琵琶湖で知られる滋賀県・近江湖東エリアに位置する人気観光地・彦根市。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で話題の井伊家の城下町としても有名なこの地では、国宝・彦根城をはじめ、歴史的な街並みを散策したり、ゆるキャラの人気者・ひこにゃんに出会うこともできます。
トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター 木内つばめが彦根のおすすめ観光スポットをご紹介します。
2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の一族である井伊家の城であり、20年という歳月をかけて建てられた「彦根城」。
数少ない現存天守のある城としても知られ、天守と附櫓(つけやぐら)、多門櫓(たもんやぐら)が国宝に、安土桃山時代から残る門などが重要文化財に指定されています。名所であるのに彦根駅から徒歩でアクセスできるというのも、ツーリストには嬉しいところ。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市金亀町1-1
電話番号:0749-22-2742(彦根城運営管理センター 8:30〜17:00)
アクセス:JR彦根駅から徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
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彦根城のお堀の対岸にある名勝庭園「玄宮園」。彦根藩4代藩主の井伊直興(いいなおおき)が造営した回遊式庭園で、隣接する楽々園とともに江戸時代には槻御殿(けやきごてん)と呼ばれた彦根藩の下屋敷です。
四季折々の風景と天守を望む玄宮園は絶景スポットの宝庫。かつては舟遊びが行われたという池泉は、太鼓橋をくぐった先で視界が広がる設計になっていたりと、粋な造りであることがわかります。先人たちの審美眼に触れられるような名園です。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市金亀町3
電話番号:0749-22-2742
アクセス:JR彦根駅から徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
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「楽々園」の名称は、かつてこの屋敷から琵琶湖の内湖である松原内湖や伊吹山の眺めが非常に美しかったので“楽山楽水”の意を込めて、また“民の楽を楽しむ”という願いも込めて付けられたものです。
当時は能舞台もある広大な建物でしたが、現在では建物の一部が残るのみ。茶座敷は、別名“地震の間”という異名を持つ場所。これは建物全体の重心が低くとられており、柱等が頑丈に固定されているため、耐震構造となっているからです。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市金亀町3-40
電話番号:0749-22-2742
アクセス:JR彦根駅から徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
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彦根市は日本最大の湖「琵琶湖」に面した町でもあります。彦根を訪れた際には、やはり琵琶湖は外せないスポットのひとつ。
彦根にはきれいな砂浜と松の並木が楽しめるポイントがあり、夕方になると、琵琶湖の水面へと沈みゆく夕日を眺めることができます。タイミングが合えば、近くの大学のヨット部が練習する風景を目にすることも。
<基本情報>
公式サイト(外部リンク)
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彦根駅の東側に位置する「龍潭(りょうたん)寺」は、井伊直政が以前の領地であった遠州国井伊谷から移築した、井伊家の菩提寺です。慶長6(1601)年に着工し、2代藩主・直孝の代に諸堂が落慶しました。
こちらの最大の見どころは江戸初期の名庭“ふだらくの庭”です。中央の石組は観音菩薩の浄土・補陀落(ふだらく)山を、白砂は大海、手前の生垣は水平線、奥の生垣が雲を表現しています。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市古沢町1104
電話番号:0749-22-2777
アクセス:JR彦根駅から徒歩25分
公式サイト(外部リンク)
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龍潭寺の建立されている佐和山は、かつて石田三成の居城がそびえていた地でもあります。龍潭寺山門前の道が「佐和山城跡」の裏手にあたります。関ヶ原の戦いで敗れ、佐和山城も敵軍の攻撃により落城。その後、井伊直政の次男・直孝の彦根城築城により廃城となりました。
現在は堀や石垣など、この場所が城だったことを偲ばせる遺構がわずかに残るのみ。しかし、戦国時代を語る上で欠かすことのできない人物がここを居城としていたか思うと、頭の中で壮大な歴史の旅に導かれますね。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市古沢町
電話番号:0749-30-6120(彦根市役所 観光交流課)
アクセス:JR彦根駅から徒歩20分
公式サイト(外部リンク)
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井伊直弼の父・直中(なおなか)ゆかりの「天寧寺」。直中は相手のわからぬ子を宿した腰元を不義により手打ちにしました。しかし、その子が自分の孫だとわかり、腰元と初孫の菩提を弔うために創建したと言われるのがこの寺です。そして、京都の仏師を招いて五百羅漢像を彫らせました。
五百羅漢像の中には、必ず自分の探し求める人の顔があるといいます。ぜひじっくり探してみましょう。
<基本情報>
住所:彦根市里根町232
電話番号:0749-22-5313
アクセス:JR彦根駅から近江バスに乗車し「天寧寺口」にて下車、徒歩3分
公式サイト(外部リンク)
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彦根城では超有名ゆるキャラ「ひこにゃん」に会うことができます。井伊直孝に関わりがあるという“猫”に、“井伊の赤備え”として有名な兜を被せた愛嬌あるひこにゃん。全国的なゆるキャラブームを巻き起こした立役者であり、ゆるキャラ界に燦然と輝く人気者です。
