富士山の魅力に大接近!富士・富士宮1泊2日観光モデルコース

富士山の魅力に大接近!富士・富士宮1泊2日観光モデルコース

更新日:2019/03/08 17:44

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級

新富士駅で新幹線を降りると、両側にまっすぐ伸びる富士山の稜線が旅人をあたたかく迎えてくれるようです。この眺めだけでも感動モノなのですが、富士山の恵みはこの地の至るところにあるのです。富士山の水は景勝地を作り出し、美味しい日本酒など名産品も生み出しています。また広大な裾野には酪農エリアが広がり、パラグライダーなどアクティビティも盛ん。そんな富士山を間近に体感できる旅をご紹介しましょう。(PR)

1日目午前:まずは富士山を五感で学べる場所へ

1日目午前:まずは富士山を五感で学べる場所へ

写真:浅井 みら野

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わたしたち日本人にとっての富士山は「日本一高い山」。ですが、いつごろどのようにして現在の均整とれた姿になったのか、いつから人が登り始めたのか…など実はまだまだ知られていないことが多いです。

そんな疑問を解決するために、まずは新富士からバスで富士宮へ移動しましょう。富士宮市にある静岡県富士山世界遺産センターは富士山を文化や自然など多角的な切り口から紹介していて、富士山を知るのにぴったりな場所です。

1日目午前:まずは富士山を五感で学べる場所へ

写真:浅井 みら野

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日本を代表する建築家・坂茂氏がデザインした逆さ富士のユニークな建物は、地元産富士ヒノキの丸太を約4,300本使用。らせんスロープで上りながら富士山に関する展示を鑑賞しつつ、タイムラプス動画で次々と変わる景色を眺めると、まるで自分が富士登山をしているような体験ができます。

1日目午前:まずは富士山を五感で学べる場所へ

写真:浅井 みら野

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らせんスロープの最後に繋がる展示ホールでは、写真のように迫力のある富士山と対面。富士山の成り立ちや日本人の文化や信仰に深く関わってきた歴史を知ったうえで改めて富士山を見ると、より身近に感じられます。じっくり鑑賞できるように設えられたベンチも逆さ富士という徹底ぶりです。

<静岡県富士山世界遺産センターの基本情報>
住所:静岡県富士宮市宮町5-12
電話番号:0544-21-3776
営業時間:9:00〜17:00(7-8月9:00~18:00)※最終入館は閉館の30分前
休館日:毎月第三火曜日(祝日の場合は翌日が休館)、施設点検日
アクセス:JR富士宮駅よりバス36分(バスは2時間に1本)、JR富士宮駅より徒歩8分

1日目お昼:もっちもち!富士宮やきそばを堪能

1日目お昼:もっちもち!富士宮やきそばを堪能

写真:浅井 みら野

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1日目のランチは、ご当地グルメとして全国的にすっかり有名になった富士宮やきそば。富士宮市で作られた麺を使い、イワシの削り粉を加えるなど5つの特徴がありますが、それ以外は作り手の自由。ソースや紅しょうがはお店によりけりで、市内中心地だけでも40店舗以上が独自の味を極めています。

1日目お昼:もっちもち!富士宮やきそばを堪能

写真:浅井 みら野

他の地域や一般的な焼きそばと違い、富士宮やきそばはもっちもちとした麺が魅力。湯気と一緒に削り節の香ばしさが立ち上ります。そして、味付けの決め手になるのが肉かすの存在。ラードを絞った後に残った肉片を揚げたもので、噛み潰すごとにジュッと旨味が広がり、クセになります。

1日目お昼:もっちもち!富士宮やきそばを堪能

写真:浅井 みら野

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遠くからでも目が引くオレンジ色の旗が、富士宮やきそばがあるお店の目印。静岡県富士山世界遺産センターと富士山本宮浅間大社の中間にある、お宮横丁内の富士宮やきそば学会アンテナショップでも、富士宮やきそばが食べられます。周辺にはお土産屋さんもあり、ひと休みするのにぴったりなロケーションです。

<富士宮やきそば学会アンテナショップの基本情報>
住所:静岡県富士宮市宮町4-23 お宮横丁内
電話番号:0544-22-5341
営業時間:10:30〜17:30
定休日:無休
アクセス:JR富士宮駅より徒歩9分

1日目午後:富士山本宮浅間大社で祈願

1日目午後:富士山本宮浅間大社で祈願

写真:浅井 みら野

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富士山を信仰する浅間神社は全国に1,300ヵ所以上あり、その総本宮が富士宮市中心地にある富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)。世界遺産「富士山」の構成資産の1つで、富士山頂上にはこちらの奥宮が鎮座しています。二之鳥居の前に立つと、背後にはそっと見守るように佇む富士山の姿が印象的です。

1日目午後:富士山本宮浅間大社で祈願

写真:浅井 みら野

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優美な曲線と鮮やかな朱色に彩られた本殿は、徳川家康により1604年に造営されたもの。奥には高さ13mにも及ぶ2階部分が控えているので、正面だけでなく横からも眺めておきたいところです。この珍しい造りは浅間造りと呼ばれていて、国の重要文化財にも指定されています。

