鹿児島県は、世界自然遺産の屋久島や種子島、霧島山、桜島など、美しい景勝に恵まれている人気の観光地。温泉も豊富に湧き出ており、デトックス効果満点の砂むし温泉やレトロな共同浴場、温泉宿まで目白押し!
今回は、トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp 編集部 赤木がセレクトした、鹿児島県で人気の温泉をたっぷり15か所厳選してご紹介。おすすめの温泉宿も合わせて紹介するので、鹿児島旅行の参考にしてみてくださいね。
鹿児島県指宿市にある「指宿温泉」は、海辺のリゾート温泉地。地下を流れる温泉で温められた砂を利用する“天然砂むし温泉”が名物で、日帰り入浴施設の「砂むし会館 砂楽」で体験できるほか、砂むし入浴が可能な温泉宿もあります。市内のいたるところに湧く源泉は、なんと約1000本とも言われ、砂むし温泉のほかに、昔ながらの共同浴場も点在しています。
「指宿温泉 吟松(ぎんしょう)」は、砂蒸し温泉場のある摺ヶ浜を望む海岸沿いに建つ温泉宿。温泉露天風呂付き客室や、バルコニーと海を眺めながらのんびりできる“まどろみリビング”が付いたお部屋など、豊富な客室タイプが魅力です。9階にあるインフィニティ露天“天空野天風呂”では、湯船がそのまま海へとつながり、自分自身も自然の中に溶け込むような絶景の中で温泉が楽しめます。
<基本情報>
住所:鹿児島県指宿市湯の浜・十町など
アクセス:
【電車】JR指宿駅からバスで約5分、または徒歩約20分
【車】谷山ICから車で約60分
泉質:ナトリウム-塩化物泉など
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、皮ふ病、痔疾、婦人病など
宿泊施設数:21
特徴:薩摩半島の最南端、錦江湾の入口に位置する温泉リゾート。古くは“湯豊宿(ゆぶじゅく)”と呼ばれ、約150年前に編纂された『三国名勝図会』にも登場。名物の砂蒸し風呂はあふれ出る温泉が温めた砂を利用している。長崎鼻、開聞岳、知覧の特攻平和会館や武家屋敷など、周辺の観光スポットも充実している。
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「霧島温泉郷」とは、鹿児島県霧島市の新湯・林田・硫黄谷・丸尾・栗川・湯之谷・殿湯・関平・野々湯の9つの温泉を総称したもので、多彩な泉質の湯が楽しめるのが魅力。桜島を見下ろす林田温泉、歓楽街があって賑わう丸尾温泉、一軒宿だけの硫黄谷、山間の秘湯・関平など、それぞれ個性豊かな温泉地点在します。霧島温泉郷の見どころである温泉の滝“丸尾滝”も見逃せません。
「霧島国際ホテル」は、霧島温泉郷にある大型ホテル。10種類以上のお風呂で楽しめる湯めぐりや、薩摩の郷土食を盛り込んだ会席料理を堪能できます。地元の焼酎の飲み比べができる“焼酎バー”やお土産選びにピッタリな“霧島湯けむりマルシェ”など、魅力的な館内施設も好評です。
<基本情報>
住所:鹿児島県霧島市牧園町
アクセス:
【電車】JR霧島神宮駅からバスで約30分
【車】横川ICから車で約35分
泉質:硫黄泉、単純温泉、二酸化炭素泉、塩化物泉、含鉄泉など
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、胃腸病、打ち身、切り傷、皮ふ病、高血圧、糖尿病、肝臓病、痔疾、婦人病など
宿泊施設数:30
特徴:霧島連山の高千穂峰に広がる温泉地の総称。標高600〜850mの位置に大小10余りの温泉地が点在し、多彩な泉質が楽しめる。硫黄を含むことが多く、硫黄の成分の濃度によっては白濁する湯と透明に近い湯とに分かれる。林田温泉や硫黄谷温泉の湯を集めて流れ落ちる温泉の滝「丸尾滝」が人気の観光スポット。
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天降川沿いに湯治目的のシンプルな素泊まりの宿から贅を尽くした高級旅館までが立ち並ぶ「妙見温泉」。明治時代に妙見神社跡から温泉が湧出したのが温泉名の由来とされ、現在は多くの宿が自家源泉を所有しています。宿ごとに泉質が若干異なりますが、基本的には炭酸水素塩泉と言われ、どこの温泉宿でも源泉かけ流しの温泉が楽しめるのが魅力です。
