瀬戸内海に面した愛媛県今治市。日本のタオル一大産地としての歴史も古く、今治タオルブランドは今や世界的に有名になりました。また絶景が楽しめるしまなみ海道の四国側の玄関口でもあり、カップルやファミリーでサイクリングしながら過ごすのもおすすめ。日本で唯一の水軍博物館やタオル美術館などのスポットを巡るのも楽しいです。
今回はトラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp 編集部 赤木が今治でおすすめの人気観光スポットをご紹介します。モデルコースもチェックしてくださいね!
「今治城」は戦国時代、築城の名手と言われた藤堂高虎公がこのお城を手掛け、その様式は全国的には珍しい海城です。日本三大水城のひとつと言われ見所も多数。海水を引いたお堀は潮の満ち引きにより水位が変わり、その中には鯛やボラ、時にはイワシなど海の生き物を見る事ができるというのも面白いですね。
天守に上れば今治市内が一望できるだけでなく、石鎚連峰やしまなみ海道、瀬戸内の美しい島々を見る事も。石垣部分や天守には約100個の照明が設置され、日没30分後にはライトアップが行われます。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市通町3-1-3
電話番号:0898-31-9233
アクセス:バス停「今治城前」下車
公式サイト(外部リンク)
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今治市は国内最大規模のタオル産地として120年余りの歴史を持ち、伝統的な製造技術と最新技術を融合させながら発展してきました。その結果、今治タオルブランドは今や世界的に有名になり、良質なタオルの代名詞ともなっています。
「タオル美術館」は工場見学したりタオルによるアート作品を見たりと1日中楽しめる美術館。本館内のミュージアムエリアとアミューズメントエリア、屋外のガーデンエリアの3つのエリアで構成されています。併設のカフェでは広大なイングリッシュガーデンを眺めながら食事でき、ランチスポットにもおすすめ。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市朝倉上甲2930
電話番号:0898-56-1515
アクセス:JR今治駅から車で約25分
公式サイト(外部リンク)
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「村上水軍博物館」はしまなみ海道の大島に2004年オープンした日本で唯一の水軍博物館です。村上水軍をテーマに、1階はミュージアムショップやカフェテリアを含むパブリックスペース。2階が企画展示室や常設展示室など。そして3階は、瀬戸内海や能島(のしま)城跡の素晴らしい眺めが目の前に広がる展望室となっています。
『村上海賊の娘』が2014年本屋大賞一位を受賞したことも話題になり、たくさんの人が訪れます。大島石の武士像が目を引く建物外観は、たなびく旗で海賊気分が盛り上がりますよ。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市宮窪町宮窪1285番地
電話番号:0897-74-1065
アクセス:バス停「村上水軍博物館」下車徒歩1分
公式サイト(外部リンク)
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広島県尾道市から愛媛県今治市まで大小10の橋でつなぐ西瀬戸自動車道・通称「しまなみ海道」。サイクリングロードとしても有名で、その景色の美しさから、2006年の全線開通以来、人気の観光名所となっています。途中までサイクリング、帰りは自転車を載せてバスや船で戻ってくるなど様々な楽しみ方ができます。
今治寄りのエリアには絶景を望める展望スポットが多数!サービスエリアには焼き豚たまごめしやじゃこ天など、愛媛のご当地グルメを取りそろえています。
<基本情報>
アクセス:今治側のスタート地点はJR今治駅から
公式サイト(外部リンク)
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「来島海峡大橋」は大島と今治の間約4kmの来島海峡に架かる3つの吊橋の総称で、しまなみ海道のハイライトとも言えるスポット。今治側から第三大橋、真ん中が第二大橋、大島側が第一大橋となっていて海の上を気持ち良く走ることができます。
しまなみ海道をサイクリングするのはハードルが高いと思っている方は来島海峡大橋だけ渡ってみるというのもおすすめです。夕暮れの来島海峡もすばらしいので時間を合わせて訪れてみても。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市から大島間
電話番号:0898-22-0909(公益社団法人 今治地方観光協会)
アクセス:今治北ICから車で約5分 (来島海峡展望館まで)
公式サイト(外部リンク)
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来島海峡大橋のたもとにあるサイクリングターミナル「サンライズ糸山」。聖地と呼ばれるだけあってレンタサイクルのシステムも充実しており、いわゆるママチャリからマウンテンバイクまで種類も豊富です。チャイルドシート付き自転車やキッズバイクもあるのでお子様ともサイクリングを楽しめますよ。
サンライズ糸山に併設された“風のレストラン”からは来島海峡を一望。ランチメニューも豊富に揃っているので、絶景を眺めながらの休憩スポットにもおすすめです。来島海峡大橋を一望できる客室もあり、宿泊施設としても利用できます。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市砂場町2丁目8番1号
電話番号:0898-41-3196
アクセス:今治北ICから車で約7分
公式サイト(外部リンク)
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しまなみ街道の今治側にほど近い、大島にある展望台「亀老山展望公園」。展望台というと高台にデッキがあるだけのイメージがを持つ方もいると思いますが、ここの展望台は一味違います!