1日目午後:富士山本宮浅間大社で祈願

写真:浅井 みら野

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ここを訪れたなら本殿東側の湧玉池(わくたまいけ)も見逃せません。富士山の湧き水によってできた池で、湧出量は毎秒3.6キロリットル。透明で澄み切った水が池に注がれ、市内を流れる神田川へと続いています。

<富士山本宮浅間大社の基本情報>
住所:静岡県富士宮市宮町1-1
電話番号:0544-27-2002
参拝時間
4月〜9月 5:00〜20:00
3月・10月 5:30〜19:30
11月〜2月 6:00〜19:00
アクセス:JR富士宮駅より徒歩10分

1日目午後:まろやかな富士高砂酒造の女酒

1日目午後:まろやかな富士高砂酒造の女酒

写真:浅井 みら野

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この地域の酒蔵にも富士山の恵みはもたらされています。富士山本宮浅間大社のすぐ西側にある富士高砂酒造は1830年に創業。富士山の土壌でろ過された伏流水は軟水で、その水で作られた日本酒は口当たりも柔らかく飲みやすいと評判です。ほのかに甘みもあることから、女酒とも呼ばれています。

1日目午後:まろやかな富士高砂酒造の女酒

写真:浅井 みら野

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こちらでは100年以上続く酒蔵を無料で見学できます(要予約・約45分)。重厚感ある扉の向こうに足を踏み入れるとピリッと涼やかな空気。麹のまろやかな香りが鼻孔をくすぐります。江戸時代に使われた酒造り道具や日本酒が出来上がるまでの過程が展示されていて、現在醸造中の貯蔵タンクも見られます。

1日目午後:まろやかな富士高砂酒造の女酒

写真:浅井 みら野

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酒蔵の横にあるお店で富士高砂酒造の商品を購入できます。山廃(やまはい)と呼ばれる製法で作られた高砂山廃純米吟醸と高砂山廃純米辛口は世界も認めた味。他にも地域資源を生かした梅酒は種類も多く、名産の静岡茶をブレンドしたものも。高砂ヨーグルト酒は、山廃本醸造に朝霧高原のヨーグルトをブレンドし、地産地消をコンセプトにしたユニークな新感覚リキュールです。

<富士高砂酒造の基本情報>
住所:静岡県富士宮市宝町9-25
電話番号:0544-27-2008
営業時間:平日8:30〜18:00、土日祝10:00〜17:30 (ツアーは1日4回実施。要予約)
定休日:1/1、2
アクセス:JR西富士宮駅より徒歩15分

1日目夕方:田貫湖で眺める悠久の姿・富士山

1日目夕方:田貫湖で眺める悠久の姿・富士山
提供元:休暇村富士地図を見る

朝霧高原にある田貫湖(たぬきこ)。富士山の西側に位置し、窓からはみ出るほど近くで富士山を拝めます。毎年4/20、8/20の前後1週間は富士山頂から朝日が昇るダイヤモンド富士が観測でき、多くの写真愛好家が滞在。富士田貫湖温泉という温泉もあり、肌にやさしい泉質が特徴です。

1日目夕方:田貫湖で眺める悠久の姿・富士山

写真:浅井 みら野

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実は富士山が綺麗に観賞できるのは、雲の発生しにくい夜だといわれています。夏の登山シーズンになると富士山にある山小屋の灯りや登山者のヘッドライトさえ確認できるほどの暗闇の中に身を置くと、数千年変わらない富士山と日本人の関わりが見えてくるようです。

1日目夕方:田貫湖で眺める悠久の姿・富士山

写真:浅井 みら野

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2日目の朝は、清々しい空気が満ちている田貫湖の散歩からスタートです。1周約3.3kmの湖畔沿いは舗装されていて約40〜50分で回ることができます。

途中にはベンチや展望デッキもあるので、時々立ち止まって景色をじっくりと眺めるのもいいですね。湖にはカルガモやウグイスなど野鳥も訪れ、軽やかなBGMを奏でています。

2日目午前:空から富士山のふもとへジャンプ!

2日目午前:空から富士山のふもとへジャンプ!

写真:浅井 みら野

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緩斜面が広がる富士山の裾野では、パラグライダーや乗馬などのアクティビティが盛ん。特にパラグライダーは通年飛行できることから、パラグライダーの聖地ともいわれています。雄大な富士山を見ながらの浮遊体験は、まさにここでしかできない貴重なもの!

2日目午前:空から富士山のふもとへジャンプ!

写真:浅井 みら野

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パラグライダーをするなら空気が冷えている午前中の方が、上昇気流も安定しているのでおすすめです。全然経験がない人もご安心を。インストラクターと一緒に飛ぶタンデムコースなら、説明を聞いた後に特別な練習をすることなく瞬く間に空中へ。あまりの急展開と予想外の手軽さに驚きです。他にも自力で空中浮遊の感覚を味わえる体験コースや体験とタンデム両方を楽しめるセットコースがあります。

2日目午前:空から富士山のふもとへジャンプ!

