昔から争いが絶えなかったスペインでは、支配者が変わるたびに違う文化が流入してきました。それらを受け入れて見事に融合し、他では見られないデザインの建造物が遺っています。また、スペインを代表する建築家ガウディを筆頭に、近現代でも面白い建物がどんどん建てられています。
今回はそんなスペインでトラベルjp ナビゲーターが徹底現地取材した、おすすめの建築物をご紹介します。
行く前に知りたい!サグラダ・ファミリアの見るべきポイントby makana airi
地図を見るスペインで最も有名な建築物は、何と言っても天才建築家ガウディによる未完の世界遺産「サグラダ・ファミリア」でしょう。この教会は、聖書の内容を装飾によってあらわしていますので、ひとつひとつの彫刻に与えられた意味を読み解きながら見学すると、理解が深まります。
また、内部はガウディがこよなく愛した自然をイメージした造りになっていて、こちらも必見です。
<基本情報>
住所: Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona
電話番号:+34-93-2080414
アクセス:地下鉄2、5号線「Sagrada Familia」駅より徒歩すぐ
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バルセロナの街を歩いていると突如斬新なデザインの建物に出くわすことがあります。そのうちの一つが「カサ・バトリョ」で、ガウディによって設計されました。
まるでどくろのように見える窓と骨のような形のフレームが印象的で、壁面には廃材のタイルが貼り付けられ、自然光に反射してきらきらと輝いています。外観のインパクトが非常に強いですが、内部も趣向を凝らしていて一見の価値ありです。
<基本情報>
住所:Passeig de Gracia, 43, 08007 Barcelona
電話番号:+34-932-160306
アクセス:地下鉄2、3、4号線「Passeig de Gracia」駅より徒歩約5分
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思わず時間を忘れてしまうバルセロナの観光スポット3選by アシュ 飯田
地図を見るひとつの大きな岩の塊が鎮座しているようにも見える「カサ・ミラ」は、現在でも居住者がいるガウディ作の集合住宅です。波打つ形の外観も面白いですが、下層階まで光が届くように計算された内部や屋上の煙突群などは、デザイン性だけでなく機能性もあります。
ガウディが愛した自然と調和するように直線を排したデザインで、柔らかな印象を与える稀有な建造物です。
<基本情報>
住所:Passeig de Gracia, 92, 08008 Barcelona
電話番号:+34-902-202138
アクセス:地下鉄3、5号線「Diagonal」駅より徒歩約3分
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全て世界遺産!バルセロナ市内で巡るガウディ建築完全ガイドby まつり はるこ
地図を見るガウディの大パトロンであったグエル氏の邸宅として、ガウディが建築したのが「グエル邸」です。街の中心部に位置していており、柵や入り口の装飾が、鉄でできているとは信じがたい繊細さを持っています。
内部はとても個人の私宅だとは思えないほど豪華ですが、上品にまとめられています。トイレや煙突など細部までこだわりのデザインが見られますので、時間をとって見学しましょう。
<基本情報>
住所:Carrer Nou de la Rambla, 3-5, 08001 Barcelona
電話番号:+34-934-72-57-75
アクセス:地下鉄3号線「Liceu」駅より徒歩約3分
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どこを撮ってもフォトジェニック!バルセロナ「カタルーニャ音楽堂」by Hiroko Oji
地図を見る19世紀末〜20世紀初頭にかけて発展したモデルニスモ芸術様式の最高傑作と言われる世界遺産「カタルーニャ音楽堂」。モデルニスモを代表する建築家の一人であるドメネク・イ・モンタネールによって建てられました。
ホール内部の天井に施されたステンドグラスは圧巻の一言。昼間の見学ツアーに参加するとこのステンドグラスに自然光がさす様子が見られ、おすすめです。
<基本情報>
住所:C/ Palau de la Musica, 4-6, 08003 Barcelona
電話番号:+34-932-95-72-00
アクセス:地下鉄1、4号線「Urquinaona」駅より徒歩約2分
