和歌山で神社といえば、代表格はやはり「熊野三山」の熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社でしょう。世界遺産にも登録されており、一年を通して多くの参拝者が訪れます。ですが和歌山の神社はそれだけではなく、人形供養の神社や闘う鶏の神社、さらに全国の鈴木さんの氏神も!?
トラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材した、和歌山で訪れたいおすすめの神社15選をご紹介します。
世界遺産にも登録されている“熊野三山”のひとつ、「熊野本宮大社」は、紀元前に社殿が創建されたと伝わるほど古くからある神社です。
かつては熊野川の中州にありましたが、明治22年の大洪水で被害に遭い、少し高台となっている現在の場所に社を移しました。158段の石段を上ると、檜皮葺の風格ある社殿が参拝者を迎えてくれます。現在の社地から約500m離れた旧社地の大斎原（おおゆのはら）は、高さ33.9mの日本一大きな鳥居があるパワースポットです。
＜基本情報＞
住所：和歌山県田辺市本宮町本宮
電話番号：0735-42-0009
アクセス：JR新宮駅から熊野御坊南海バスにて約50〜80分、本宮大社前バス停下車
公式サイト（外部リンク）
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「熊野速玉大社」は新宮市の沿岸部に近い平地にあり、熊野三山のなかでも参拝しやすい位置にあります。新宮市の神倉山に降臨され崇められていた熊野の神々を、第12代景行天皇の時代にお遷しした“新しい宮”が熊野速玉大社です。
朱塗りの社殿が美しく、ご神木のナギの大樹も参拝者を迎えてくれます。社殿には七体の着席坐像が保存されており、どれもヒノキの一本彫り。境内にある神宝館には1,000点もの国指定文化財が展示してあるので、ぜひそちらも訪れてみてください。
＜基本情報＞
住所：和歌山県新宮市新宮1
電話番号：0735-22-2533
アクセス：JR新宮駅から徒歩約15分
公式サイト（外部リンク）
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熊野速玉大社の摂社「神倉神社」は、巨大なゴトビキ岩のすぐ傍らに鎮座する、赤と緑の社が美しい神社。ゴトビキ岩は熊野の神々が最初に降り立ったところと言われ、太古より信仰の中心となっていました。
500段を超える急峻な石段を登った神倉山の中腹にあり、ギリギリにとどまっているような巨岩とそれに寄り添う小さなお社は息を飲むような景観。神社の前からは新宮の町を一望できます。社殿にお祀りされた18柱のうち主祭神は夫婦神であることから、縁結びにも御神徳があります。
＜基本情報＞
住所：和歌山県新宮市神倉1-13-8
電話番号：0735-22-2533（熊野速玉大社）
アクセス：JR新宮駅から徒歩約15分
公式サイト（外部リンク）
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「熊野那智大社」も古くからある神社で、もとは那智の大滝にお祀りされていた熊野の神々を、317年にこちらの神社を創建しお遷ししたと伝わります。主祭神は、日本で最初の女神・夫須美大神（伊弉冉尊）で、縁結びや諸願成就の神として崇められています。
標高330mの高さにある境内からは熊野の山々が見渡せます。樹齢約850年の大クスの御神木は、中の空洞を通る“胎内くぐり”も体験できますよ。筒の長さ133cm、日本最大ともいわれる巨大なおみくじもぜひ引いてみてください。
＜基本情報＞
住所：和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
電話番号：0735-55-0321
アクセス：JR紀伊勝浦駅から熊野御坊南海バスにて約25分、那智山バス停下車
公式サイト（外部リンク）
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「飛瀧（ひろう）神社」は熊野那智大社の別宮。那智の滝そのものを御神体としており、神さまを祀る本殿がないことが特徴です。鳥居の向こうに見える大滝の姿は圧巻。社務所で参入料を収めたら、より近くで滝を眺めることができる“お瀧拝所舞台”まで行ってみましょう。那智の滝は落差約133mあり、その高さと水量は日本一といわれています。
龍を模った湧口からは“延命長寿の水”と呼ばれる滝壺の水が流れ、神盃で受けて飲むことができるのでこちらもぜひいただいていきましょう。
＜基本情報＞
住所：和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
電話番号：0735-55-0321（熊野那智大社）
アクセス：JR紀伊勝浦駅より熊野御坊南海バスにて約25分、那智の滝前バス停下車
公式サイト（外部リンク）
