アメリカの首都「ワシントンD.C.(コロンビア特別区)」には、アメリカ合衆国議会議事堂やリンカーン・メモリアルなどのアメリカの政治や歴史に関する観光スポットがたくさん。そのほか、アメリカを代表するダイナミックな博物館がいくつもある場所としても有名です。スミソニアン博物館群の施設には入場無料の場所も多く、数日かけて博物館巡りをする旅も大人気。
トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター 木内つばめがワシントンD.C.のおすすめ観光スポットをご紹介します。
巨大なドーム型が印象的な「アメリカ合衆国議会議事堂」。アメリカ議会としては4代目の国会議事堂となります。ワシントンD.C.のシンボル的な存在で、キャピトル・ビジター・センターがあり、見学は自由。ただし、議事堂内に入るにはツアーに参加する必要があります。せっかくですから、アメリカの社会科見学気分で参加してみましょう!
<基本情報>
住所:East Capitol St. NE & First St. SE, Washington, DC 20004
電話番号:+1-202-226-8000
アクセス:Capitol South駅から徒歩10分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
歴代のアメリカ大統領が居住している「ホワイトハウス」は、アメリカだけではなく世界の政治の中心地でもあります。当然ながら警備は厳重で、過去には内部見学ツアーが行われていましたが、現在は廃止されています。門の外から見るだけとなりますが、ニュースなどで目にするあのホワイトハウスの実際のサイズ感、白さを確かめに訪れてみましょう!
<基本情報>
住所:1600 Pennsylvania Ave. NW, Washington, DC 20500
電話番号:+1-202-202-1631
アクセス:Mcpherson SQ.駅から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「リンカーン・メモリアル」は奴隷解放の立役者である第16代アメリカ合衆国大統領・リンカーンの像がある記念堂。リンカーン像は椅子に座り、反対側にあるワシントンメモリアルという塔を見つめています。リンカーン・メモリアルとワシントンメモリアルの間には、リフレクティングプールという長方形の大きな池があります。空を写し込むなんとも美しい水面を湛えており、ここも見応えあるもの。リフレクティングプールは映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』のワンシーンにも出てきています。
<基本情報>
住所:2 Lincoln Memorial Cir NW, Washington, DC 20037
電話番号:+1-202-426-6841
アクセス:バス停Lincoln Memorial Circle SWから徒歩3分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「マーティン・ルーサー・キング牧師の記念碑」は、タイダルベイスンに位置する2011年に完成したキング牧師の像。高さ約9mもある真っ白な岩でできたもので、たいへん迫力があります。記念碑を囲む壁には、キング牧師が行ったスピーチの言葉が刻まれていて、キング牧師の功績を偲ぶ観光スポットとなっています。
<基本情報>
住所:1964 Independence Ave SW, Washington, DC 20024
電話番号:+1-202-426-6841
アクセス:バス停West Basin Drive near Independence Avenue SWから徒歩1分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
ワシントンD.C.には、複数の博物館や美術館があり、これをまとめて“スミソニアン博物館群”と呼んでいます。驚くことにほとんどが入場無料。
そのスミソニアン博物館群の1つである「国立自然史博物館」は、生物から鉱物まで様々なジャンルのものが展示されている施設。中でも有名なのは世界最大級の大きさを誇るホープダイヤモンド。吸い込まれそうなほどの輝きは必見です!
<基本情報>
住所:10th St. & Constitution Ave. NW, Washington, DC 20560
電話番号:+1-202-633-1000
アクセス:Smithsonian駅から徒歩6分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「国立アメリカ歴史博物館」は、アメリカの成り立ちや技術の進化、文化の発達などを知ることができる場所。アメリカの食卓の変化、スナック菓子の歴史、ファーストレディの衣装、自動車・列車・船などの輸送手段の発展についてなど、展示品のバリエーションが非常に豊富です。親しみの持てる内容が多く、楽しく見学できるでしょう。こちらも入場無料です。
<基本情報>
住所:1300 Constitution Ave NW, Washington, DC 20560
電話番号:+1-202-633-1000
アクセス:Smithsonian駅から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「航空宇宙博物館」は、ロケットや宇宙船、飛行機などの歴史をたくさんの展示物とともに辿れる施設。スミソニアン博物館群の1つで、こちらも入場無料です。
“America by Air”は、アメリカの航空輸送の歴史や技術について紹介しているゾーン。ボーイング747のコックピットを覗くことも可能です。一方、宇宙関連のエリアでは、あのアポロ月着陸船の実物を見ることもできますよ!
