ニューヨーク・タイムズ紙「2023年に行くべき52カ所」にも選ばれて以来、国内外から注目を集める岩手県・盛岡。城下町として発展した市内には、歴史を感じるレトロな町並みが残っています。
そこでトラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、盛岡旅行で外せない人気観光スポット、さらに盛岡旅行計画のコツをご紹介!おすすめグルメやアクティビティ情報、モデルコースもぜひ参考にしてみてくださいね。
県内最高峰の雄大な岩手山の裾野に広がる盛岡。岩手銀行赤レンガ館など希少な明治期の洋館をはじめ、かつての歴史と文化が色濃く残るレトロな雰囲気の町並みが魅力の人気観光地です。
原敬、石川啄木、宮沢賢治など、岩手にゆかりのある有名人物に関する観光スポットも多数。盛岡三大麺として有名なわんこそば、冷麺、じゃじゃ麺など、ローカルグルメも見逃せません。
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提供元:岩手観光ポータルサイト いわての旅
https://iwatetabi.jp/おすすめのシーズンは春から夏にかけて。盛岡城跡公園や石割桜などの桜の名所は、例年4月中旬頃からが見頃です。さらにベストシーズンは、過ごしやすい初夏〜夏。青空と町並みに映える鮮やかな緑が美しく、自然たっぷりの八幡平エリアへ足を延ばしてもよいでしょう。
盛岡市内の観光なら、1泊2日で満喫することができます。
【1泊2日モデルコース】
1日目は岩手銀行赤レンガ館や紺屋町界隈など、レトロな建物や町並みをメインに観光。もりおか啄木・賢治青春館など、展示館見学もおすすめです。夜はぴょんぴょん舎で焼肉と盛岡冷麺を堪能。この日は盛岡市内に宿泊します。
2日目は、朝イチで神子田の朝市へ。その後は盛岡城跡公園や盛岡八幡宮などを回ります。夕方、新幹線の時間に合わせて盛岡駅へ移動。駅ビル・フェザンや駅構内のぐるっと遊 盛岡駅店では、最後のお買い物タイムを楽しめます。
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城下町として栄えた盛岡市内には、歴史と伝統を感じられる観光スポットがたくさんあります。レトロな洋館や商家が残る紺屋町筋は散策にぴったり。風光明媚な中津川沿いには、浅田次郎の『壬生義士伝』に擬宝珠が登場した上の橋があります。
市内を効率よくまわるには、盛岡駅を起終点とする循環バス「でんでんむし」が便利。自由に乗り降りできる一日フリー乗車券も販売しています。
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かつて盛岡銀行の本店として建てられた「岩手銀行赤レンガ館」。東京駅を設計した人物として有名な辰野金吾氏による、東北に唯一残る建築作品でもあります。レンガ造りに緑のドームの外観、内部の細やかな装飾など見ごたえ抜群。
館内はまるでヨーロッパに迷い込んだような趣を感じられます。旧支配人室など、開館当時の様子が復元された有料ゾーンも必見。多目的モールでは、季節ごとにさまざまなイベントが行われています。
<基本情報>
住所:盛岡市中ノ橋通一丁目2-20
アクセス:盛岡駅よりでんでんむし号で10分、「盛岡バスセンター」バス停下車
電話番号:019-622-1236
営業時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
公式サイト(外部リンク)
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国の史跡に指定されている「盛岡城跡公園(岩手公園)」。盛岡城は盛岡の初代藩主・南部信直が築いたお城で、花崗岩を積み重ねた見事な石垣が今も残っています。
園内には宮沢賢治など、盛岡ゆかりの文人達の歌碑が点在。4月は桜、5月には鶴ケ池の藤棚、7月頃になると池を取り囲むアジサイなども見られ、四季折々の草木や花が公園を彩るなかでの散策を楽しめます。
提供元:岩手観光ポータルサイト いわての旅
<基本情報>
住所:盛岡市内丸1-37
アクセス:盛岡駅よりでんでんむし号で10分、「盛岡城跡公園」バス停下車
電話番号:019-639-9057(盛岡市 都市整備部 公園みどり課)
公式サイト(外部リンク)
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レトロな雰囲気たっぷりの「もりおか啄木・賢治青春館」。かつて第九十銀行(だいくじゅうぎんこう)の本店として建てられた優美な建築物で、1階の正面や2階の窓のアーチ、コーナーには、重厚さと斬新さが漂う割肌の盛岡産花崗岩が施されています。
