東ヨーロッパにあり、日本と同じくらいの広さの国土を持つルーマニア。中央ヨーロッパの国々ほど日本人にポピュラーではないかもしれませんが、古い歴史や雄大な自然があり、中世時代を面影を残す見どころが満載です。人気観光スポットの中には有名なドラキュラ伝説のモデルになった場所もありますよ。
まだまだ日本人に知られていない、ルーマニアのおすすめ観光スポットを紹介します!
ルーマニア南部のトランシルバニア地方にある「ブラン城」は、吸血鬼ドラキュラの居城のモデルとなった場所。ドラキュラのモデルとなったヴラド・ツェペシュ(ヴラド3世)の祖父、ヴラド1世が建てた居城です。
ごつごつとした岩場の上に建てられたお城は堂々としたたたずまい。城からの眺めは格別で、まるで中世にタイムスリップしたような感覚に陥るでしょう。
<基本情報>
住所:Traian Mosoiu Str 24, Bran
電話:+40-268-237700
アクセス:ブラショフのアウトガラ・ドイから出るブラン城行きのバスで30〜45分
公式サイト(外部リンク)
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ルーマニア第二の都市、ブラショフは中世の街並みが見事に残る美しい町。旧市街の中心、スファトゥルイ広場にはパステルカラーで彩られた建物が立ち並び、まるで絵本の世界に飛び込んだような気分を味わえます。
旧市街の中でも一際目を惹くのが、14世紀後半から約100年かけて建てられた壮大な「黒の教会」。17世紀後半にハプスブルグ軍に攻撃された際に火災が起こり、外壁が黒く焦げてしまったことから「黒の教会」と呼ばれるようになりました。
<基本情報>
住所:Rat, The Black Church, Str Gheorghe Baritiu, Brasov
アクセス:スファトゥルイ広場から徒歩約2分
公式サイト(外部リンク)
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ルーマニア正教の「聖ニコラエ聖堂(聖ニコラエ教会)」は、黒の教会と並ぶブラショフの見どころのひとつ。とても小さな教会ですがおもわず息をのむ可憐な美しさがあり、ヨーロッパ随一の美しい教会とも言われています。撮影はできませんが、内部のフレスコ画も必見。
<基本情報>
住所:Piata Unirii 1, Brasov 500123
アクセス:スファトゥルイ広場から徒歩約18分
公式サイト(外部リンク)
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ルーマニアの第二の都市であるブラショフ。13世紀にやってきたザクセン人によって植民地化され、現在もドイツ風の建物が立ち並びます。
ブラショフの町を空から眺めるなら、標高86メートルの「トゥンパ山」へ登ってみましょう。頂上まではちょっぴりレトロなロープウェイで数分。オレンジ色の屋根がかわいい街並みはもちろん、トランシルヴァニア地方、さらにその奥の雪を冠した山々まで見渡せます。
※2025年6月現在、ロープウェイは近代化工事のため休止中
<基本情報>
アクセス:スファトゥルイ広場からロープウェイ乗り場まで徒歩約13分
公式サイト(外部リンク)
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“ルーマニアの宝石”と称えられることもある「シギショアラ」。かつてこの地に住んでいたザクセン人によって繁栄した町で、城壁内の歴史地区は世界遺産に登録されています。町のシンボルは高さ64メートルの時計台。石畳の道が続く旧市街には中世から変わらない風景が広がっています。
また旧市街には吸血鬼ドラキュラのモデルとなったウラド3世の生家が残っています。現在はレストランとして営業中。ブラン城とあわせて訪れておきたい町です。
<基本情報>
アクセス:ブラショフから車で約2時間
公式サイト(外部リンク)
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首都ブカレストにある「国民の館」は世界で2番目に広い建築物です。延床面積はなんと33万平方メートル!しかしながら現在も完成しておらず、一部で工事が続けられています。カメラに収まりきらない広さです。
共産主義時代の独裁者、チャウシェスク大統領の遺産として知られており、現在は国会議事堂や政党の事務所、美術館などが入っています。館内の見学はガイドツアーのみで、個人での自由見学はできません。
<基本情報>
住所:Strada Izvor 2-4, Bucuresti
アクセス:トラム停留所Piata Regina Mariaから徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
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ミトロポリエイの丘の上にあるルーマニア正教の総本山。屋根に3つ並んだドームが特徴です。大きな鐘楼も見応えあり。教会内部には美しい壁画で埋め尽くされています。
<基本情報>
住所:Aleea Dealul Mitropoliei 25, Bucuresti
アクセス:統一広場から徒歩約10分
第一次世界大戦の戦勝を記念して建てられた「ブカレスト凱旋門」。市内中心部と空港の間に位置するため、移動時に目にする方も多いでしょう。毎年12月1日の統一記念日には、門の下で軍事パレードが行われます。
<基本情報>
住所:Piata Arcul de Triumf, Bucuresti
アクセス:ブカレスト駅から車で約15分
公式サイト(外部リンク)
シナイア渓谷に建つ「ペレシュ城」は、周囲の大自然と見事に調和した壮麗なお城。城の前の見事な庭園には数多くの彫刻が並び、その一つ一つ個性ある姿に見とれてしまうでしょう。
