本好きにはたまらない、ブックホテル。気ままに本を手に取ってみたり、時間を気にせず読書に没頭したり、様々な過ごし方ができるとあって近年人気を集めています。
また、本がずらりと並ぶ天井まで届きそうな本棚や寛ぎのライブラリー空間は、フォトジェニックスポットとしても話題。
全国のブックホテル、ホステル、読書を楽しめる旅館をホテルライターの瀬田エリーがご紹介します。
富良野スキー場近くのホテル「ホテル ナトゥールヴァルト 富良野」。本館2階には、様々な本や雑誌を取りそろえた“FURANO SHARE LOUNGE”があります。富良野が舞台となったドラマ、映画に関する本や、漫画や絵本まで、子供から大人まで楽しみながらくつろげる空間。フリーWi-Fi、フリードリンクとともにリラックスしたひとときを過ごすことができます。
美しい星空が眺められる場所として有名な芦別市にある「芦別温泉スターライトホテル」。おふろcafeとしても人気のスポットです。壁一面にずらりと様々なジャンルの本を取り揃えている“森の図書館”には、リラックススペースとして暖炉もあり、時間を忘れてゆったりと過ごしたい人や、じっくり読書に没頭したい人にもぴったりの雰囲気です。
田んぼに浮かぶおしゃれなホテル「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」。宿泊者専用、共用棟の2つのライブラリーがあります。宿泊者は客室に本を持ち込むことも可能。自然に囲まれて読書を楽しみながらぼんやり景色を眺める、そんな心と体のデトックスをかなえてくれるでしょう。
日本百名山の一つである磐梯山を望む高原リゾートホテル「裏磐梯高原ホテル」。宿泊客限定のライブラリーラウンジには、裏磐梯の自然、建築、天体などに関する本を中心に、1,800冊を超える本が揃っています。コーヒーや紅茶を飲みながら、裏磐梯の自然に寄り添うような、静かで優雅な時間を過ごすことができます。
西武新宿駅から徒歩1分、「BOOK AND BED TOKYO SHINJUKU」は“泊まれる本屋”がコンセプトのホステル。本棚の中で寝るというユニークな宿泊体験ができることで、オープン当初から話題になっています。SNS映えも間違いなしの空間！共用スペースではボリュームたっぷりのカフェメニューを楽しみながら読書時間に浸ることができます。
東京タワー近くにあるライブラリーホテル「芝パークホテル」。蔦屋書店ディレクションによる約1,500冊の書籍があり、フロアごとにテーマイメージの異なるジャンルが楽しめるのも魅力です。6階から11階には、宿泊者がプライベート感たっぷりで過ごせる読書専用の小部屋が。都心で静かに贅沢なひとときを過ごせるでしょう。
強羅温泉にある「箱根本箱」。古書や洋書などもあり、なんと約12,000冊もの本を揃えているブックホテルです。すべての客室にも温泉露天風呂とともに本棚があり、温泉に浸かったあとそのままリラックスしながら読書をする、という究極のごほうびタイムを過ごすことができるのです。また、館内に置いてある本はすべて購入可能というから驚きです。 この写真の記事を見る ≫
湯河原温泉にあるこぢんまりとした温泉宿「湯河原リトリートご縁の杜」。ヴィーガン料理やマッサージ施術が人気の宿です。全10室のあたたかみの感じられる雰囲気のなか、館内のあちらこちらに本が置いてあり、気の向くままに読書を楽しめるようになっています。徒歩1分の別館にも本棚が置いてありますよ。
大正15年創業「蓼科親湯温泉」。こちらには何と蔵書3万冊を誇るラウンジ＆バーがあります。クラシカルな雰囲気のラウンジには壁一面に本棚があり、滞在中は館内の本を自由に読むことができます。一部の本はすでに絶版となっているので、今まで見つけられなかった本に出会える可能性も。ロビーから別棟の客室へ向かう途中にある“岩波文庫”の回廊も必見です。 この写真の記事を見る ≫
「ロッテアライリゾート」は妙高高原の美しい自然に囲まれたリゾートホテル。プール、キッズスペースなど特にファミリーが喜ぶ充実した施設が揃っていますが、落ち着いた雰囲気のライブラリーもあります。本が並ぶ棚だけではなく、照明器具やソファにも重厚感が感じられる大人の雰囲気。夏は高原の緑を、冬は雪景色を楽しみながら読書時間を過ごせます。
家族連れに人気の大自然リゾート「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」。木のインテリアが心地よい“ブックス＆カフェ”は、本を手に取りながらコーヒーを楽しめる空間です。壁いっぱいの本棚には、自然やアート、建築などの本から絵本や育児書に至るまで様々。カフェメニューも、スイーツやアルコールまで揃っており、星野リゾートならではの充実さが魅力です。 この写真の記事を見る ≫
