長閑さときれいな海でツーリストを魅了する島・サイパン。東京から3時間半のフライトで行ける、日本人に親しまれてきた常夏の楽園です。サイパンは一年中海水浴が楽しめるリゾートですが、透明度の高いビーチや離島のほかにも、景色の綺麗な海岸線やショッピングスポットがあり、陸の観光も楽しむことができる場所。
今回は、サイパンに訪れたことのある元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター 木内つばめが、おすすめスポットやシーズンに合わせた観光場所をご紹介します。
西太平洋の北マリアナ諸島に浮かぶ常夏の島・サイパン。東京から直行便に乗り、わずか3時間半でアクセスできる楽園です。車で2時間ほどで一周できるくらいのサイズで、日本との時差はたった1時間。サイパンは透き通った青い海、木々が生い茂るジャングルといった大自然が見どころですが、ガラパンという中心地ではショッピングや食事を楽しむこともできます。
年間を通して平均気温26〜27℃というサイパンでは、海水浴が1年中楽しめます。ベストシーズンと言われるのは、乾季の12月〜6月。晴れの日が多く、観光しやすい時期です。7月〜11月は雨季にあたりますが、1日中雨が降る日本の梅雨とは違い、一時的なスコールや風が強い日もあるという季節になります。 この写真の記事を見る ≫
◾️短い休みで旅行…2泊3日
国内旅行感覚で行けるサイパンは、2泊3日という日程も可能。中1日にメインの観光を楽しむ旅程になります。
◾️サイパンの定番を満喫…3泊4日
ツアーでも多い日程が3泊4日。ガラパンでショッピング、マニャガハ島でシュノーケルやマリンアクティビティを楽しみつつ、ホテルでゆっくり過ごせる日程です。
◾️ロタ&テニアンも…4泊5日
5日間であれば、飛行機で向かう離島のロタやテニアンを訪れることができます。
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滞在中に多くの方が訪れるのが、サイパンの沖に浮かぶ透明度の高いマニャガハ島。気軽に行けるマリンスポーツのメッカとも言えるような場所です。日程に余裕があれば、小型飛行機でアクセスするロタ島やテニアン島もぜひ行っておきたい離島。
また、充実したプールで1日過ごせるウォーターパークはファミリーや友人との旅行を盛り上げてくれるエンタメ性たっぷりスポットです。そのほか、ショッピングができるガラパン、美しい景色に歴史が重なるバンザイクリフなど陸の名所もあります。
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サイパンで随一の美しい純白のビーチを持つ小さな無人島「マニャガハ島」。アクセスは船でたったの20分ほどで、気軽に行ける楽園です。パラセーリング、シュノーケル、バナナボートなど定番マリンアクティビティが充実していて、1日中滞在しても飽きません!
<基本情報>
住所:Managaha Island
アクセス:船で約20分
公式サイト(外部リンク)
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サイパンの中心街「ガラパン」は、観光客で夜まで賑わうエリア。ショップやレストランが集まっているので、一度に買い物と食事ができる場所です。免税店のTギャラリアby DFS、地元のスーパー、お土産品店、ABCストア(コンビニエンスストア)で、お土産はもちろん、ホテルで食べるお菓子やビールも買っちゃいましょう!
