神津島は東京なのに驚くほど美しい海と神秘的な風景に心動かされる島。一度は行ってみたいけど、都心からは具体的にどのように行けばいいの？海や山のおすすめスポットは？
そこでトラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのYoko Andersが神津島旅行で外せない人気観光スポット、さらに神津島旅行計画のコツをご紹介！おすすめグルメやアクティビティ情報、モデルコースもぜひ参考にしてみてくださいね。
東京都心より船に乗り、最短3時間5分で到着する伊豆諸島の神津島（こうづしま）。面積は18.58平方キロメートルで、車を使えば約30分で南北縦断できる小さな島です。エリアは天上山を中心とした北部、港・空港・秩父山のある南部に大きく分けられます。
神津島はなんといっても美しい山と海が魅力的。トレッキングを楽しめる天上山や夏にはシュノーケルができる赤崎遊歩道が人気で、東京とは思えない自然を満喫できます。
また、豊かな"水"も神津島の魅力。神津島には有名な伊豆諸島の水配り伝説があり、伊豆諸島の神々が天上山に集まり、各島への水をどのように分配するかを会議したんだとか。「多幸湧水」は、清らかな水の力を享受できるパワースポットです。
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神津島は東京都心と比べ、年間を通して温暖な気候です。ベストシーズンは夏！7月～9月は島の各ビーチで海水浴が楽しめ、島が一番活気付きます。例年夏には神津島マリンフェスティバル「渚の花火大会」も開催。
天上山トレッキングのベストシーズンは春と秋です。花の百名山にも選ばれた天上山では、5月はオオシマツツジやコウヅシマヤマツツジ、7月にサクユリ、11月はイズノシマダイモンジソウに出会えますよ。
冬は穴場のシーズンなので、ゆっくり観光したいひとにおすすめ。温泉でほっこりしながら、美しい星空のもと冬の星座を鑑賞しましょう。
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富士箱根伊豆国立公園に指定され美しい自然が広がる神津島。楽しみ方によって泊数も変わってきますが、一部モデルコースをご紹介します。
■神津島…2泊
神津島旅行は1泊2日の弾丸でも叶いますが、2泊3日あると海も山も楽しめます！1日目は前浜海岸で美しい海を満喫。2日目・3日目は天上山トレッキングや赤崎遊歩道でのシュノーケリングを楽しみましょう。
■神津島・新島・式根島…3泊
ほかの離島も楽しみたいなら3泊がおすすめ。1日目の夜に大型客船「さるびあ丸」で竹芝客船ターミナルを出発し、2日目の朝に神津島に到着。3日目は新島を観光したあと式根島に宿泊。4日目は式根島で朝の海を満喫し、高速ジェット船もしくは大型客船で帰路に。
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伊豆諸島の南部に位置する神津島は荒々しい山容を誇る天上山を中心として、他の島とは一線を画す、どこか神秘的な雰囲気を放っています。アクセスの困難さも相まって、まさに秘境と言える島です。
そんなこの島には他の離島では決して味わえない魅力がたくさん。天上山トレッキングや赤崎遊歩道でのシュノーケリングは、神津島を語る上で外せないポイント。海とつながった千両池やよため広場からの星空観賞など、絶景スポットも見逃せません。
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島の北端に位置する「赤崎遊歩道」は、子供も大人もおもいっきり海遊びを楽しめる人気スポット。赤崎の入り江を囲むように設置された全長500ｍの木造遊歩道は、頬をなでるように吹く潮風が気持ちの良い場所です。
木造遊歩道には飛び込み台が設置され、気分爽快なジャンプを体験できます。海へ降りる階段が整備されているので、飛び込まなくてもOK。天然プールのような穏やかな海でシュノーケルを楽しみましょう。一年を通して訪れることができますが、夏期シーズンには赤崎売店がオープンし軽食や飲み物の購入が可能です。
＜基本情報＞
住所：東京都神津島村神戸山1
アクセス：神津島港より車またはバス15分
公式サイト（外部リンク）
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島の中央に位置する標高572mの「天上山」。下から見上げると迫力抜群な山塊の上には、実は低木帯や岩場、所々砂漠が広がっています。まさに“神が集う”と言われても納得してしまう荘厳な世界観が広がります。
