知の宝庫である図書館。数百年の時を超えて受け継がれた建築の中でかつての記憶を保管する図書館、人々に利用されて日々動き続ける図書館、歴史の中で失われてしまった姿を伝える遺構まで、世界には美しい図書館が数多くあります。
LINEトラベルjp ナビゲーターが実際に訪れた図書館の中から、図書館員(司書)が厳選した一度は訪れたい世界の図書館を紹介します。世界の知の空間をのぞいてみませんか?
オーストラリア南部に位置する大都市メルボルン。リーディングルームの机が放射状に広がり吹き抜けが特徴的な「ビクトリア州立図書館」。観光客でも身分証明書だけで気軽に入ることができます。コレクションルームやチェス・ルームもあり、館内に楽しめるスペースが多く、市民・観光客に親しまれる図書館です。
<基本情報>
住所:328 Swanston St, Melbourne
電話番号:+61-03-86647000
アクセス:メルボルン中央駅から徒歩約3分
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世界的に貴重な資料を収め、現代も多くの利用がされているロンドン「大英図書館(British Library)」。書籍や紙誌のほか文献、地図、楽譜、美術品、切手、映像&音響資料など2億点以上という、世界最多の所蔵品数を誇る図書館です。
見応えがあるのは「サー・ジョン・リトブラット・ギャラリー」という常設展示室。ミケランジェロのデッサン、ダ・ヴィンチのメモ書きからバッハ、モーツァルト、ショパンの手書き楽譜などはほんの一部。古地図に初期の聖書やコーランも含め、さすが大英博物館から袂を分けた充実ぶりに目を見張ります。
<基本情報>
住所:96 Euston Road,London NW1 2DB
アクセス:地下鉄セント・パンクラス(St.Pancras)駅より約5分
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ヨーロッパには歴史深い美しい図書館が多くあります。ウィーン王宮に併設される「オーストリア国立図書館(プルンクザール)」はバロック様式を誇る豪華絢爛な内装とフレスコ画が美しい図書館として広く知られ、図書館を利用する人だけでなく、多くの観光客が訪れます。本を手にとることはできませんが、館内はフラッシュをたかなければ撮影ができます。
<基本情報>
住所:Josefsplatz 1, 1015 Vienna, Austria
電話番号:(01)53410
アクセス:地下鉄カールスプラッツ(Karlsplatz)駅下車7分
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チェコのプラハは世界遺産にも指定されている華やかな古都。プラハを代表する修道院に併設されている図書室が「ストラホフ修道院図書館」と呼ばれます。天井の彫刻アートが素晴らしい"神学の間"、圧巻の本棚を備えた"哲学の間"があります。本棚へ近づくことはできませんが、入場料・撮影料を支払えば写真撮影もできます。
<基本情報>
住所:Strahovske nadvori 1/132, 118 00 Praha 1
アクセス:トラム22or23 ポホジェレツ(Pohorelec)駅より徒歩5分。プラハ城正門から徒歩15分。
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モダン建築の巨匠グンナール・アスプルンドによって設計された「ストックホルム市立図書館」。20世紀北欧建築史の最高峰と言われる図書館です。本そのものがデザインの一部となりつつ、開架式なので自由に書棚から本を取り出すこともできます。館内撮影は可ですが、利用の目的で訪れている人が多いので配慮するようにしましょう。
<基本情報>
住所:Sveavagen 73, Stockholm
アクセス:地下鉄 ロードマンスガータン(RADMANSGATAN)駅より徒歩2分
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スイス最古で最大の文献数を誇る修道院に設立された「ザンクト・ガレン修道院図書館」。修道院とともに世界遺産に登録されている図書館です。壮麗なバロック建築だけでなく、ガラスケースの展示では、修道士たちの手によって製作された貴重な写本を見ることもできます。写真撮影はできませんが、建築、1000年以上も前の写本を目にできる稀有な空間です。
<基本情報>
住所:Klosterhof 6D,9004 St.Gallen
電話:+41-(0)71-227-34-16
アクセス:チューリヒから電車で約1時間
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トルコ、エフェソス遺跡(エフェス)に建つ"失われた図書館"とも言われる「ケルスス図書館」。265年にエフェソスを襲ったゴート族による破壊で炎上し、万単位の書物が失われたとされています。現在は修復工事による遺構を残すのみですが、建設された同じ場所で当時の姿を伝える貴重な遺構です。
