五千年の長い歴史を有する国、インド。インドは仏教やヒンドゥー教などの宗教とさまざまな民族、言語が色濃く折り混ざり、長い歴史の中で独自の文化を創り上げてきました。2019年7月現在、36件の世界遺産が登録されており、世界中から訪れる観光客を魅了し続けています。
今回は歴史ある美しく荘厳な世界遺産の中から、LINEトラベルjp ナビゲーターが徹底現地取材したおすすめのスポットをご紹介します。
タージ・マハルだけじゃない!インドの古都アグラ観光モデルコースby SAORI GRAPH
インドの代名詞ともいえるのが、世界遺産「タージ・マハル」です。インド観光で訪れたい世界遺産の中でも、断トツの一番人気。完全なシンメトリー(左右対称)の構造が有名ですが、実際に訪れて近くで見るとまた違った魅力があふれています。白大理石の壁には世界各国から集められた宝石をはめ込んだ象嵌細工(ぞうがんざいく)が施されており、花模様や幾何学模様といった様々な美しい模様は最高傑作の建築です。
<基本情報>
住所:SH 62, Tajganj, Agra, Uttar Pradesh, India
アクセス:アグラ・カント(Agra Cantt)駅から車で約15分
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「クトゥブ・ミナール」はインド最初のイスラム王朝である奴隷王朝の建国者クトゥブッディーン・アイバクによって、1200年頃に建設が始まりました。ヒンドゥー教勢力に対する勝利を記念して建てられたと言われます。天高く聳える約72.5メートルの塔は現存する世界一高いミナレットであり、一帯の遺跡群は1993年世界遺産に登録されています(登録名:デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群)。
<基本情報>
住所:Qutb Minar, Mehrauli, New Delhi 110030, India
アクセス:クトゥブ・ミナール(Qutub Minar)駅から車で約5分
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インドのデリーにあるムガル帝国時代の城塞「レッド・フォート」。別名ラール・キラーや赤い城とも呼ばれます。タージ・マハルの建造で有名なムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが建設したもの。その名の通り、赤砂岩で造られた赤い城は、ムガル帝国の繁栄を支えた人々の魂が燃え上がっているようです。貴賓謁見の間には、シャー・ジャハーンが座ったとされる玉座があります。(登録名:レッド・フォートの建造物群)。
<基本情報>
住所:Netaji Subhash Marg, New Delhi 110002, India
アクセス:チャンドニー・チョウク(Chandni Chowk)駅から徒歩15分
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「ファテープル・シークリー」は"勝利の都シークリー"を意味し、ムガル帝国第3代であった皇帝アクバルによって建設された都市。水源の確保が困難といった理由で、たった14年間で放棄され、歴史から忘れ去られました。そのため戦火にさらされることなく、保存状態良く残されたのです。1986年に世界文化遺産として登録され、インドの定番観光地となっています。なかでも階段状の五層の吹き抜け"パンチ・マハル"は、息をのむ美しさです。
<基本情報>
住所:Fatehpur Sikri, India
アクセス:アグラ市街から約40km、車で約1時間。オプショナルツアーなど利用がおすすめ。
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インド・ムンバイの東にあるアウランガーバード郊外にある、巨大な岩の大伽藍(だいがらん)が魅力の「エローラ石窟群」。エローラ石窟郡は南北2kmに渡り仏教寺院(7〜8世紀)、ヒンドゥー教寺院(7〜9世紀)及びジャイナ教寺院(8〜10世紀)が連なる世界文化遺産です。圧倒的なサイズ感や岩のもつ質量に圧倒されます。石窟群は丘の上から下に掘り進んで造られているため、重厚な質量をもった寺院が崩れることなく、そのままの姿を保っているのです。
<基本情報>
住所:Ellora Cave Rd | Ahead of Hiranya Reosrts, Aurangabad 431005, India
アクセス:アウランガーバードから車で約45分
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インドのムンバイでは大英帝国時代の古き建物が街中に残り、西洋の雰囲気を感じられる場所があります。世界の美しい駅14選でも選ばれた「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス)」がその一つ。2004年に世界遺産に登録され、宮殿のような外観はゴシック建築を代表する歴史的価値の高い駅です。英国人スティーヴァンスによって設計され1887年に完成しました。
<基本情報>
住所:DN Road | Mumbai CST Area, Mumbai, India
アクセス:チャーチゲート(Churchgate)駅から車で5分
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「アジャンター石窟群」は紀元前1〜紀元前2世紀(前期)及び5〜7世紀(後期)に主に掘られた石窟群。断崖を掘って造られた大小30の石窟で構成されています。石窟の中に入れば西洋の大聖堂のような巨大な空間と精緻な石の彫刻、美しい仏教絵画に圧倒されること間違いなし。19世紀初頭にイギリス人によって偶然発見された遺跡で、1000年以上もの間、石窟に守られていたため内部が朽ち果てている様子はなく、壁画や装飾の保存状態が抜群に良いのが特徴です。
<基本情報>
住所:Ajanta Caves Road, Ajanta 431001, India
アクセス:アウランガーバードから車で約3時間
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インドの北東部のビーハル州にあるニランジャナの川沿いに位置する、ブッダガヤ。今から約2500年前、仏教が生まれたその場所に「マハーボディ寺院(ブッダガヤの大菩提寺)」は建っています。高さ52メートルの堂々としたこの寺院は、2002年に世界遺産に登録されました。本殿のすぐ裏には、大きく枝を広げた1本の木"菩提樹(ぼだいじゅ)"があり、この木の下で49日間の瞑想に入った釈迦は、ついに悟りを開いた時、ブッダ(目覚めた人)となったと言われています。
<基本情報>
住所:Bihar 824231, Bodh Gaya 824231, India
アクセス:ガヤ駅より車で約30分
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「エレファンタ石窟群」はムンバイ近海のアラビア海に浮かぶエレファンタ島にある石窟寺院で、1987年に世界遺産に登録されました。石窟群は、6世紀〜8世紀にかけてできたもので、全てヒンドゥー教の神であるシヴァ神を祀っています。エレファンタ島という命名の由来は、16世紀にポルトガル人が島に上陸した際に巨大な石彫りの象を発見したした事からです。石窟群には、ポルトガル人による破壊の跡も生々しく残っています。
<基本情報>
住所:Elephanta Caves, Mumbai, India
アクセス:インド門(Gateway of India)からフェリーで1時間
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インド南部のタミル・ナードゥ州、マハーバリプラムの街は、6世紀以降パッラヴァ朝という王朝が栄え、東西貿易の拠点として多くのヒンドゥー教寺院が建立されました。花崗岩の岩山を掘削した石窟寺院、石を彫ったレリーフとして世界最大の規模を誇る"ガンガーの降下"や石造寺院である石積みの"海岸寺院"などが、「マハーバリプラムの建造物群」として1985年、世界文化遺産に登録されました。インド悠久の歴史が感じられる一大遺跡群です。
<基本情報>
住所:Mahabalipuram, India
アクセス:チェンナイ車から約2時間
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五千年の長い歴史のなかで、様々な文化が培われてきたインド。今では36件もの世界遺産が登録されている、見どころ満載の国の一つです。白亜の左右対称設計が美しいタージ・マハルをはじめ、宗教文化を肌で感じられる寺院や石窟群など、日本では見ることのできない光景が広がっています。旅行ガイドを参考に、ぜひお気に入りの世界遺産を見つけて訪れてみてくださいね!
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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