尾道といえば“寺のまち・坂のまち・映画のまち”。尾道を訪れたら寺社を巡って、坂道や路地を散策して、疲れたら雰囲気の良いカフェでひと休み。昔観た懐かしい映画のロケ地を周るのも楽しいですね。しまなみ海道の本州側の起点でもあるので、レンタサイクルでしまなみ海道を走ってみるのもおすすめ!
今回は、広島在住のトラベルjp ナビゲーター広島らっこがチョイスした、尾道のおすすめスポットを紹介します。
坂と海と社寺の町として有名な尾道。尾道観光で外せないのは、境内から尾道の絶景を眺めることができる「千光寺」。京都の清水寺と同じ舞台造りの本堂は俗に赤堂と言われていて、赤堂と読んで字のごとく建物は美しい朱色をしています。本堂からの眺めはまるで朱色の額縁に収められた一枚の風景画のようです。
目の前の美しい風景を眺めながら潮風に吹かれた後は、参拝もお忘れなく。
<基本情報>
住所:尾道市東土堂町15-1
電話番号:0848-23-2310
参拝時間:9時〜17時
アクセス:JR尾道駅から市営バスに乗り「長江口」バス停で下車後、千光寺ロープウェイ「山頂駅」より徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
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千光寺のすぐそばにある「千光寺公園」は、さくらの名所100選・夜景100選にも選定されており、頂上の展望台から望む景色が素敵な観光スポット。瀬戸内の海と尾道の街並みを同時に楽しむことができ、写真好きな人には特におすすめです。
2022年には、公園内の展望台がリニューアル!ルイ・ヴィトンの店舗など国内外で数多くの建築物を手がける建築設計事務所“AS”がデザインした展望台からは、お昼の景色はもちろん、夜には夜景も楽しめますよ。
<基本情報>
住所:広島県尾道市西土堂町19-1
電話番号:0848-38-9184
アクセス:千光寺ロープウェイ「山頂駅」より徒歩3分
公式サイト(外部リンク)
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JR尾道駅から徒歩約5分の「ONOMICHI U2」は、古い倉庫をリノベーションしたオシャレ複合施設。ベーカリーや雑貨屋、イタリアンレストラン、カフェ、ホテルなどが入っており、どれもハイセンス!自転車をレンタルすることも可能です。桟橋風テラス席で海を眺めたり、ショッピングをしたりと、思い思いの過ごし方が楽しめます。
<基本情報>
住所:広島県尾道市西御所町5-11
電話番号:0848-21-0550
アクセス:JR尾道駅から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
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坂と海と猫のイメージが強い尾道で忘れてはならないのが「尾道本通り商店街」。JR尾道駅前の林芙美子像から東に1.6km続く通りの総称で、1つの商店街ではなく実際には5つの商店街の集合体です。屋根がある通りなら雨の日でも安心。レトロなお店だけでなく、リノベーションによって生まれ変わった新しいお店も多いのが特徴です。
尾道グルメを手軽に味わえるお店や、気軽に日帰り温泉が楽しめる施設も。若者やカップル、ファミリー層など多くの観光客で賑わっています。
<基本情報(事務局)>
住所:広島県尾道市土堂2丁目10-3
アクセス:尾道駅より徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
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瀬戸内海に浮かぶ6つの島を10本の橋で結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」。本州側の広島県尾道市から四国側の愛媛県今治市までを結んでおり、サイクリングロードが整備され風景も良いことから、サイクリストの聖地として人気を集めています。レンタサイクルもあり、子どもと一緒の家族旅行でも気軽に体験できますよ。
もちろん自動車で渡るだけでなく、海を眺めながらのドライブも楽しめます。島ごとに異なるグルメや絶景スポットを巡って、美しい瀬戸内海を満喫してくださいね。また民宿やゲストハウスが多いエリアで、ローカルな宿泊体験を楽しめます。
<基本情報>
住所:広島県尾道市〜愛媛県今治市
公式サイト(外部リンク)
