2024年7月に「佐渡島の金山」が世界遺産に登録されて以来、たくさんの観光客から注目を集める新潟県・佐渡。豊かな自然や文化が残る佐渡は“日本の縮図”とも言われています。
そこでトラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、佐渡旅行で外せない人気観光スポット、さらに佐渡旅行計画のコツをご紹介!おすすめグルメやアクティビティ情報、モデルコースもぜひ参考にしてみてくださいね。
沖縄本島に次ぐ大きさを誇る佐渡島。かつて日本最大の金銀山として栄え、世界遺産に登録された佐渡金山、大きなたらいに乗って海を渡る小木港のたらい舟など、さまざまな見どころがあります。尖閣湾や弁慶のはさみ岩など、変化に富んだ地形によって生まれた美しい光景は必見。能楽や佐渡おけさなどの伝統芸能、無名異焼や竹細工といった工芸品に代表される文化的な魅力も見逃せません。また日本海で捕れた新鮮な海の幸など、佐渡ならではのグルメも楽しめます。 この写真の記事を見る ≫
佐渡旅行のベストシーズンは、ゴールデンウィークから夏にかけて。天気がいい日が多く、尖閣湾揚島遊園や琴浦洞窟(青の洞窟)、佐渡名物のたらい舟など、屋外観光やアクティビティを楽しむのにぴったりの時期です。また岩首昇竜棚田をはじめ、佐渡には世界農業遺産に登録された美しい棚田がたくさん。青々とした田んぼと山々、はるか遠くに見える海が織りなす夏の風景は必見です。なお海鮮を楽しむなら冬がおすすめ。寒ブリやズワイガニなど、冬ならではの海の幸を味わえます。 この写真の記事を見る ≫
船大工の匠な技を見る!佐渡島「宿根木」で町並み散策by 木村 岳人
地図を見る1泊2日の滞在なら、佐渡の主要観光スポットを回れます。移動にはレンタカーが便利!佐渡の両津港、小木港でレンタルする方法、または新潟からカーフェリーを利用する方法があります。
【1泊2日モデルコース】
1日目、朝一番に両津港に到着したらまずは佐渡金山へ。京町通りや北沢地区施設群と一緒に見学します。時間があれば尖閣湾でクルージングもおすすめ。
2日目は南佐渡へ。北前船寄港地で栄えた小木港や宿根木の町並みを見学したら、佐渡名物のたらい舟に挑戦しましょう。その後は出航時間に合わせて両津港へ移動。ターミナルで最後のお土産ショッピングを楽しんだら、新潟港へ戻ります。
この写真の記事を見る ≫
かつて日本最大の金銀山として栄えた佐渡金山、昔ながらの町並みが残る京町通りや宿根木集落など、佐渡には歴史や文化を感じられる名所がたくさん。絶景ドライブが楽しめる大佐渡スカイライン、風光明媚な尖閣湾や琴浦洞窟、美しい棚田など、豊かな自然を織りなす絶景も見逃せません。また天然記念物・トキに会えるトキの森公園も見どころ。小木港のたらい舟や砂金探しは、子どもも体験できるので、子連れファミリーにもおすすめです。 この写真の記事を見る ≫
2024年7月、世界文化遺産に登録された佐渡島の金山。「史跡・佐渡金山」では当時世界最大の金山だった相川金銀山跡を見学できます。人々が鉱石を採掘しつくした結果、山が真っ二つに割れてしまった道遊の割戸(写真)や、坑道跡は必見。相川金銀山と奉行所を結ぶ京町通りには、今も当時の町並みが残っています。また北沢地区には発電所など、鉱山の近代化に貢献した遺構が今も多数。特に北沢浮遊選鉱場は“佐渡のラピュタ”として人気の名所です。
<基本情報>
住所:新潟県佐渡市下相川1305番地
アクセス:両津港から約1時間
電話番号:0259-74-2389(ゴールデン佐渡)
営業時間:8:00〜17:30(11〜3月は8:30〜17:00)
公式サイト(外部リンク)
史跡・佐渡金山から真野湾を越えた南側にある「佐渡西三川ゴールドパーク」。もともと相川地区の金山よりも古い歴史を持つ砂金山で、現在は砂金採り体験が楽しめる観光スポットとして有名です。採った砂金はその場でキーホルダーやアクセサリーに加工できますよ。砂金採りは小さな子どもでも体験できるので、家族旅行の思い出づくりにぴったり。砂金ができるまでの工程や採取方法などを学べる、金の展示館も見どころ満載です。
<基本情報>
住所:新潟県佐渡市西三川835-1
アクセス:小木港から車で20分、両津港から車で50分
電話番号:0259-58-2021
営業時間:8:30〜17:00(3〜4月・9〜11月)、8:30〜17:30(5〜8月)、9:00〜16:30(12〜2月)
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
