ヨーロッパ・バルト三国の中で最も国土面積が広く、かつて旧ソ連の影響を色濃く受けていたリトアニア。ポーランドにいるユダヤ人に日本通過ビザを発行していた、杉原千畝が領事として働いていたことでも有名です。
周囲の国に影響を受けつつも、長い歴史のあるスポットが数多く残るリトアニアで訪れたい、おすすめスポットを紹介します!世界遺産に登録された旧市街など、見どころいっぱいです。
リトアニアの首都、ヴィリニュスの旧市街を観光するなら、真っ白な外観に、聖像がいくつもほどこされた「ヴィリニュス大聖堂」は外せません。1251年、十字軍の弾圧から逃れるため、当時のミンダウガス王がキリスト教を受け入れて最初に建造した主教座教会です。現在の姿は18世紀に改装した後のもの。
すぐそばに建つ高さ約50メートルの鐘楼は、大聖堂以上に存在感があります。あわせて訪れてみましょう。
<基本情報>
住所:Sventaragio g., Vilnius
電話番号:+370-5-261-1127
アクセス:バス停Arkikatedraからすぐそば
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大聖堂のある「大聖堂広場」は、1989年に旧ソ連から独立を求めるバルト三国の人々が手を繋ぎ、600kmに渡って作られた“人間の鎖”の舞台となりました。その鎖の起点となる記念すべき場所です。大聖堂の鐘楼の近くには“奇跡”と描かれた踏石が。踏石の上で3回転すると願いが叶うという言い伝えがあります。気軽に試してみてください。
<基本情報>
住所:Vilnius 01143
アクセス:ヴィリニュス大聖堂すぐそば
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世界遺産にも登録されたヴィリニュスの旧市街には、歴史のある教会が点在しています。街の支配者が変わるたびに、それぞれ異なる建築様式で建てられました。均整のとれたゴシック様式の「聖アンナ教会」は、内装もゴシック様式でまとめられ荘厳な雰囲気。教会の向かいには、パッチワークをまとった大きな木が建っていて、ほっこりとするような雰囲気です。
<基本情報>
住所:Maironio g. 10, Vilnius
電話番号:+370-616-01159
アクセス:バス停ヴィリニュス芸術アカデミー前すぐそば
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ヴィリニュス旧市街の東側にある「ウジュピス地区」。1997年、当時のヴィリニュス市長が街を元気にしようと、"ウジュピス共和国"宣言をしたことで有名です。正式な共和国としては認められていないものの、憲法や国歌もあり、年に一度(4月1日)だけウジュピオ橋の手前に検問所も設けられます。ちょっぴり非日常な体験のために、4月1日をねらって訪れてみてください。
<基本情報>
アクセス:ヴィリニュス駅からバスで16分、バス停ウジュピオ通り下車
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リトアニアは長い間、旧ソ連の支配下にありました。「KGB博物館」はかつて旧ソ連のKGB(国家保安委員会)が置かれていたビルにある博物館です。ここに政治的理由で連れてこられた人々は、拷問を受けたり、シベリアに送られたりしました。
地下の留置所や建物は博物館として一般に公開され、建物の壁には、ここで犠牲になった人々の名前が刻まれています。均整のとれた美しい外観とのギャップに驚くことでしょう。
<基本情報>
住所:Auku str. 2A, Vilnius LT-01113
営業時間:10:00〜18:00(日は17:00まで)
アクセス:ヴィリニュス中央駅から徒歩30分
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リトアニア第2の都市・カウナスには博物館がたくさん。なかでも「杉原千畝記念館」は日本人なら外せません。第二次世界大戦中、外交官・杉原千畝が領事としての任務にあたっていた旧日本領事館を、博物館として公開しています。杉原はナチス・ドイツのポーランド侵攻に際し、ポーランドのユダヤ人へ日本通過ビザを発給しました。当時の仕事机や家族との写真など、彼の功績にせまる展示が充実しています。
<基本情報>
住所:Vaizganto 30, Kaunas
開館時間:10:00〜17:00
アクセス:カウナス駅から徒歩13分
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古都・トラカイの湖に浮かぶ「トラカイ島城」。中世、ドイツ騎士団に対抗する要塞として建てられたものです。今は風光明媚な観光地として、たくさんの人が訪れます。冬に訪れれば、真っ白な雪におおわれたかわいらしい姿に出会えます。鏡面のように美しい湖は一見の価値ありです!
首都ヴィリニュスからはバスや電車で日帰りの旅も可能です。
<基本情報>
住所:Trakai 21142
電話番号:+370-528-53946
アクセス:トラカイ駅から徒歩35分
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リトアニアのシャウレイ近郊にある「十字架の丘」は、50,000以上の十字架が集まるカトリック教徒の巡礼地です。
聖像と十字架が無数に並ぶ姿は圧巻。一説では、14世紀頃、他国からの侵略を受け続けていたリトアニア人が祈りを捧げようと集まって、十字架やキリスト像などを持ち寄ったのがはじまりだと言われています。数々の抑圧と、それに対する抵抗を繰り返してきたリトアニアの歴史を物語る場所といえます。
<基本情報>
住所:Jurgaiciai 81439
電話番号:+370-41-370860
アクセス:シャウレイ中央バスターミナルからバスで15分ほど、バス停Domantai(ドマンタイ)下車。その後徒歩30分ほど
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バルト三国でもっとも多く世界遺産を有しており、2015年からはユーロ通貨にも加盟したリトアニア。リトアニアを旅するなら、同じバルト三国のエストニアやラトビアとの周遊の旅がおすすめ。それぞれ国としての規模は日本よりも小さいですが、風景や文化を比べてみると意外な発見があるかもしれませんよ。
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
カジヤマ シオリ
名古屋/広島県福山市在住夢はヨーロッパ一周と、フェルメールとカラヴァッジョ作品の全点踏破です。この夢を叶えるべく、今までにイタリア、チェコ、オーストリア、イギリス、オランダ、ベルギー、ハンガリー、スロ…
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