ひこにゃんは毎日欠かさず“お散歩”をしているそうですよ!公式サイトでひこにゃんの出陣スケジュールが掲載されているので、会いに行く時は必ずチェックましょう。
<基本情報>
彦根城を参照
公式サイト(外部リンク)
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彦根城のお堀にかかる京橋からすぐのところにある「夢京橋キャッスルロード」。江戸時代の城下町をイメージした通りです。上質な近江牛や甘味がいただけるお店が並び、銀行は“両替商”と表記!江戸を体現する気持ちはかなり熱いです。
夢京橋キャッスルロードから一歩横道に足を踏み入れると、今度は大正時代にタイムスリップ!大正浪漫をコンセプトにした商店街“四番町スクエア”が広がっています。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市本町
アクセス:彦根駅から徒歩20分
公式サイト(外部リンク)
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彦根市で最も古い歴史を持つ「千代神社」。主祭神が“芸能の神”ということで、習い事や技能の上達、オーディション合格祈願に訪れる人も多い場所です。
この神社は“扇おみくじ”でも有名。見た目もかわいらしいミニチュアの扇型のおみくじは、お守りにも、飾りにもなるような縁起物。絵柄が9種類あるので、どんなデザインが出るかも楽しみの1つです。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市京町2丁目9-33
電話番号:0749-22-1237
アクセス:JR彦根駅から徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
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石田三成ファン必見のスポットが、彦根市内花しょうぶ商店街にある「街の駅 治部少丸」です。こちらでは三成にまつわる資料を多数見ることができ、関ヶ原の戦いで身につけていた甲冑のレプリカも展示。また、三成に関する講演をビデオ放映で視聴でき、当時の情勢についても学ぶことができます。
佐和山城跡を訪れる前に行くと、いい予習になりますよ!
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市河原3-2-23
電話番号:0749-27-5058(花しょうぶ通り商店街振興組合)
アクセス:JR彦根駅から徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
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琵琶湖の東側を南北にガタゴト走る近江鉄道。愛嬌たっぷりのローカル線で、地元の人たちは親しみをこめて“ガチャコン”と呼んでいます。
路線には長い歴史を語るかのように、レトロな木造駅舎が未だ健在。彦根市にある「鳥居本駅」は天井が高く、まるで教会にいるかのような雰囲気をあじわえる洋風建築の駅。“近畿の駅百選”にも選ばれており、大きな窓から差し込む日差しと窓の影は、なんとも心地のよい空間を演出してくれます。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市鳥居本町658
電話番号:0749-22-3303(近江鉄道株式会社 鉄道部運輸課)
アクセス:名神高速・彦根ICから約8分
公式サイト(外部リンク)
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滋賀県が誇るバームクーヘンの名店“クラブハリエ”が手がける唯一のパン専門店「ジュブリルタン」。彦根駅から3kmほど離れた琵琶湖のほとりという最高のロケーションにあります。エーゲ海の島々にある美しい街並みを彷彿させる真っ白な外壁の建物は、歴史の旅から少し離れて、趣向を変えた時間を体験させてくれるでしょう。
ジュブリルタンは1階にパン屋さん、2階にはテラス席のあるカフェがあり、琵琶湖を眺めながらテイクアウトしたパンを食べることができます。
<基本情報>
住所:滋賀県彦根市松原町1435-83
電話番号:0749-21-4477
公式サイト(外部リンク)
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歴史と共に日本最大の湖・琵琶湖も楽しめる彦根。素敵な宿泊施設も揃っているので、ぜひ泊まりがけで訪れたいものですね。今回は1日目に歴史を堪能、2日目に自然を愛でる1泊2日のモデルコースをご紹介します。
【彦根・モデルコース一例】
<1日目>
まずは、彦根城へ。貴重な天守閣などを見学しつつ、事前に調べておいたスケジュールをもとに、ひこにゃんにもしっかり会う。すぐそばにある庭園も見たいところだが、2日目のお楽しみに取っておいて、夢京橋キャッスルロードへ。ここで近江牛のランチに舌鼓。午後は石田三成を掘り下げるプラン。街の駅 治部少丸で三成について予習。そこから佐和山城跡へ。龍潭寺と合わせて、三成が居を構えていた場所をなぞる。宿泊先へ向かい、1日目は終了。
<2日目>
天気もよく、まさに琵琶湖日和!琵琶湖へ向かい、せっかくなので大きな湖面に身を投じる気持ちでクルーズに参加。下船後、湖畔にあるパン屋さんでランチ休憩。彦根城方面に戻ってきて、玄宮園と楽々園で名庭三昧。ダイナミックな琵琶湖、そして人が持つ美意識をもとに造られた庭と、いろいろな形で自然に触れられたことに大満足!余韻に浸りながら帰路へ。
季節によっては、見どころの重心も変化する彦根。春は桜に囲まれた彦根城、夏は琵琶湖で水遊び…と、訪れるシーズンに最盛期を迎えるスポットをメインに旅程を組むのもおすすめです。
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彦根観光の際は、観光客向けに1日フリーパスも用意した「ご城下巡回バス」や、石田三成ゆかりの地をタクシードライバーによる案内付きで巡ることができる「三成タクシー」といったユニークな足もあります。旅のエッセンスにこういった交通機関を利用してもいいですね!
今回ご紹介したスポットを上手にピックアップして、素敵な彦根旅行を計画してください。
(文:木内つばめ)
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