<基本情報>
住所:600 Independence Ave SW, Washington, DC 20560
電話番号:+1-202-633-2214
アクセス:Smithsonian駅から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
2016年9月にオープンした「国立アフリカンアメリカン歴史文化博物館」は、ワシントンD.C.の新名所。黒人の歴史、生活、文化に特化したアメリカで唯一の国立博物館です。西アフリカのアートをイメージしてつくられた建物の中には、15世紀のヨーロッパの国々による大航海から始まり、労働力としての奴隷制度の説明、南北戦争中のリンカーン大統領による奴隷解放宣言など、時系列で展示が進んでいきます。奴隷解放宣言の後も続いた人種隔離政策や差別がいかなるものだったかも、知ることができます。
<基本情報>
住所:1400 Constitution Ave NW, Washington, DC 20560
アクセス:Smithsonian駅から徒歩7分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
2004年に開館した「国立アメリカ・インディアン博物館」は、先住民アメリカ・インディアンの文化や歴史を学べる貴重な場所。特に来館者の目を引くのは、伝統的な工芸品や儀式に使用された道具類で、インディアンの自然観や死生観に触れることができます。また、映像などを使った展示もあり、先住民の生活、現代社会における役割についても知ることができるでしょう。優れたデザインの建物も魅力的で、ここを訪れる楽しみの1つとなっています。
<基本情報>
住所:4th St SW,Washington,DC 20560
アクセス:L’Enfant Plaza駅から徒歩9分
公式サイト(外部リンク)
「タイダルベイスン」はポトマック川に隣接する美しい入り江。ここにはアメリカ国内で最も美しいと言われる桜並木があることで知られています。毎年春には1912年に日本から桜が送られたことを記念して全米桜祭りが開かれています。ワシントンの空の下で約3,800本の桜が一気に花開く光景は圧巻。日本人にとっては、海外に来て桜を見るというのが不思議でもあり、新鮮な感覚でもあるでしょう。
<基本情報>
住所:900 Ohio Dr SW, Washington, DC 20024
アクセス:地下鉄Smithsonian駅から徒歩13分
この写真の記事を見る ≫
「国際スパイ博物館」は、スパイの歴史や映画『007』で使用された小道具、車などが展示されているマニアにはたまらない観光スポット。申し込みをすることで参加型のアトラクションを体験することができ、ファミリーでも楽しむこともできます。アメリカのCIA、イギリスのMI5など、実在する諜報機関で使用されていたガジェット類の展示も興味深いものです。
<基本情報>
住所:700 L’Enfant Plaza SW, Washington, DC 20024
電話番号:+1 202-393-7798
アクセス:L’Enfant駅から徒歩約10分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
スミソニアン博物館群の中で、なかなか個性的なのが「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」。航空宇宙博物館などに比べて地味な印象なのか、スルーしてしまう人も多いのですが、ポートレートという形で歴史的人物に会うことができる珍しいテーマの美術館です。随時新作も登場し、充実した展示内容。1番人気は、2018年に披露されたオバマ前大統領とミシェル夫人の肖像画。大好きなポートレートと一緒に記念撮影してみましょう!
