フランスの東部、ドイツとの国境に程近いアルザス地方に位置するストラスブール。2国の文化がみごとに融合した独特な世界が広がり、各国から訪れる観光客を魅了しています。ユネスコの世界遺産に指定された旧市街、ノートルダム大聖堂、プティット・フランスなどが見どころです。
今回はトラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、おすすめの人気観光スポットをご紹介します。モデルコースも参考にしてくださいね!
ストラスブールの観光名所と言えば、まずこの名前が挙がってくるほど有名な「プティット フランス」。この地方独特の美しい木組み建築群が人気で、連日観光客で大賑わいの区画です。古くから交通の要衝として栄え、ドイツのような建築がとっても素敵な運河沿いの景色は、1988年に世界遺産にも登録されました。
旧市街の西南部、イル川が5本の支流に分かれ再び合流する水流地帯にあり、白い壁に黒や茶の梁、コントラストも鮮やかな家々が川面に映る姿は何にもましてフォトジェニックです。建物はもちろん、凝ったデザインの看板なども珍しく見応え抜群。
<基本情報>
住所:Petite France 67000, Strasbourg
アクセス:トラム「ラングストロス・グラン・リュ」下車、徒歩6分
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ストラスブールの街並みの中で、一際存在感のある建物が「ノートルダム大聖堂(ストラスブール大聖堂)」です。長い年月をかけて建造された建物は、ゴシック建築の代表格。優美な彫刻や装飾で埋め尽くされた内部には、大パノラマのステンドグラスも。華やかな外観をじっくり見学したら、内部も忘れずに見学しましょう。
高さ18mもある天文時計も、非常に珍しい装飾品。毎日12:30には天文時計のからくり時計が動きますので、ぜひ合わせてお出かけすると良いでしょう。
<基本情報>
住所:Place de la Cathedrale, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「ラングストロス・グラン・リュ」下車、徒歩6分
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「クレベール広場」はストラスブールの中心に位置する広場です。ストラスブール大聖堂やプティット・フランスなどの観光名所の近くにあるので一緒に訪れるのがおすすめです。ギャラリー・ラファイエットやプランタンなどの商業施設も集まるのでショッピングにも便利。
ストラスブールでは、ヨーロッパの冬の風物詩であるクリスマスマーケットも有名ですが、「クレベール広場」には毎年高さ30mという巨大なクリスマスツリーが登場します。
<基本情報>
住所:Pl. Kleber, 67000
アクセス:トラム「ラングストロス・グラン・リュ」下車、徒歩3分
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イル川左岸に位置する「ストラスブール近・現代美術館」はプティット・フランスのほど近くに位置するモダンな外観をした美術館です。フランスの建築家アドリアン・ファインシルベールにより設計され、1998年に開館しています。
主に18世紀以降の印象派から近代美術までの美術品を展示。ストラスブール生まれのギュスターヴ・ドレの作品が充実しています。
<基本情報>
住所:1 Pl. Hans-Jean-Arp, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「ミュゼ・ダール・モデルヌ」下車、徒歩3分
「ヴォーバン ダム」は洪水から街を守ったり敵の侵入を防いだりする目的で、17世紀にフランスの軍人ヴォーバンが築いたもの。13のアーチが並ぶ様子も美しく、展望デッキに上がることもできます。ここからはストラスブールの街並みを見下ろすことができ、絶景スポットとしても人気となっています。
夜にはライトアップされるのでその時間帯に訪れてみるのもおすすめです。
<基本情報>
住所:Pl. du Qur Blanc, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「ミュゼ・ダール・モデルヌ」下車、徒歩7分
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ストラスブールの魅力をコンパクトに効率よく体感できるのが、「遊覧船」です。川と運河に囲まれたストラスブールでは、遊覧船観光ははずせません。
大聖堂に近いロアン宮桟橋から発着するボートツアー「遊覧船バトーラマ」は、イル川と運河をめぐりながら、プティット・フランス、ノイシュタット(新市街)、サンポール寺院、欧州連合地区など、ストラスブールの名所をボート上から観光できる街の名物です。風を感じながらの観光は格別ですので、ストラスブールの思い出におすすめですよ!
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味わいある建物を間近に感じることのできるのが「クールドゥコルボー」。こちらは16世紀に建てられた宿泊施設で内装だけを近代的なホテルに改装しています。その歴史溢れる外観を眺めるだけでも浪漫たっぷり。16世紀開業の旅籠が、「ホテル クール ドゥ コルボー」として2009年に開業しています。
もちろん宿泊することも可能ですので、伝統あるクールドゥコルボーの雰囲気をぜひ味わってみたいという方は実際に泊まってみてくださいね!
<基本情報>
住所:6-8 Rue des Couples, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「Corbeau」下車、徒歩5分
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ノートルダム大聖堂のすぐ近くに立っているオレンジ色の建物が「メゾン カメルツェル」。こちらはストラスブールを代表する15世紀建造の家で、彫刻の施された柱、瓶底の窓ガラスなど、他の木組み建築とは一線を画す印象的な建物です。
現在はレストラン兼ホテルとして利用されています。中ではアルザス料理を味わうことができますので、ストラスブールでのお食事にいかがでしょうか?