展望台とは思えない、立体的かつ独創的な造りはなんと建築家の隈研吾氏設計。もちろん景色もしまなみ街道随一とも言われる眺望で、パノラマ展望台ブリッジからは日本三大急潮のひとつである来島海峡の潮流を見ることも。晴れた日には西日本最高峰の石鎚山を眺める事もできます。来島海峡大橋のライトアップ(設定日のみ)や今治市の夜景も絶景です。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市吉海町南浦487-4
電話番号:0897-84−2111(今治市役所吉海支所住民サービス課)
アクセス:大島南ICから車で約10分
公式サイト(外部リンク)
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しまなみ海道の道中にある大三島の中でも特に人気の観光スポットが「大山祇(おおやまづみ)神社」です。島のゆったりとした時間とやさしい光や風に包まれた自然のパワーを満喫できる神社で、国の天然記念物にも指定されている樹齢2600年の大楠の御神木が必見。その立地や海上守護の神ということから村上水軍も厚く信仰していたほか、多くの武士からも軍神として崇敬されていました。
かつて源義経が壇ノ浦で戦った際の甲冑をはじめ、数々の甲冑や刀が奉納、展示されている宝物館は、歴史好きな人にはたまらないスポットです。
<基本情報>
住所: 愛媛県今治市大三島町宮浦3327
電話番号:0897-82-0032
アクセス:バス停「大山祇神社前」下車、大三島ICから7km
公式サイト(外部リンク)
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絶景やグルメなど魅力満載のしまなみ海道。テレビコマーシャルでもおなじみの「伯方(はかた)の塩 大三島工場」では、一人からでも気軽に参加できる無料の工場見学が人気です。
工場内の見学だけでなく、伯方の塩の製造工程を紹介する映像や塩の実験コーナー、伯方の塩が誕生するきっかけとなった“流下式枝条架併用塩田”の再現、充実したお土産コーナーなども用意されています。より楽しむなら塩つくり体験の事前予約をしていきましょう。伯方の塩で淡い塩味がついたソフトクリームもぜひお試しを!
<基本情報>
住所:愛媛県今治市大三島町台(うてな)32番地
電話番号:0897-82-0660
アクセス:バス停「宮浦農協」から徒歩12分、大山祇神社から約1.5km
公式サイト(外部リンク)
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「のまうまハイランド」は貴重な在来馬の一種“のまうま”に会うことのできるふれあいパーク。“のまうま”とは日本に昔から住んでいる馬(日本在来馬)の中で1番小さい馬のことを言います。乗馬広場では乗馬することもできますよ。
園内にはちびっこ広場やわんぱく広場もあり、ファミリーで楽しむにもピッタリ。小さくてかわいいモルモットとふれあえる体験にお子様も笑顔になること間違いなし!一部施設を除いて入園料無料というのも訪れやすいポイントです。駐車場も無料です。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市野間甲8
電話番号:0898-32-8155
アクセス:今治駅から車で約10分
公式サイト(外部リンク)
しまなみ海道サイクリングの拠点であるサンライズ糸山から更に小高い山道を登る必要があり、しかも肝心のしまなみ海道方向とは異なる方向に行かなければならない「糸山公園展望台」は、訪れる人が比較的少ない穴場スポット。
2階建ての展望台からは、手に届くような至近距離で来島海峡大橋を見ることができます。時期によってはミルクを流したような朝霧のなかにそそり立つ橋の姿を見るチャンスも!来島海峡の霧の発生時期は毎年3月〜7月の間がもっとも多く、時間帯は日の出前の4時〜6時の間がピークとなります。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市小浦町2-5-2
電話番号:0898-41-5002(来島海峡展望館)
アクセス:今治北ICから車で約5分
公式サイト(外部リンク)
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「瓦のふるさと公園 かわら館」は120mの滑り台が桜の中を通り、目の前には瀬戸内海の大パノラマという、大人も子供も楽しめる今治市のお花見スポットです。瓦の町として知られる菊間町らしく、公園内には菊間瓦によるアートもたくさん。かわら館では、菊間瓦の歴史も学べます。