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潟見の浦や友ヶ島などの景勝地のある加太の「淡嶋神社」は、全国の淡島・粟島神社の総本宮。人形の供養を受け付けていることで知られており、境内には日本人形や雛人形、招き猫など数万体もの人形があります。毎年3月3日の雛流し神事は、全国的にも有名。
御祭神のひとりの少彦名命は医薬の神様で、特に婦人病の回復や安産に霊験あらたかとされています。また、ご祭神の少彦名命と神功皇后が男女一体のご神像として崇敬されることから恋愛成就のパワースポットとしても人気があります。
＜基本情報＞
住所：和歌山県和歌山市加太118
電話番号：073-459-0043
アクセス：南海電車 加太駅から徒歩約15分
公式サイト（外部リンク）
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海南市にある「藤白神社」は全国に約200万人以上と言われる鈴木姓の氏神です。藤白鈴木氏が代々神職を務めたことから、鈴木姓発祥の地とも言われています。
また、「藤白神社」は熊野九十九王子の中でも特に格式の高い五躰王子のひとつ。境内にある南方熊楠ゆかりの樹齢1000年の楠の大樹は、海南市指定の天然記念物です。さらに、権現堂には熊野路で唯一の熊野本地仏が祀られています。さらに若くして古代の皇位争いの悲劇に散った有間皇子ゆかりの地でもあります。
＜基本情報＞
住所：和歌山県海南市藤白466
電話番号：073-482-1123
アクセス：JR海南駅から徒歩約20分
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紀伊田辺駅からほど近い「鬪鶏（とうけい）神社」は、2016年に熊野古道の一部として世界遺産に追加登録されました。“鬪鶏”とは鶏が闘うという意味の“闘鶏”で、これは平安時代末期に熊野水軍の領主・熊野別当湛増（武蔵坊弁慶の父）が、平氏、源氏のどちらに味方をするかを決める際、紅白の鶏を戦わせ神意を問うたことに由来します。
このことから、勝運の神様としても信仰されている「鬪鶏神社」。何かを決断しなくてはならない時はここにお参りして、手を合わせてみましょう。
＜基本情報＞
住所：和歌山県田辺市東陽1-1
電話番号：0739-22-0155
アクセス：JR紀伊田辺駅から徒歩約5分、南紀田辺ICから車で約10分
公式サイト（外部リンク）
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和歌山・丹生都比売神社の古民家カフェ「天野和み処cafe客殿」by モノホシ ダン
かつらぎ町にある「丹生都比売（にうつひめ）神社」は、約1700前に創建された紀伊國一之宮。世界文化遺産の構成資産のひとつにも登録されています。主祭神は、天照大御神の妹神で、弘法大師空海に高野山を授けた丹生都比売大神。
境内には国内最大級といわれる一間社春日造の本殿に、楼門と神様が渡るための輪橋などがあります。輪橋が架かる鏡池は、風の穏やかな時には水面に橋の弧を映し、神のみが鎮まる場所とされている“天野の里”にふさわしい眺めを形作っています。
＜基本情報＞
住所：和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
電話番号：0736-26-0102（8:45〜16:30）
アクセス：和歌山ICから車で約50分、「丹生都比売神社前」バス停から徒歩で約2分
公式サイト（外部リンク）
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和歌山・木の神「伊太祁曽神社」で紀伊国のルーツに触れよう！by モノホシ ダン
和歌山県の一之宮のひとつ、「伊太祁曽（いたきそ）神社」。主祭神は五十猛命。高天原から持参した木種を全国に植えて回り、木の国（紀伊国）に降り立ったと言われることから、林業・木材業の商売繁盛や安全祈願のパワースポットとなっています。本殿は、いかにも“木の神様”らしい温もりを感じさせる佇まいです。
名物は『古事記』にも記されている木の俣くぐり。大屋毘古神（五十猛命）が木の俣を利用して大国主命を助けた神話にちなみ、この穴をくぐると災難除けになるといわれています。
＜基本情報＞
住所：和歌山県和歌山市伊太祁曽558
電話番号：073-478-0006
アクセス：伊太祈曽駅から徒歩5分
公式サイト（外部リンク）
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和歌山県「和歌の浦」で和歌に歌われた絶景を愛でよう！by モノホシ ダン
和歌山市の南西に位置する和歌浦（和歌の浦）は、平安時代の人々も熊野詣でや高野山詣での道すがら立ち寄り、古くは万葉集にも詠まれた風光明媚な景勝地です。その地で和歌・縁結びの神として知られる「玉津島神社」の創立は、文献記録をたどれる限りでは最も古い時代である上古といわれています。