<基本情報>
住所:8th St & F St NW, Washington, DC 20001
電話番号:+1-202-633-1000
アクセス:Gallery Place駅からすぐ
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
ホワイトハウスの東側、地下鉄メトロセンター駅付近は「ペンクォーター(Penn Quarter)」と呼ばれるエリアで、オシャレなショップやレストランが集まる場所。徒歩で散策しやすく、買い物するにもオススメです。ファストファッションのお店、高級ブランドショップ、NYに本部がある有名デパート“MACY’S”、グルメの名店などを巡ることができ、流行に敏感な方には外せないスポット。
なお、アメリカでは年中無休と謳っていても、元日、サンクスギビングデイ、クリスマスの3日間は休みになるお店が多いのでご注意を。
<基本情報>
アクセス:Metro Center駅周辺
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
ワシントンD.C.の北西部エリア「ジョージタウン」。街中に運河が走り、石畳の道が続く、ワシントンD.C.で最も古い街で、国の歴史建造物地区に指定されています。石造りの邸宅やレンガ造り住宅で構成される街並みは、タイムスリップした気分を味わえるような場所。名門・ジョージタウン大学、緑豊かなジョージタウン ウォーターフロント パークなどがあり、博物館巡りとはまた違う時間を過ごせる環境です。
<基本情報>
アクセス:Foggy Bottom駅で下車
公式サイト(外部リンク)
アメリカ最大の規模を誇る軍事墓地「アーリントン国立墓地」。第35代大統領のケネディ夫妻といった政治家や国民的英雄、身元不明の戦士など、約30万人以上が眠っている広大な墓地です。見晴らしのいい緑豊かな丘にあり、整然と並ぶ白い墓標が印象的。とにかく日本では考えられないくらい広いので、循環バスを利用して巡るのもおすすめです。
<基本情報>
住所:Arlington, VA, United States
電話:+1-877-907-85851
アクセス:Arlington Cemetery駅から徒歩約3分
公式サイト(外部リンク)
ワシントンD.C.は、ニューヨークと合わせて行く方も多いですが、直行便が就航しており、博物館をはじめ観光スポットが豊富なので、モノステイで集中的に楽しむのもあり!今回は知的な刺激をたっぷりチャージする、博物館巡りの5日間のモデルコースをご紹介します。
【ワシントンD.C.・モデルコース一例】
<1日目>
直行便で約12時間半、アメリカ時間の午前にワシントン・ダレス国際空港へ到着。ホテルへ移動し、荷物を預けていたら、もうお昼。街中でランチをとったら「リンカーン・メモリアル」へ。予想以上に重厚で大きなリンカーン像に圧倒される。空を写し込むリフレクティングプール、ダイナミックに天を指すワシントンメモリアルが織りなす景色を、しばし堪能。そのまま歩いて「アメリカ歴史博物館」へ。カジュアルな内容も多く、楽しく見学。時差ボケを直すために、早めに夕食を食べ、ホテルへ戻って就寝。
<2日目>
時差も整ったところで、2日目も元気に市内観光と博物館巡り。「国立自然史博物館」でお目当てにしていた、世界最大級のダイヤモンドを見る。今までに見たことのない輝きに惚れ惚れする。「アメリカ合衆国議会議事堂」では、ツアーに参加。「航空宇宙博物館」へ移動し、館内のカフェで軽食を取り、アポロ月着陸船や歴代の航空機をたっぷり見学。ミュージアムストアでのグッズ購入も楽しむ。続いて「国立アメリカ・インディアン博物館」を訪れ、今度は先住民の世界にどっぷりハマる。チャイナタウンで夕食を食べ、ホテルへ。
<3日目>
朝一で「国際スパイ博物館」へ。映画『007』や『ミッション:インポッシブル』のシリーズ作を欠かさず見ていたため、かなり楽しめる場となる。その後、「ホワイトハウス」へ。テレビでよく見る景色が目の前にあり、少々興奮。そのままダウンタウン方面へ向かい、ランチを取り、「ペンクォーター」を散策。いろいろ買ってしまったので、一度荷物を置きにホテルへ戻った後は、予約していた観光バスのナイトツアーに参加。夜にライトアップされた「アメリカ合衆国会議事堂」や「リンカーン・メモリアル」など、昼間とは違うワシントンD.C.の表情を満喫。最後のディナーは3泊お世話になったホテルでちょっと贅沢な食事をいただく。
<4日目>
フライトまでの時間がもったいないので、早起きして「タイダルベイスン」を散策。その後、空港に向かい、直行便に搭乗。
<5日目>
日本に帰国。
もう少し長めの日数であれば、ワシントンD.C.近郊にある古都・アレクサンドリアなどへ遊びに行くプランもいいですね。今回は無料で入場できる施設を中心に回るコースをご紹介しましたが、積極的に観光やツアーに参加する方は、“ワシントンD.C.サイトシーイングパス”の購入を検討してみてはいかがでしょう?自転車ツアー、観光クルーズ、ホップオンホップオフバスをお得に利用できるデジタルパスで、上手に使いこなせば、充実した旅を描けますよ。
この写真の記事を見る ≫
政治の中心地としてのイメージが強いワシントンD.C.ですが、さまざまなジャンルの博物館があり、大きな百科事典の中に入り込んだような時間を過ごすことができます。博物館巡りの旅は、趣味の合う友達との旅行、自分のペースで動ける1人旅にもぴったり!日本からの直行便もあるので訪れやすく、気候も安定しているので、過ごしやすいワシントンD.C.で、学びある旅を実現してみてはいかがでしょうか。
(文:木内つばめ)
2025年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索