南米にあるアルゼンチンは、大自然の宝庫!イグアスの滝やペリトモレノ氷河などのダイナミックな自然が楽しめます。また首都のブエノスアイレスでは都会的な雰囲気を味わうことができ、世界で2番目に美しいといわれる本屋・エル・アテネオや、格式ある墓地・レコレータ墓地などの観光スポットもたくさん。
トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報をもとに、アルゼンチンのおすすめ観光スポットをご紹介します。
アルゼンチンとブラジルの2カ国にまたがる「イグアスの滝」は、ナイアガラの滝とヴィクトリアの滝に並ぶ世界三大瀑布の一つ。世界自然遺産にも登録されています。アルゼンチン側の最大の見所といえば、滝を間近から眺めるスポット“悪魔の喉笛”。展望台につれて轟音と水しぶきはどんどん大きくなり、期待感はマックスに!“悪魔の喉笛”展望台からは、滝壷から跳ね返ってくるとてつもない水量の水しぶきを大迫力で楽しめます。11〜4月の雨季には水量が増し、さらにスリルが味わえますよ。
さらに公園内には、体力に合わせて選べるトレッキングコースも整備されています。ボートで滝壺を目指し、「イグアスの滝」の壮大さを全身で感じるツアーもおすすめです。
<基本情報>
住所:Misiones Province
電話番号:+54-11-5258-7318
営業時間:9:00〜17:00
アクセス:プエルト・イグアスのバスターミナルから約30〜40分
公式サイト(外部リンク)
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アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスは“南米のパリ”とも呼ばれ、おしゃれな建物やカフェ、公園や並木道が印象的。市の南東には、カラフルで陽気な雰囲気を見せる“タンゴ”発祥の地「カミニート」があります。かつてヨーロッパの船が発着する港街として栄えた場所で、イタリア系移民によって築かれた下町文化が色濃く残っています。
その中のひとつが、トタンで建てられた2〜3階建てのカラフルな家々。現在はレストランや土産物店として使われています。また、1950年代には、有名なアーティストや建築家がこのエリアを生まれ変わらせようと、あちらこちらに彫刻や壁画を施すようになりました。現在も、アーティストたちの作品が街を華やかに盛り上げています。
<基本情報>
アクセス:ブエノスアイレス中心地から車で約30分
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“ロス・グラシアレス国立公園”は、氷河が主役の国立公園です。世界遺産にも登録されている公園内には大迫力の氷河がズラリと並び、夏期の12〜3月には、数分に一度の割合で巨大な氷河が崩れ落ちる様も見ることができます。その中でも一番有名な「ペリトモレノ氷河(ペリト・モレノ氷河)」は全長約30km、厚さ約700mにも及ぶ大きさ!
氷河が流れ込んでいるのは海ではなく“アルヘンティーノ湖”。豊富な降雪と比較的高い気温のため、氷河としてはハイスピードの、1日当たり約2mの速さで湖へと流れ込んでいます。見所周辺にぐるりと設置されているボードウォークからは氷河の根本まで鑑賞が可能。クルーズ船での鑑賞や、氷河の上を歩くトレッキングも人気です。
<基本情報>
住所:Glaciar Perito Moreno, Ruta Provincial 11 Santa Cruz
電話番号:+54-2902-49-1005
アクセス:エル・カラファテ空港から車で約2時間
公式サイト(外部リンク)
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南米パタゴニアの秀峰!フィッツロイ山の絶景7選by 藤谷 ぽきお
アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア地方の「フィッツロイ山(フィッツ・ロイ山)」は、鋭い岩山が幾つも並ぶ光景が特徴的な山。そのシルエットは、アウトドアブランド“パタゴニア”のロゴのモチーフとなっています。遠くからでも壮大な山々を見ることができますが、山々が織り成す絶景を楽しみながらの本格トレッキングが人気。
「フィッツロイ山」は、朝陽が昇る10分間だけ赤く燃えるように見えることでも有名です。朝陽を見るなら、近隣キャンプへの宿泊がおすすめ。毎分変わっていくその姿は神々しく感動的ですよ。日の出の約1時間前にキャンプサイトを出発し、星空のもと険しい道のりを進んで行くと、“トーレ湖”の向こうに「フィッツロイ山」が堂々とそびえています。
<基本情報>
アクセス:エル・チャルテンから車で約4時間