館内には、青春時代の約10年を盛岡で過ごした石川啄木、宮沢賢治の歩みや作品などの展示が充実。銀行の営業室だった一部分を改装したクラシカルなカフェにも、ぜひ立ち寄ってみてください。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市中ノ橋通一丁目1-25
アクセス:盛岡駅よりでんでんむし号で10分、「盛岡バスセンター」バス停下車
電話番号:019-604-8900
営業時間:10:00〜18:00(最終入館17:30)
公式サイト(外部リンク)
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巨石を割って咲く名桜、「石割桜」は国の天然記念物に指定されている盛岡名物。桜の周囲21mをぐるりと花崗岩が覆っていて、石の割れ目から樹齢350年を超えるエドヒガンが桜の枝を伸ばしています。石割桜の開花は、他種の桜に比べると例年一週間から十日ほど早めで、盛岡市民は石割桜の開花で春の訪れを感じるそう。盛岡城跡公園にも近く、桜の時期にはぜひ訪れたい名所です。
写真提供:岩手観光ポータルサイト いわての旅
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市中ノ橋通一丁目1-25
アクセス:盛岡駅よりでんでんむし号で8分、「中央通1丁目」または「県庁・市役所前」バス停下車
電話番号:019-626-7539(盛岡市 交流推進部 観光課 観光企画係)
公式サイト(外部リンク)
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13歳から24歳までの多感な時期を盛岡で過ごした童話作家・宮沢賢治。材木町商店街のメインストリート「いーはとーぶアベニュー」には、宮沢賢治像や石座のモニュメントなどがあります。
『注文の多い料理店』を出版した「光原社」は、全国の工芸品、岩手の漆器、南部鉄器などを扱う民芸品店として営業しています。5つの館で構成されていて、直筆原稿など関連資料が展示されたマヂエル館はファン必見。可否館ではレトロな雰囲気の中でカフェタイムを楽しめます。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市材木町2-18
アクセス:JR盛岡駅から徒歩8分
電話番号:019-622-2894
営業時間:10:00〜18:00
公式サイト(外部リンク)
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中津川に沿って一本東側に入った紺屋町界隈には、趣ある建築物が数多く残っています。江戸時代から続く老舗「ござ九・森九商店」は、現在も竹細工や日用品を扱う雑貨店として営業中。江戸時代から明治にかけて増築した24mもの長さを誇る商家は、盛岡市の保存建築物に指定されています。
すぐ近くにある、まるで灯台のようなパステル調の木造建築は「紺屋町番屋」。消防屯所として利用された後、現在はカフェを併設した交流体験施設として営業しています。
<基本情報(ござ九・森九商店)>
住所:岩手県盛岡市紺屋町1-31
アクセス:「盛岡バスセンター」バス停から徒歩約2分
電話番号:019-622-7129
営業時間:8:30〜17:30
公式サイト(外部リンク)
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一日の元気は朝市から!愛され続ける盛岡「神子田朝市」by 織笠 なゆき
地図を見る「盛岡神子田(みこだ)朝市」は、神子田町でほぼ毎日開催されている常設の朝市。盛岡市民の台所として愛され続け、早朝からたくさんの買い物客でにぎわっています。
組合形式としては国内最大規模を誇り、新鮮な野菜や果物、山菜、鮮魚、海産物、漬物、郷土菓子、花や雑貨などを扱うお店がズラリ。岩手の郷土料理「ひっつみ」や朝市名物のみよちゃんラーメンなど、朝市メシも要チェックです。
写真提供:岩手観光ポータルサイト いわての旅
<基本情報>
住所:盛岡市神子田町20-3
電話番号:019-652-1721
アクセス:JR盛岡駅から車で約15分
営業時間:5:00〜7:30頃(平日)、5:00〜8:30頃(土日祝日)
※冬季は5:30開始、各店舗商品が無くなり次第終了
公式サイト(外部リンク)
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昔ながらの町家が今も残る鉈屋町の一角にある「もりおか町家物語館」。敷地内には江戸末期〜昭和初期に建てられた酒蔵などが移築保存されていて、近代建築好きにはたまらない人気観光スポットです。