「妙見石原荘」は、鹿児島を代表する高級旅館のひとつ。自慢の温泉は、加水も貯槽もしていない源泉をそのまま浴槽に引いています。妙見石原荘を代表する露天風呂が、椋の木露天風呂。美しい嘉例川の清流が日差しで青く輝く絶景の中で新鮮な温泉を満喫できます。旬の食材を活かした懐石料理も各口コミサイトで高評価。美食の宿としても人気です。
<基本情報>
住所:鹿児島県霧島市牧園町
アクセス:
【電車】JR隼人駅からバスで約20分
【車】溝辺鹿児島空港ICから車で約15分
泉質:炭酸水素塩泉など
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、切り傷、やけど、慢性皮ふ病など
宿泊施設数:9
特徴:中津川と天降川が合流する辺りに湧き出る温泉。天降川の新川渓谷沿いに、個性豊かな温泉宿が点在する。大部分の宿が自家源泉を有し、新鮮な温泉を源泉かけ流しで楽しめる。日帰り入浴可能な施設も多く、湯めぐりにぴったり。飲める温泉としても知られ、温泉街に飲泉場が設置されている。
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「日当山温泉」は、天降川をはさんで両岸に温泉施設が並ぶ温泉地で、県内最古の美肌の湯。家族湯と呼ばれる日帰り貸切風呂も多くあり、一説には日本の貸切風呂の発祥の地とも言われています。幕末明治期に西郷隆盛も足繁く通った温泉、また坂本龍馬が妻・お龍との“日本初の新婚旅行”で訪れた温泉としても有名。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、中には炭酸ラムネ温泉が楽しめる施設もあります。
「ONSEN GARDEN 湯本庵清姫」は、大正5年創業の「清姫温泉」敷地内に生まれた離れのデザイナーズ旅館。平屋和洋室が5室、メゾネットタイプ4室の全9室は、すべて源泉かけ流しの露天風呂を備えており、プライベートな空間で好きなだけ温泉を満喫できます。六白黒豚や黒さつま鶏など、鹿児島の美味しい食材をつかった食事もおすすめです。
<基本情報>
住所:鹿児島県鹿児島県霧島市隼人町東郷
アクセス:
【電車】JR隼人駅よりタクシーで約5分
【車】鹿児島空港ICより車で約15分
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉など
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、皮ふ病、切り傷、糖尿病、肝臓病、痛風、痔疾、美肌など
宿泊施設数:5
特徴:鹿児島県内で最も古い歴史をもつ温泉で、鹿児島の奥座敷として栄えた。お肌のトラブルなどに効果があるとされる美肌の湯として女性人気も高い。市内の隼人町にある鹿児島神宮で行われる「鹿児島神宮初午祭」(別名・鈴かけ馬踊り)は国の無形民俗文化財に指定されており、毎年多くの見物客で賑わう。
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県庁所在地の源泉数として日本一、約280の源泉数を誇る鹿児島市。「鹿児島温泉」は鹿児島市に湧く温泉のことを指し、ホテルや銭湯でも温泉が利用できる施設が多くあります。市街地の眼前には雄大な桜島が見え、錦江湾が広がる眺望自慢の温泉宿が特に人気。南九州一の繁華街・天文館や、城山展望台、霧島神社などの人気観光スポットへのアクセスも便利です。
「SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山ホテル鹿児島)」は鹿児島市街地や錦江湾、雄大な桜島を見晴らす標高108メートルの高台に建つ、鹿児島を代表するホテルのひとつ。多彩な客室は全31タイプもあり、クラブフロアに宿泊すると専用ラウンジでの様々なサービスも利用できます。桜島と鹿児島市街地を一望できる絶景展望露天温泉では、絶景の中で良質な温泉が楽しめます。
<基本情報>
住所:鹿児島県鹿児島市
アクセス:
【電車】JR鹿児島中央駅からバスで約20分
