ポーランド南部のクラクフは、17世紀初頭までは国の首都でした。首都として栄えていた頃の面影が残る風景は街歩きにおすすめ。1978年には世界遺産登録もされました。また、歴史上ポーランドの中でもユダヤ人が多く住んでいた街でもあり、ユダヤ人に関するスポットも点在します。
古都クラクフの街歩きで欠かせない、おすすめのスポットを紹介します。
“ポーランドの京都”世界遺産「クラクフ」を満喫しよう!by たぐち ひろみ
地図を見るクラクフの旧市街の外れにある「ヴァヴェル城」は、歴代の王の居城です。オレンジ色の屋根が鮮やかな、ひときわ目立つ建物です。
城内には旧王宮やヴァヴェル大聖堂、宝物館や庭園などさまざまな見学エリアがあります。見学したいエリアが複数あればなるべく時間を多めにとっておくとよいでしょう。
<基本情報>
住所:Wawel 5, 31-001,Krakow
電話番号:+48-12-422-5155
アクセス:クラクフ中央駅から徒歩20分
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旧市街の中心地といえば「中央市場広場」。ヨーロッパ最大級の風光明媚な広場です。石畳のつづく広場に、歴史ある建物がずらりと面する様子はまさに圧巻。
広場を前にテラス席を設けたレストランやカフェも多く、観光客でにぎわっています。まずはここから旧市街の観光をはじめましょう。
<基本情報>
住所:30-062 Krakow
アクセス:クラクフ中央駅から徒歩13分
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“ポーランドの京都”世界遺産「クラクフ」を満喫しよう!by たぐち ひろみ
地図を見る中央市場広場に面した「聖マリア教会」。13世紀に建てられたという長い歴史を持ち、広場でも2つの高い塔がひときわ目立っています。
外観は赤レンガ色ですが、内部はステンドグラスや壁画に彩られとてもきらびやかです。国宝にもなっているヴィット・スウォシ主祭壇には、聖母マリアにまつわる様々な場面が描かれていて、うっとりとしてしまう美しさです。
<基本情報>
住所:St. Mary’s Basilica, Plac Mariacki 5, 31–042 Krakow
電話番号:+48-12-422-05-21
アクセス:クラクフ中央駅より徒歩13分
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広場に面した建物をもうひとつ。ルネサンス様式で建てられた「織物会館」の1階ではお土産にぴったりな雑貨を販売しています。ポーランド名物の木工芸品、マグカップ、トートバッグなど雑貨好きにはたまらないでしょう。
現在のアーケードは19世紀に建てられたもの。まるで宮殿のような豪華さです。
<基本情報>
住所:Rynek Glowny 1/3, 31-042 Krakow
アクセス:クラクフ中央駅から徒歩13分
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日本美術技術博物館の「マンガ館」は、ポーランドで唯一日本文化を紹介する国立の機関です。6500点にも及ぶ日本美術品が展示され、その多くが安藤広重や北斎、歌麿、写楽などの浮世絵。興味深い展示ばかりです。
館内には、同じくマンガという名前のカフェが併設されています。テラス席からはヴァヴェル城やヴィスワ川もばっちり見えますよ。
<基本情報>
住所:Konopnickiej 2630-302 Krakow
電話番号:+48-12-267-2703
アクセス:クラクフ中央駅より徒歩約20分
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“ポーランドの京都”世界遺産「クラクフ」を満喫しよう!by たぐち ひろみ
地図を見るポーランドの生んだ作曲家といえばショパン!旧市街にある「ショパン・ギャラリー」では、夜7時からショパンの手がけた曲によるミニ・ピアノコンサートが行われています。
スパークリングワイン1杯付きで60ズウォチ(約1800円)と割安にも関わらず、その演奏はなかなかの高レベルです。クラクフの夜の過ごし方に迷ったときにもぜひ。
<基本情報>
住所:Chopin Gallery, Slawkowska 14, 31-014 Krakow
電話番号:+48-604-093-570
アクセス:中央広場より徒歩3分
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“ポーランドの京都”世界遺産「クラクフ」を満喫しよう!by たぐち ひろみ
地図を見るクラクフきってのおしゃれな地区といえば「ガジミエシュ地区」。14世紀に迫害を受けていたユダヤ人を保護する目的でつくられた町で、第二次世界大戦までユダヤ人街として栄えていました。
現在では古い建物を改装したおしゃれなカフェや個性派ショップが続々オープン。若者を中心に注目のスポットとなっています。この地区の歴史に触れたいなら、ユダヤ人博物館やシナゴーグ(ユダヤ教の教会)もあわせて訪れておきたいところです。
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人類最大の負の遺産ポーランド「アウシュヴィッツ・ビルケナウ」人命の重みと平和の尊…by Hiroko Oji
地図を見るクラクフの郊外にある「アウシュビッツ」は第二次世界大戦時に、ナチス・ドイツが強制的にとらえた人々を収容していた場所。ユダヤ人迫害の歴史を忘れないよう、跡地を博物館として展示しています。
入り口には“働けば、自由になる(ARBEIT MACHT FREI )”という文字が掲げてあります。しかし収容された人々に自由が訪れるはずもなく、人々は文字の3番目のBを逆さまにし、せめてもの抵抗を示したと言われています。
<基本情報>
住所:Wiezniow Oswiecimia 20, 32-603 Oswiecim
電話番号:+48-33-8448100
アクセス:Oswiecim駅から徒歩20分
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人類最大の負の遺産ポーランド「アウシュヴィッツ・ビルケナウ」人命の重みと平和の尊…by Hiroko Oji
地図を見る「ビルケナウ」もアウシュビッツと同様に、多くのユダヤ人が犠牲となった強制収容所。アウシュビッツが手狭になったため建てられました。虐殺に使われたガス室や焼却炉を無料で見学できます。
アウシュビッツからは2qほど離れていますが、無料のシャトルバスで移動可能です。両方を見学すると半日近くかかるため、スケジュールに余裕をもって訪れましょう。
<基本情報>
住所:Wiezniow Oswiecimia 20, 32-600 Oswiecim
電話番号:+48-33-8448096
アクセス:アウシュビッツから無料のシャトルバスで約5分
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かつて首都だったころの美しい街並みと、第二次世界大戦時に強制収容所へ送られたユダヤ人の歴史、クラクフではその両方が見どころとなっています。ぜひたっぷりと時間をとって、その両方を観光してみてください。旧市街だけなら、徒歩でじゅうぶん観光できますよ。
2019年12月現在の情報です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
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(2025/1/20更新)
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