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「因島水軍城」は、南北朝〜室町・戦国時代にかけて活躍した村上海賊(水軍)の資料を展示する施設。本丸には甲冑や古文書などの貴重な資料が展示され、隅櫓は展望台になっています。
2014年には『村上海賊の娘』が本屋大賞を受賞、2016年には日本遺産に認定されたことで話題になった村上海賊。因島を訪れた際は、ぜひ立ち寄りたい観光スポットです。
<基本情報>
住所:広島県尾道市因島中庄町3228-2
電話番号:0845-24-0936
営業時間:9時30分〜17時(1月2日・3日は10時〜15時)
休館日:木・年末年始
アクセス:
しまなみ海道「因島北IC」より車で約5分
しまなみ海道「因島南IC」より車で約10分
公式サイト(外部リンク)
生口島にある「耕三寺・耕三寺博物館」には、「未来心(みらいしん)の丘」という大理石で造られた美しい庭園があります。世界を舞台に活躍している広島県出身の彫刻家、杭谷一東(くえたに いっとう)氏によって、広さ5000平方メートルの敷地に制作されたもの。大理石は、イタリアのカッラーラで採掘して運ばれました。
生口島の美しい風景と、大理石の白亜の庭に癒されてみませんか?まるでエーゲ海にいるかのような気分になれますよ。
<基本情報>
住所:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2
電話番号:0845-27-0800
営業時間:9時〜17時(最終入館は閉館の30分前まで)
アクセス:
しまなみ海道「生口島北IC」より車で13分
しまなみ海道「生口島南IC」より車で13分
公式サイト(外部リンク)
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千光寺山ロープウェイの山頂駅から始まる「文学のこみち」は、全長約1kmの遊歩道。自然石に、尾道にゆかりのある作家の詩や小説が刻まれています。ここには約25基の碑が建てられているので、一つ一つじっくり読みながら、時には尾道水道の景色を見ながらのんびり散策してみましょう。
文学のこみちは階段が多いので、観光の際には歩きやすい靴が必須!急な坂もあるので、下から上るよりもロープウェイの山頂駅から下る方がおすすめです。
<基本情報>
住所:広島県尾道市東土堂町
アクセス:千光寺ロープウェイ「山頂駅」より徒歩3分
公式サイト(外部リンク)
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千光寺公園内にある「尾道市立美術館」は、ガラス張りのロビーからしまなみ海道を一望できる眺望自慢の美術館。2001年には世界的な建築家として活躍する安藤忠雄氏の設計によって改修工事が行われました。
美術鑑賞をした後には、館内のカフェで景色を見ながらゆっくり過ごすのもおすすめ。尾道陶芸作家協会の会員が焼いた器や、尾道市の花・桜にちなんだサクラティーなどが楽しめます。
<基本情報>
住所:広島県尾道市西土堂町17-19(千光寺公園内)
電話番号:0848-23-2281
営業時間:9時〜17時(入館は16時30分まで)
休館日:月・年末年始・展示替期間中
アクセス:千光寺ロープウェイ「山頂駅」より徒歩約4分
公式サイト(外部リンク)
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猫の細道の入口にある「招き猫美術館」は、園山春二氏のアトリエ兼美術館です。園山氏が集めた招き猫のコレクションが所狭しと並び、その数3,000匹以上!旧九谷焼で作られた江戸時代の招き猫や、招き猫発祥の豪徳寺の招き猫、舶来物の青い目の招き猫もいます。
ちなみに右手を挙げている猫は“お金”を招き、左手を挙げている猫は“お客”を招くと言われています。入館料の一部は地域猫の保護活動にも利用されるため、尾道の地域猫のサポートにもなりますよ。
<基本情報>
住所:広島県尾道市東土堂町19-26
電話番号:090-7122-2960
営業時間:11時〜16時(要予約、作家滞在時)
定休日:木
アクセス:ロープウェイ「山麓駅」から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
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「尾道文学公園」は、千光寺山の中腹にある眺めの良い公園。すぐそばには、志賀直哉が尾道に移り住み暮らした長屋や、アララギ派(短歌雑誌「アララギ」に拠る一派)の歌人・中村憲吉の旧居があり、文人たちに愛された尾道で文学に触れることができます。