城のそばにある広場には、かわいらしい建物のレストランやカフェが集まっています。周囲の景観を楽しみながら一息つくのにぴったりです。
住所:Aleea Pelesului 2, Sinaia 106100
電話番号:+40-244-310918
アクセス:シナイア駅から徒歩約30分
公式サイト(外部リンク)
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ルーマニア北東部、ブコヴィナ地方に点在する「五つの修道院」。修道院の外壁は美しいフレスコ画で覆われ、思わず目を奪われます。その美しさと中世からの歴史が評価され、世界遺産にも登録されました。なかでもひときわ美しいといわれるモルドヴィッツァ修道院は1532年に建てられ、建物の一角に戦闘場面が描かれています。
なおそれぞれの修道院の間には距離があり、鉄道やバスを活用して1日でめぐる、というのがなかなか難しいところ。もし1日でめぐるならタクシーをチャーターすると良いでしょう。
<基本情報(モルドヴィッツァ修道院)>
住所:Vatra Moldovitei 727595
アクセス:モルドヴィッツァ中心部から車で約5分
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シビウは12世紀にトランシルバニア地方にやってきたドイツ人が築いた町。移り住んだドイツ人が通っていた大聖堂は街のランドマーク的存在です。旧市街には城壁や見張りの塔などが今も残っていて、当時の街の職人たちが見張りをしていた様子が伺えます。
おとぎ話のようなドイツ風の可愛らしい街並みが広がっていて、女子旅にもおすすめ。ぜひ街歩きを楽しんでみてください。
<基本情報>
アクセス:シギショアラから車で約1時間30分、ブラショフから車で約2時間20分
公式サイト(外部リンク)
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美しい村が多いことで知られるトランシルヴァニア地方で、世界中から注目を集める「ビスクリ村」。緑豊かな田園地帯に、中世の面影を残す風景が広がっています。イギリスのチャールズ国王がビスクリ村に別荘を構えたことでも有名。ビスクリ要塞教会は世界遺産にも登録されています。
<基本情報>
アクセス:ブラショフから車で約1時間30分
公式サイト(外部リンク)
「ポエナリ城(ポエナリ要塞)」はヴラド3世が建てた難攻不落の城塞。アルジェシュ渓谷の自然の要害であり、ブラン城と同じくドラキュラの居城のモデルになったと言われています。
<基本情報>
住所:Transfagrasan, Arefu 117040
アクセス:クルテア・デ・アルジェシュの町から車で約35分
公式サイト(外部リンク)
伝統的な家屋で昔ながらの生活が続くマラムレシュ地方。この地方に点在する木造聖堂群のうち、代表的な8つの聖堂が世界遺産に登録されています。
バルサナ村にある「バルサナ修道院」の建物はすべてモミの木でできており、基盤の石や金属の釘は使われていません。周囲の美しい自然ともマッチしており、心おだやかになる風景です。
<基本情報>
住所:DJ186 276, Barsana
電話番号:+40-262-331101
アクセス:シゲトゥ・マルマツィエイを起点にアクセスすると便利。タクシーで約30分。
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マラムレシュ地方への観光拠点となるシゲット・マルマツィエイの町から約18kmのところにあるサプンツァ村には、「陽気な墓」と呼ばれるなんともユニークな墓地があります。綺麗な青色をベースにさまざまな装飾がなされたお墓は、まるでアート作品のよう。大切な人を失った人たちの悲しみが少しでも癒えるようにという思いから、村の彫刻家がこのようなお墓を作り始めました。彼の死後は弟子たちがその後を継いでいます。
<基本情報>
住所:Str. Ioan P1tras, Sapanta 437305
アクセス:シゲット・マルマツィエイから車で約25分
公式サイト(外部リンク)
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セルビアとの国境近くにある「ビガーの滝」は、奇跡のような美しい苔が見どころです。ごつごつとした岩にびっしりと苔が生える様子はまさに苔帽子。その上を綺麗な水が流れ落ちる光景はまさに圧巻です。対岸にある無料の展望台に登れば、間近で鑑賞できますよ。時間に余裕があればビガーの滝の源泉となるビガーの泉、さらに奥にあるビガーの洞窟へも行ってみましょう。
<基本情報>
住所:Parallel 45, DN57B, Valea Minișului, Caras-Severin County
アクセス:ティミショアラからタクシーで約2時間30分〜3時間
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多くの国と国境を接することから、異なる宗教や文化の入り混じるルーマニア。訪れてみれば、他の国にはない独自の風景に出会えます。またルーマニアはヨーロッパ有数のワインの産地。グルメと一緒にぜひ伝統のワインも味わってくださいね。
雄大な自然の中にあるスポットの中には、公共交通機関でのアクセスが不便なスポットもあります。この場合、オプショナルツアーに旅程に組み込むのがおすすめ。添乗員が同行する観光付きプランを申し込んでもよいでしょう。
2025年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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