ブルネイ・ダルサラームはボルネオ島の北西部にある小さな国。三重県と同じくらいの大きさですが、石油や天然ガスなど自然資源に恵まれているため、世界有数の豊かな国として知られています。そのイケメンぶりで注目を集めたマティーン王子をきっかけに、ブルネイという国を知った方も多いのでは?これからさらに注目度上昇間違いなし!
ブルネイで外せない観光スポットを、元旅行会社スタッフのYoko Andersがご紹介します。
ブルネイを象徴する観光スポットで、首都バンダルスリブガワン(BSB)のランドマーク的存在が、通称“オールドモスク”と呼ばれる「スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク」です。第28代の前国王が在位中に建てられたもので、モスクの中には世界中の一流品が集まっています。
モスクの前は人口湖で、王室行事に使用される船のレプリカが並んでいるので写真映えしますよ!夜はライトアップされたモスクが水面に浮かび、幻想的な雰囲気に。
<基本情報>
住所:Jalan McArthur, Bandar Seri Begawan
アクセス:BSBバスターミナルから徒歩7分
公式Instagram
この写真の記事を見る ≫
「ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク」は前述のオールドモスクとともに2大モスクとして知られ、こちらは通称“ニューモスク”と呼ばれます。前国王の即位25周年に合わせて造られ、なんと5000人が収容可能。29代スルタン(君主)にちなんで29個の純金ドームがあしらわれています。
<基本情報>
住所:Simpang 127, Bandar Seri Begawan
アクセス:BSBバスターミナルから「01」「20」「23」でニューモスク下車
公式Instagram
この写真の記事を見る ≫
ブルネイの定番観光スポットと言えば「カンポン・アイール」。ブルネイ川に浮かぶ水上集落で、こちらもブルネイの中心部に位置しています。
水上集落には高床式の住居が並び、学校や病院・スーパーマーケット・モスク・消防署・駐車場などもあります。観光するには水上タクシーの利用が必要で、ヤヤサン・コンプレックスすぐの船着場をはじめ、ウォーターフロントや桟橋などから乗車することができます。ゆっくりと水上集落を巡れば、水上で生活することの新鮮さに驚くはず!
<基本情報>
アクセス:ヤヤサン・コンプレックスなど船着場から水上タクシー利用
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
ブルネイは立憲君主制の国で、1967年に第29代国王が即位。「ロイヤル・レガリア」は現国王の生い立ちやブルネイ独立の歴史を写真やパネルで分かりやすく紹介しているスポットで、王家ゆかりの品々を見ることができます。
建物中央には、即位行列に利用された御所車や、それを支える人々の模型、当時の人々の写真が巨大パネルに印刷され、規模の大きさと国王の偉大さを容易に想像する事ができます。
日曜日は近くの通り一帯が歩行者天国になり、散策やサイクリングを楽しむ人で賑わいます。日曜市も開かれるので、早起きをして出かけましょう。
<基本情報>
住所:Jln Sultan Omar Ali Saifuddien, Bandar Seri Begawan
アクセス:BSBバスターミナルから徒歩約10分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
早朝のブルネイ観光スポットとしておすすめなのが「キアンゲマーケット」です。こちらはバンダルスリブガワン市街地にある朝市で、地元の人や観光客が集まり活気にあふれています。
生鮮食品が豊富に並び、日本ではあまり見られない珍しい果物や野菜を探すのも旅の楽しみ。伝統工芸品のお店もあるので、お土産を探すのもいいですね。ローカル気分で朝ごはんを味わえるのも魅力の一つ。
<基本情報>
住所:Jln Sungai Kianggeh, Bandar Seri Begawan
アクセス:BSBバスターミナルから徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
市内から車で約15分と郊外にあり、見応え抜群な「マレー技術博物館(マレーテクノロジーミュージアム)」 。最新の技術展示ではなく、ブルネイの人々がどのような生活を営んできたかという歴史博物館の要素を多く含んだ施設です。
