10円玉の絵柄にもなっている世界遺産の平等院鳳凰堂がある京都府宇治市。JR京都駅から快速で約20分というアクセスの良さもあり、1日観光にも最適なエリア。源氏物語ミュージアム、黄檗宗萬福寺などの歴史にまつわる定番観光地はもちろん、日本三大茶の宇治茶も有名で、抹茶スイーツもしっかり堪能できます。
トラベルjpナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjpナビゲーター木内つばめが宇治のおすすめ観光スポットご紹介します。
世界遺産「平等院鳳凰堂」は、平安時代の建築・仏像などを今に伝える宇治観光では外せない定番スポット。2014年には1年半をかけた修理を終え、平安往時の色彩を取り戻しました。鳳凰堂が水面に映る姿はとても美しく、まさに極楽浄土の世界。
平等院ミュージアム鳳翔館では、国宝の梵鐘、雲中供養菩薩像26躯などが収蔵・公開されているのでこちらも併せて見学しましょう。
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市宇治蓮華１１６
アクセス：京阪宇治駅もしくはJR宇治駅で下車。各駅から徒歩約10分
公式サイト（外部リンク）
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宇治にはもう1つ世界遺産があります。それが、平等院鳳凰堂から徒歩約15分、宇治川を挟んだ対岸、朝日山の山裾にある「宇治上神社」。
日本最古の神社建築で、当時の代表的な建築方法であった一間社流造り。創建された年代ははっきりしていませんが、皇位継承をめぐって宇治川に身を投げたとされる仁徳天皇の異母兄弟“菟道稚郎子（うじのわきいらつこ）”の宮のあったところが、後年、神社として整備されたという説も。その名にちなんだうさぎの可愛らしいおみくじも名物の１つです。
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市宇治山田59
アクセス：京阪宇治駅から徒歩約10分
電話番号：0774-21-4634
公式サイト（外部リンク）
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都に近く、宇治川などの自然に恵まれた風光明媚な地であることから、平安時代は貴族の別荘地として栄えていた宇治市。この地で、歴史ファンならずともぜひ訪れたいのが「宇治市源氏物語ミュージアム」。
源氏物語最後の“宇治十帖”の舞台を様々な手法で紹介し、千年の時を超えてなおも息づく世界を味わうことができます。
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市宇治東内４５－２６
アクセス：京阪宇治駅で下車し、徒歩約8分
電話番号：0774-39-9300
公式サイト（外部リンク：宇治市HP）
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宇治観光の玄関口であるJR宇治駅を降りてすぐの場所にあるのが「宇治橋通り商店街」。平等院の表参道まで続いている通りで、平日でも賑わいを見せています。
この通りには、良質な宇治の抹茶をふんだんに使用した抹茶スイーツが食べられる老舗店が軒を連ねています。抹茶パフェ、抹茶ソフトクリーム以外にもメニューの種類は盛りだくさん。いずれも魅力的で迷うところではありますが、これ！と思った一品をいただきましょう。
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市宇治65-5
アクセス：JR宇治駅から徒歩約4分
電話番号：0774-21-2285（宇治橋通商店街振興組合）
公式サイト（外部リンク）
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源氏物語のヒロインである浮舟の古跡が立つ「三室戸寺」。ここは、アジサイの寺として、たいへん有名な場所です。50種1万株のアジサイが杉木立の中を埋め尽くす光景は、まさに壮観。中にはハート型のアジサイもあり、多くの方々がSNS投稿して話題にもなりました。
アジサイは6月上旬から7月中旬が見頃。ハスが開花する初夏や紅葉シーズンに訪れても、その時期を語る景色に会うことができます。何度も通い、三室戸寺の春夏秋冬を制覇するのもいいですね。
＜基本情報＞
住所： 京都府宇治市莵道滋賀谷21
アクセス：京阪・三室戸駅より徒歩約15分
電話番号：0774-21-2067
公式サイト（外部リンク）
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京都府宇治市にありながら、奈良の都に近い穏やかな風情が漂う黄檗駅周辺。こちらにあるのが中国から渡来した隠元禅師（いんげんぜんじ）によって開かれた、350年の歴史を持つ「黄檗宗萬福寺（おうばくしゅうまんぷくじ）」。
寺院各所は、チャイニーズテイストたっぷりで見どころ満載。中国伝統の普茶料理を味わうこともできます。日本の山野の恵みに中国文化を含ませた精進料理、賞味したいものですね。
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市五ケ庄三番割34
アクセス：JR奈良線・黄檗駅、もしくは京阪宇治線・黄檗駅より徒歩約5分
電話番号：0774-32-3900
公式サイト（外部リンク）
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「興聖寺」は、曹洞宗の開祖・道元が開いた寺院。伏見桃山城から移築した鴬張りの廊下や作業の手形が残る血天井、宝物館に祀られている源氏物語ゆかりの聖観音菩薩立像など見どころが満載。特に紅葉の時期には、息をのむような美しい景色が見られるでしょう。