花の百名山にも数えられ一年を通して花を楽しむこともできます。山頂には遮るものは何もない360度の眺望を楽しめる天空の丘、ハート型に水をたたえた不動池など見どころが点在。天上山の登山口は、白島登山口と黒島登山口の二つがあり、白島登山口は6合目まで車で行くことができます。白島登山口から最高地点までは約1時間、山頂周遊には約2時間ほど。豊かな緑の先に広がる紺碧の海を堪能しましょう。
＜基本情報＞
住所：東京都神津島村字天上山
アクセス：神津島港より黒島、白島の各登山口まで徒歩40分
公式サイト（外部リンク）
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「神津島温泉保養センター」は、島で唯一の日帰り温泉施設。島の西端、江尻湾に面する風光明媚な錆崎にあります。
低温浴・気泡浴・サウナなど数種の湯がある内風呂、沢尻湾を望みながら入れる絶景露天風呂など、疲れを優しく癒してくれる多彩な湯が揃っています。温泉は掛け流しなので、本物の温泉志向の方はもちろん、長旅や日頃の疲れを癒したり、天上山などのトレッキングの後にもおおすすめです。露天風呂を利用する際は、水着の着用が必要。プール感覚で入れるので、親子で一緒に楽しまれてみても良いですね。
＜基本情報＞
住所：東京都神津島村字錆崎1-1
電話番号：04992-8-1376
アクセス：神津島港より徒歩40分
公式サイト（外部リンク）
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神津島の海の玄関口である神津島港からほど近い場所にあるのが「前浜海水浴場」です。白い砂浜が続いている海水浴場で、のんびりと過ごせる場所。さらに、ここが東京都ということが信じられないくらい透明度が高い美しい海が目の前に広がっています。浜辺でのんびりするもよし、綺麗な海で思いっきり遊ぶもよし、楽しみ方いろいろです。
民宿が集中する中心部から近いのも便利。また、前浜海水浴場のそばには飲食店や売店もあるので、足りないものがあった時でも買いに行けるので安心です。
＜基本情報＞
住所：東京都神津島村
アクセス：神津島港より徒歩1分
公式サイト（外部リンク）
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天上山の噴火活動により、起伏に富んだ島の台地には、景色が抜群な場所が数多く存在しています。特に、島の表側から山を越えた南東部には、8つほどの展望台が整備されており、そこからは小さな離島とは思えない神津島の大迫力のパノラマが数々展開しています。
島の南部に位置する「三浦湾展望台」は、神津島の立体的な地形を思いっきり感じられるスポット！海食崖の島の台地を一望でき、その下には深い紺碧の海。神津島の雄大さがダイレクトに伝わってくることでしょう。星空観察にもおすすめのスポットです。
＜基本情報＞
住所：東京都神津島村三浦
アクセス：神津島港より車で10分
公式サイト（外部リンク）
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国内2例目となる“星空保護区”の認定を受けた東京伊豆諸島のひとつ、神津島。昼は海に山に自然に溢れたネイチャーアイランドですが、夜になると島は天然のプラネタリウムに様変わりします。
神津島には星空観察のおすすめスポットがたくさん。なかでも集落からほど近い丘の上にある「よたね広場」は集落中心からも10～20分程度でたどり着けるため、夕食後の散策に便利なスポット。遊具や東屋、ベンチがあるため、そこから夜空を眺めたり、地面にレジャーシートを引いて寝っ転がりながら星を眺めるのもオツですね。懐中電灯を持参するのも忘れずに。
＜基本情報＞
住所：東京都神津島村
アクセス：集落中心から10～20分ほど
公式サイト（外部リンク）
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その名の通り、かつて神が集った伝説が残る神津島。神話とゆかりの深いスポットとして天上山が有名ですが、その天上山の東側に位置する「多幸湾」も神のパワーを感じる場所です。島を東西に隔てる峠を越えれば、青くどこかミステリアスな多幸湾の海が広がります。飲み込まれそうな独特な青色が特徴的！
付近にあるしなつく展望台は、天上山と多幸湾が隣り合う姿が見られる絶景ポイント。荒涼で物々しい地形と、魅惑の神津島ブルーの壮大なコントラストは必見です。多幸湾の脇には、東京の名湧水57選に選出されている多幸湧水が湧いているので、時間があれば立ち寄ってみても。
＜基本情報＞
アクセス：神津島港より車・バス15分
公式サイト（外部リンク）
