女性だけの歌劇団"タカラヅカ"で有名な宝塚市。兵庫県南東部の摂津エリアにあり、宝塚歌劇の本拠地 宝塚大劇場、漫画の神様 手塚治虫の記念館があるだけでなく、自然に恵まれた土地でもあります。実は、春の桜、夏には霊験あらたかな滝、秋には紅葉と緑豊かなハイキングコースも多くあります。
大阪・三宮からのアクセスもよく、文化と自然に触れられる宝塚を訪れてみてはいかが?トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報をもとに、兵庫県・宝塚のおすすめ観光スポットをご紹介します。
タカラヅカと言えばまず思い浮かぶのが「宝塚大劇場」。阪急梅田駅・神戸三宮駅のいずれからも約40分ほどでアクセスできます。阪急電鉄の創業者である小林一三氏が立ち上げた“宝塚歌劇”は、女性だけで構成された歌劇団。その美しく華やかな舞台で、100年以上も多くの人々を魅了し続けています。エントランスを抜けると、目を引くのは真っ赤な絨毯と豪華な輝きを誇るシャンデリア。観劇に訪れた人々をあっという間に別世界へと誘ってくれます。
舞台は、お芝居(ミュージカル)とショーの2部構成が基本です。古典の名作のほかに、漫画やミュージカルが原作の演目も上映されています。当日券の購入もできますが、割引チケットやホテルとのセットチケットは、ぜひ事前にチェックを。
<基本情報>
住所:兵庫県宝塚市栄町1-1-57
電話番号:0570-00-5100(宝塚歌劇インフォメーションセンター)
アクセス:阪急・JR宝塚駅から看板に沿って徒歩約10〜15分
公式サイト(外部リンク)
宝塚・手塚治虫記念館がリニューアルオープン!館内の見どころは?by 陽月 よつか
実は宝塚は、漫画の神様“手塚治虫”が5才から24才までを過ごした地でもあります。宝塚劇場にも足繁く通い、影響を受けたとも言われています。そんな宝塚の地にある「手塚治虫記念館」は、“手塚治虫”の原画や幼少時のスケッチなどが展示され、アニメ・マンガ好きならずとも、足を運びたいミュージアムです。
記念館オリジナル作品3本が月替わりで上映されていたり、ライブラリーでは約2000冊の手塚漫画が読み放題だったりと思わず時間を忘れて過ごしてしまいます。“アニメ工房"ではアニメ制作の初歩を体験することもできますよ。所要時間は約40分。自分で描いた絵がアニメとして動き出す様子は、子どもから大人まで忘れられない思い出となること間違いなしです。
<基本情報>
住所:兵庫県宝塚市武庫川町7-65
電話番号:0797-81-2970
アクセス:JR・阪急「宝塚駅」から徒歩約5〜8分
公式サイト(外部リンク)
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日本最初の観音霊場とされている古刹「中山寺」。宝塚の中心市街から少し東に離れた山腹に位置するこちらは、"安産の寺"として全国的にも名高く、多くの参拝客が訪れます。明治天皇が安産祈願をしたお寺として、一層有名になりました。
「中山寺」といえば、“青龍塔”と呼ばれる青く美しい五重塔が有名ですが、個性豊かな仏像も必見。本堂右手には、五大明王が並ぶ“護摩堂”があります。本堂から階段を下りて右手の“閻魔堂”では参拝者を凝視する閻魔大王像、左手の“五百羅漢堂”では釈迦如来を囲むように祀られた700体以上もの羅漢像を見ることができます。境内の高台に位置する“大師堂”には弘法大師像も。個性の感じられる仏像の数々にも注目してみましょう!