【車】鹿児島ICから車で約15分
泉質:硫酸塩泉、炭酸水素塩泉など
効能:神経痛、筋肉痛、関節炎、うちみ、慢性消化器病、リウマチなど
宿泊施設数:8
特徴:活火山の桜島の影響もあり、多くの温泉が湧く鹿児島市内で入れる温泉。ホテルや旅館をはじめ、ビジネスホテルや銭湯でも源泉かけ流しが楽しめる施設が充実。日帰り入浴できる施設も多く、湯めぐりも楽しめる。白熊の本家や、黒豚しゃぶしゃぶ発祥の店といった人気店へのアクセスも便利。
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「阿久根温泉」は、鹿児島県北西部の阿久根市にあるレトロ感あふれる温泉。海が近いこの地域の温泉は塩分が多いのが特徴です。保温効果が高いほか、ラドン含有量も多いため美容と健康増進に効能があるとされています。冬には阿久根市特産のボンタンを湯に浮かべる“ボンタン湯”が楽しめる施設も。
「きみよし温泉」は、阿久根温泉では最も古い温泉銭湯。塩化物イオンの含有量はおそらく鹿児島県一といわれ、泉質的にも希少価値が高い知られざる名湯中の名湯です。近くにはサウナと温泉を備えたビジネスホテル「ロックスイン」があり、こちらでも立ち寄り湯が利用できます。
<基本情報>
住所:鹿児島県阿久根市大丸町
アクセス:
【電車】肥薩おれんじ鉄道・阿久根駅から徒歩で約15分
【車】阿久根ICから車で約10分
泉質:塩化物泉、アルカリ性単純温泉など
効能:婦人病、皮膚病など
宿泊施設数:4
特徴:鹿児島県北西部に位置する阿久根市の高松川沿いに湧く温泉。明治45年、医師・中村静興によって源泉が発見された。現在は昔ながらの公衆浴場や民宿、ビジネスホテルなどで湯浴みが楽しめる。高塩分濃度の湯は、全身の血行が良くなり神経痛や関節痛、皮膚の殺菌、アトピー性皮膚炎などへの効果が期待できる。
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「紫尾温泉」は、薩摩郡さつま町で“神の湯”と呼ばれる温泉。紫尾神社の拝殿下から湧き出る温泉は、北薩摩屈指の名湯といわれています。泉質はヌルヌルとした肌触りのpH9.4のアルカリ性単純硫黄泉。ポンプの動力で撹拌されたり、途中で空気に触れたりすることがない為、高い効能が期待できます。
「旅籠しび荘」は、ジビエ料理と2種類の源泉が楽しめる温泉宿。内湯には2つの浴槽があり、それぞれ温度の異なる温泉を入り比べることができます。露天風呂の目の前には川が流れ、毎年5月中旬〜6月上旬頃には蛍が飛び交う様子も見られますよ。夕食は、ヘルシーな猪鍋など、地元食材たっぷりの会席料理です。
<基本情報>
住所:鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾
アクセス:
【電車】JR川内駅からバスで約40分
【車】横川ICから車で約50分
泉質:アルカリ性単純硫黄泉
効能:婦人病、皮膚病など
宿泊施設数:4
特徴:紫尾神社の拝殿下に源泉をもつことから「神の湯」の名を持つ温泉。ヌルヌルしたお湯は湯上がり後はしっとりとした肌触りに変わり、美肌効果を実感できる。秋の風物詩「あおし柿」は、源泉に渋柿を浸して渋を抜いた名物グルメ。ホタルのシーズンには、露天風呂から幻想的な景色が楽しめるのも魅力。
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「塩浸温泉」は霧島山の懐にある効能豊かな温泉です。切り傷や胃腸病に効くといわれる炭酸水素塩泉で、坂本龍馬が寺田屋事件の後に刀傷を癒やすために滞在したことでも知られています。「塩浸温泉龍馬公園」では、立ち寄り湯で“塩浸の湯”と“鶴の湯”の2つの源泉に入ることができるほか、坂本龍馬と妻のおりょうにあやかった縁結びの足湯、坂本龍馬資料館もあり、歴史をたどりながら温泉を楽しめるスポットです。
塩浸温泉には宿泊できる施設はありませんが、車で2分の場所に「仙寿の里 ラムネ温泉」があります。ラムネ温泉は塩浸温泉と同じ炭酸水素塩泉で、こちらは飲泉も可能。自炊ができる設備やランドリールームを備えた宿泊棟があり、長期滞在にも便利です。
