修善寺温泉や浄蓮の滝など大人の雰囲気が漂う「中伊豆」。多くの文豪に愛され、落ち着いたムード溢れる関東の奥座敷はグルメあり、レジャーありの魅力的な観光地です。「三島」では雄大な富士山の絶景を眺めながら楽しめるアクティビティもあり、日常でたまったストレスの発散にもピッタリ!
ここでは関西からの1泊2日旅行でも、中伊豆と三島の人気スポットが満喫できるモデルコースをご紹介します。(PR)
テレビや雑誌の温泉旅行特集で伊豆の修善寺が紹介されていると「遠いけどいつか行ってみたい」とお考えの関西にお住みの方はいませんか?実は関西から修善寺は思った以上に近いんですよ。
東海道新幹線の三島駅で降り、電車を乗り継げば1時間くらいで修善寺に。テレビで見た雰囲気のある温泉街が広がっています。しかし、せっかくの伊豆旅行。ゆったり中伊豆や三島の魅力に触れる旅を楽しみましょう。
新幹線の車窓から富士山にご対面と思えばもう三島駅。早起きして駅を降りてもまだ10時前くらい。まずは「三島スカイウォーク」へ行きましょう。駅前南口でバスに乗り換え、20分ほどで三島スカイウォークに到着となります。
バスを降り、入場ゲートの先に広がるのは日本一の富士山、美しい空、駿河湾を一度に臨む絶景。息を飲むような絶景の空に架かるのが、全長400m、歩行者専用吊橋では日本一の長さを誇る三島スカイウォーク。
正式には「箱根西麓・三島大吊橋」という名前ですが、まるで空中散歩しているかのような気分が味わえることから「三島スカイウォーク」という愛称がつけられました。
また三島スカイウォークでは、吊り橋の周辺でも、さまざまな楽しみ方ができます。間伐材を利用した木製チャームに花の種が貼り付けられ、願いを込めて橋の上から投げることで新しい花が芽吹く「flower drop(フラワードロップ)」や絶景が体感できるジップライン、セグウェイツアーなど、アクティビティもいっぱい。オシャレなカフェも併設されているので、何時間でも滞在できる複合レジャー施設となっています。
<三島スカイウォークの基本情報>
住所:静岡県三島市笹原新田313
アクセス:JR三島駅南口5番バス乗り場より東海バス「三島スカイウォーク」で約20分
写真:けいたろう
三島スカイウォークで開放感抜群の絶景を眺めたり、体を使ったアクティビティを楽しんだ後はお腹もペコペコになる頃。お昼ごはんは三島ならではのグルメを堪能しに行きましょう!三島スカイウォークを出発する三島駅方面行きのバスに乗り込んで、駅へ戻るのですが、途中の本町停留所でバスを降りましょう。
三島は富士山の裾野にある都市です。富士山から流れた溶岩層で不純物が濾し取られ地下水となって湧き出る湧水がきれいで、うなぎが名産品。さらに三島のうなぎ屋さんでは、調理前のうなぎを富士の伏流水に数日間さらし、内蔵を綺麗にすることによって、余分な脂肪分やうなぎの持つ泥臭さが洗い流され、おいしさが際立つ逸品となります。
写真:けいたろう
地図を見るそんな三島のうなぎで名店といえば、安政3年 (1856年)創業で160年以上の歴史のある老舗の鰻屋「うなぎ 桜家」。平日でも行列の絶えない人気店なので、あえてお昼の時間を少し外して予約しておくのがオススメ。
写真:けいたろう
地図を見る落ち着いた雰囲気の店内で待ちに待ったうなぎとご対面。脂が程よく抜け、ウバメガシの炭で焼き上げられたうなぎは、肉厚で外はサクッとしていて、中はふわふわ。うな重という料理からイメージする一般的な重さはなく、いくらでも食べたいくらい。「また、うなぎを食べに三島に来たい」とそんな風に思わせてくれます。
<うなぎ 桜家の基本情報>
住所:静岡県三島市広小路町13-2
アクセス:伊豆箱根鉄道駿豆線の三島広小路駅から徒歩で約1分
写真:けいたろう
地図を見る三島の美味しいうなぎでお腹がいっぱいになったら、お店から数分の「三島広小路駅」へ徒歩で移動。伊豆箱根鉄道駿豆線で修善寺行きの電車に乗り込み、伊豆長岡駅へ。駅から周遊バスに乗車すれば、わずか10分で次の目的地の「韮山反射炉」に到着。