本格的な坐禅や写経などの体験も可能。自然が寄り添うような環境で、ぜひ自分と向き合う時間をつくってみてはいかがでしょう？
画像提供：興聖寺
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市宇治山田27-1
アクセス：JR宇治駅から徒歩25分、京阪宇治駅から徒歩15分
電話番号：0774-21-2040
公式サイト（外部リンク）
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鵜飼というと岐阜の長良川が有名ですが、実は京都の宇治川や嵐山でも昔から鵜飼が行われてきました。なかでも「宇治川の鵜飼」は、全国的にも珍しい女性鵜匠による鵜飼が見られることで人気です。篝火（かがりび）が赤々と燃える船に、烏帽子に腰みのという伝統的な装束をまとった鵜匠の姿…。まるではるか昔の時代にタイムスリップしたような光景が見られます。
毎年7月1日から9月30日に開催されるので、夏休みの家族旅行などにいかがでしょう？子どもの自由研究にもぴったりの内容ですよ！
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市宇治塔川
アクセス：JR宇治駅または京阪宇治駅より徒歩約10分
電話番号：0774-23-3334（宇治市観光協会）
公式サイト（外部リンク）
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京都土産に宇治茶を買って帰る人も多いですが、せっかくならお茶の産地でおいしいお茶の入れ方も学んでみませんか？「宇治茶道場 匠の館」は、日本茶インストラクターのもとおいしいお茶の入れ方を指導していただき、実際に自分でお茶をいれて飲むことができる体験型の施設。
京都府茶業会議所の運営施設とあって、使っている茶葉は一級品ばかり！ここでお土産用に購入するのもおすすめです。
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市宇治又振17番地1
アクセス：京阪宇治駅より徒歩約3分
電話番号：0774-23-0888
公式サイト（外部リンク）
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400年以上の歴史を持つ老舗のお茶屋“上林春松本店”。その平等院近くの小売店舗に併設されている「宇治・上林記念館」では、喫茶の道具、製造方法などが紹介されています。美術館巡りのような感覚で訪れることのできるので、気軽に訪れてみましょう。
宇治のお茶の奥深さを知ると、その後のお茶選びや宇治茶の味わい方が楽しくなりますよ。
＜基本情報＞
住所：京都府宇治市宇治妙楽38
アクセス：JR宇治駅から徒歩約6分。京阪宇治駅からは徒歩約8分
電話番号：0774-22-2509（代表：直営小売店）
公式サイト（外部リンク）
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宇治市で美味しい宇治茶を頂いたら、宇治茶の生産地にも訪れてみましょう。“日本で最も美しい村”連合に加盟している京都府相楽郡の「和束町」は、宇治茶の生産地として有名な町。その茶畑と茶生産に係わる山村風景は、2015年4月に「日本遺産」にも認定。山の傾斜地につくられた一面の茶畑が旅人を迎えてくれます。
＜基本情報＞
住所：京都府相楽郡和束町
アクセス：宇治市から車で約40分
公式サイト（外部リンク：和束町HP）
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宇治の観光スポットは宇治駅周辺に集まっているので、1日でハイライトを網羅することができます。初めて宇治に訪れるなら、こんな行程はいかがでしょうか？
【初めての宇治観光・モデルコース一例】
＜午前＞
JR宇治駅に到着したら、さっそく観光スタート！宇治橋通り商店街で気になるお店に立ち寄りながら、そのまま平等院の表参道へ。平等院は混み合う前の早めの時間を狙って見学。平等院から鵜飼が行われる塔の島へ行き、宇治川沿いを散策。宇治上神社に向かう途中の朝霧橋たもとのお店でお茶ランチ。
＜午後＞
お腹を満たしたところで、宇治上神社へお参り。名物でもあるかわいいうさぎのおみくじも体験。その後、源氏物語ミュージアムへ。愛され続けている名作の世界に没入。源氏物語の余韻を抱えながら、宇治橋を渡り、紫式部像を見て、JR宇治駅へ戻って終了。
くわしいモデルコースは、下のリンク先からぜひチェックしてくださいね！
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2つの世界遺産、源氏物語の世界、そして抹茶の甘味が楽しめる宇治。パックツアーを利用したり、宿泊先を用意しなくても、京都中心部から自分たちでアクセスできる立地、回りやすい規模であるところも宇治の魅力です。ただ、ツアーならプランによっては割引がきいてお得なこともありますので、ぜひじっくり探してみてくださいね。
宇治への1日観光をプラスするだけで、京都旅行もさらに深みを増すでしょう。ぜひこちらの記事を参考に、宇治観光のプランを立ててみてくださいね！
2024年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
（文：木内つばめ）
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(2024/12/14更新)
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