イギリスの隣に浮かぶ島国・アイルランド。イギリスとひとまとまりにされがちなこの国には、独特の文化が多く根付いています。中世から受け継がれているお城などの建物だけでなく、新石器時代の遺跡も数多く残っている珍しい国です。また、アイリッシュパブやビールといった文化も有名!
今回は、トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、アイルランドのおすすめ観光スポットをご紹介します。
首都ダブリンにあるアイルランド最古の大学「トリニティカレッジ(ダブリン大学)」。1592年創立で400年以上の伝統がある美しい建物が魅力です。
国内最大規模の図書館があり、そこには“世界一美しい”と言われる『ケルズの書』(聖書)が収蔵されています。1200年以上も前につくられたこの書は豪華な装飾のや挿絵など一見の価値ありです。
<基本情報>
住所:College Green, Dublin 2
電話番号:+353-1-896-4477
アクセス:「Pearse」駅より徒歩12分
公式サイト(外部リンク)
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アイルランドといえば…真っ先に思いつくのがアイリッシュパブ、という方も少なくありません。それぐらいアイルランドの文化を象徴するパブですから、せっかくアイルランドに行ったからにはアイリッシュパブを体験してほしいものです。
150年以上という歴史を誇るテンプルバーエリアには1000軒近くのパブがひしめき合うように存在しています。その中心にある最も人気の「ザ・テンプルバー」は押さえておきましょう。
<基本情報>
住所:47/48 Temple Bar Dublin
電話番号:+353-1-672-5286
アクセス:バス停「Halfpenny Bridge」より徒歩1分
公式サイト(外部リンク)
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「ダブリン城」はアイルランドの暗い歴史、イギリス支配の象徴でした。アイルランド人が飢饉や貧困で苦しむ中、13世紀に建築されたダブリン城は増改築を繰り返し、美しくなるばかり。内部はステンドグラスやきらびやかな調度品が飾られとても豪華です。
一度は火事で焼け、支配者であったイギリス人が城を去った後は、城としての地位を捨て病院として活用された建物でもあります。
<基本情報>
住所:Dame St, Dublin 2
電話番号:+353-46-9422213
アクセス:「Jervis」駅より徒歩8分
公式サイト(外部リンク)
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ダブリン市内には1191年に創設されたダブリンの聖パトリック大聖堂もありますが、「クライストチャーチ大聖堂」は1038年完成のダブリンで最も古い聖堂です。
ロマネスク様式とゴシック様式の2つのアーチが重なる姿は世界的にも大変珍しく、非常に美しい建造物です。地下には中世からそのままの姿を残していると言われる地下礼拝堂もあり必見です。
<基本情報>
住所:Christchurch Pl, Wood Quay, Dublin
電話番号:+353-1-677-8099
アクセス:ダブリン市内中心地より徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
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黒ビールと言えばギネス!日本でもファンの多いギネスビールですが、原産国であるアイルランドでは、醸造工場「ギネス・ストアハウス」内で最高の一杯を楽しむことができます。この工場ではギネスの歴史や醸造方法などを知ることができ、更に最上階のバーでは市内を一望しながらドリンクが楽しめます。
<基本情報>
住所:St James’s Gate, Dublin 8
電話番号:+353-1-408-4800
アクセス:バス停「James’s Gate」または「James Street」より徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
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大西洋に切り立つ断崖は、アイルランドの自然を象徴する光景です。特に「モハーの断崖」はアイルランド語で“破滅の崖”という意味を持っています。その名の通り、200m以上の高さの断崖絶壁に白波が打ち付ける様子は圧巻!雄大な自然を堪能することができる貴重なスポットです。
<基本情報>
住所:Lislorkan North, Liscannor, Co. Clare
電話番号:+353-65-708-6141