<基本情報>
住所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3606
アクセス:
【電車】JR嘉例川駅からタクシーで約5分
【車】溝辺鹿児島空港ICより約15分
泉質:炭酸水素塩泉
効能:切り傷、やけど、慢性皮膚病など
宿泊施設数:0
特徴:坂本龍馬・お龍夫妻が新婚旅行で18日間滞在したと伝わる温泉地。岩に白い塩のようなものが付くのが「塩浸の湯」と呼ばれる由縁。現在は「塩浸温泉龍馬公園」として整備され、園内には温泉施設のほか龍馬資料館や足湯、坂本龍馬・お龍新婚湯治碑などがある。
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薩摩藩主の島津光久が“天下の名湯”と称賛した由緒ある温泉「市比野温泉(いちひのおんせん)」。1662年に開湯し、江戸時代には大衆のための湯治場として栄えました。泉質はトロっとした感触の弱アルカリ単純泉で、あがった後のお肌のスベスベ感から“美人の湯”として女性に人気。レトロな温泉街には、おしゃれなお米専門店や、温泉に入れる和菓子店など魅力的な店舗があり、町歩きにぴったりです。
「薩摩の里」は、市比野温泉街から少し離れた里山にある温泉旅館。自慢の温泉は、加温・加水無しの源泉かけ流しです。良質な温泉のほかに、九州初のラドン温熱ルームもあり、細胞を活性化させて疲れた身体をリフレッシュできますよ。1日1組限定の離れから、おひとり様に便利な洋室まで幅広いお部屋がそろっているのも魅力です。
<基本情報>
住所:鹿児島県薩摩川内市樋脇町市比野
アクセス:
【電車】JR川内駅からバスで約20分
【車】始良ICから車で約40分
泉質:アルカリ性単純温泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、皮ふ病、痔疾、美肌など
宿泊施設数:2
特徴:薩摩藩主の島津光久から“天下の名泉”と称された名湯。市比野川沿いの田園地帯に湧き、数件の旅館と公衆浴場がある。温泉街の中心を流れる市比野川沿いにある「湯の滝公園」では落差6メートルの滝が見物できる。飲泉も可能で、美味しさは全国トップクラスと言われる。
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川内川中流域の田園地帯に湧く「宮之城温泉」は、江戸時代・文政年間(1820年頃)に発見されて以来湯治場として栄えた閑静な温泉地。川内川の氾濫によって温泉街が流出するという大被害を受けましたが、現在は復興を遂げ多くの湯治客が訪れています。泉質は、アルカリイオン濃度が高く、石鹸がなくても肌がすべすべになると評判の硫黄泉。全国一の竹林面積を誇る“かぐや姫の里”としても有名です。
温泉街の一画にひときわ異彩を放つデザイナーズ温泉旅館「手塚ryokan」。デザイン溢れる大浴場と、木々に囲まれた離れの貸切風呂で温泉に入れるほか、岩盤浴も楽しめます。客室温泉付きのお部屋も充実していて、温泉を堪能するおこもりステイにもおすすめです。
<基本情報>
住所:鹿児島県薩摩郡さつま町
アクセス:
【電車】JR川内駅からバスで約50分、その後タクシーで約10分
【車】横川ICから車で約65分
泉質:硫黄泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、痔症、皮膚病、糖尿病など
宿泊施設数:7
特徴:川内川沿いに旅館と区営温泉が点在する温泉地。昭和7年までは湯田温泉と呼ばれていたが、宮之城温泉に改名された。ぬるりとした硫黄泉は、肌がすべすべになると評判の美肌の湯。全国一の竹林面積を誇る「かぐや姫の里」としても有名で、竹をモチーフにした公園「かぐや姫の里ちくりん公園」もある。
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「平内海中温泉」は、世界自然遺産に登録された屋久島の南端にある絶景の温泉。温泉好きの間では、“一度は行きたい憧れの温泉”として知られています。普段は海の中に沈んでおり、その姿を現すのは干潮前後の約2時間のみ。脱衣所もなく、水着や下着着用はNGとハードルが高いですが、岩に打ちつける波しぶきを感じながら、開放感あふれる温泉が楽しめます。