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アルゼンチンで最も格式の高い、由緒のある墓地「レコレータ墓地」。歴代大統領や、有名人、実業家、 貴族などが眠っており、“歴史が凝縮された場所”とも言われています。墓地は150m四方で規則正しく仕切られ、各家系ごとに独特の装飾が施されたお墓が並ぶ様子はまるで美術館のよう。お墓の数は1000を超え、そのうち70のお墓が国の重要文化財に指定されているという、何とも見応えのある墓地です。
多くの著名人のお墓がある中、最も人々で賑わうのが100アルゼンチンペソ紙幣の肖像にもなり、アルゼンチンで今でも英雄と讃えられる、エビータのお墓です。フアン・ペロン大統領と結婚した彼女は、ペロン大統領の一族のお墓に一緒に埋葬されています。
<基本情報>
住所:Cementerios Recoleta, Junin 1760,C1113 CABA
電話番号:+54-11-4803-1594
アクセス:バス停「Vicente Lopez 1969」から徒歩約5分、五月広場(Plaza de Mayo)から車で15分
公式サイト(外部リンク)
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「エル・アテネオ」は、首都・ブエノスアイレス最大級の品揃えを誇る書店。2008年に“世界で2番目に美しい本屋”、2019年にはナショナルジオグラフィックによって“世界で最も美しい本屋”に選ばれたことで、注目を集めています。地下1階から3階まで幅広いジャンルの本やCD、DVDが置いてあり、3階にはアート・ギャラリーもあります。
歴史的な建造物としても有名で、もとは1919年に劇場としてオープン。その後、映画館へと変貌を遂げ、2000年には書店としてリノベーションされました。劇場のステージに引かれた赤いカーテンの奥はカフェとなっており、美味しいケーキやコーヒーとともにのんびり本を読むという貴重な経験も叶います。
<基本情報>
住所:El Ateneo Grand Splendid, Avenida Santa Fe 1860
電話番号:+54-11-4813-6052
アクセス:地下鉄 Callao駅からAv.Callao(カジャオ通り)をAv.Santa Fe(サンタフェ通り)に向かって3ブロック目
公式サイト(外部リンク)
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世界の劇場から無料配信の豪華な芸術プログラムをご自宅で!by バレンタ 愛
「コロン劇場(テアトロ・コロン)」も、ブエノスアイレス観光に欠かせないスポット。パリのオペラ座、ミラノのスカラ座とともに、世界三大劇場のひとつに数えられています。“エル・アテネオ”を訪れた際には、ぜひ徒歩約20分のこちらにも足を延ばしてみてください。バレエやタンゴ、コンサートなどさまざまなプログラムが上映されています。なかなか観られない南米のオペラ作品を観劇してみるのもいいですね。
1908年に完成した歴史ある7階建ての劇場内は、ルネサンス様式の豪華絢爛なつくり。ステンドグラスやシャンデリアなど細部にも美が宿っています。劇場の見学ツアーに参加すれば、観劇をせずともホールや客席を巡ることができます。
<基本情報>
住所:Teatro Colon, Cerrito 628 Buenos Aires
アクセス:五月広場(Plaza de Mayo)、エル・アテネオから徒歩20分
公式サイト(外部リンク)
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アルゼンチンの中央部・大西洋に突き出た形の「バルデス半島」は、野生動物の聖地。1年を通して風が強く、低気温で乾燥した“半砂漠”とも言えるパタゴニアの環境のもと、希少な動物たちが生息し、保護されています。子連れファミリーにもおすすめのアニマルウォッチングツアーに参加すれば、動物の生態を知り尽くしたガイドが見どころへと案内してくれますよ。
より多くの動物たちと出会うなら、9〜10月頃がベストシーズン。南半球の夏はマゼランペンギンやミナミゾウアザラシ、南半球の6〜11月にかけては、半島以南と南極のみで生息するミナミセミクジラのシーズンです。アルマジロやうさぎによく似たマーラなど陸地の動物は、1年を通して観察することができます。
<基本情報>
住所:Peninsula Valdes, RP3, Chubut, Argentina
アクセス:エセイサ国際空港からトレレウ空港まで国内線で2時間
公式サイト(外部リンク)