特別天然記念物であるトキが生息していること有名な佐渡島。市をあげて米作りに用いる農薬の見直しを行うなど、トキの生息環境の向上を目指しています。佐渡トキ保護センターに隣接する「トキの森公園」は、そんなトキの姿を間近に見ることのできる人気観光スポット。自然に近い環境が再現されたトキふれあいプラザでは、いきいきとしたトキたちに出会えます。たくさんのパネルや動画資料などが展示され、トキの生態や保護の歴史などについて学べるトキ資料展示館も必見。
<基本情報>
住所:新潟県佐渡市新穂長畝383-2
アクセス:両津港から約20分、小木港から約50分
電話番号:0259-22-4123
営業時間:8:30〜17:00
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
佐渡の中でも特に絶景スポットとして人気なのが、景勝地「大野亀」と「二ツ亀」です。二ツ亀は干潮時には砂の道でつながる陸繋島で、上から眺めると亀が二匹、うずくまっているような形に見えることからこの名がつけられました。
日本海に突き出す格好の大野亀は、その高さなんと167m!一枚岩とは信じられないような巨岩です。こちらも二ツ亀と同じく、その名は亀のように見えることから付けられています。
<基本情報>
アクセス:両津港から車で約1時間
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
これが佐渡版・青の洞窟!まるで海外みたいな絶景「琴浦洞窟」by Mayumi Kawai
佐渡最南端、小木半島のほぼ先端に位置する琴浦地区。小木半島には海の侵食作用で生まれた溶岩洞窟(海食洞)がおよそ11ヶ所存在します。そのうち、佐渡最大かつもっともよく知られた洞窟が竜王洞こと「琴浦洞窟」です。
波が穏やかで天候に恵まれた日、太陽光が海面に深く差し込む午前11時頃、海は海底まで澄み渡り鮮やかなブルーに変化します。
<基本情報>
住所:新潟県佐渡市琴浦
電話番号:0259-86-2368(予約等問い合わせ受付は小木ダイビングセンターまで)
アクセス:両津港から車で約1時間5分、小木港からは車で約5分
公式サイト(外部リンク)
提供元:佐渡観光PHOTO
この写真の記事を見る ≫
海中透視船も!佐渡「尖閣湾揚島遊園」で陸も海も丸ごと楽しむby やた 香歩里
地図を見る佐渡はその美しい海岸線も見どころ。ドライブも楽しいですが、じっくり景色を楽しみたければ「尖閣湾揚島遊園(せんかくわんあげしまゆうえん)」がおすすめです。海中透視船(グラスボート)もあって、雄大な岸壁の景色と海中を眺めながらの遊覧が楽しめます。
<基本情報>
住所:新潟県佐渡市北狄1561
電話番号:0259-75-2311
アクセス:両津港より車で約50分、小木港より車で約60分
営業時間:8:30〜17:00
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
佐渡のラピュタをどこから眺める?おすすめ絶景撮影スポットby Mayumi Kawai
地図を見る春は桜、夏は海水浴やマリンアクティビティ、秋は紅葉など、四季折々の楽しみ方ができる佐渡島。また伝統芸能が今も残る佐渡では、一年を通じてさまざまなお祭りが開催されます。特に佐渡三大祭り「鉱山祭」「両津七夕まつり・川開き」「小木港祭り」が行われる夏は、一年の中で最も賑わいを見せるシーズン。北沢浮遊選鉱場のライトアップや佐渡金山のナイトツアーなど、有名観光スポットが開催する季節・日程限定のイベントも注目です。 この写真の記事を見る ≫
春の佐渡には桜の名所がたくさん!佐渡金山には見事な桜並木があり、見頃のシーズンにはライトアップが行われます。天然記念物に指定された小木の御所ザクラや妙見山の千竜桜も必見。また春には豊作を願う、さまざまな神事やお祭りが行われます。特に例年5月末に開催される「鬼太鼓どっとこむ」は、毎年1万人以上の観客が訪れる人気イベント。佐渡おけさや鬼太鼓など、佐渡の伝統芸能を一度に見ることができます。地酒や特産品を楽しめる屋台も要チェック。
夏は佐渡観光のベストシーズン。海水浴場もオープンし、大自然を感じながらドライブや屋外観光を楽しみたい季節です。透明度が高い佐渡の海は、ダイビングやシーカヤックなど、マリンアクティビティもさかん。金北山も登山やハイキング客で賑わいます。また佐渡三大祭りをはじめ、夏はさまざまなお祭りが開催されるシーズン。8月末の小木港祭りでは、ダイナミックな花火が夏の夜空を彩ります。