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町のシンボルはあのガウディ作!スペイン「アストルガ」の素敵ポイントby Kiyo Evenstar
地図を見るスペインを代表するガウディの建築物ですが、ガウディがカタルーニャ出身ということもあり、多くはバルセロナ付近にあります。
カタルーニャ地域外にある数少ないガウディの建築物のひとつがレオンにある「アストルガ司教館」です。この司教館はおとぎ話に出てくるような可愛らしい外観と、美しい内部の装飾が見る者を惹きつけます。
<基本情報>
住所:Plaza Eduardo de Castro,15,24700 Astorga,LEON
電話番号:+34-987-616-882
アクセス:「Astorga」鉄道駅より徒歩約12分
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スペイン南部、アンダルシア地方を代表する建造物と言えば「アルハンブラ宮殿」です。世界でもあまり類を見ない、イスラムとキリストの文化が融合したアンダルシア地方を象徴する宮殿です。
中世の頃にしては大変高度なアラブ建築の技術が集約されて建築された宮殿は、グラナダが陥落した後も、破壊されることはありませんでした。それどころか、改修や増築が行われアラブ様式に中世イタリアのルネッサンス様式などが加わった独特の美しさを持っています。
<基本情報>
住所:Calle Real de la Alhambra, s/n, 18009 Granada
電話番号:+34-958-02-79-71
アクセス:ヌエバ広場より徒歩約15分、又はバスで約11分
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コルドバの「メスキータ」も“アルハンブラ宮殿”同様、イスラム教とキリスト教の文化が融合した建造物です。「メスキータ」はスペイン語で"モスク"という意味です。建物の至る所にイスラムの文化を感じさせますが、特に連続する馬蹄型アーチの大広間は必見です。
例え異教徒だからといって壊してしまうのに抵抗を持ってもおかしくない、そんな美しさを持っています。
<基本情報>
住所:Calle Cardenal Herrero, 1, 14003 Cordoba
電話番号:+34-957-47-05-12
アクセス:「Cordoba」鉄道駅よりバスで約20分
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スペイン・バスク地方のビルバオと言えば、かつて工業が盛んだった街ですが、90年代以降翳りを見せます。そんなビルバオを観光業の点で成功させたのが「グッゲンハイム美術館」です。
不規則に並んだような波状のメタルが織りなすデザインは漸進的でありながら、ビルバオがかつて鉱山で有名だったことも含んでいて、街のシンボルとなっています。内部も現代アート作品が多数展示されています。
<基本情報>
住所:Abandoibarra Etorb., 2, 48009 Bilbo, Bizkaia
電話番号:+34-944-35-90-80
アクセス:トラム「Guggenheim」駅より徒歩約4分
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スペイン南部、地中海に面したアリカンテから内陸へ約30キロメートル進んだところにある小さな町ノベルダ。そのノベルダの町のはずれ、乾燥した土地で岩肌が露出したような荒涼とした丘にぽつんと立つのが「サンタ・マリア・マグダレナ教会」です。
まるでガウディ建築のような美しさと自然との調和性を持っています。また立派な建物を造ったのは建築士ではなかったなど、他の建造物とは違った魅力を持った知る人ぞ知る観光スポットです。
<基本情報>
住所:Paseo de los Molinos, 151, 03660 Novelda, Alicante
電話番号:+34-965-60-92-28
アクセス:「Novelda-Aspe」駅より車で11分
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スペインでおすすめの建築物をご紹介しました。建築家ガウディ作の建築物をはじめとした、どれもユニークで美しいものばかりです。様々な文化や歴史の流れに抗うことなく融合してきた柔軟なスペインの方々の姿勢によって、他では見られないような面白いデザインの建築物を多数作り出されたのでしょう。ぜひ、実際に見てその美しさを肌で感じてくださいね。
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/20更新)
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