ご祭神は、天照大神の妹神である稚日女尊、神話に登場する神功皇后、和歌の神である衣通姫尊の3柱の女神で、ほかに明光浦霊を配祀します。境内には山部赤人が詠んだ万葉歌碑があります。
＜基本情報＞
住所：和歌山県和歌山市和歌浦中3丁目4−26
電話番号：073-444-0472
アクセス：和歌山ICから車で約20分、和歌山南スマートICから車で約16分
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人里離れた有田川町の山奥にある「紀州宝来宝来（ほぎほぎ）神社」。熊本県南阿蘇村にある宝来宝来神社のご神体・当銭岩の分身を奉納し建てたところ、参拝者から、宝くじに当たった、出世した、仕事の業績が上がったといった声が続々と出始めたと伝わる、金運アップのパワースポットです。
三つの鳥居の先に鎮座する大神力石に両手で触れながら“ホギホギ”と3回唱えたら、目の前の夢を掴むように手を合せ、その掴んだ手を自分の方に引き寄せ再び“ホギホギ”と2回唱えてみましょう。
＜基本情報＞
住所：和歌山県有田郡有田川町大字田角字立道502-3
アクセス：有田南ICから車で約20分
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夏の暑さも吹き飛ぶ音色！和歌山・海南市「風鈴まつり」by モノホシ ダン
「伊勢部柿本（いせべかきもと）神社」は“和歌山の元伊勢”と呼ばれ、伊勢神宮が今の地に鎮座する以前、4年間に渡って名方濱宮（なかたのはまみや）として祀られたと伝わります。主祭神は天照大御神で、商売繁盛、交通安全の守護神として崇敬されました。
こちらの神社では、毎年夏になると境内を色鮮やかな風鈴が彩る“海南夢風鈴まつり”の会場のひとつとしても知られています。風鈴棚には紀州漆器の技法で塗られた風鈴がいくつも並び、風になびいて涼し気な音を立てます。
＜基本情報＞
住所：和歌山県海南市日方600
電話番号：073-482-1466
アクセス：阪和自動車道（有料道路）海南東ICより車で5分、 JR海南駅から徒歩10分
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黄色い絨毯と御神木に刺さる鎌！和歌山・丹生酒殿神社の大銀杏by モノホシ ダン
かつらぎ町にある「丹生酒殿（にうさかどの）神社」は、丹生都比売大神が降臨したと伝わる榊山の麓に鎮座する古社です。その際、人々に農耕や機織りなどを教えた丹生都比売大神と御子神の高野御子大神が紀ノ川の水で酒を醸し、神前に初めて供えたことがその名の由来です。
境内には、樹齢300年以上といわれる大銀杏があり、落葉の黄色い絨毯は晩秋の風物詩となっています。また、境内社の鎌八幡宮の御神体の大樹には、心願成就などのため無数の鎌が打ち込まれ、とてもインパクトがあります。
＜基本情報＞
住所：和歌山県伊都郡かつらぎ町三谷631番地
電話番号：0736-22-0300（かつらぎ町観光協会）
アクセス：京奈和自動車道紀北かつらぎICから車で約10分、JRわかやま線妙寺駅から徒歩約30分
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珍しい“桃”の神紋！和歌山・有田のパワースポット「須佐神社」by モノホシ ダン
千田宮とも呼ばれる「須佐神社」は、魔除け・厄除けの果物である桃を御神紋とする神社。御祭神は武勇に優れた素戔嗚尊で、海上安全や災難除、交通安全の神として信仰されています。二の鳥居から階段を上る途中には御神馬である須佐駿馬 瑞光の像があり、胴には夏桃が描かれています。また、拝殿の前にある鈴門にも桃のモチーフが。
授与品では桃の紋が入った災難除御守や交通安全御守のほか、お部屋に置いておくと、災難除や交通安全など運勢を良い方向に導いてくれる桃みくじも拝受できます。
＜基本情報＞
住所：和歌山県有田市千田1641
電話番号：0737-83-0195
アクセス：阪和自動車道有田ICから車で約20分
公式サイト（外部リンク）
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熊野三山の存在から、神社の多いイメージのある和歌山県ですが、実は神社の数は、沖縄県に次いで全国で2番目に少ないのです。にもかかわらず世界遺産に複数の神社が登録されているのですから驚きます。
和歌山の神社は、交通の便の良いところは残念ながら少ないので車で回るのが便利ですが、公共交通機関で回る場合は、那智勝浦温泉や白浜温泉、加太温泉などと組み合わせて、周辺も併せてゆっくり楽しんでくださいね。
2025年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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