<基本情報>
住所:Efes Oren Yeri Selcuk,Izmir
電話番号:(0232)4835117
アクセス:セルチュク(Selcuk)からミニバスで10分
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ニューヨークの中心部に建つ「ニューヨーク公共図書館」。多くの映画やアニメ作品に登場し、図書館前のライオン像がモチーフのロゴが入ったかわいいトートバックや文房具、Tシャツ等が揃うショップもあります。多くの市民に利用されていて見学には注意が必要ですが、フラッシュをつかわなければ館内の撮影もできます。
<基本情報>
住所:476 5th Ave, New York, NY 10018(ブライアントパーク横)
電話番号:(917) 275-6975
アクセス:B/D/F/M線の42 St - Bryant Pkから徒歩2分ほど
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アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.に建つ「アメリカ議会図書館(Library of Congress)」。約1億点を超える資料を有する世界最大規模の図書館は、世界中から利用がされています。顔写真付きIDを持っている18歳以上の方であれば無料で入館・見学ができます。外観だけでなく館内も豪華絢爛な造りとなっていて、写真撮影ができる場所や無料の案内ツアーもあります。
<基本情報>
住所:101 Independence Avenue Southeast, Washington, DC 20540
アクセス:Capitol South Metro駅より徒歩約5分
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ブラジルの観光都市・リオデジャネイロにある「王立ポルトガル文学館」(Royal Portuguese Cabinet of Reading)。19世紀、ポルトガルからの移民によって、母国の書籍を提供するために創設されました。日本では"幻想図書館"とも呼ばれ、注目を浴びています。事前に許可された研究者以外は本に触れることはできませんが、館内の写真撮影は自由。
<基本情報>
住所:Rua Luis De Camoes 30, Centro
アクセス:地下鉄ウルグアイアーナ駅から徒歩5分。カリオカ広場から徒歩10分。
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台湾・高雄にある「高雄市立図書館」は一般の図書館とはまた違ったイメージです。喫茶店やレストランも併設された図書館は、緑が所々に見られる近代的な建物で、夜のライトアップが美しいことでも有名。館内にはパブリックアートや絶版本の展示コーナーなどもあり、本を読んだり借りたりしなくても一日楽しめる場所です。
<基本情報>
住所:台湾高雄市前鎮区新光路61号
アクセス:高雄捷運紅線 三多商圏駅から徒歩10分
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韓国テグ郊外にある"海印寺"で保管される「高麗八萬大蔵経」。海印寺は韓国三宝寺刹の一つとしてとても有名で、手で彫られた8万枚を超える仏教木板が700年以上もほぼ完璧な状態で保管されています。現存する木版の仏教経典では最古とされ、2007年に世界記憶遺産に登録されました。
経典の収められる板殿・経典の撮影は禁止されていますが、見学は可能。格子のすき間から整然と並ぶ板殿をのぞくこともできます。
<基本情報>
住所:10 Chiin-ri, Gaya-myeon, Hapcheon
アクセス:聖堂池駅からバスで約1時間40分。海印寺前から徒歩で約20分。
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貴重な建築美とともに楽しみたい図書館から市民に利用される図書館まで多くの図書館を紹介しました。
最後に、図書館へ見学に行く時に注意したいことについて。
撮影・入館方法は個別に紹介しましたが、観光で訪れる時に共通で注意したいのは【開館日・一般開放日】です。特に現在も利用されている図書館はその国の祝祭やイベント、蔵書点検など図書館の事情にあわせて閉館される日があります。公式HPで案内がされていることがほとんどなので事前に必ずチェックしましょう。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/12/10更新)
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