<基本情報>
住所:兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1
電話番号:0797-87-0024
アクセス:阪急・中山観音駅から北へ徒歩約1分
公式サイト(外部リンク)
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宝塚駅から宝塚大劇場へと繋がる「花のみち」。土手のように少し高くなっている道は、“お客様の通る道"とされており、宝塚歌劇関係者は下の道を歩くことになっているとか。春には桜が満開となり、劇場へ向かう気分も盛り上がります。「花のみち」沿いには飲食店や雑貨店、隠れた名店も点在。
大劇場を過ぎてそのまま「花のみち」を進むと、階段状のスペースや、木の柵に囲まれた場所に出ます。こちらは、宝塚歌劇のスターたちである“タカラジェンヌ”が劇場や稽古場から出てくるのを待つ出待ちのスペース。ファン思いの配慮は、専用劇場だからこそ叶うおもてなしです。初めて行かれる方は、周りのファンたちの行動を見ながら、マナーを守って楽しんでみてください。
<基本情報>
住所:兵庫県宝塚市栄町1丁目
アクセス:JR・阪急「宝塚駅」より徒歩3分、宝塚ICより車で10分
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兵庫「宝塚ホテル」には宝塚ファン垂涎のレビュールームが!by Sige panda
宝塚大劇場から徒歩5分の場所に建つ「宝塚ホテル」は、1926年(大正15年)創業の老舗。そして宝塚大劇場のオフィシャルホテルにも認定されている由緒正しいホテルです。客室はクラシカルで可愛らしく、中には“宝塚大劇場”を目の前に望むお部屋も。観劇も一緒に楽しむなら、宿泊や食事とチケットがセットになったプランがおすすめです。
館内は真っ赤な絨毯と豪華なシャンデリア、宝塚歌劇関連の展示など、宝塚歌劇の雰囲気を丸ごと感じることができる内装が魅力です。館内にはひと休みにぴったりのラウンジや、日本料理、フレンチのレストランも。宿泊はもちろん、レストランで食事を楽しむだけでも非日常感が存分に感じられるはずです。
<基本情報>
住所:兵庫県宝塚市栄町1丁目1番33号
電話番号:0797-87-1151
アクセス:阪急「宝塚駅」から徒歩約4分、宝塚ICより車で10分
公式サイト(外部リンク)
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提供元:写真AC
https://www.photo-ac.com/植木の産地として1000年の歴史を持つ宝塚市山本には、「あいあいパーク」と呼ばれる庭園があります。ロンドン近郊の美しい都市“サリー”の17世紀頃の佇まいをイメージしたという英国風庭園です。公園内には日本庭園や森林園、芝生広場など、雰囲気もさまざまな場所があるので、気分に合わせて散策コースを選んでみてください!
植木やガーデニンググッズを扱うグリーンショップなど、緑に関する事なら何でも揃うガーデニング好き必見の場所。見本庭園や園芸相談もあるので、ガーデニングのプロに話を聞いてみるのもいいですね。バラエティ豊かなパンが並ぶベーカリーやアフタヌーンティーを楽しめるカフェもあり、ゆったりと休憩することもできますよ。
<基本情報>
住所:兵庫県宝塚市山本東2-2-1
電話番号:0797-82-3570
アクセス:阪急宝塚線 山本駅より徒歩約5分。宝塚ICより車で約10分
公式サイト(外部リンク)
2018年、新名神高速道路にオープンした「宝塚北サービスエリア」。西日本最大級の店舗棟面積と駐車台数を誇ります。“宝塚大劇場”周辺の景観をイメージし、"宝塚モダン"をコンセプトとした施設は、豪華な内装が特徴的!
ショッピングエリアには、手塚治虫グッズをはじめとする宝塚のお土産はもちろん、関西のお土産や有名スイーツも豊富に揃っています。フードコートに軒を連ねるのは、地元グルメから関西の味まで多彩な5店舗。多様なメニューがあるので、家族みんなが食べたいものが見つかるはずです。宝塚牛乳ソフトや神戸牛コロッケなど、小腹を満たしてくれるテイクアウトメニューも充実。宝塚観光の合間にぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
<基本情報>
住所:兵庫県宝塚市玉瀬字奥之焼1-125
電話番号:0797-83-5601
アクセス:大阪から車で約30分、一般道から利用の場合はウェルカムゲートへ ※上り線、下り線共通
公式サイト(外部リンク)
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六甲の山々に囲まれた武田尾は、JR宝塚駅からたった3駅で、都会の喧騒から一気に逃れることができる場所。こちらには、阪神エリアの主要地からのアクセスも良く、"関西の奥座敷"とも呼ばれる人気の温泉地「武田尾温泉」があります。有馬・六甲と共に裏六甲三温泉と呼ばれるその温泉は、渓谷美と一緒に堪能するのがおすすめ。春は桜、夏は豊かな緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、春夏秋冬どの季節に訪れても絶景が楽しめます。