館内では水上集落の漁業の様子から原油の発掘以前の金銀製品や織物の製作まで、ブルネイの人々の衣食住の歴史を深く知ることができます。
<基本情報>
住所:Simpang 482, Kampung Kota Batu
アクセス:バンダルスリブガワン市街地から車で約15分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
東南アジア一の大きさを誇る「ジュルドンパーク」は、開業から6年間は入場、アトラクション利用が無料だったという、太っ腹な遊園地です。バンダルスリブガワン市街地から少し離れたエリアにあり、広大な敷地内に観覧車やメリーゴーラウンドなどのアトラクションが揃う、ほのぼのとしたスポット。彩り豊かな花々が咲いているので、お散歩をしながらのんびりと過ごすことができますよ。夜はライトアップが行われます。
<基本情報>
住所:Jerudong BG3122
アクセス:バンダルスリブガワン市街地から車で約20分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「イスタナ・ヌルル・イマン(王宮)」は総理府官庁で、ブルネイ国王の住居としても知られる観光スポット。東京ディズニーシーほどの敷地があり、部屋の数は何と1788!ブルネイの豊かさを示す象徴とされる建物は、世界各国から一流品を集めて建設されました。
一般公開されるのはラマダン後の3日間だけで、通常は広大な敷地を入り口から眺めるしかできません。入り口には世界最強の戦闘民族と称されるネパールのグルカ兵が守りについています。印象とは異なり優しそうな笑顔を見せてくれることもありますよ。
<基本情報>
住所:Jln Menteri Besar, Bandar Seri Begawan BA2112
アクセス:バンダルスリブガワン市街地から車で約20分
この写真の記事を見る ≫
多様な民族が暮らすブルネイでは、食もバラエティ豊か。魚料理から鶏肉料理、串焼きから日本では見たことのない不思議な南国フルーツまで、様々な食材を味わうことができます。そんなブルネイの食を一挙に味わえるのが、ブルネイ各地にあるナイトマーケットです。
ブルネイ最大規模の「ガドンナイトマーケット」は、屋根付きで清潔感があるのがうれしい巨大夜市。ブルネイ最大のショッピングセンター“ザ・モール”から徒歩5分の場所にあるので、あわせて訪れてブルネイのナイトライフを満喫しましょう。
<基本情報>
住所:Simpang 37, Jln.Gadong,BSB
アクセス:バンダルスリブガワン市街地から車で約10分
公式Instagram(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「ヤヤサン・コンプレックス」は1996年にオープンした大型ショッピングモールです。ブルネイ川がすぐ近くを流れていて、カンポン・アイールに渡る水上タクシーの乗り場へのアクセスも良好です。
スーパーマーケットやフードコートがあるため、お土産の購入や食事処としてもおすすめ。2021年にはヤヤサンフードストリートもオープン!ローカルフードの屋台で食べ歩きが楽しめます。
<基本情報>
住所:Jln Pretty, Bandar Seri Begawan BS8711
アクセス:BSBバスターミナルから徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
「ザ エンパイア ブルネイ」は“7つ星ホテル”とされる最高級ホテル。外観も内観もまるで王宮のような造りで、吹き抜けのロビーには大理石造りの大きな柱、さらにブルネイ王国の富を象徴する調度品が置かれています。広大な敷地には、映画館、スパ、ジム、ショッピングアーケード、ゴルフコースなど、ホテルでゆっくりと過ごすために欠かせない施設を完備。ロビーラウンジではアフタヌーンティーも楽しめます。
海からすぐの巨大なラグーンプールにはキッズプールにジャグジー、スライダーやバー(お酒なし)などがあり、まるで王族のようなゴージャスな気分を味わえますよ。
<基本情報>
住所:BG3122 Jerudong Negara Brunei Darussalam