大正蔵ではブリキのおもちゃやホーロー看板など、昔懐かしい品々を多数展示。1階では南部鉄器や地ビールなど、盛岡の特産品や工芸品を販売しています。松ぼっくりのジェラートや、オリジナルコーヒーを味わえるカフェもおすすめ。
<基本情報>
住所:盛岡市鉈屋町10-8
アクセス:盛岡駅から車で約15分
電話番号:019-654-2911
営業時間:9:00〜19:00
公式サイト(外部リンク)
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寄木細工の五百羅漢が有名な「報恩寺」。お堂の中にズラリと並んだ五百羅漢はとても表情豊かで、中には居眠りをしていたり膝を叩いて笑っていたりする羅漢像も。ぜひお気に入りの羅漢像を見つけてみましょう。
梁・柱・桁木など、巨材を惜しみなく使用した羅漢堂も必見。狩野林泉筆といわれる、天井の見事な竜図も見逃せません。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市名須川町31-5
アクセス:JR盛岡駅からタクシー約10分
電話番号:019-651-4415
拝観時間:9:00〜16:00
公式サイト(外部リンク)
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歌人・石川啄木が妻・節子と新婚生活を始めた武家屋敷「啄木新婚の家」。中では夫婦の部屋でもあった啄木の書斎、啄木が愛用した玄関などを見学できます。啄木ファンなら随筆『我が四畳半』を読んでから訪れるのがおすすめ。中央の部屋では、啄木の年表や連載していた新聞、節子とのエピソードなどについても知ることができます。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市中央通3丁目17-18
アクセス:JR盛岡駅から徒歩10分、岩手県交通「啄木新婚の家口」バス停から徒歩1分
電話番号:019-624-2193
営業時間:9:00〜17:00(4月〜11月)、10:00〜16:00(12月〜3月)
公式サイト(外部リンク)
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岩手県民で知らない人はいないといわれる「福田パン」。一度食べたら忘れられない大きくてふわっとしたコッペパンは、盛岡市民のソウルフードとも呼ばれています。スーパーでも購入できますが、長田町本店では50種類を超える具材がチョイス可能。2種類の具材を自由に組合わせたセミオーダーもできますよ。たっぷり野菜を挟んだオリジナル野菜サンドも人気。季節限定、店舗限定メニューにも注目です。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市長田町12-11
アクセス:JR盛岡駅から徒歩約15分
電話番号:019-622-5896
営業時間:7:00〜16:00
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岩手「チャグチャグ馬コ」ここが見どころ&撮影ポイントだby 風祭 哲哉
春夏秋冬、どの季節に訪れても見どころ満載の盛岡。春は桜、夏の伝統行事や花火、秋は紅葉、冬は雪化粧を施された美しい街並みを見ることができます。盛岡さくらまつりやさんさ踊りなど、イベントやお祭り開催時を狙って盛岡を訪れるのもおすすめ。宿泊施設は混み合うため、早めに旅行を計画して予約するとよいでしょう。 この写真の記事を見る ≫
春の盛岡には桜の名所がたくさん!特に盛岡地方裁判所の敷地内にある石割桜と、龍谷寺の境内にある天然記念物のモリオカシダレは外せません。盛岡城跡公園と高松公園(高松の池)では、盛岡さくらまつりを開催。公園内のぼんぼりに明かりが灯り、美しい夜桜を楽しめます。盛岡の桜は例年4月下旬まで見頃が続くので、遅めのお花見旅行にもおすすめ。 この写真の記事を見る ≫
提供元:岩手観光ポータルサイト いわての旅
https://iwatetabi.jp/夏の盛岡に訪れたら、伝統行事や夏祭りは見逃せません。「チャグチャグ馬コ」は毎年初夏に行われる伝統行事。あでやかに飾り付けられた100頭もの馬コが、菅笠姿のあねっこや子どもを乗せて行進する姿は圧巻です。
毎年8月1日〜4日には「盛岡さんさ踊り」が開催。ミスさんさの華麗な踊りや太鼓連のパレードが行われます。最終日には世界一の太鼓大パレードと大輪踊りでグランドフィナーレ。観光客も参加できますよ。例年8月中旬に開催される「盛岡花火の祭典」では、大小さまざまな花火が夏の夜空を彩ります。