秋の佐渡は紅葉狩りのシーズン。特に人気展望道路の大佐渡スカイラインや小佐渡の紅葉山公園は、佐渡随一の紅葉スポットとして有名です。稲刈り直前の黄金色に輝く棚田も必見。また秋はお米や果物などの収穫シーズン。佐渡産のコシヒカリや佐渡名物のおけさ柿など、さまざまなグルメが登場します。収穫を感謝する郷土のお祭りも開催されますよ。なお大佐渡スカイラインの冬季閉鎖をはじめ、多くの観光スポットは11月末から冬時間に切り替わります。旅行計画の際は、事前に営業時間を確認しておきましょう。
新潟県内でも比較的降雪が少ない佐渡。人気観光地がうっすら雪化粧した、冬ならでは景色を楽しめます。特に真野湾では外海府地域で見られる、冬の風物詩「波の花」も見逃せません。また佐渡は島内にたくさん温泉がある温泉大国。温泉好きのカップル旅行なら、湯巡りをメインに島内を観光するのもおすすめです。グルメ重視の旅行なら、冬はベストシーズン!ズワイガニや牡蠣、寒ブリなどの新鮮な海の幸を、新潟地酒や佐渡米と一緒に思う存分味わいましょう。
佐渡のドライブ旅行で訪れたいのは展望道路「大佐渡スカイライン」。最高地点は標高900mの高さがあり、展望台からは真野湾や小佐渡山脈など佐渡島全体を見渡すことができます。また佐渡が誇る美しい海岸線はドライブにぴったり。世界農業遺産に登録された数々の棚田も、ドライブ旅行で外せない人気観光スポットです。なおドライバーがいない場合は、観光タクシーがおすすめ。ガイドもできるドライバーが、佐渡の名所を案内してくれます。 この写真の記事を見る ≫
佐渡観光で外せないのが名物「たらい舟体験」。女性船頭さんが操る舟に乗って、気軽に海上散歩を楽しめます。佐渡の青い洞窟と言われる琴浦洞窟のモーターボート観光も人気。カヤックやSUP、ダイビングなど、透明度の高い佐渡の海を楽しむマリンアクティビティも充実しています。また金山で有名な佐渡ならではの砂金採りや、野生のトキの見学ツアーもおすすめ。海面が幻想的な青に輝く海ほたる観察体験や、海を眺めながらの乗馬体験も人気です。 この写真の記事を見る ≫
名物のおけさ柿やりんご、みかんなどのフルーツ、絶品の佐渡産コシヒカリ、牡蠣やズワイガニといった新鮮な海の幸など、佐渡は食材の宝庫。お酒好きなら佐渡米を使った地酒や、地元のクラフトビールも味わってみましょう。また近年注目を集めるのが、オール佐渡の素材にこだわったご当地グルメの「佐渡天然ブリカツ丼」。お刺身で食べることが多いブリをフライにした贅沢な丼ぶりメニューで、島内の複数のお店で提供しています。いごねりや煮しめなど、佐渡の郷土料理も注目!
佐渡といえばやっぱり金山!小判の形を模したクッキーや金箔入りのカステラなど、金山をイメージさせるお土産が有名です。また「朱鷺の卵」は天然記念物・トキをモチーフにしたキュートなチョコまんじゅう。日持ちもするので、お土産にぴったりです。また米どころならではの日本酒を使った「吟醸ショコラ」は、お酒好きな方におすすめ。お手軽海鮮丼セットやお土産用のいごねりは、佐渡の味をそのまま自宅に持ち帰れると評判です。両津港ターミナルのシータウン商店街、小木港ターミナルのお土産市場小木家にはお土産店がズラリ。船の時間まで、最後のお買物を楽しみましょう。 この写真の記事を見る ≫
佐渡の玄関口は両津港または小木港。新潟市の新潟港〜両津港間はカーフェリーとジェットフォイル、上越市の直江津港〜小木港間はカーフェリーのみ運行しています。本数が多いのは新潟〜両津航路で、所要時間はこちら。
<新潟港〜両津航路>
ジェットフォイル・・・片道約1時間
カーフェリー・・・片道約2時間30分
<直江津〜小航路>
カーフェリー・・・片道約2時間40分
ジェットフォイルはカーフェリーよりも料金が高めですが、所要時間が短いのが特徴。一方、カーフェリーはマイカーと一緒に移動できる、というメリットがあります。旅行のスタイルに合わせて使い分けてくださいね。
この写真の記事を見る ≫
世界遺産や伝統文化、豊かな自然など、個性豊かな魅力を持つ佐渡。そんな佐渡を旅行するなら、往復の交通手段と旅館・ホテルがセットになったパック旅行がおすすめです。それぞれ個別に手配するよりも費用がお得。WEBからの申込みで、割引が受けられるツアーもありますよ。
自分の旅行スタイルに合った交通手段や宿泊施設に泊まるフリープランを選べば、佐渡旅行がさらに楽しいものになるはず。ご希望のこだわり条件や予算などを指定して、ツアーを探してみてくださいね。
2024年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- 広告 -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/7更新)
- 広告 -