アクセス:ダブリンから車で約3時間15分
公式サイト(外部リンク)
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モハーの断崖と合わせて訪れるのにおすすめな「巨人のテーブル」は、アイルランド西部のバレン高原にあります。紀元前4200年から紀元前2900年の新石器時代のものと推定されているものです。どうやってこの巨大な岩を運んだのかという謎は残っていますが、当時の人々が儀式に使ったり階級の高い人の墓として使用されたりしたと言われています。
緑の多いアイルランドですが、ここは一変して岩石が多くを占める不毛の地と呼ばれており、石灰岩が一面に広がる景色も必見です。
<基本情報>
住所:Poulnabrone, Co. Clare
アクセス:モハーの断崖から車で約40分
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首都ダブリンから約50kmの場所にある世界遺産“ブルー・ナ・ボーニャ ボイン渓谷の遺跡群”。丘の上に建つ「ニューグレンジ」はこの中でも最大の規模を誇る羨道墳です。およそ20万トンもの石が使われており、直径は約85mもあります。
内部には“ルーフボックス”と呼ばれる小さな窓があり、冬至の日の出の時のみこの窓から光がゆっくりと差し込むという神秘的な現象にも驚かされます。
<基本情報>
住所:Drogheda, Co. Meath, A92 EH5C
アクセス:ダブリンから車で約1時間5分
5000年前、新石器時代の遺跡が残ると言われている「タラの丘」は、ケルト人たちの聖地とされていました。広大な緑の丘が遮るものもなくどこまでも広がり、忙しい日常から解き放たれた時間を過ごすことができます。
ダブリンからタラの丘へはドライブを兼ねて車で行くか、バスツアーがおすすめです。時間があれば同じく新石器時代の遺跡と言われている“ニューグレンジ”もぜひ一緒に回ってくださいね。
<基本情報>
住所:Castleboy, Co. Meath
電話番号:+353-46-902-5903
アクセス:ダブリンより車で約40分
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「ジャイアンツ・コーズウェイ」はアイルランド島北部、イギリス領北アイルランドに位置する、ちょっと珍しい景観を持つ海岸一帯です。大西洋に面したこの海岸は、柱状節理と呼ばれる岩の柱が並ぶ海岸。そしてまたその柱の上を歩くこともできる珍しい地形から、1986年に世界自然遺産として登録されました。
ここでの歩き方はトレッキングルートが3つあるので、自分の体力に合ったルートを選択して歩くことができます。
<基本情報>
アクセス:コールレイン駅からバス
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アイルランド島の西側に浮かぶ3つの小さな島々・アラン諸島。この中で最も大きなイニシュモア島には約5500年前から古代人が住んでいたと言われています。そのため、いまだ解明されていない遺跡が多く残されています。
その中でも「ドン・エンガス」という砦跡は、高さ100メートルほどの断崖の上にある不思議な遺跡です。崖の上にあって見晴らしも良いのでサイクリングやハイキングをしながらの観光がおすすめです。
<基本情報>
住所:Kilmurvy, Co. Galway
電話番号:+353-99-61008
アクセス:アイルランド第3の都市・ゴールウェイからフェリーでイニッシュモア島まで。フェリー発着場から車やレンタサイクルなど
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ダブリンから西へ約200qのところにある「アッシュフォード キャッスル」は、元々お城として使われていたものを近代になってホテルとして改装した建物です。内装もさることながら、驚くべきは写真に収めるのが大変なほど大きく壮麗な外観。一歩門をくぐると、中世の世界へタイムスリップしたかのような錯覚を起こしてしまいます。ヨーロッパでも最高級のホテルですので、ぜひ宿泊をおすすめします。
<基本情報>
住所:Ashford Castle Estate, Leaf Island, Cong, Co. Mayo
電話番号:+353-94-954-6003
アクセス:ゴールウェイ空港より車で約50分
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アイルランド南部に位置する「ブラーニー城」は、今は天井や床が抜け落ちた廃墟と化していますが、元々は15世紀に建てられた長方形の城でした。廃墟となっても観光客を魅了してやまないのは、何といっても神話や伝説に出てくる言い伝えが多く残っているためです。