志賀直哉はここで代表作『暗夜行路』の構想を練ったと言われ、小説に描かれた当時の風景を公園から眺めることができますよ。
<基本情報>
住所:広島県尾道市東土堂町8-28
アクセス:尾道駅より徒歩約12分
公式サイト(外部リンク)
「ネコノテパン工場」は、坂の街・尾道らしく、坂道の途中にあるパン屋さん。店内は1人が入っただけでもういっぱい!という狭小スペースですが、小さなお店でも味は本格的。フレンチトーストはお好みで仕上げにシナモンをかけてくれるなど、細やかな気遣いが感じられますよ。お昼頃には売り切れてしまうことも多く、早めの訪問がおすすめです。
<基本情報>
住所:広島県尾道市東土堂町7-7
電話番号:050-6864-4987
営業時間:10時〜16時
定休日:火水
アクセス:尾道駅より徒歩約13分
公式サイト(外部リンク)
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「天寧寺」は1367年開基の曹洞宗のお寺です。国の重要文化財の三重塔(海雲塔)の姿は美しく、三重塔越しの眺望は、尾道を象徴する風景としておなじみの場所!写真映え抜群なので、記念撮影にもおすすめです。
そのほかにも、4月中旬からの時期は枝垂桜、4月末から5月には牡丹の花が楽しめるため“牡丹寺”とも呼ばれています。お寺の本堂は、三重塔よりさらに下に位置していますので、近くを散策しながら降りて行って下さいね。
<基本情報>
住所:広島県尾道市東土堂町17-29
電話番号:0848-22-2078
拝観時間:9時〜16時30分
アクセス:尾道駅より徒歩約14分
公式サイト(外部リンク)
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千光寺山ロープウェイ山麓駅から徒歩1分の場所にある「艮(うしとら)神社」は、尾道の旧市内では一番古い神社といわれています。映画『時をかける少女』のロケ地としてもおなじみで、ファンにはたまらない観光スポット。境内にある樹齢900年と言われる大楠は県の天然記念物にも指定、映画で見覚えがある!という方も多いのではないでしょうか。
テレビアニメ『かみちゅ!』の舞台にもなっていることから、アニメファンも多く訪れる観光スポットです。
<基本情報>
住所:広島県尾道市長江一丁目3-5
電話番号:0848-37-3320
アクセス:千光寺ロープウェイ「山麓駅」より徒歩1分
公式サイト(外部リンク)
艮神社のすぐ横に、道幅1mにも満たない「猫の細道」と呼ばれる不思議な路地があります。
名前の由来は、舗装した際に道路が乾く前に猫が通ってしまい、たくさんの猫の足跡がこの路地に残されているから。特に艮神社のすぐ横の路地には、可愛い肉球のあとがくっきり。観光の際には猫気分で自由気ままに、「猫の細道」を探検してみましょう!至る所に置かれた“福猫石”を探して歩くのも楽しいですよ。
<基本情報>
住所:広島県尾道市東土堂町
アクセス:千光寺山ロープウェイ「山麓駅」より徒歩1分
公式サイト(外部リンク)
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尾道市は、大林宣彦監督の映画作品の舞台として有名な町。特に有名なのは、尾道三部作と言われる『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』でしょう。
映画『転校生』のロケ地「御袖(みそで)天満宮」は、ロケ地巡りで必ず訪れたい観光スポット。主人公の二人が入れ替わる階段落ちシーンは、ここ御袖天満宮の55段の石段で撮影されました。
<基本情報>
住所:広島県尾道市長江一丁目11-16
電話番号:0848-37-1889
アクセス:千光寺ロープウェイ「山麓駅」より徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
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天平年間(729〜748年)、行基の創建と伝えられる「西國寺」。他のお寺の門と違うのは、大きな草履がかかっているところ。この巨大草履は約2メートルもあり、“仁王様のように丈夫な脚になるように”との健脚祈願のシンボルです。
坂の町・尾道では、昔から脚が健康であることがとても大切だったそうです。「西國寺」で脚の健康と旅の安全を祈願して、観光を存分に楽しみましょう!
