王といわれるヴェネツィア。冬は浸水が起こりやすく、中心地であるサンマルコ広場が水浸しになることもしばしば。それでも特に寒さの厳しい2月中旬から3月初旬にかけて世界中から人々が押し寄せるのです。
その理由は、カーニバル。仮面をつけてピエロや中世の貴婦人など、様々な衣装を身に着けた方々が街中を闊歩するこの時期は、ヴェネツィアが一年で最も輝くシーズンなのです。
寒さは厳しいですが、それ以上に人々の熱気がすごく、熱い体験ができることでしょう。
この写真の記事を見る ≫
寒い時期ならではの魅力が満載!チェコは冬にこそ行くべき!by ジュマペル ヤマモト
東欧のチェコは、ドイツと隣り合っていることもあり東欧の中でもアクセスしやすい国です。内陸にあるため冬は寒さが厳しいのですが、だからこそ冬を楽しめるような工夫がされています。
例えば、温かいスープ料理や秋から冬にかけて旬を迎えるジビエ料理など、身体を芯から温められる料理が揃っていますし、街並みもどことなく冬空が似合います。
この写真の記事を見る ≫
ベルギーの首都、ブリュッセルから電車で約40分という距離にあるゲントは、12世紀以来中世都市として栄えた町。当時の面影を残すギルドハウスが立ち並ぶ街並みは、それだけで一見の価値があります。
そんなゲントでは3年に一度、町中が光り輝く祭典が行われます。この時期にはアーケードや建物に光が灯り、夜のゲントを美しく彩ります。この時期にヨーロッパ旅行ができるのであれば心に留めておきましょう。
ちなみに、首都のブリュッセルでもグランプラスではクリスマス前のアドヴェントの時期に大掛かりなプロジェクションマッピングが開催されます。こちらは毎年行っていますので冬のベルギーは要チェックです。
※光の祭典の次回開催は2027年です
この写真の記事を見る ≫
シーズンオフと思われがちな冬のヨーロッパでおすすめの観光スポットをご紹介しました。
ヨーロッパの冬は寒く日照時間も短いですが、ヨーロッパの人々はそんな時間の楽しみ方を熟知しています。冬にしかできないこと・見られないものも沢山ありますので、ぜひ冬のヨーロッパを体験してみてください!
2024年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索