提供元:岩手観光ポータルサイト いわての旅
https://iwatetabi.jp/盛岡城跡公園や床もみじで有名な南昌荘など、秋の盛岡には紅葉スポットが多数。盛岡市中央公民館の広々とした廻遊式庭園も紅葉の名所で、湖にカエデやヤマモミジが映る姿は絶景です。
盛岡市内から足を延ばして県内の紅葉スポットへの日帰り旅もおすすめ。バスで約35分でアクセスできる小岩井農場まきば園では、紅葉狩りのほか動物たちともふれあいも楽しめます。
提供元:岩手観光ポータルサイト いわての旅
https://iwatetabi.jp/街全体が雪化粧した冬の盛岡。本州一寒いといわれる盛岡市内の薮川では、雪と氷の世界を楽しむイベント「氷の世界」が開催されます。巨大な氷の洞窟や約60万球のイルミネーションなど、見どころ満載。巨大すべり台や氷上つりなど、子どもが楽しめる遊びも揃っています。冬のお泊りは、盛岡の奥座敷と呼ばれるつなぎ温泉がおすすめ。効能豊かな温泉で、冷えた体も温まります。
提供元:岩手観光ポータルサイト いわての旅
https://iwatetabi.jp/マイカーやレンタカーを利用して盛岡観光を楽しむなら、郊外へ足を延ばしてみましょう。盛岡駅から車で30分ほどのところにある「南部片富士湖(四十四田ダム)」は、北上川をせき止めてできた人造湖。春には桜、秋には紅葉が美しい人気観光スポットのひとつです。
なおドライバーがいない場合は、観光タクシーがおすすめ。ガイドもできるドライバーが、盛岡の名所を案内してくれます。
提供元:岩手観光ポータルサイト いわての旅
https://iwatetabi.jp/観光にプラスして楽しみたい体験・アクティビティ。「盛岡手づくり村」の手づくり工房では、藍染やはたおり、竹細工などバラエティ豊かなものづくりを体験できます。盛岡冷麺の名店・ぴょんぴょん舎の冷麺づくりなど、盛岡ならではの体験も大人気。
またアクティブに過ごすなら岩洞湖がおすすめ。春〜秋はSUP体験、冬は氷上でワカサギ釣りが楽しめます。湖周辺には遊歩道やキャンプ場があり、子どもと一緒の家族旅行にもおすすめ。
盛岡グルメといえば、盛岡三大麺は外せません。掛け声とともにひとくちサイズのおそばがお椀に投げ込まれる「わんこそば」。老舗の東屋では、100杯以上食べた方に証明手形を発行しています。
「盛岡じゃじゃ麺」は、甘めの肉みそやキュウリを和えて味わう麺グルメ。食べ終わった後は、茹で汁と卵を割り入れて“チータン(チータンタン)”にして味わうのがおすすめです。また焼肉を味わった後は「盛岡冷麺」でシメ!なめらかでコシのある麺がたまりません。
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盛岡伝統の「南部せんべい」、市内の人気スイーツ店・タルトタタンの「アップルサンド」は、バラマキみやげにぴったり。また盛岡のソウルフードと呼ばれる福田パンの、名物コッペパンをイメージした「あんバターサンド」も人気です。お酒好きな人へのギフトには、盛岡に醸造所を構える「BAEREN(ベアレン)」のクラフトビールやシードルがおすすめ。お土産用の冷麺やじゃじゃ麺をゲットすれば、自宅でも簡単に盛岡グルメを再現できますよ。
※写真はイメージです
東京から盛岡へのアクセスは東北新幹線が快適。東京駅〜盛岡駅間を、最短2時間15分ほどで結んでいます。盛岡市内に宿泊するなら、往復新幹線とセットになったフリープランがおすすめ。それぞれ個別に手配するよりお得で、オプションでレンタカーを追加できるプランもありますよ。スタンダードなシティホテルから温泉旅館まで、選べるお宿タイプも豊富。一人旅、家族旅行、カップル旅行など、さまざまな旅行スタイルに活用できます。 この写真の記事を見る ≫
歴史を感じる名所から四季折々の自然が美しい観光スポットまで、盛岡市内には見どころがたくさん。1泊2日でも十分観光できますが、スケジュールに余裕があるならさらに1〜2泊追加して、花巻や平泉、八幡平など岩手県内の観光名所への日帰り旅行を組み込むのもおすすめです。
トラベルjpでは、さまざまな旅行会社が販売するフリープランを簡単に比較・検索できます。ぜひ希望のこだわり条件や予算などを指定して、盛岡行きツアーを探してみてくださいね。
2024年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/14更新)
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