<基本情報>
住所:広島県尾道市西久保町29-27
電話番号:0848-37-0321
参拝時間:8時〜17時
アクセス:千光寺ロープウェイ「山麓駅」より徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
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「おのみち映画資料館」は、明治時代に使われていた倉庫を改装した映画の資料館。尾道で撮影された映画のロケ写真や小津安二郎コーナー、なつかしの映画ポスターなど、さまざま映画に関する資料が展示されています。
ミニシアターでは尾道ゆかりの映画のダイジェストを観ることができますよ。入り口前にある昔の映写機は、実際に映画館で使われたもの。観光の際にチェックしてみてくださいね。ロケ地巡りの前に立ち寄れば、より観光が楽しくなりますよ!
<基本情報>
住所:広島県尾道市久保1-14-10
電話番号:0848-37-8141
営業時間:10時〜18時(入館は17時30分)
休館日:火・年末年始
アクセス:JR尾道駅より徒歩約15分
公式サイト(外部リンク)
「尾道商業会議所記念館」は、1階が尾道の商業史の資料展示、2階と3階は階段状議場の大正ロマンただよう建物。商業会議所として建築された鉄筋の建築物としては、現存する日本最古のもので、市の重要文化財に指定されています。
2階と3階は吹き抜けになっており、3階から議場を見学することも可能。1階には観光案内コーナーもあるので、観光の前に立ち寄って情報を集めるのにも便利です。
<基本情報>
住所:広島県尾道市土堂1-8-8
電話番号:0848-20-0400
営業時間:10時〜18時
休館日:木・年末年始
アクセス:JR尾道駅より徒歩約8分
公式サイト(外部リンク)
千光寺新道の入り口にある「活版カムパネルラ」は、活版印刷体験のできるワークショップスペースと、デザイン小物や紙もの雑貨を販売するお洒落な雑貨店。
ワークショップでは、約15分で手軽に活版印刷体験ができるAコースと、自分で好きな14字を決め“組版”し、印刷できる1時間半のBコースという2コースを体験できます。時間と予算に余裕があれば、Bコースを体験されると活版印刷の醍醐味を味わえるでしょう。
<基本情報>
住所:広島県尾道市東土堂町11-2
電話番号:0848-51-4020
営業時間:10時〜18時
アクセス:尾道駅より徒歩約10分
公式サイト(外部リンク)
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尾道の人気観光スポットの多くはバスや徒歩で移動できる範囲内にあるので、スポットを絞れば1日で観光を楽しめます。
【尾道1日観光モデルコース】
まずは千光寺ロープウェイに乗って千光寺へ。絶景の尾道水道を一望したら、猫の細道や尾道市立美術館など、山頂〜山麓エリアをメインに観光し、尾道本通り商店街へ向かいます。ランチのあとは商店街やONOMICHI U2でショッピング。カフェで一息ついた後、ホテルや駅に向かいます。
しまなみ海道を渡って因島水軍城や耕三寺・耕三寺博物館を訪れるなら、1泊2日でスケジュールを組むのがおすすめ。1日目に市内中心部を観光、2日目にしまなみ海道観光、とエリアを分けることで、よりじっくりと尾道観光を楽しめますよ。
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尾道観光の人気スポット、穴場スポットをご紹介しました。市内観光には千光寺山ロープウェイとおのみちバス1日乗車券がセットになった「おのみちフリーパス」がとっても便利。尾道市立美術館など一部の観光施設では、割引も受けられます。
また尾道観光には往復の交通と宿泊するホテルがセットになった、旅行会社、旅行代理店が販売するパック旅行を活用するのがおすすめ。それぞれ個別に手配するよりもお値打ちなので、予算や日数など自分にあったプランを探してみましょう。事前購入やセット購入すると割引になるチケットもあり、旅行費用を節約できますよ。
春夏秋冬、どのシーズンに訪れても見どころ満載の尾道。ぜひ次の旅行計画の参考にしてくださいね。
2024年11月の情報です。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
(文・トラベルjpナビゲーター 広島らっこ)
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