写真:浅井 みら野

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舵取りや着地など全てインストラクターがエスコートしてくれるので、自分は目の前の景色を存分に堪能できるのが醍醐味。また両手も自由に使えるので、写真撮影も可能です。飛行時間は当日の天候次第ですが、およそ10分。一度経験するとクセになりそうな、あっという間のひとときです。

<スカイ朝霧の基本情報>
住所:静岡県富士宮市麓499
電話番号:0544-52-0304
営業時間:9:00〜17:00
定休日:無休(タンデムコース)、木曜(体験コース、セットコース ※祝祭日は営業)
体験料:¥10,000(タンデムコース、体験コース)、¥18,500(セットコース)

2日目お昼:まかいの牧場で濃厚な乳製品を

2日目お昼:まかいの牧場で濃厚な乳製品を
提供元:まかいの牧場地図を見る

朝になると霧が生じやすいことから、その名がついた朝霧高原。もともとは荒野だった場所ですが、先人の開拓により、現在は青々とした草原となっています。羊や牛がのんびりと闊歩する風景が見られ、まかいの牧場など多くの牧場では動物とのふれあいや酪農体験ができます。

2日目お昼:まかいの牧場で濃厚な乳製品を
提供元:まかいの牧場地図を見る

富士山の水を飲んで育った乳牛の乳を低温殺菌ノンホモ製法で仕上げる事で、牛乳本来の甘みが残り香りも際立ちます。もちろん、自家製乳を使ったソフトクリームも濃厚だと評判。まかいの牧場では、自分たちでバターやチーズを作る体験プログラムもあります。

2日目お昼:まかいの牧場で濃厚な乳製品を
提供元:まかいの牧場地図を見る

まかいの牧場で一番人気なのが、自家製牛乳を使った富士山チーズケーキ。しっとりとした食感に加え、チーズの塩気と牛乳の甘味とのバランスが絶妙。常温で持ち帰ることができるのもお土産にぴったりな嬉しいポイントです。

<まかいの牧場の基本情報>
住所:静岡県富士宮市内野1327-1
電話番号:0544-54-0342
営業時間:9:30〜17:30 (11/21〜3/20 9:30〜16:30)
定休日:12月1日〜3月20日の毎週水曜、不定休
アクセス:バス停「まかいの牧場」より徒歩1分

2日目午後:白糸ノ滝でマイナスイオン補給

2日目午後:白糸ノ滝でマイナスイオン補給

写真:浅井 みら野

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富士山から流れる水が集まり滝となって、景勝地・白糸ノ滝が生まれました。世界遺産「富士山」の構成資産で、国の天然記念物にも指定されています。左右両側と正面の三方から囲まれた崖全域にわたって、滝が流れ落ちます。

鎌倉時代に曽我兄弟の仇討を成功させるのに一役買った「音止の滝」も近くにあります。源頼朝とともに巻狩に参加していた工藤祐経を討ち入ろうと曽我兄弟が相談をしていたのですが、滝の音で会話が遮られるのを嘆いた途端、突然滝の音が止んだという伝承が残されています。

2日目午後:白糸ノ滝でマイナスイオン補給

写真:浅井 みら野

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白糸ノ滝は間近まで見ることができ、落差20mからとめどなく水が流れる様子は迫力そのもの。しかし音止の滝と比べると、おしとやかに流れる様は女性的な優美さも感じられます。滝つぼ周辺は深い青や緑のグラデーションがゆらりと移ろい、自然が織りなす色彩の豊かさに思わずため息がこぼれます。

2日目午後:白糸ノ滝でマイナスイオン補給

提供元:静岡県観光協会

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数百以上もの滝が流れ落ちる白糸ノ滝ですが、その幅は150m以上と日本最大級の規模を誇ります。毎秒1.5トンの湧き水が周囲から流れ落ちる様子は圧巻です。すぐ近くには展望台があり、天気が良ければ富士山と白糸ノ滝との2ショットも臨めます。

<白糸ノ滝基本情報>
住所:静岡県富士宮市上井出273-1-1
電話番号:0544-27-5240(富士宮市観光協会)
定休日:年中無休
アクセス:バス停「白糸の滝」より徒歩5分

【JR東海からのお知らせ】富士のふもとで知る新たな富士山

富士山と寄り添い続ける静岡県富士市と富士宮市。富士山を信仰する浅間大社の主祭神として崇められている木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)は、まるで花のように美しい女神だったと聞きます。流れるような稜線、雄大な裾野、唯一無二の存在感を放つ富士山にぴったりです。

富士山の恵みを生かし、豊富な自然資源や地元名産品を満喫できるのがこの地域の醍醐味。眺めるだけでは気付かなかった富士山の恩恵を体験できます。ぜひ訪れた際は、美しさだけでなく世界‘文化’遺産として登録された富士山の魅力を見つけてみてはいかがでしょうか。

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【この記事は 東海旅客鉄道株式会社 とのタイアップです】

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