兵庫県豊岡市にある城崎温泉は、開湯1300年の歴史を持ち、古くから多くの文豪や文化人に愛されてきました。浴衣姿で七つある外湯をめぐれば、日常から離れた旅情を味わうことができる温泉地です。
外湯の入浴券を配布する宿も多くてお得です。さらに冬にはカニ会席、夏には花火と季節ごとの楽しみ方もいろいろ。老舗旅館や和モダンの宿、城崎温泉の中でも一度は泊まってみたい大人の温泉宿を紹介します。
創業150年の老舗旅館「西村屋本館」。館内には趣の異なる3つのお風呂があります。別棟の"平田館"は数寄屋建築の和風モダンな空間。本館・別棟の両方に、豪華な露天風呂付客室もあります。それぞれの空間で洗練された建築美と懐かしい旅情を感じられる旅館です。
山陰本線城崎温泉駅からは徒歩15分程。駅からは旅館組合の無料送迎バスも運行。
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人気作家、万城目学さんの書き下ろし小説『城崎裁判』。城崎で出版・限定販売されるプロジェクトで生まれた一冊です。
志賀直哉の名作『城崎にて』が執筆された旅館「三木屋」は万城目さんも滞在しました。ロビーにはライブラリー空間があり、歴史ある文化財の建物で"文学のまち"を存分に堪能できる特別なお宿です。
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城崎温泉駅から徒歩7分ほど。大正初期に建てられた老舗旅館「川口屋本館」。内湯だけではなく、貸切り露天風呂も魅力の旅館です。城崎温泉にあるメイン5つの石橋の1つ"桃島橋"のすぐ近くに位置し、外湯巡りに便利な立地で、外湯と宿の湯の両方をゆっくりと楽しめます。お得なプランや日帰りプランもあり、リーズナブルに歴史ある温泉旅情を味わえます。 この写真の記事を見る ≫
「小宿 縁」は2013年に老舗旅館「三國屋」がオープンさせたモダンスタイルの旅館。駅から徒歩3分、地蔵湯まで徒歩2分という好立地。色浴衣も無料で借りられて、貸切温泉も何度でも無料。小学生以下はお断りのプライベート感を重視する、大人が寛げるお宿です。 この写真の記事を見る ≫
どっしりとした門が老舗旅館の風格を漂わせる「ゆとうや旅館」。江戸・元禄元年（1688年）の創業で、多くの文人墨客が訪れた宿です。外湯のひとつ"一の湯"の目の前という城崎温泉の中心地にありながら、約二千坪の庭園を有し、三棟に分かれた客室を持つ閑静な宿です。内湯・貸切り露天風呂もあり、庭園を眺めながらゆったりとお湯に浸かれます。
創業350年、宿の窓からは城崎らしい柳並木を眺められる「山本屋」。温泉街の中心に位置し、外湯めぐりに便利な立地ですが、予約制でゆっくりと過ごせる貸切露天風呂（1日限定5組）や、内湯も楽しめます。
宿の直営工場で作られる4種の地ビールを味わえるバーコーナーもあり、現代建築と和モダンが調和した空間で寛げます。
歴史深い温泉地であるだけに老舗旅館の多い城崎温泉。静かな大人の時間が過ごせる温泉宿を紹介しました。
最後に、外湯巡りについて。
七つの外湯めぐりができる入浴券付きのプランを用意している旅館もあるほか、1日入り放題のお得なパスも各外湯の窓口で販売されています。旅行の日程にあわせてうまく利用しましょう。今回紹介したお宿は七つすべての外湯に徒歩圏内（最大で15分ほど）です。駐車場のある宿を紹介していますが、車を停めたあとは温泉街を歩いて散策するのが城崎温泉の醍醐味です。
下駄を鳴らして外湯を巡りながら、温泉旅情に浸る大人の休日を過ごしてくださいね。
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/15更新)
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