アクセス:バンダルスリブガワン市街地から車で約20分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
バンダルスリブガワンの繁華街に突如現れる「テン・ユン寺院」。背の高いオフィス街と立体駐車場に挟まれた場所にある、ブルネイに現存する最古の中国寺院です。人口のおよそ10%を占める中国系コミュニティの聖域のような存在になっています。
内部は中国の伝説が描かれた手描きのタイルで飾られていて、旧正月の時期には、躍動感あふれる獅子舞を見ることができます。
<基本情報>
住所:Jalan Kianggeh, Bandah Seri Begawan
アクセス:BSBバスターミナルから徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
ブルネイが位置するボルネオ島はその地位的特徴から熱帯雨林が発達しており、島内には多くの動植物が生息。市街地の船着場からボートに乗って、気軽にマングローブ観光に行くことができます。
マングローブでは、運が良ければテングザルに出会えることも。テングザルはボルネオ島の固有種で、絶滅危惧種に指定されています。テングザルが見られるポイントはいくつかあるので、根気よく探してみてくださいね。
<基本情報>
アクセス:バンダール船着場から船で約20分。マングローブに向かうには船着場で水上ボートをチャーターするか、市内にあるツアー会社でガイド付きツアーに参加するなどの方法があります。
この写真の記事を見る ≫
ブルネイは国土の約7割を熱帯雨林が占めており、手付かずの自然を楽しむエコツアーが観光客の間で人気です。
ブルネイの飛び地、テンブロン地区にある「ウル・テンブロン国立公園」は地上43mの高さから熱帯雨林を見渡すキャノピーウォークや、天然のドクターフィッシュがいる滝つぼなどが楽しめる人気の国立公園。
訪問するには現地ツアーに参加する必要があり、内容や日数はさまざま。自分の旅程や体力、興味に合ったものを選ぶことができますよ。
<基本情報>
アクセス:バンダルスリブガワンからボート、または車でテンブロン橋経由で約1時間
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
2025年6月現在、日本からブルネイへは成田からロイヤル・ブルネイ航空の直行便が運航。このほかマレーシアのコタキナバルなど、アジアの各都市の乗継便を利用してアクセスできます。
成田からの直行便は月・水・金・日の週4便で運航、約6時間のフライトです。今回は往復直行便で水曜日に出発、日曜日に日本に戻る5日間のモデルコースをご紹介します。
<1日目>
成田からブルネイへ。ホテルにチェックイン後、バンダルスリブガワン市街地を散策
<2日目>
新旧モスクやカンポン・アイールなど、バンダルスリブガワン市内の名所を観光。自然を楽しみたい方はマングローブまでリバークルーズに参加するのも◎
<3日目>
ウル・テンブロン国立公園を訪問、ジャングルトレッキングやキャノピーウォークなどのアクティビティを満喫
<4日目>
ホテルで過ごしたり、ショッピングに出かけたり、のんびり過ごす1日。ガドンナイトマーケットで帰国前最後のグルメを満喫して、空港へ
<5日目>
ブルネイ(深夜発)から成田へ
乗継便を利用すれば、搭乗する曜日や滞在日数の選択肢が広がります。コタキナバルでの乗り継ぎを利用して、2都市周遊するプランもおすすめです!
この写真の記事を見る ≫
ブルネイ国内の移動手段はバスかタクシーがメインとなりますが、バスは時刻表がなく、路線も分かりづらいのでタクシーや日帰りツアーなどを活用して観光するのがおすすめ。事前に配車アプリ「Dart」をインストールしておくと安心です。
ブルネイはイスラム教の国なので、お酒は販売されていません。また、ラマダン中はレストランの営業時間が短縮されるなどの制限があり、旅行客も公共の場で飲食をしない、いつも以上に肌の露出のある服装を控えるなど、配慮して過ごす必要があります。
なお、金曜日は礼拝の日のため休日となり、休館する観光施設もあるので、事前に公式サイトなどを確認して旅行計画を立てましょう。
2025年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
(文:Yoko Anders)
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索