トルコは、東ヨーロッパと西アジアにまたがる国。かつてローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国の栄華を誇り、地理的にも歴史的にも東洋と西洋がまじりあった独自の文化を創り上げてきました。
2023年5月現在、19件の世界遺産が登録されており、世界中の観光客を魅了し続けています。今回は歴史ある世界遺産の中から、トラベルjp ナビゲーターが徹底現地取材したおすすめのスポットをご紹介します。
日本では単に"トルコのカッパドキア"として知られる一帯ですが、世界遺産では「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」と広い範囲となり、複合遺産として1985年に登録されました。
カッパドキアにはキノコや塔の形をした奇岩が立ち並び、幻想的な風景が広がっています。何億年もの歳月をかけてできた断層の景観は圧巻です。
<基本情報>
住所:Goreme, Nevsehir
アクセス:カイセリ空港からバスで1時間
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西洋と東洋の文化が合わさった国トルコ。意外ですが、トルコ西部のセルチュクという街には、ギリシャ文明最大規模の遺跡があります。それが2015年に世界遺産として登録された「エフェソス遺跡(エフェス)」。遺跡は保存状態も良好で、神殿や世界三大図書館の一つケルススなど、当時の街の区画が今でもよく分かります。
<基本情報>
住所:Efes Oren Yeri Selcuk,Izmir
アクセス:セルチュクから車で10分
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「ヒエラポリス」は、紀元前2世紀に建設された古代都市。良質な温泉「パムッカレ」の丘の上に、温泉保養地として多くの人々が集まり、都市が形成されました。円形劇場、共同墓地、公衆浴場などの立派な遺跡が残っています。
「パムッカレ」は、真っ白な棚田から、キラキラと輝くブルーの温泉が下の石灰棚に静かに流れ落ちる、幻想的で不思議な光景です。1988年に「ヒエラポリス-パムッカレ」として複合遺産に登録されました。
<基本情報>
住所:Pamukkale, Denizli
アクセス:デニズリ・チャルダク空港から1時間
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アヤソフィアは必見!イスタンブールおすすめ1日観光モデルコースby 藤谷 ぽきお
ヨーロッパとアジアの2つの大陸にまたがるトルコ最大の都市イスタンブール。世界遺産「イスタンブール歴史地区」には、ブルーモスクやトプカプ宮殿、グランバザールなどたくさんの観光スポットがあります。なかでも、ビザンチン帝国時代建てられた大聖堂"アヤソフィア"は必見です。
<基本情報>
アクセス:トラムヴァイT1番線スルタンアフメット駅周辺
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チャナッカレにある「トロイの古代遺跡」はトロイの木馬で有名な都市遺跡。ここはハインリッヒ・シュリーマンが昔聞かされたトロイの話が忘れられず、伝説を信じて発掘して発見したもの。1998年には世界文化遺産に登録され、歴史ロマンあふれる遺跡となっています。
<基本情報>
住所:Troya Antik Kenti, Truva altı sok., Canakkale
電話番号: +90-286-217-6740
アクセス: チャナッカレから車で約30分
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「サフランボル」は、トルコの首都アンカラから北150kmの山間に広がる小さな町。古くからシルクロードの中継点であり、オスマン帝国の時代は宿場町として栄えました。古い街並みが貴重な観光資源として再評価され、木造の伝統的古民家集落の町として注目。1994年にはサフランボル旧市街全体がユネスコの世界遺産に登録されました。
<基本情報>
住所:Safranbolu, Karabuk
アクセス:アンカラから2〜3時間
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紀元前17世紀から紀元前12世紀に繁栄したヒッタイト王国の首都「ハットゥシャ」。ヒッタイト人は、初めて鉄器を使ったとされる騎馬民族です。エジプトと覇を競った強大な国でありながら滅亡後は忘れ去られていましたが、19世紀に遺跡が発見。聖所や神殿跡、王城跡、市街跡などが明らかになり、1986年に世界遺産に登録されました。
<基本情報>
住所:Bogazkale, Corum
アクセス:チョルムから1時間
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クレオパトラの逸話も残る古代都市 世界遺産トルコ「ベルガマ」by 万葉 りえ
エーゲ海側の都市ベルガマは、最も美しいといわれていたペルガモン王国の王都です。神殿・ギムナジウム・祭壇・図書館・医療施設などが建てられ、文化、科学、政治の中心として発展。アクロポリス遺跡やトラヤヌス神殿をはじめとする歴史的建造物が、「ペルガモンとその重層的な文化的景観 」として2014年に世界遺産に登録されています。
<基本情報>
住所:Hamzalısuleymaniye, Akropol Cad. No.6, Bergama
アクセス:イズミールからバスで2時間
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トルコの穴場世界遺産へ急げ! 古都ブルサと古民家の村ジュマルクズックby ジュマペル ヤマモト
「ブルサとジュマルクズック」は、"ブルサとジュマルクズック:オスマン帝国発祥の地"として2014年に世界遺産登録されました。ブルサは、オスマン帝国の首都が置かれていた古都。
オスマン帝国初期のスルタン(皇帝)のジャミィ(廟)が大変良い状態で保存されています。観光客は少なめで、歴史ある落ち着いた街は穴場的なスポットです。
<基本情報>
住所:Bursa
アクセス:イスタンブールからブルサへは、フェリーまたはバスで移動
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トルコの古代遺跡レトーンとクサントスに佇み世界遺産を体感する!by 菊池 模糊
「クサントス-レトーン」は、トルコ地中海沿岸部のアンタルヤにある、1988年に世界遺産登録された遺跡です。クサントスはアンタルヤ県、レトーンはムーラ県内にあります。古代リュキアの聖地と首都であった場所で、ギリシャ神話やペルシア戦争にも関係している観光スポット。訪れる人の少ない穴場な世界遺産でもあります。
<基本情報>
アクセス:クサントスとレトーンの両遺跡間は車で10分程度
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かつてローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国の栄華を誇り、地理的にも歴史的にも東洋と西洋がまじりあった独自の文化を創り上げてきたトルコ。今では19件もの世界遺産が登録されている、見どころ満載の国の一つです。奇岩が立ち並ぶカッパドキアをはじめ、歴史を肌で感じられる遺跡など、日本では見ることのできない光景が広がっています。ぜひお気に入りの世界遺産を見つけて訪れてみてくださいね!
2023年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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