24時間営業の本屋さんを持つ「ランプライトブックスホテル名古屋」。“旅”と“ミステリー”をテーマにした約3,000冊もの本が揃う1階の本屋さんで、その日の一冊を選び客室で夜通し本の世界に没頭してもらう、という新たなステイを提案しているホテルです。読書に最適なシンプルな客室には、リーディングランプやオットマン付きのひじ掛けソファなどが。読書の合間にひと息つけるカフェもあります。 この写真の記事を見る ≫
JR京都駅から徒歩5分ほどの場所にある「TUNE STAY KYOTO」。京都に関する本が揃っている本棚は宿泊客だけが利用することができ、なんと24時間閲覧可能。古本からマニアックなジャンルまでユニークな本も充実しています。ふと手に取った本をその場で購入して、ゆっくりお部屋で読書を楽しめば、よりディープな京都旅を楽しめそうです。
奈良市にある子どものためのホテル「EHON HOTEL」。イタリアをはじめ世界中から集められた選りすぐりの絵本が揃う、おとぎ話の世界に入り込んだ気分になれるホテルです。カラフルでかわいらしい空間の中、しかけ絵本、世界や社会を楽しく学べる絵本などがあり、大人も知的好奇心をくすぐられるような時間を過ごせますよ。
志賀直哉の名作『城の崎にて』が生まれた城崎温泉の旅館「三木屋」。ゆったりとしたソファが並ぶライブラリーラウンジは、ブックディレクターが手掛けた空間。文豪たちの名作や旅本など、この宿ならではの本が揃っています。本の背表紙に照明があたるように設置したライトをはじめ、細部までくつろげる工夫がされており、一日中いても飽きない空間になっています。 この写真の記事を見る ≫
1500坪の庭園を持つ閑静な宿「庭園の宿 石亭」。ライブラリーテラスと呼ばれる床下サロンは、エントランスから続くサロンの階下にある床下空間を利用した、まるで大人の隠し部屋空間。庭園を向いて椅子が並んでおり、本を読みながらワインを楽しんだり、池の鯉を眺めたりできる、この上ない贅沢な場所になっています。 この写真の記事を見る ≫
2021年にオープンした「クインテッサホテル福岡天神Comic＆Books」。モダンでデザイン性の高い空間が魅力のホテルですが、こちらにはなんとロビー横に約8,000冊ものマンガ本が揃う“MANGA Library”があります。昔の名作を楽しむも良し、最新刊を楽しむも良し、ぜいたくな自分時間にどっぷり浸ることができます。
フォトジェニックなロビーが話題の「ザ・ベーシックス福岡」。館内に一歩足を踏み入れると、まるで映画に出てきそうな圧巻のブックライブラリーがあります。円形に配置された本棚の内側には日本文化や四季をテーマにした本が、一方外側の本棚には実際にその方角にある国や地域の本が並んでいるそう。写真集や詩集も充実しています。
「Ｂ・Ｂ・Ｃ長湯 長期滞在施設と林の中の小さな図書館」は、竹田市の長湯温泉にある長期滞在型のプチホテル。旅行作家・野口冬人氏のコレクションである約13,000冊もの山岳図書が収納された図書館があり、ノスタルジックな雰囲気のなかでのんびり読書を楽しむことができます。温泉と読書で心身ともにリフレッシュできること間違いなしです。
全室オーシャンビューが自慢のリゾートホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」。こちらには2つのライブラリースペースがあります。1つは、温泉施設“松泉宮”にアクセスするエレベーター近く。本棚と重厚感のあるソファ、クラシックな調度品が並ぶ大人の空間です。
もう1つは、宿泊者専用の共用スペース“風待ちテラス”。旅をテーマにした本や雑誌、写真集などが並び、ソファやハンギングチェアに座り、まるで自宅リビングでくるろぐように過ごすことができます。
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本とゆっくり向き合うことができるブックホテルや旅館。本好きの人はもちろんのこと、普段本を読む時間がなかなか取れないという人にもおすすめです。
本が苦手な子どもがいるファミリーでも、楽しみながら親子一緒に読書時間を過ごせるきっかけになるかもしれませんね。
話題のブックホテル、新たな旅の目的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
2024年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
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