韮山反射炉は、幕末期に海外列強の脅威に備え、鉄製の大砲を鋳造する目的で作られた工場遺構。当時の日本の工業技術の進歩の過程を示す、現存する唯一の実際に稼働した反射炉であり、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界遺産に登録されました。2本の塔が特徴的なシルエットで伊豆のランドマーク的な存在となっていてCMなどにも何度も登場しています。
写真:けいたろう
地図を見る併設されたガイダンスセンターではオリジナルのプロジェクションマッピング映像が上映されます。迫力の映像が終了すると、ボランティアガイドによる解説を受けながら、施設の見学が可能。
その際に、反射炉内部が熱を反射させて鉄を溶かす仕組みについてはもちろん、2本に見える煙突は実は2本ずつの計4本で構成されていることや、特徴的な鉄の枠組みは耐震性確保の目的で後の時代になって作られたなど、韮山反射炉についての豆知識を教えてもらえます。
写真:けいたろう
地図を見るまた反射炉周辺には、それまでの青銅製の砲身の短い大砲と、鉄製の砲身の長い大砲が展示されていて、鋳鉄での大砲造りが国防に直結していた様子などが分かります。
<韮山反射炉の基本情報>
住所: 静岡県伊豆の国市中字鳴滝入268
アクセス:伊豆長岡駅から徒歩で約30分、周遊バスで約10分
写真:けいたろう
地図を見る絶景、アクティビティ、グルメ、歴史……など、中伊豆や三島のさまざまな魅力を堪能した1日目の締めくくりは、お待ちかねの「修善寺温泉」。まずは伊豆長岡駅に移動しましょう。伊豆長岡駅では伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺行きの電車に再び乗り、15分ほどで修善寺駅に到着。
ここで注意して欲しいのは、修善寺駅の駅と温泉街は別の場所ということ。駅前からバスに乗り、修善寺温泉へ向かいましょう。
写真:けいたろう
地図を見る修善寺駅からバスで8分ほどの距離にある修善寺温泉は、京都の街並みが再現されている小京都としても有名です。温泉街の中央を流れる川の名前が桂川で、その桂川に架かる橋は渡月橋(とげつばし)。そして桂川沿いには「竹林の小径」という、京都でも同じく奥座敷である嵐山の様子が再現されています。関西から旅行で訪れた人には、ちょっと懐かしさを感じるかも。
また修善寺温泉では、渡月橋や竹林の小径を含む散歩路が整備。5つの橋を巡る「恋の橋めぐり」は、願いをかけながらすべての橋を巡れば、恋愛が成就すると言われていて、カップルで散策するのにピッタリ。桜や紅葉の季節には景色の美しさにさらに拍車がかかります。いきなり温泉を楽しむもいいですが、まずは散策路をのんびりと歩いて、修善寺の贅沢な時間を満喫しましょう。
<竹林の小径の基本情報>
住所: 静岡県伊豆市修善寺3463-1
アクセス:修善寺温泉停留所から徒歩で約10分
写真:けいたろう
地図を見る1時間ほどの散策を終え出発点付近に戻ってきたらゆったりと足湯。修善寺らしさがギュッと凝縮した中心部には、河原湯を含め3か所も足湯があるので、ぜひハシゴして1日の疲れを癒しましょう。足湯でのタオルの販売はないので、事前に購入しておくと便利です。
これにて1日目の行程はひとまず終了。ホテルに戻って温泉と夕ごはんをお楽しみください。
<河原湯(足湯)の基本情報>
住所:静岡県伊豆市修善寺桂川沿い
アクセス:修善寺温泉停留所から徒歩で約5分
写真:けいたろう
地図を見る2日目の最初の目的地は「浄蓮の滝」。少し早めに起きて朝食を食べ、修善寺駅へ移動。早朝発のバスに乗り、滝を目指します。バスは35分ほどで、浄蓮の滝に到着。