<基本情報>
住所:16 Place de la Cathedrale, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「ラングストロス・グラン・リュ」下車、徒歩5分
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ノートルダム大聖堂の東側裏手にある「ガヨ広場」は、中心部にありながら観光客に忘れらてしまったような穴場スポット。木立の中、カフェやレストランが建ち並ぶ静かで雰囲気抜群のこの広場は、ランチやディナーにおすすめです。
<基本情報>
住所:Pl. du Marche Gayot, 67000 Strasbourg
アクセス:ノートルダム大聖堂から徒歩すぐ
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ルネサンス期の三大発明の一つと言われている活版印刷術を確立したドイツ生まれのグーテンベルク。そのおかげで聖書などの書物が人々に広がるようになりました。ノートルダム大聖堂のすぐ近くにある「グーテンベルグ広場」は1434年からストラスブールに住んでいた彼の功績を讃える像が建っています。
メリーゴーランドや屋台が並んでいるため、市民の憩いのスポットにもなっています。クリスマスマーケットの時期には、世界遺産の大聖堂前広場やグーテンベルク広場もクリスマス一色となります。
<基本情報>
住所:67000 Strasbourg
アクセス:ノートルダム大聖堂から徒歩3分
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「オランジュリー公園」はストラスブールの北東に位置するストラスブールで最大かつ最古の公園です。噴水のある池でボートに乗ったり、散策を楽しんだり観光に疲れた時にふらっと訪れたいスポットです。かつて絶滅の危機にあったコウノトリをみることもできます。
ミニ動物園やナポレオンの妻の名を冠したジョセフィーヌ宮もあります。
<基本情報>
住所:Parc de l’Orangerie, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「ドロワ・ド・ロム」下車、徒歩6分
プティット・フランスから川沿いの散歩道を利用して、少し東へ進みサン・トマ通りにつながる所まで来ると「サン トマ教会」があります。歴史は古く、始まりは7世紀にストラスブールの最初の司教が創設した修道院。そして12世紀に再建された際は、ドイツを中心に広まった建築様式を採用しています。
アルザス風ゴシック様式の代表作と言われている教会ですが、この地にも宗教改革の嵐はやってきて、16世紀にルター派のプロテスタント教会に変わっています。18世紀を代表するオルガン製作者のジャン・アンドレ・シルベルマンが、1740年代に制作したパイプオルガンも見どころ。
<基本情報>
住所:11 Rue Martin Luther, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「ラングストロス・グラン・リュ」下車、徒歩5分
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フランスらしさもドイツらしさも感じることのできるアルザス文化をもっと詳しく知りたいという方は、「アルザス博物館」へ行ってみましょう。アルザス地方の伝統文化と生活様式を紹介する民俗博物館です。館内には衣類や食器類などの生活用品がズラリと並び、ストラスブールの暮らしを感じることができます。
ドールハウスのコレクションもありますので、女性の方はぜひ注目してくださいね。
<基本情報>
住所:Musee Alsacien, 23-25 quai Saint-Nicolas, 67000 Strasbourg
アクセス:ノートルダム大聖堂より徒歩5分
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運河沿いに佇むちょっぴりレトロなこちらの建物は「ポントニエ国際高校」。1902年に創立された由緒正しい伝統校で、その外見はなんともメルヘンチックです。まるで映画のワンシーンに出てくるようなかわいらしい学校にも、ぜひ足を延ばしてみてくださいね。
<基本情報>
住所:1 Rue des Pontonniers, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「Gallia」下車
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「サン ピエール ル ジュヌ教会」は“旧教会”とも呼ばれ、ストラスブールで最古の教会と言われています。元々はカトリック教会だったのですが、プロテスタントになった歴史があります。豪華さはありませんが、素朴な魅力を感じられる教会です。
教会内ではフレスコ画やステンドグラスを見ることができるので、こちらも見どころとなっています。
<基本情報>
住所:Pl. Saint-Pierre-le-Jeune, 67000 Strasbourg
アクセス:トラム「ブロイ」下車、徒歩2分
ストラスブールへ日本からの直行便はないため、パリやミュンヘンを経由するのが一般的。パリからはTGVで約2時間でアクセスできます。ストラスブールでの過ごし方をご紹介しますね。
【モデルコース一例】
<1日目>
パリから列車でストラスブールへ向かいます。ホテルに荷物を預けたら旧市街や川沿いを散策します。レストランでアルザス地方の郷土料理や名物グルメも楽しみましょう。
<2日目>
ノートルダム大聖堂やヴォーバン・ダムなどの名所巡り。遊覧船に乗船などストラスブールの町を満喫。列車でパリに戻ります。
パリからストラスブールを訪れるのであれば、日帰りも可能ですが1泊あればゆっくり見て回ることができます。8日間のツアーではパリに加え、ミュンヘンやシュツットガルトなどドイツ観光をプラスすることもできますよ。
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ヨーロッパの観光は春先から秋が観光シーズンとされていますが、ストラスブールの冬にはクリスマスマーケットという一大イベントがあります。旧市街の会場にたくさんの屋台が立ち並ぶストラスブールのクリスマスマーケットは歴史が古くヨーロッパで最大規模を誇ります。この時期には華やかな光に包まれた街並みを味わうことができますので、また違ったストラスブールの魅力を感じることができるでしょう。
ぜひあなたも、様々な魅力にあふれるストラスブールへお出かけしてみませんか?
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