瓦のふるさと公園のシンボルである展望時計台からは菊間町の町並みと菊間港、そして瀬戸内海と小さな島々が見えます。展望時計台のそばにあるアートな蛇口も必見。瓦粘土で作られていて、なんとも勇ましい表情をしています。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市菊間町浜3067
電話番号:0898-54-5755
アクセス:JR菊間駅から徒歩3分
公式サイト(外部リンク)
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愛媛のしまなみ海道に浮かぶ「小島(おしま)」は、明治時代中期の日露戦争当時、敵国ロシアからの侵略を防衛するために築かれた要塞で、レンガ造りの砲台跡などが残る周囲3kmの小さな島です。
その雰囲気はまるでアニメ映画『天空の城ラピュタ』のようですが、訪れる観光客は少なく、しまなみ海道の中でも隠れた観光スポットとなっています。椿の花が落ちる季節には道一面が椿の花で覆われることで知られていて、要塞よりも椿の絨毯だけをわざわざ見に来る島外の人たちも多くいます。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市来島 小島
アクセス:波止浜観光港からフェリーで約10分
公式サイト(外部リンク)
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海に囲まれた瀬戸内海しまなみ海道へ訪れたなら、海の幸を美味しくいただきたいもの。「道の駅 よしうみきらきら館」では、種類豊富な魚介類の中から好みのものを選んで七輪でバーベキューを楽しめます。魚だけではなくお肉も選択でき、冬季シーズンには牡蠣食べ放題も行われています。
日本三大急潮流に架かる来島海峡大橋の大島側の橋のすぐ下にあり、橋と海が目の前というロケーションも最高!島内で採れた野菜や特産品など、グルメだけでなくおみやげの購入先としても利用できます。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市吉海町名4520-2
電話番号:0897-84-3710
アクセス:大島南ICから車で約5分
公式サイト(外部リンク)
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“今治タオルブランド商品”は四国タオル工業組合が定める厳しい品質基準をクリアしたものだけに交付される商標で、最大の特徴は“優れた吸水性と高い安全性”。
本部がある「テクスポート今治」では今治タオルの商品が豊富に揃うだけでなく、タオルの歴史やタオルの生産施設を見ることができます。体感施設の今治タオルLABでは、タオルについて豊富な知識を持つタオルソムリエの資格試験の疑似体験や、実際の手織りの織機をつかってのタオル織り体験なども行っています。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市東門町5丁目14番3号
電話番号:0898-23-8700
アクセス:せとうちバス「今治営業所」下車徒歩約7分
公式サイト(外部リンク)
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「ところミュージアム大三島」は2004年に開館した現代アートの美術館。海に向かって、せり出すようなつくりになった美術館は、ノアの箱舟をイメージして設計されています。外階段からすぐに外に出られるようになった造りも特徴的で、館内には自然の風がそよいでいてとても開放的。オープンテラスは瀬戸内海の島々を眺められる絶好のビュースポットになっています。
サン・ピエトロ寺院大聖堂の門扉を14年かけて制作したことで世界的に有名なジャコモ・マンズーの作品をはじめ約30点を展示しています。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市大三島町浦戸2362-3
電話番号:0897-83-0380
アクセス:大三島ICから車で約25分
公式サイト(外部リンク)
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「綱敷(つなしき)天満神社」は今治市中心部から約6km離れた場所に位置。神社のある志島ヶ原(ししまがはら)は、燧(ひうち)灘に面し、11ヘクタールの広い境内には約3000本のアカマツやクロマツが群生しています。
同地は昭和16(1941)年に国の名勝に指定、後に“松原百景”にも指定され、夏のシーズンにはたくさんの海水浴客で賑わう風光明媚な場所です。白砂青松の海岸は、カップルで訪れるのにもおすすめ!