ちなみにサイパンはアメリカ合衆国の自治領。そのためアメリカで販売されているコスメなども手に入りますよ。
<基本情報>
アクセス:サイパン国際空港から車で約15分
公式サイト(外部リンク)
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ダイビングスポットとして有名な海中洞窟「グロット」。サイパン島北東部のマドック岬から116段の階段を下りていくと、外洋へつながる横穴が見えてきます。太陽の光によって紺碧に見える海中洞窟で、“サイパンの青の洞窟”と呼ばれている場所。スキューバダイビングのポイントとしても人気ですが、階段に近い場所に広がる天然のプールでシュノーケリングを楽しむこともできます。
<基本情報>
住所:Grotto Drive, 96950 Saipan, Commonwealth of the Northern Mariana Islands
アクセス:サイパン国際空港から車で約35分
公式サイト(外部リンク)
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グロットと一緒に訪れたいのが「バードアイランド」。正式名称は“イレスタ・マイゴ・ファハン”といい、現地の言葉・チャモロ語で“鳥たちが眠る島”という意味を持ちます。入り江に浮かぶ石灰岩でできた小さな無人島には、鳥たちの巣作りに最適な穴がたくさん。海鳥の集まる場所となっています。特に朝夕は多くの鳥たちを見ることができるでしょう。
月見の名所として知られていたバードアイランドは、日本統治時代には“月見島”とも呼ばれていました。
<基本情報>
住所:Bird Island Trail, 96950 SaipanMetekhi St, Tbilisi
アクセス:サイパン国際空港から車で約40分
公式サイト(外部リンク)
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サイパンから小型飛行機で15分ほどの場所にある、大半が森に囲まれ、自然が色濃く残る秘境の地「テニアン島」。言葉にならないほど海が美しく“サイパンに行ってテニアン島に行かないのはもったいない”という人もいるほど。海水の柱が勢いよく吹き上がる迫力満点“ブローホール(潮吹き穴)”、島の南北にまっすぐのびる約11kmの“ブロードウェイ”など、フォトジェニックなスポットがたくさんです。
<基本情報>
アクセス:サイパンから小型飛行機で約15分
公式サイト(外部リンク)
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グアムとサイパンのほぼ真ん中に位置する「ロタ島」。北マリアナ諸島の一番南に位置する島で、美しい海と緑、大自然が自慢の島です。観光地化されていない場所でのんびりと過ごしたいという旅行者に理想的な環境。“ロタブルー”と呼ばれる青く美しい海の下には、“ロタホール”と言われる世界有数のダイビングスポットも多くあり、ダイバー憧れの島としても人気を博しています。
<基本情報>
アクセス:サイパンから飛行機で約30分
公式サイト(外部リンク)
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海の美しさと緑のコントラストが見事な開放感抜群の「バンザイクリフ(プンタン サバネタ)」。ただ美しいだけの場所ではなく、戦時中ここから多くの日本兵が“万歳!”と叫んで身を投げたということからその名前が付けられています。
またバンザイクリフの手前には“ラストコマンドポスト(最後の司令塔跡)”という場所も残されており、戦争時の状況を容易に想像することができます。
バンザイクリフもラストコマンドポストも日本人にとっての暗い歴史に触れる場所。日本とサイパンの歴史を学ぶことも旅の醍醐味の一つと言えるので、ぜひ実際足を運んでみてください。
<基本情報>
住所:Banzai Cliff ,Saipan 96950
アクセス:ガラパン中心部から車で約15分
公式サイト(外部リンク)
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サイパンの中心地であるガラパンエリアにある「マイクロビーチ」。街中にあるとは思えないほど美しいエメラルドグリーンの海で、リゾートホテルの裏手からアメリカンメモリアルパークの方まで広がっています。ホテル側は日中から多くの人で賑わっていますが、メモリアルパーク側は人が少なめ。ゆったりと過ごしたい方はこちらへ行ってみましょう。
マイクロビーチは1日の内に7回色が変わると言われています。時間帯に寄って海に差す太陽光が変わっていき、いろいろな表情を見せてくれます。特に夕方、日の入りの時間帯の景色は圧巻です。
<基本情報>
住所:Micro Beach, Saipan 96950
アクセス:ガラパン中心部から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
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サイパンワールドリゾート内にある「ウェーブジャングル」は、宿泊者はもちろん、ビジターも日帰りで遊びに行けるウォーターパーク。人工の波が出るウェーブプール、仕掛けがたくさんのキッズプール、大人も興奮してしまうようなスリル満点のウォータースライダーなどがあり、1日たっぷり遊べる充実度!すぐ裏手のビーチでマリンアクティビティを楽しむもこともできます。
<基本情報>
住所:Beach Rd, Susupe, Saipan 96950, Northern Mariana Islands
アクセス:サイパン国際空港から車で約10分
公式サイト(外部リンク)