「平内ホットスポット」は、平内海中温泉から車で2分のところにある貸切別荘。平内海中温泉だけでなく、湯泊の浜辺に湧く湯泊温泉も徒歩圏内です。ウッドデッキや広いお庭があり、そこから見る夕暮れの景色は格別ですよ。
<基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
アクセス:
【車】屋久島空港から車で約45分
泉質:単純温泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛など
宿泊施設数:0
特徴:干潮時5時間程度しか顔を出さず、それ以外の時間は海の中へ沈む海中温泉。源泉の温度は46.5℃ですが、海水も入ることもあって温度は変化します。泉質は無色・透明で弱い硫化水素臭いをやや感じる程度の単純温泉。水着や下着着用は不可、タオルを巻いての入浴は可。
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「湯之尾温泉」は、鹿児島県北部・伊佐市にある豊かな自然に囲まれた温泉地。日本最大の金鉱山である菱刈鉱山で採掘中に噴出した温泉です。“黄金の湯”として親しまれ、家庭的で素朴な宿が点在します。泉質は炭酸水素塩泉で、無色透明。お肌がツルツルになる美肌の湯です。
「早水荘」は、囲炉裏のある温泉宿として人気の温泉宿。食事処には風情あふれる囲炉裏があり、炭火焼料理を予約すると、黒毛和牛と旬の素材を囲炉裏で焼きながら楽しむことができます。ぺットと一緒に泊まれる離れもあるので、ペット連れでの温泉旅行にもおすすめです。
<基本情報>
住所:鹿児島県伊佐市菱刈川北字古川
アクセス:
【電車】栗野駅からバスで約15分、その後徒歩で約5分
【車】栗野ICから車で約15分
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉
効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、肩こり、冷え性など
宿泊施設数:4
特徴:鉱石1t当たりの金含有量が世界一の「菱刈鉱山」の金鉱脈から湧き出た温泉。金鉱の副産物で、温泉の湯には金を含んでいるとも言われる。無色透明でやわらかな湯は、美肌効果が期待できるという炭酸水素塩泉。焼酎の蔵元が多い酒どころでもあり、地元の焼酎と一緒に食事を楽しむのもおすすめ。
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「鰻温泉」は、周囲約4.2kmの噴火口跡の鰻池のほとりに、家庭的な温泉宿と共同浴場が建つレトロ感溢れる湯治場。西郷隆盛が湯治で訪れたことで知られるほか、周辺では開聞岳や池田湖などの絶景を楽しむことができます。民家の庭先には温泉の蒸気を利用した天然かまど“スメ”があり、観光客向けのスメ広場では、野菜や卵を持ち込んで、蒸し料理を体験することができます。
「民宿うなぎ湖畔」は鰻池の湖畔に建つ昔ながらの温泉宿。微白濁の硫黄泉は、ほのかな硫黄の香りが感じられます。リーズナブルな宿泊料金ながら、食事は品数豊富で味も確か。この地域ならではのスメ料理も楽しめ、鶏肉を丸々1羽蒸しあげた“丸鶏蒸し”が名物です。
<基本情報>
住所:鹿児島県指宿市山川成川鰻
アクセス:
【電車】JR山川駅よりタクシーで約10分
【車】鹿児島ICから車で約60分
泉質:単純硫黄泉
効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病、皮ふ病、糖尿病、婦人病、痔疾、美肌など
宿泊施設数:2
特徴:「砂蒸し風呂」で有名な指宿市にある鰻池の周辺に湧く温泉。江戸時代から続く温泉で、西郷隆盛が湯治で訪れたことでも知られる。あちこちから白い湯けむりが噴出する湯治場のレトロな雰囲気が魅力。噴出する温泉の蒸気を利用した天然かまど「スメ」を利用したスメ料理が名物。源泉温度が88.8℃と高温のため、加水で温度を調整している。