停留所を降りて案内に従って北側の道を降り、つづら折りになっている山の遊歩道を下って行くと浄蓮の滝ですが、その前にぜひ見ておきたいのが伊豆の踊り子像。川端康成の小説『伊豆の踊子』がモチーフとなっていて、青年と踊子が天城峠を超えようとしている場面が再現されています。
写真:けいたろう
地図を見る伊豆の踊り子像と対面を果たして遊歩道を下って行くと、目の前に現れるのが浄蓮の滝。轟々と流れ落ちる滝は、美しくも力強く大迫力。すぐ脇には、歌詞の中に浄蓮の滝が特徴的に登場する石川さゆりさんの名曲『天城越え』の歌碑もあります。浄蓮の滝を訪れる前に、一度『天城越え』を聞いておくのがオススメ。滝への思い入れが変わると思います。
写真:けいたろう
地図を見るまた浄蓮の滝は力強い滝以外にも、清流という側面もあり、滝つぼからわずかな場所には、見事なわさび沢が広がっています。栽培に綺麗な水が必須なわさび栽培は、伊豆ではこの地が発祥。滝への遊歩道の入り口には、伊豆のわさびの祖である板垣勘四郎の碑があります。普段は滅多に見られない、わさび栽培の様子もお見逃しなく。
<浄蓮の滝の基本情報>
住所:静岡県伊豆市湯ヶ島892-14(浄蓮の滝観光センター)
アクセス:修善寺駅からバスで約35分。「浄蓮の滝」停留所下車し、徒歩で約3分。
浄蓮の滝の力強さに触れ、山の緑も気持ちいい散策のあと、バスで修善寺駅まで移動し、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗車します。昨日、韮山反射炉を訪れた際に利用した伊豆長岡の駅に再度下車。駅からバスに乗り換え、次の目的地である「伊豆の国パノラマパーク」を目指します。
駅から15分ほど走り、「伊豆の国市役所前」停留所でバスを降ります。そこからすぐ目の前にあるロープウェイに乗り換え、伊豆の国パノラマパークへ。
ロープウェイの全長は約1,800m。高低差411mで最大斜度36度。葛城山の急こう配の斜面を一気に駆け上がるような感覚で、進むごとに伊豆の国市の全景が眼下に広がります。約7分で、ロープウェイは標高452mの山頂駅に到着。春には桜やつつじを空から眺めることもできます。
ロープウェイで上った先にある伊豆の国パノラマパーク。その名の通り、抜けるような大空の広がるパノラマビューをいろんな贅沢な方法で鑑賞できます。
その目玉となるのが「プレミアムラウンジ」。山頂の屋外スペースにデイベッドを設置し寝転んだ姿勢でくつろぎながら富士山や駿河湾の絶景が楽しめます。他にも富士山を見ながら足湯に入れる「富士見の足湯」と呼ばれる無料の足湯スポットもあり、他では味わえない癒やし空間を堪能しましょう。
お昼ごはんは、富士山の伏流水を使い駿河湾産の桜海老が香る「かつらぎそば」や、くるみ味噌が香ばしい「富士見だんご」が食べられる「かつらぎ茶寮」がオススメ。ここでは斜面に張り出した2段デッキで、正面に富士山と駿河湾が一度に見える絶景を眺めながら味わうことができます。その贅沢な時間は最高の思い出になるはず。
<伊豆の国パノラマパークの基本情報>
住所: 静岡県伊豆の国市長岡260-1
アクセス:伊豆長岡駅からバスで約15分
伊豆の国パノラマパークで、絶景とグルメと癒しを堪能したらロープウェイで下山。バスに乗り換えて伊豆長岡駅へ移動。伊豆長岡駅から三島駅行きの電車に乗り、終点2つ手前の駅である三島田町駅で下車。駅から北へ15分ほど歩くと旅の次の目的地である「三嶋大社」に到着します。
富士山からの伏流水が清らかな三島らしく、境内にも水が豊富で「神池」と呼ばれる池も美しい三嶋大社。伊豆地方で格式がもっとも高い「伊豆国一宮」であり、三島の地名の由来にもなっています。祭神に大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の2柱を祀り、総じて三嶋大明神(みしまだいみょうじん)と称されています。
大山祇命は山森や林業と農業を守護。事代主神の別名は恵比須神で「えべっさん」の愛称でも知られる関西でも馴染みの深い商売繁盛の神様です。
