全国に9500以上ある鉄道駅(2018年4月現在)。中には「駅舎が建築物として素晴らしい!」と注目されている鉄道駅も存在します。中でも、レトロな木造駅舎や秘境駅にたたずむ駅舎が特に人気です。
この記事では、駅舎愛好家のLINEトラベルjp ナビゲーターが厳選した、全国のおすすめ駅舎を紹介します。北は北海道から南は九州まで、見ごたえある駅舎が続々登場しますよ!
「JR雄信内駅(おのっぷないえき)」は、秘境駅の里として町おこしに取り組む北海道幌延町にある鉄道駅。年間平均乗降客数は0人という秘境駅で、辺りは静寂に包まれています。昭和28年(1953年)に改装された木造駅舎は、当時のまま時が止まってしまったかのように昭和ノスタルジーを体現。錆びだらけの屋根やひびの入った壁が、かえって美しく見える駅舎です。
<基本情報>
住所:北海道天塩郡幌延町字雄興
アクセス:JR稚内駅から約80分
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JR深川駅とJR留萌駅をつなぐ留萌本線(るもいほんせん)にあるのが「JR恵比島駅」。1980年代半ばに改築された木造駅舎は、1999年放送のNHK連続テレビ小説『すずらん』で、「明日萌駅(あしもいえき)」として登場したことで有名です。こげ茶色の木造駅舎が美しく、駅舎の中にはドラマの世界観が再現されています(開放期間は4月下旬〜10月末のみ)。近くにある「駅長さんの家」も必見です。
<基本情報>
住所:北海道雨竜郡沼田町恵比島
アクセス:JR留萌駅から約30分
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「湯野上温泉駅」は日本で唯一、茅葺き屋根の駅舎が見られる鉄道駅。白壁と茅葺き屋根が一体になった駅舎を見ると、まるで昔ばなしの世界に引き込まれた気分になります。駅舎内の待合室には、古めかしい板張りの小上がりに囲炉裏が。囲炉裏は茅の虫除けにも使われるもので、湯野上温泉駅ならではの見どころです。このほか駅舎内では、ちょっとした買い物も楽しめますよ。
<基本情報>
住所:福島県南会津郡下郷町大字湯野上字大島無番地
アクセス:西若松駅から約30分
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大正時代の白亜の洋館駅舎が見事な「JR日光駅」。19世紀からヨーロッパで流行ったネオ・ルネサンス様式の中でも木造建築の技法であるハーフティンバー様式を用いた洋風建築の2階建て駅舎です。エントランスには東照宮の鳴龍を思わせる共鳴する天井、2階には白い漆喰の壁と明治時代のシャンデリアが煌めくホワイトルームがあり、外観も内観も楽しめます。
<基本情報>
住所:栃木県日光市相生町115
アクセス:JR宇都宮駅から約45分
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千葉のローカル線・銚子電気鉄道の終着駅である「外川駅(とかわえき)」。大正12年に建築された風情のある木造駅舎は、数々のテレビドラマのロケ地で使われています。駅前にある赤い丸ポストが、レトロ感を引き立てます。駅舎内では手書きの運賃表や手作りの座布団など、古き良き時代の鉄道駅の風景を見ることができます。
<基本情報>
住所:千葉県銚子市外川町二丁目10636
アクセス:銚子駅から約25分
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叡山電鉄本線の終点であり、比叡山の玄関口である「八瀬比叡山口駅」。大正14年(1925年)開業当時の木造駅舎が今も使われており、大きな屋根が特徴です。駅舎内から見ることができる、大屋根を支える細かな鉄骨の骨組みはアーティスティック。駅構造が3面2線の櫛形ホームなので、駅舎ファンにはたまらない大パノラマの絶景が楽しめます。
<基本情報>
住所:京都市左京区八瀬野瀬町113
アクセス:出町柳駅から約15分
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JR因美線の無人駅である「JR美作滝尾駅(みまさかたきおえき)」。映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』のロケ地となったことで知られており、駅前には映画撮影の記念碑があります。また2008年11月には、戦前に建築された古い木造平屋作りの駅舎として登録有形文化財に登録。駅舎に寄り添うように立つ松の木が、駅舎の美しさを引き立てています。
<基本情報>
住所:岡山県津山市堀坂263
アクセス:JR東津山駅から約15分
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駅舎が近代化産業遺産に認定されている「滝宮駅」。駅開業の大正15年(1926年)当時から使われている駅舎は、丸みを帯びた大きな屋根が特徴的。さらに白を基調とした中にアクセントとしてパステルカラーの彩りがあるのが可愛らしく、ドールハウスのようです。駅前にはレトロ感を引き立てる赤い丸ポストもあります。
<基本情報>
住所:香川県綾歌郡綾川町滝宮
アクセス:高松築港駅から約40分
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明治36年(1903年)の開業当時の駅舎が残る、「JR嘉例川駅(かれいがわえき)」。鹿児島県最古の駅舎でもあり、2006年には登録有形文化財に登録。平屋造り切妻屋根は横に長く、ぴかぴか輝く瓦と黒い横板が重厚感をかもしだしています。駅舎内では観光大使を務める猫のにゃん太郎がおり、観光客を虜にしています。
<基本情報>
住所:鹿児島県霧島市隼人町嘉例川2174
アクセス:JR隼人駅から約25分
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有明海沿いを走る熊本のローカル線・三角線にある「JR網田駅(おうだえき)」。明治期に建てられた熊本県最古の駅舎であり、九州内でも2番目に古く、国登録有形文化財に登録されています。赤い瓦の大きな屋根がトレードマーク。土日祝のランチタイム限定で駅舎内がカフェになり、地元食材を使ったおいしい料理もいただけます。
<基本情報>
住所:熊本県宇土市下網田町
アクセス:JR熊本駅から約35分
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青春18きっぷをはじめ、乗り放題きっぷを使うと効率的に駅舎めぐりができます。ぜひ、気になる駅を訪ねてみましょう。中には電車の本数が少ない駅もありますので、事前に時刻表を確認してくださいね。
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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