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11〜3月の乾季は雨の心配が少ない分、アウトドアを満喫したシーズン。海の透明度が高い時期なので、シュノーケルやダイビングを目的に離島へ行くというのもいいでしょう。4〜10月の雨季も外遊びができるものの、観光中にスコールが通りすぎるのを待つことも。いつでも屋内に逃げ込めるようなウォーターパークやガラパンエリアでのショッピングなどが安心ですね。 この写真の記事を見る ≫
海が綺麗な乾季は、グロットでのシュノーケルやダイビングがおすすめ。また、ロタ島やテニアン島も旬の時期にぜひ足を運びたい場所です。この2つの島は、空路を使って行くため、オプショナルツアーにしても料金が高め。せっかくですから、海と空が美しい時期に訪れた方がいいでしょう。
グロットは夜にも観光スポットとして活躍します。グロットにある展望台は、星が美しく見えるということでも有名な場所。太平洋に広がる天然のプラネタリウムを目にすることができます。天気が良い日が続く乾季は、天体観測にも訪れてみてくださいね。
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雨季はスコールが降ってきても、凌げるような観光がおすすめ。例えば、ガラパンエリアでのショッピングを楽しんではいかがでしょう?免税店や地元のスーパーなどを巡り、お土産や自分のお買い物をゆっくり楽しむ時間を作ってみましょう。
でもサイパン来たなら、海やプールを楽しまずにはいられませんね。マイクロビーチなどに近いホテルに滞在して晴れ間を狙って泳いだり、屋内に逃げ込める安心感があるウォーターパークへ遊びに行くのも名案です。
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サイパンでレンタカーを借りて、ドライブするのも有意義な時間。サイパンは2時間ほどで一周できるので、ぜひそのサイズ感を確認するような気持ちでドライブするのもおもろいプランです。ドライブの立ち寄りにおすすめの観光スポットは、海岸沿いのバードアイランド、グロット、バンザイクリフなどの風光明媚な場所。
また少し内陸に入ってタポチョ山の展望台へ行けば、海の向こうにロタ島やテニアン島まで望めることもできます。ガラパンエリア以外のホテルに滞在するなら、ガラパンでたっぷり買い物し、車でホテルに運んでしまうという手もあります。
サイパンのアクティビティと言えば、定番はシュノーケルやダイビングをはじめとする、マリンスポーツ。マニャガハ島やグロットなど、お好みのスポットで海を満喫できます。
海だけではなく、サイパンの緑豊かな陸のアクティビティにも参加したいなら、バギーがおすすめ!ゴツゴツとした未舗装路やジャングルの中を走って行くオフロードのバギーは、海とは違う気持ちよさがあります。運転は18歳以上ですが、保護者同伴なら4歳から同乗が可能です。
充実した夜を過ごしたいなら、ぜひ星空ツアーにご参加を。おすすめ鑑賞スポットに連れてってもらい、日本では見ることが難しい南十字星や、数分おきに線を描く流れ星を見ることができます。
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サイパンの伝統料理と言えば、チャモロ料理。北マリアナ諸島の先住民族チャモロ人に受け継がれてきたものです。酢やレモンでしめた魚や肉を香味野菜やスパイスであえた“ケラグエン”が代表的。またココナッツを刺身醤油で食べるというのもサイパンでは有名。イカ刺しのような食感で意表をつかれます。
そのほか、日本人にも親しみのあるアメリカンなメニューがや豊富。ダイナミックなステーキ、シーフードをグリルしたもの、ハンバーガーなど、海で動かした体が欲しがるような食事をいただくことができます。
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サイパンには食品からコスメなど幅広いお土産があります。特に女子に喜ばれるお土産はボディクリームや石鹸。メイド・イン・サイパンのものや、南国らしいココナッツの香りがするものなどがあり、サイパンの空気感をそっとお裾分けすることができます。可愛らしいパッケージのものも多く、見た目からも癒されるようなものが勢揃い。
グルメ系であれば、日本にはない味のスナックやチョコレート類、サイパンで作られたコーヒーやビールはいかがでしょう?
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<直行便>
日本からサイパンへは現在、成田国際空港から直行便が週3日で就航しています。片道の所用時間は約3時間半です。
<乗り継ぎ便>
直行便のない日、他の空港からサイパンへアクセスする場合は、他都市で乗り継いで行くこともできます。乗り継ぎ地はグアムやソウルが一般的。便の組み合わせなどにより所要時間に幅があり、目安としては片道10〜16時間。乗り継ぎの時間が大幅に空いてしまう場合は、ソウルも立ち寄るなど2カ国を楽しむという手もあります。
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サイパンに行く際は、航空券、ホテル、空港からホテルまでの往復送迎が付き、お好みによってオプショナルツアーをプラスできるツアーを利用すると便利です。ウォーターパークがあるホテル、立地抜群のガラパンにあるホテルなど、自分の旅行スタイルに合った宿泊施設に泊まるツアーを選べば、サイパン旅行がさらに楽しいものになるはず!ご希望のこだわり条件を指定してツアーを探してみてくださいね。
(文:木内つばめ)
2025年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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