<基本情報>
住所:愛媛県今治市桜井6丁目2-1
電話番号:0898-48-0038
アクセス:バス停「志々満原」下車徒歩約3分
公式サイト(外部リンク)
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水仙が咲き誇ることで地元では有名な「大角(おおすみ)海浜公園」。“大角の鼻”と言えば愛媛県最北端に突き出ている岬であり、四国地図でいえば左上の尖った部分のことです。ここから見る来島海峡大橋(しまなみ海道)は絶景。
水仙は冬から春にかけてラッパ状の花を咲かせる耐寒性のある球根植物で、ほのかな甘い香りで春の訪れを知らせてくれます。ほかにも河津桜、ツワブキや野地菊の群生など季節ごとに異なる景色を楽しめます。夏には海水浴や釣りなども楽しめますよ。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市波方町波方乙893-1
電話番号:0898-41-7111(今治市役所 波方支所 住民サービス課)
アクセス:バス停「大角海浜公園入口」下車
公式サイト(外部リンク)
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広大な敷地に400種3,500株のバラが植樹されている「よしうみバラ公園」。開花時期は5月中旬から12月末までと比較的長いですが、毎年最盛期となる5月中旬にはバラ祭りが開催され、より多くの人が訪れます。しまなみ海道のサイクリングの道中で天気が良ければぜひ訪れたいスポットです。
しまなみ海道の開通記念にはフランス随一の庭園“ライ・レ・ローズ”からオールドローズなど約100種が移植されました。ナポレオン皇妃ジョセフィーヌが収集したオールドローズ“ジョセフィーヌ・コレクション”など多彩な品種を見ることができます。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市吉海町福田1292
電話番号:0897-84-2111(今治市吉海支所)
アクセス:バス停「幸」下車徒歩約10分、大島北ICから車で約10分
公式サイト(外部リンク)
四国八十八ヶ所霊場の第五十四番札所から第五十九番札所まで、今治市には全部で六ヶ寺あります。そのうちの第五十四番札所にあたるのが「延命寺」です。入口には元今治城の城門の一つを譲り受けたという総欅造りの立派な山門が。梵鐘近見二郎と銘木つぶらじいは今治市文化財に指定されています。
境内にはお遍路(巡拝)用品の用意もあるので、必要なものがあれば巡拝用品販売所(近見二郎坊)に立ち寄りましょう。ここから約1時間で第55番南光坊に到着。第56番泰山寺、第57番栄福寺、第58番仙遊寺、第59番国分寺まで六ヵ寺を巡ってみるのもいいですね。
<基本情報>
住所:愛媛県今治市阿方甲636
電話番号:0898-22-5696
アクセス:バス停「阿方」下車徒歩12分
公式サイト(外部リンク)
今治タオルで有名な今治ですが、しまなみ海道の雄大な景色を楽しむなら宿泊してしっかり時間をとるのがおすすめ。
【今治・モデルコース一例】
<1日目>
今治駅から観光をスタートし、まずは今治城へ向かいましょう。今治タオル本店やタオル美術館をめぐります。家族連れならのまうまハイランドでお子様と遊ぶのも楽しいです。
<2日目>
2日目はしまなみ海道サイクリングの拠点となるサンライズ糸山へ。自転車を借りたら来島海峡大橋を渡ります。体力に余裕があればよしうみバラ公園や村上海賊ミュージアムまで足を延ばします。
しまなみ海道はサイクリングはもちろん、車で観光することも可能。ドライブなら時間もかからず展望台へのアクセスもぐっと楽になります。天候や体力と相談してルートを検討してみてくださいね。2泊3日なら今治エリアの四国八十八ヶ所を巡ったりアートスポットを加えることも。2泊目はしまなみ海道の道中で宿をとり、尾道側まで向かうのもおすすめですよ。
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しまなみ海道をはじめ、絶景スポット満載の今治。広島県呉市から愛媛県今治市の岡村島まで、7つの橋で結ばれたとびしま海道も、しまなみ海道より高低差が少なく、ひたすら海沿いを走るコースはサイクリングに最適です。雨が降ったときのため、付近の博物館や美術館もチェックしておきましょう!
また今治観光には往復の交通と宿泊するホテルがセットになった、旅行会社、旅行代理店が販売するパック旅行を活用するのがおすすめ。それぞれ個別に手配するよりもお値打ちなので、予算や日数など自分にあったプランを探してみましょう。事前購入やセット購入すると割引になるチケットを活用すれば、旅行費用を節約できますよ。
2024年9月の情報です。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
(文:トラベルjp 編集部 赤木)
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