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川内高城温泉は鹿児島県薩摩川内市中心部から北西に12kmほどの静かな山間にある、鄙びた温泉街。幕末には西郷隆盛も足繁く通ったといわれ、逸話が残るスポットが多数あります。泉質はpH9.1以上のアルカリ性単純硫黄泉。トロトロとした肌触りのお湯は日本の名湯百選に選ばれた美人湯です。浴槽に仕切りを付けることで、自然な温度調整をしているのも川内高城温泉の特徴です。
「竹屋旅館 本館」は、共同の炊事場やランドリーを完備した昔ながらの湯治宿。バス・トイレ共同のシンプルなお部屋で、リーズナブルに宿泊できるのが魅力です。竹屋本館の向かいには一棟貸しの「竹谷別館」があり、こちらはリノベーション済みのモダンテイストな佇まい。近くには同経営の大浴場「川内岩風呂」もあり、宿泊者は無料で利用できます。
<基本情報>
住所:鹿児島県薩摩川内市湯田町
アクセス:
【電車】JR川内駅からバスで約30分
【車】伊集院ICから車で約60分
泉質:単純硫黄泉など
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、痛風、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、慢性皮ふ病、切り傷、呼吸器疾患、痔疾、慢性婦人病、美肌など
宿泊施設数:6
特徴:四方を山に囲まれた小さな盆地の中にある山の湯。800年余りの歴史を誇り、平成2年には、「日本の名湯百選」にも選ばれている。昔ながらの湯治宿やレトロな土産物屋が軒を連ね、ノスタルジックな温泉情緒に惹かれてリピーターになる湯客も多い。高いアルカリ性の泉質を持ち、無色透明のトロトロとした湯が特徴。
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現在も火山活動を続ける桜島の南側にある「古里温泉」は、目の前に錦江湾、南西に開聞岳が広がる開放的なロケーションが人気の温泉地。安永8年(1779年)に起こった桜島安永大噴火で温泉が湧出したと伝えられています。ほのかに塩味で無色透明のお湯は、湯冷めしにくい塩化物泉。『放浪記』の原作者・林芙美子の出身地でもあり、温泉街には芙美子の銅像や歌碑が設置されています。
錦江湾に面した「桜島シーサイドホテル」は、その名の通り、全室オーシャンビューの温泉宿。一番の自慢は絶景露天風呂で、錦江湾を眺めながら源泉かけ流しの温泉が楽しめます。絶景露天風呂は混浴なので、家族やカップルで一緒に入れるのも魅力。夕食は、キビナゴのお刺身やさつま揚げなど鹿児島の郷土料理を盛り込んだ懐石料理です。
<基本情報>
住所:鹿児島県鹿児島市古里町
アクセス:
【電車】桜島港からバスで約20分
【車】桜島港から車で約15分
泉質:ナトリウム-塩化物泉
効能:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
宿泊施設数:1
特徴:桜島の麓にあり、錦江湾と大正溶岩、遠くには開聞岳などを望める眺望自慢の温泉。客室や露天風呂から錦江湾が一望できるオーシャンビューの宿が人気。錦江湾に沈み行く夕日が美しいサンセットスポットとしても知られている。『放浪記』を書いた林芙美子の母の故郷で、温泉街には文学碑や銅像がある。
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鹿児島県で温泉を楽しむなら、温泉旅館だけでなく立ち寄りの家族湯や風情あふれる公衆浴場も訪れてみるのがオススメ!温泉だけでなく鹿児島独特の温泉文化や歴史にも触れることができます。
西郷隆盛ゆかりの温泉から、お肌に優しい美肌の湯まで幅広く楽しめる鹿児島県の温泉。ぜひお好みの温泉を見つけてお楽しみください。
(文:トラベルjp 編集部 赤木)
2025年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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