アルゼンチン北部のフフイ州にあり、世界遺産にも登録されている「ウマワカ渓谷」。さまざまな色の地層が重なってグラデーションをかける美しい光景から、“虹の谷”や“南米のグランドキャニオン”と呼ばれています。渓谷の周りには小さな町や村が点在し、石畳の建物や遺跡が今も残っています。日干しレンガの家々や手作りの陶器に織物、そして昔ながらの穏やかな光景はまさにアンデスの桃源郷。
「ウマワカ渓谷」からさらに北上し、ボリビア国境へ続く一帯も絶景が楽しめるドライブコース。道中では、アンデスの住民・リャマに遭遇することも。澄んだ青色の空とどこまでも広がる雄大な大地にリャマの大群が道路を横断していく姿はアンデスならではの光景です。
<基本情報>
住所:Quebrada de Humahuaca
アクセス:サルタからウマワカまで車で約3時間30分
公式サイト(外部リンク)
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イタリア系移民が築いたカラフルなエリア“カミニート”から徒歩約5分の場所には、南米サッカー好き必見のスポット「ラ・ボンボネーラ(エスタディオ・アルベルト・J・アルマンド)」があります。サッカーチーム“ボカ・ジュニアーズ”のホームスタジアムです。こちらのサッカークラブも、1905年に5人のイタリア系移民によって創設されたもの。マラドーナをはじめとする有名選手がここから誕生し、今ではアルゼンチンでもっとも成功を収めたサッカークラブと言われています。
素朴な雰囲気のスタジアムですが、ひとたび試合が始まると雰囲気は一変。スタジアム全体が揺れるほどの熱狂的な応援が巻き起こり、“世界で最も危険なスタジアム”との異名を持ちます。
<基本情報>
住所:La Bombonera, Brandsen 805, C1161 CABA
電話番号:+54-11-4309-4700
アクセス:ブエノスアイレス中心地から車で約20分
公式サイト(外部リンク)
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「サリナス・グランデス(サリーナス・グランデ)」は、コルドバ州、カタマルカ州、ラ・リオハ州、サンティアゴ・デル・エステロ州の境界部に位置する大塩湖。標高は約3500m、広さは約210平方kmにも及びます。南米の塩湖といえばボリビアのウユニ塩湖が有名ですが、「サリナス・グランデス」も南米で3番目に大きい塩湖です。
真っ白な大地に青い空が映える「サリナス・グランデス」は、塩の平原に塩田プールが並んでいるのが特徴。湖に水が溜まるのは雨期のみ。それ以外の時期は、干上がった塩の平原が見渡す限り広がっています。塩の採掘用に掘られた細長い塩田プールには雨期以外でも水が溜まり、水面に空を映す美しい景観を作り出しています。
<基本情報>
住所:Salinas Grandes
アクセス:プルママルカから車で約2時間
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青の世界を歩いてみよう!アルゼンチン「ペリト・モレノ氷河ミニトレッキング」by スズキ ミズエ
ペリト・モレノ氷河内にある「アイスドーム(氷の洞窟)」は、氷河を中から見ることができる人気スポット。個人でのトレッキングは禁止されており、トレッキングツアーでのみ訪れることができます。入口は少し大きな穴という程度ですが、いざ中に入るとそこは180度氷の世界!氷河の中に形成されたドーム状の空間が広がっています。
天井からは氷河の溶け出した水が雨のように滴り、その滴でドーム全体に不思議な模様が壁一面にできています。そして光の入り具合で氷の空間が色々な青の光に包まれた状態になります。刻一刻と表情を変えていく青のグラデーションはまさに圧巻。そこには実際に見た人にしか分からない感動が待っています。ぜひ神秘的な空間に酔いしれてみましょう。
<基本情報>
住所:Glaciar Perito Moreno, Ruta Provincial 11 Santa Cruz
電話番号:+54-2902-49-1005
アクセス:エル・カラファテ空港から車で約2時間
公式サイト(外部リンク)
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アルゼンチン北部は、世界で最も標高の高いブドウ畑がある地域。その中でも代表的なのが「カファジャテ」です。このエリアは非常に降水量が少なく年間降水量は約20mm。昼夜の温度差が大きく、平均気温は年間15度と、ブドウを生育するための条件が整っていることから、ワイン作りも盛んにおこなわれています。町はこじんまりとしており、徒歩でワイナリー巡りを楽しむことができるのも魅力です。