また、三嶋大社では商売繁盛のご利益と並んで有名なのは「必勝」。平安時代に源頼朝が源氏再興を三嶋大社で祈願したことが由縁となり源氏に熱く信仰され、毎年8月に行われる例祭では、天下泰平と五穀豊穣の祈りを込め、勇壮な流鏑馬神事が執り行われています。
<三嶋大社の基本情報>
住所:静岡県三島市大宮町2-1-5
アクセス:三島田町駅から徒歩で約15分
格式の高い伊豆国一宮でもある三嶋大社ですが、気になるのが門前グルメ。三島を歩く人々をよく観察すると、ちょっと変わった顔がプリントされた紙袋を多くの人が持っています。それがこしあんにくるまれた、三嶋大社名物の草餅「福太郎」。
福太郎は五穀豊穣を願って稲作行事が狂言風に演じられる祭事の「お田打ち神事」に登場する、黒いお面に烏帽子を被った「福太郎」がモチーフとなっているよもぎ餅。境内の福太郎茶屋でお茶付きでいただけるほか、お土産としても販売されています。
<福太郎の基本情報>
住所:静岡県三島市大宮町2-1-5 三嶋大社境内
アクセス:三島田町駅から徒歩で約15分
写真:けいたろう
地図を見る三嶋大社のご利益と門前スイーツを堪能したら、三嶋大社の門前にある「山本食品 門前茶屋 門前せせらぎ店」へ。こちらのお店では、生わさびを含む多くのわさび商品が販売されています。
写真:けいたろう
地図を見る何と言ってもオススメは、TBSの人気番組『マツコの知らない世界』でも紹介された「わさびマヨネーズ」です。他にも、すり下ろした本わさびにわさびの茎が入っていて、シャキっとした食感と風味がプラスされた「追い茎本わさび」。静岡みやげの定番「わさび漬け」やわさび味のスナック菓子など、旅の最後にピッタリのお土産スポットとなっています。
写真:けいたろう
地図を見るわさびのお土産が豊富な山本食品ですが、こちらのお店でぜひ食べてもらいたいのが「わさびソフトクリーム」。わさびのソフトクリームは、生地にわさびが練りこまれているのが一般的ですが、こちらのお店ではわさびをソフトクリームに直接トッピング。
良質な本わさびは辛いという印象はなく、ソフトクリームと併せると爽やかな風味が際立つさっぱりとした味わい。しかし、やはりビジュアルのインパクトは強烈。旅の最後に最高の思い出となるはずです。
これで今回の行程は終了。残すは帰りの新幹線のみとなりますが、三島は水が美しく、川沿いには遊歩道があったり、駅までのルートの途中にある白滝公園には、かつての富士山噴火の名残のゴツゴツとした溶岩と、美しい湧き水もあって旅のチョイ足しに最適。旅を振り返りながら、三島駅までゆっくり歩くのをオススメします。
<山本食品 門前茶屋 門前せせらぎ店の基本情報>
住所:静岡県三島市大社町1-28
アクセス:三島田町駅から徒歩で約5分
関東の奥座敷としても有名な中伊豆と雄大な富士山を臨む三島は自然あり、グルメあり、絶景あり、アトラクションありで、伊豆の旅が存分に楽しめるスポットがいっぱい。
関西出発の気軽な1泊2日旅行なら、アクティブに遊んでも十分ゆっくりできるのが嬉しいですね。今度のお休みには、中伊豆と三島に出かけてたっぷりとその魅力を味わいましょう!
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※2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
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【この記事は 東海旅客鉄道株式会社 とのタイアップです】
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(2024/3/19更新)
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