イタリア・バロック期の画家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。日本で特別展が開催されれば多くの人でにぎわい、その作品の人気ぶりがうかがえます。一方で、殺人事件を起こしたとしてローマを追放され、40代で亡くなったという一面も持ちます。
イタリアをはじめ、カラヴァッジョゆかりの地はヨーロッパのあちこちに。LINEトラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材したおすすめスポットをご紹介します。
イタリアの首都・ローマはカラヴァッジョが人生の大半を過ごし、画家としてのキャリアを確立させた街。森の中にある「ボルゲーゼ美術館」の1階には、『馬丁の聖母』や『ゴリアテの頭を持つダヴィデ』、『バッカスに扮した自画像』などが飾られています。どれもカラヴァッジョのテクニックの高さがうかがえる作品です。
入館は完全予約制となっているため、早めの予約のうえ訪れましょう。
<基本情報>
住所:Piazzale Scipione Borghese, 5 Roma
電話番号:+39-06-8413979
アクセス:地下鉄A線フラミニオ駅すぐそば
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400余年の歴史を持つ「サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会」には、カラヴァッジョが手がけた聖マタイ三部作が展示されています。イエス・キリストの十二使徒のひとりで福音書を記したと伝承される、聖マタイに関するエピソードをドラマティックに描きました。窓からの光があたかも作品内に差し込んでいるように見えるよう、作品を巧みに配置し建築と絵画作品を見事に融合させています。
<基本情報>
住所:Piazza di S. Luigi de’ Francesi, 00186 Roma
電話番号:+39-06-688271
アクセス:ナヴォーナ広場から徒歩1分
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「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」では、教会内のチェラージ礼拝堂の壁面に描かれた聖マタイ三部作と同時期に手がけた『聖パウロの改宗』と『聖ペテロの磔刑』を展示しています。聖パウロの落馬と、聖ペテロが逆さ十字架にかけられるシーンは、まるでその瞬間を切り取ったようなリアルさで見ごたえアリ。
<基本情報>
住所:Piazza del Popolo, 12, 00187 Roma
電話番号:+39-06-361-0836
アクセス:地下鉄A線フラミニオ駅から徒歩1分
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聖母にひざまずく、年老いた巡礼者。「サンタゴスティーノ教会」のカヴァレッティ礼拝堂に所蔵された『ロレートの聖母』は目の前に迫りくるような臨場感のある作品です。しかし、聖母子の描かれ方が不適切であるという理由から裁判沙汰にまで発展し、カラヴァッジョは一時期を獄中で過ごすこととなりました。
<基本情報>
住所:Piazza di S. Agostino, 00186 Roma
電話番号:+39-06-6880-1962
アクセス:ナヴォーナ広場から徒歩1分
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フィレンツェでもカラヴァッジョ作品を観れる場所があります。言わずと知れた「ウフィツィ美術館」には、カラヴァッジョの手がけた『メデューサ』『イサクの犠牲』『バッカス』など展示されています。ギリシア神話に登場する怪物を描いた『メデューサ』は伝説にもとづき、丸い盾に描かれました。
<基本情報>
住所:Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze
電話番号:+39-055-294883
アクセス:フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩17分
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イタリア中部の街、ペルージャの街を10世紀頃から見守る「サン・ピエトロ教会」。天井も壁画も美しい絵画が描かれ、まるで教会自体が美術館のようです。教会内には、カラヴァッジョの手がけた小さな作品やペルジーノによる壁画などが残されています。特に天井に所狭しと描かれた絵画の美しさは目を見張るものがあります。
高さ70メートルの鐘楼から眺める街の景色も素敵です。
<基本情報>
住所:Borgo XX Giugno, 74, 06126 Perugia
電話番号:+39-075-033753
アクセス:ケーブルカー停留所V.Fiorenzuola Scala Mobileから徒歩10分
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古代ロマンあふれる街、シチリア島のシラク―サにある「ディオニュシオスの耳」。その名前は、1603年にこの場所を放浪していたカラヴァッジョが名付けたものです。
高さ36メートルの細長い耳の形をした洞窟で、音響効果は抜群!ひそひそ声での会話もどこまでも響き渡ります。カラヴァッジョもこの響きを楽しんだことでしょう。
<基本情報>
住所:Via Ettore Romagnoli, 96100 Siracusa
電話番号:+39-0931-175-6232
アクセス:シラクーサ駅から徒歩30分
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ヨーロッパの美術が所せましと並ぶ「美術史美術館」。ここに飾られた『ゴリアテの首を持つダビデ』は、表現の生々しさに息をのむ作品です。ほかにも『ロザリオの聖母』などの目を見張るような作品に出会えます。
ダビデの凛々しい表情と、首を落とされた瞬間のままのゴリアテの表情。まるで今起こった出来事のように、生々しく表現しました。
<基本情報>
住所:Maria-Theresien-Platz,1010 Wien
電話番号:+43-1-525240
アクセス:地下鉄Museumsquartier駅から徒歩3分
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地中海に浮かぶ小さな島国マルタは、ローマで殺人事件を起こし放浪の画家となったカラヴァッジョがたどり着いた場所。この地で騎士団の公式画家となったものの、喧嘩沙汰を起こし投獄され、その後脱獄しました。
「聖ヨハネ大聖堂」には彼の大作『洗礼者聖ヨハネの斬首』が掲げられています。斬首された洗礼者ヨハネの首から溢れる血で、彼の生涯唯一のサインが描かれています。
<基本情報>
住所:Triq San Gwann, Il-Belt Valletta
電話番号:+356-2122-0536
アクセス:バス停Gang, Valletta下車後すぐそば
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生まれ故郷のミラノを飛び出し、ローマで修業を積み独立し、追放されマルタ島やシチリア、ナポリなどを転々としたカラヴァッジョ。
ぜひゆかりの地をめぐりながら、カラヴァッジョの作品や人生に想いを馳せてみてください。
2020年3月現在の情報です。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/20更新)
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