ブドウ品種トロンテスの銘醸地としても有名なので、ワインの飲み比べをしてみてはいかがでしょうか。ワインを楽しみたい場合は、サルタの町から日帰りツアーに参加するのがおすすめ。送迎付きツアーなら車を運転する心配がなく、思う存分ワインを味わうことができますよ。
<基本情報>
アクセス:サルタから車で約3時間半
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世界第5位のワイン生産量を誇る南米のワイン大国・アルゼンチン。その70%は、アンデス山脈の東側に広がる「メンドーサ州」産のブドウから作られています。街角のレストランやバールで気軽に楽しむワインも魅力ですが、原産地のワイナリーを訪ねてみると、さらに思い出深い出会いがあるかもしれません。
「メンドーサ州」のワイナリー巡りは、ワイナリー内ホテルへの滞在がおすすめ。
ワインテイスティングが宿泊費用に含まれていたり、併設のレストランでローカルグルメとワインを楽しむことができたりと、楽しみがいっぱい。さらに北方には、世界一高い標高で造られているワイナリー“コルメ”もあります。濃厚なワインを味わいに、足を延ばしてみるのもいいですね。
<基本情報>
アクセス:ブエノスアイレスから国内線で約2時間
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誰もが一生に一度は行ってみたいと憧れる究極の秘境地・南極大陸。アルゼンチンのウシュアイアからは、クルーズ船で往復約4日間のツアーが運航しています。「南極ツアー」の開催は、南半球が夏のシーズンである11〜3月まで。雄大な景色を船から見られるほか、ゾディアック(ゴムボート)に乗って氷山を間近に見る機会も用意されています。
南極クルーズのハイライトは、“世界で最も美しい海峡”とも言われるルメール海峡。静まり返った海面に垂直にそびえ立つ氷河が反射し、まるで鏡のよう。海と空が繋がったような不思議な光景に目を奪われます。運がよければ、ザトウクジラや赤ちゃんが生まれたばかりのペンギンの家族など、南極の野生動物を見ることができるかもしれません。
<基本情報>
アクセス:ブエノスアイレスからウシュアイアまで国内線で約3時間30分
公式サイト(外部リンク)
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ブエノスアイレスの「2大青空市」でタンゴも雑貨も満喫しよう!by 長坂 ヒロ
アルゼンチンといえば、タンゴ、ワイン、サッカー、そして、豊かな自然。地方都市には息を飲むような美しくダイナミックな自然のスポットが豊富で、国内でも人口が多いブエノスアイレス、コルドバ、ロサリオの3都市では、ローカルの暮らしと豪快なグルメの数々に出会うことができます。今回は、アルゼンチン観光のハイライトを駆け足で巡るプランをご紹介。2泊3日では足りないほど見どころ満載なので、予算や目的に合わせて日数を調整してみてください。
【アルゼンチン・モデルコース一例】
<1日目>
エセイサ国際空港からブエノスアイレス市内へ。「カミニート」「ラ・ボンボネーラ」「レコレータ墓地」「エル・アテネオ」の順に、市内の定番観光スポットを巡ります。ランチには、肉を豪快に丸焼きにした名物料理“パリージャ”はいかがでしょうか。「コロン劇場」のガイドツアーに参加し、豪華絢爛な劇場散策もお忘れなく。夕方に国内線でプエルト・イグアスへ移動し、宿泊します。
<2日目>
「イグアスの滝」ツアーへ出発!轟音と水しぶきが大迫力の展望台“悪魔の喉笛”から滝を堪能しましょう。滝壺に迫るボートツアーもおすすめ。夕方には、エル・カラファテまで移動します。
<3日目>
この日は朝から「ペリト・モレノ氷河」ツアーへ。巨大な氷河でのトレッキングとボートツアーで、壮大な氷の世界を体験します。氷河を中から鑑賞する美しい「アイスドーム(氷の洞窟)」も必見です。
南米に位置するアルゼンチンは温暖なイメージがありますが、日本と同様に南北に伸びる地形のため、場所によって気候はさまざま。例えばブエノスアイレスは年間平均気温が17度前後と比較的温暖ですが、「ペリト・モレノ氷河」付近は年間平均気温が7度前後と一気に冷え込みます。秀峰ぞろいのパタゴニア地方でトレッキングを楽しむ場合も、気温が低く風が強い厳しい気候が予想されるため、十分な防寒対策をして楽しみましょう!
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アルゼンチンはとても広いです。首都ブエノスアイレスからの移動には車やバスが必須となります。レンタカーを借りたり、ツアーに参加するなど事前にしっかりと準備しておきましょう。大自然から町並み、レジャーまでたっぷりと楽しめるアルゼンチンを満喫しましょう。
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