ブラーニー城の頂上には“口を付ければ雄弁になれる”と言われている“ブラーニーストーン”があり、毎年多くの方が石にキスをしに訪れるのです。他にも、まるで魔法の世界のような言い伝えがたくさん残る面白い観光スポットです。
<基本情報>
住所:Monacnapa, Blarney, Co. Cork
電話番号:+353-21-438-5252
アクセス:コーク中心部より車で約20分
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アイルランドのシンボルともいえる、エメラルドグリーンの草原に囲まれた90mの丘の上にそびえたつのが「ロック・オブ・キャッシェル」です。“天空の城”と呼ばれるこのお城は、中世の時代からアイルランドの文化の中心として栄えたため、ケルト十字や聖パトリックの装飾なども見られます。のどかな町に似つかわしい強固な外観のお城です。
<基本情報>
住所:Moor, Cashel, Co. Tipperary
電話番号:+353-62-61437
アクセス:ダブリンから車で約3時間
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アイルランドのキリスト教は6世紀に始まり、10世紀に最盛期を迎えます。「グレンダーロッホ」は聖地としてヨーロッパ中から人々が訪れる街でした。その後、イギリスの侵略でアイルランド中の修道院が破壊。しかし、このグレンダロッホの教会群のみが、当時の姿を残したのです。シンボル的存在のラウンドタワーやケヴィン教会が有名です。
近くにはトレッキングも楽しめる湖もあり、修道士に思いを馳せながらゆったり過ごせる場所です。
<基本情報>
住所:Derrybawn, Glendalough, Co. Wicklow, A98 HC80
アクセス:ダブリンからバスで約1時間半
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「キルメイナム刑務所」は100年以上にわたり、刑務所として利用されてきた建物です。現在は博物館として公開されていて、ガイドツアーでのみ入場することができます。
囚人のほとんどは一般犯罪者でしたが、アイルランドの独立運動に関わった政治犯が収容されていたこともあります。アイルランドの歴史に興味のある方にはとても貴重なスポットです。
<基本情報>
住所:Inchicore Rd, Kilmainham, Dublin 8
電話番号:+353-1-4535984
アクセス:Inchicore Road駅より徒歩1分
公式サイト(外部リンク)
アイルランドへは日本から直行便はなく、最短でも14時間はかかります。玄関口となるのは首都ダブリン。今回は街歩きもアイルランドならではの自然も満喫できる6日間のモデルコースをご紹介します。
【アイルランド・モデルコース一例】
<1日目>
日本からドバイやヨーロッパなどを経由し、アイルランドへ向かいます。この日は移動日、機中泊です。
<2日目>
ダブリン空港から市内へ。乗り降り自由の観光バスはトリニティカレッジなどの名所を巡っているので、利用すると便利。1周約2時間ほどなので、初日に街全体を把握するのにも最適です。ちょっと変わった体験をしたいなら、夜のゴースト・バス・ツアーに参加するのもユニーク!
<3日目>
3日目は有名なショッピングストリートであるグラフトン・ストリートを訪れて、グルメやショッピングを楽しみましょう。ストリートミュージシャンによるパフォーマンスも見ものです。夜はクライストチャーチ大聖堂のライトアップやテンプルバーでのナイトナイフを満喫します。
<4日目>
この日は遠出してモハーの断崖の観光へ。日帰りツアーに参加すればドゥーリンやゴールウェイといった小さな町にも立ち寄ることが出来ます。
<5日目>
出発時間に合わせて空港へ。
<6日目>
日本に帰国。
アイルランドにはモハーの断崖のほかにも壮大な自然や遺跡群を楽しめるスポットがたくさん。ダブリンでの観光時間を調整して、3日目にオプショナルツアーに参加すればまた違った景色を見られます。お酒好きな方はギネスストアハウスやアイリッシュウィスキー博物館などもプラスしてくださいね!
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アイルランドでおすすめの定番&穴場観光スポットをご紹介しました。日本とはワーキングホリデー制度もあり、日本人も多く住んでいる国です。島国という事もあり、ヨーロッパ本土とは違った、独特の文化や遺跡が多く残る個性的な国ですので、面白い発見が多くあることでしょう。また、国のシンボルカラーでもあるエメラルドグリーンの土地が広がる様子も必見です。
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