「九寨溝」は中国四川省の自然保護区です。まるで他の惑星に降り立ってしまったかのような錯覚を思わせる美しい豊かな自然の数々は、人間社会の喧騒に疲れたアナタを癒やしてくれることでしょう。
今回は九寨溝のそれぞれ異なる美しい自然が作り出した芸術的な観光スポットをまとめてご紹介します。
「五花海」は標高2472mのところにある水深5mもの巨大な湖です。"海"と称するにふさわしい、海のように深い五花海は、日の光の反射や屈折によって赤やオレンジ、黄、緑、青…とさまざまにその姿を変えます。
見る度に異なる自然の美とその神秘性から"九寨溝の魂"とも称され、湖だけでなく岸辺の林や湖底の倒木とも相まって、その美しさに比較できる湖があるのかと、思ってしまうほど九寨溝を代表する美しい湖です。
＜基本情報＞
住所:四川省阿蔵族羌族自治州九寨溝県 五花海
アクセス:熊猫海から徒歩1時間程度
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「老虎海」は深さ11メートル、幅62メートルの滝の上にある湖です。湖の色は深い碧。他の湖よりも深く、湖底が見えないこともあってか湖面に反射する木々たちが老虎海の方がくっきり見えます。
湖なのに"虎"という名前の由来は「水面に映る木々が虎の縞模様のようだから」「山の中の虎はこの湖の水を飲むのが好きだから」「雷のように黄色い木々が虎の身体を思わせるから」の3つ。確かにその名の由来のように虎のような雄々しい黄色い木々が美しい湖です。
＜基本情報＞
住所:四川省阿蔵族羌族自治州九寨溝県 老虎海
アクセス:樹正瀑布から徒歩3分
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「五彩池」はまるで海の白波が、そのまま固まったかのような形をしているくぼみが幾重にも重なっている池です。石灰分が多い独特の九寨溝の水質もあって、このような白波のようなくぼみが出来るのですが、池の底が浅いため水の色が乳白色に見えます。
そのくぼみ、1つ1つを眺めるのも良いですがオススメは池の上流にある展望台からの眺め。展望台から見下ろす白いくぼみの連続は、他の惑星にいつの間にかワープしてしまったかのような錯覚を覚えるほど不思議な光景です。
＜基本情報＞
住所:九寨溝県
アクセス:長海から徒歩で1時間
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「臥龍海」は神聖な雰囲気と湖面に浮かび上がって見える湖底の光景が、龍が湖の中で横たわって眠っているように見える不思議な湖です。名前を見てもわかるように、この湖には龍にまつわる伝説があり、この地域を"黄龍"という由来の1つにもなっているそうです。
臥龍海の周辺には花や木々が溢れ、季節によって全く異なる表情を見せてくれます。中には季節によって異なる臥龍海を見ようと二度三度、この場所に訪れる人もいるそうです。
＜基本情報＞
住所:九寨溝県
アクセス:長海から徒歩で1時間
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水面が曇りのない鏡のように、周囲の風景を映す「鏡海」は自分が上になっているのか、下になっているのか、一瞬自分のいる場所を確かめたくなる不思議な湖です。
「魚は雲の中を泳ぎ、鳥は水の中を飛ぶ。」そんな言葉が現地の人たちの間で語られるほど、幻想的な不思議な光景を鏡海で楽しむことが出来ます。
＜基本情報＞
住所:九寨溝県
アクセス:鏡海停車場から徒歩5分
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九寨溝の美しい入り口とも称される40以上の湖を「樹正群海」と言います。九寨溝風景区の全湖の40％を占める、点々とした湖の総称であり、上層の湖から溢れ出た水が下層の湖へ…という長い時間をかける水のリレーによって、それぞれの湖が生み出されています。
ハイキングをしながら見る樹正群海と樹正群海を見下ろせる高台から見る風景は、まったくの別物。それまで身近にあった優雅な湖が高台から見下ろすと全く別の姿に見える。頭では当たり前のこととわかっていても、実際に見下ろしてみると、その景色のギャップに驚かずにはいられません。
＜基本情報＞
住所:九寨溝県
アクセス:鏡海停車場から徒歩5分
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「諾日朗瀑布」は幅270m、高さ24.5mの中国最大の石灰化滝であり、中国で1番滝幅が広い滝でもあります。その広大な滝は現地に住むチベットの人々から“男神”として拝められていた歴史があります。
滝幅が大きいため、滝の上が天然の岩のステージになっており、その雄々しくもドラマチックな雰囲気から諾日朗瀑布は、中国映画やドラマの撮影地としても知られているそうです。
＜基本情報＞
住所:九寨溝県
アクセス:九寨度仮村から車で1時間
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幻想的な雰囲気が広がる九寨溝は世界でも類を見ない景勝地です。中国が国家級の自然保護区に指定しただけあって、その規模や、美しさと神秘性はこの世のものとは思えないほど。
写真だけ見ても思わずため息が出るほど美しいですが、実際に足を運び、自分で苦労して見た九寨溝の美しさは、言葉に表すことが出来ないほど感動することでしょう。「死ぬまでに1度は見るべき」と称される九寨溝に、ぜひアナタも訪れてみてはいかがでしょうか？
※2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
トラベルjp 編集部
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