温泉宿の“紅葉舘 別庭 あざれ”では日帰り入浴も可能です。源泉かけ流しの大浴場と露天風呂にゆったりと入浴できるプランのほかに、昼食や半露天風呂付き客室が利用できるプランも!体を温めてくれる効能が期待できる温泉は、冬の宝塚観光にもぴったりです。
<基本情報>
住所:兵庫県西宮市塩瀬町
電話番号:0798-35-3321
アクセス:JR「武田尾駅」より徒歩圏内
公式サイト(外部リンク)
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「中山連山」は“中山寺”を登山口とするハイキングコースです。馬蹄形に標高400メートル前後の山々が連なり、最高峰は478m。“中山寺”奥から先は山道となり、バラエティに富んだコースが待っています。整備された道なので迷うことはありませんが、ハイキングの準備を万端にして臨む必要があります。ゴールとなるのは、阪急・山本駅です。
コースの最後に訪れる“最明寺滝”は、岩肌に沿って流れ落ちる美しい滝。近くのお堂には不動明王が祀られ、辺りは厳然とした空気を感じさせます。阪急・山本駅から最明寺川を遡って歩くルートでは、比較的整備された道で辿り着けます。街中からそれほど遠くない距離で霊験あらたかな空気を感じられるパワースポットとも言われています。
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北摂の山(中山から大峰山)をJR福知山線・廃線跡目指して縦走by SHIZUKO
「JR福知山線廃線跡」は、全長約4.7km、所要時間約2時間のハイキングコースです。JR福知山線の生瀬駅と武田尾駅を結ぶルート上にあり、利用者の自己責任の下、2016年から一般公開されました。武庫川の美しい渓谷が続き、真っ暗なトンネルを抜けていく冒険のようなルートに魅せられる人が多数!道の途中には速度標識が未だ残っていたり、現役当時の名残も残っていて哀愁が漂います。
枕木の埋まった傾斜を感じない廃線跡ですが、トンネルはすべてに照明が設置されておらず、真っ暗でスリリング。道中は枕木も残っていたり、石がごろごろしていたりと、足場が不安定なので、歩きやすい服装で行きましょう。飲み物はもちろん、ヘッドランプや懐中電灯、雨具もお忘れなく!
<基本情報>
住所:兵庫県西宮市六湛寺町10-3
電話番号:0798-35-3321(西宮観光協会)
アクセス:廃線敷入口までJR福知山線「生瀬駅」「西宮名塩駅」から徒歩15分、「武田尾駅」から徒歩5分 ※駅から廃線敷跡まではインターネット上のマップで表示されないため、観光協会などのマップを要確認
公式サイト(外部リンク)
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兵庫県・宝塚は“宝塚歌劇団”や“手塚治虫”の漫画作品など、独自の文化が発展したエリア。豊かな文化に影響を受け、クラシカルで気品あふれる建物が点在している場所でもあります。ここでは、1泊2日で宝塚を満喫するためのモデルコースをご提案します。
【宝塚・モデルコース一例】
<1日目>
宝塚駅に到着したら、まず目指すは徒歩約7分の「宝塚ホテル」。この後の観劇に期待を膨らませながら、宝塚歌劇団の雰囲気が感じられるホテルの雰囲気とランチを楽しみましょう。その後は、「花のみち」を歩き、「宝塚大劇場」へ。観劇後は、宝塚大劇場から歩いて行ける「手塚治虫記念館」を訪れます。夜は“ホテル若水”で1泊するのはいかがでしょうか。宝塚駅周辺には、開湯800年以上の歴史をもつ宝塚温泉の湯が堪能できる温泉宿が他にも点在しています。
<2日目>
2日目は温泉宿をチェックアウトし、宝塚市内の「中山寺」へ。関西でも有名な安産祈願の寺で、美しい桃山建築と仏像を見ることができます。「中山寺」を参拝したら、電車で1駅の場所にある「あいあいパーク」で、イングリッシュガーデンを見るもよし。「最明寺滝」へのハイキングを楽しむもよし。体力に合わせてお気に入りのルートを選んでみてくださいね!
宝塚大劇場のある宝塚駅周辺エリアへ行く場合は、観劇を含めてゆっくり過ごすか、近隣の神戸・西宮・大阪の観光と組み合わせるのもおすすめです。ハイキングコースは市街地から山へ入っていくコースが多いので、汗を流したい場合はスーパー銭湯や温泉を上手く活用してみてください。自然豊かな宝塚、宝塚歌劇を楽しむアートなコース、おだやかに自然に親しむコースなど、旅のスタイルに合わせて選んでみてくださいね!
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兵庫県・宝塚といえば、女性だけの歌劇団"タカラヅカ"。実はそれだけではなく、自然に恵まれた土地でもあります。街歩きだけでも十分に楽しめますが、体力に自信があるならぜひ緑豊かなハイキングコースを楽しんでみてはいかがでしょうか。周辺には好アクセスな温泉地が集まっているので、ハイキングのあとには、温泉でさっぱりと汗を流せるのも嬉しいところ。
街歩きと自然散策が楽しい宝塚。ぜひ自分だけの宝塚観光を楽しんでみてください。
2024年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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