17世紀のオランダで生まれ、きらめきに満ちた美しい作品を遺した画家・フェルメール。オランダ国内はもちろんのこと、ヨーロッパのあちこちにフェルメールゆかりの地や作品を鑑賞できるスポットがあります。
LINEトラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材したフェルメールゆかりの地を、紹介します。実際にフェルメール作品のある場所やより理解が深まる場所など、ファンなら訪れるべきスポットばかりです!
オランダの首都・アムステルダムにある「アムステルダム国立美術館」は、オランダ絵画を中心に5000点以上のコレクションを誇る美術館です。
最大の見どころは、何といっても2階の名誉の間。フェルメールの『牛乳を注ぐ女』『手紙を読む青衣の女』『恋文』『デルフトの小路』が一堂に会します。4点もフェルメール作品を鑑賞できる機会はそうそうありません。
<基本情報>
住所:Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam, The Netherlands
電話番号:+31-20-674-7000
アクセス:アムステルダム中央駅からトラムで15分、国立美術館前下車後すぐ
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オランダの古都・デルフトはフェルメールが生まれ、亡くなるまで過ごした街。彼が2度も理事を務めた画家のギルド“聖ルカ組合”があった場所には現在「フェルメール・センター」が建っています。
実物の作品展示はありませんが、フェルメール作品すべて(描いた可能性のある作品も含む)の複製画が原寸大で展示されています!実際に使っていた顔料やデルフトの歴史についても学べますよ。
<基本情報>
住所:Voldersgracht 21, 2611 EV Delft, The Netherlands
電話番号:+31-15-213-8588
アクセス:マルクト広場すぐそば
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フェルメールが生まれた直後、1632年に洗礼を受けた場所が「新教会」です。新という名前であるものの歴史は古く、旧教会の約140年後に建設が始まりました。376段もある鐘楼の階段を上がれば、デルフトの街を一望できます。
教会の地下には、オランダ国王の家系であるオラニエ家代々の墓があります。そのため、教会のあちこちに、代々の国王やその家族を弔う彫像やプレートが置かれています。オランダ王室の歴史を知るのにもうってつけの場所です。
<基本情報>
住所:Markt 80, 2611 GW Delft, The Netherlands
電話番号:+31-15-212-3015
アクセス:マルクト広場すぐそば
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デルフト最古の教会「旧教会」は、1240年から街の歴史を見守ってきました。現在は地盤沈下の影響で、遠くから見ると少し傾いたように見えます。
この教会には、フェルメールや顕微鏡の発明者として有名なアントニー・ファン・レーウェンフックのお墓があります。教会の床には、フェルメールの名前が刻まれた墓石もありますので、探してみてください。
<基本情報>
住所:HH Geestkerkhof 25, 2611 HP Delft, The Netherlands
電話番号:+31-15-212-3015
アクセス:マルクト広場から徒歩5分
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デルフトを訪れたら、フェルメールが遺した風景画「デルフトの眺望」が描かれたといわれる場所にも訪れてみましょう。デルフト中央駅から徒歩10分ほど、街の南東に流れるスヒー川のほとりから描かれたと言われています。
作品にも描かれていた新教会の塔は現在もみることができ、作品と同じように、川岸には船が停まっています。絵をそのまま切り取ったような風景を前に、感動もひとしおです。
<基本情報>
アクセス:デルフト中央駅から徒歩10分
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デルフトの伝統工芸といえば、繊細な筆さばきと気高い青色が人々の心をつかむデルフト陶器。フェルメール作品にも、デルフト陶器のタイルが登場しています。
「ロイヤル・デルフト」は現在も残るデルフト陶器工房のひとつです。職人たちがすべて手作業で絵付けをおこなう様子を見学できます。昔作られたデルフト陶器や、レンブラントやフェルメールの名画をデルフト陶器で再現した美しい展示も。見学後は、併設されたショップでデルフト陶器の購入も可能です。
写真提供:Pixabey
<基本情報>
住所:Rotterdamseweg 196, 2628 AR Delft,The Netherlands
アクセス:デルフト中央駅から徒歩15分
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オーストリアの首都ウィーンにある「美術史美術館」は、フェルメールの『絵画芸術』を収蔵しています。
この作品にはさまざまなモチーフが描かれましたが、そのひとつひとつを間近で鑑賞できます。日本で鑑賞できる機会はなかなかありませんので、ぜひ現地でご覧ください!フェルメール作品を鑑賞したあとは、内装の美しいカフェで一息つくのもおすすめです。
<基本情報>
住所:Maria-Theresien-Platz,1010 Wien, Austria
電話番号:+43-1-525240
アクセス:地下鉄Museumsquartier駅から徒歩3分
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ドイツ国内でも屈指のコレクション数を誇る「シュテーデル美術館」にも、フェルメール作品があります。窓際でやわらかい光を浴びながら研究に没頭する『地理学者』は、彼が男性を描いた数少ない作品。ガウン代わりに羽織っているのは日本の着物ではないかと言われています。
他にもボッティチェリや現代ドイツの画家の作品も充実しており、1日をのんびりと過ごすにはうってつけの場所です。
<基本情報>
住所:Schaumainkai 63, 60596 Frankfurt am Main,Germany
電話番号:+49-69-605098200
アクセス:フランクフルト中央駅から徒歩12分
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作品が日本を訪れるたび、美術館が多くの人でにぎわうほどの人気を誇るフェルメール。日本での特別展は混み合っていても、作品を収蔵する美術館では空いていて、ゆったりと時間をかけて鑑賞できることもあります。ぜひ、現地の美術館で鑑賞してみてください。
また、日本だけでなく世界中で人気のフェルメール作品は、国外の美術館へ貸し出しされていることもしばしば。訪れる前に、公式サイト等で作品が展示されているかどうかを確認しておくと安心ですよ。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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