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神津島には春夏秋冬、その季節ならではの魅力を持つ人気観光スポットが満載。東京都とは思えない美しい海が広がり、夏は海水浴を楽しむ人方で島が一番にぎわう季節です。春と秋ならトレッキングも歩きやすいですが、天上山には季節ごとの花が咲き誇るため目当ての花の開花時期に合わせて登っても。冬は空気の澄んだ日が多く、星空がきれいに見えます。どの季節に訪れても異なる魅力に出会えますよ。 この写真の記事を見る ≫
神津島は海に囲まれているので夏は涼しく、冬も比較的温暖な気候のため、一年を通して過ごしやすい島です。春の天上山トレッキングなら、神津島を代表する花であるオオシマツツジやコウヅシマヤマツツジを見ることができます。春は寒暖の差が激しいため、着脱できる上着があると安心。トレッキングに必要な持ち物など、事前に公式サイトなどで確認してから出かけましょう。 この写真の記事を見る ≫
神津島の夏は海遊びを満喫するのに最高の季節！赤崎遊歩道をはじめ、前浜海岸、多幸湾丸島で遊泳可能です。沢尻湾海水浴場は波の穏やかな入り江にあるため小さなお子様連れにも人気。神津島温泉保養センターでは水着を着て、大露天風呂を堪能できます。
星空観察には空気が澄んだ冬が人気ですが、夏は天の川を見ることができるチャンスも。前浜海水浴場ではこの季節に毎年、花火大会が開催されます。
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神津島に新たに加わった魅力が、「星空保護区」の認定を受けた「ダークスカイ・アイランド」。これは、単なる夜空の美しさを測るのではなく、光害（ひかりがい＝過剰な照明がもたらすさまざまな悪影響）のない、暗く美しい夜空を地域一帯となって保全・保護する取り組みまでを審査対象とする厳しい認定制度です。
冬は空気が澄み、晴天率も高いため星空観賞に最も適した季節です。島民ガイドによる星空鑑賞会を利用すれば何となく星空を眺めるよりも、より星空鑑賞を楽しめます。
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神津島を自由にめぐるならレンタカーが便利。朝早い出発も夜遅い星空観察も自由気ままに出かけられます。じゅりあの十字架が有名なありま展望台は駐車場を完備するのでドライブでも訪れやすいスポット。赤崎遊歩道は水遊びをしなくても景色を堪能するだけで十分楽しいスポットです。
レンタカーを利用するなら事前予約は必須。ガソリンスタンドの数が少ないのでドライブルートは給油ポイントも組み込んで計画しましょう。
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自然豊かな神津島では海や山を満喫できるアクティビティが多数！ダイビングやシュノーケリングなどでは美しい海を堪能。神津島に到着した日に楽しめる体験ダイビングは初めての方でも参加できます。家族で楽しめる釣り体験はお子様との思いで作りにも。天上山トレッキングツアーや星空観賞ツアーも人気。 この写真の記事を見る ≫
海に囲まれた神津島は、美味しい海の幸の宝庫。カジキマグロ・伊勢海老・イサキなど色々な魚が年間を通して水揚げされ、漁獲量ともに豊富です。島に自生している名産品の明日葉を入れた明日葉アイスや、夏になると島で採れたパッションフルーツを使った甘酸っぱいパッションフルーツアイスなど自然の恵みもいっぱい。
神津島を訪れて美味しいお酒が欲しくなった時にお勧めなのが、盛若。創業明治23年の島内の酒蔵「神津島酒造株式会社」が造る本格派の麦焼酎です。島の地産物を利用したクラフトビールもあります。
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美味しい魚が水揚げされる神津島では、魚を使った干物などの加工品も美味。島で獲れたサメを原料にした、ちょっと変わった珍味のサメジャーキーは噛めば噛むほどサメの旨さが味わえる一風変わった代物です。アカイカの塩辛や神津島の美しい水と島で採れた天然天草を使った「ところてん」も人気。盛若やクラフトビール、島名産の明日葉を使った商品もおすすめ。
神津島港から徒歩2分の所にある丸島土産店はログハウスの外観が目印です。
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神津島の玄関口は神津島港。東京都港区にある竹芝客船ターミナルからは高速ジェット船と大型客船（夜行）が運航しています。また調布飛行場からは飛行機で神津島空港へアクセスできます。それぞれの所要時間はこちら。
＜竹芝客船ターミナル～神津島港＞
高速ジェット船・・・片道約3時間45分
大型客船（夜行）・・・片道約12時間
＜調布飛行場～神津島空港＞
新中央航空・・・片道約45分
高速ジェット船は朝一番の便に乗れば昼には神津島に到着し、観光を楽しめます。一方、大型客船は東京を夜に出て、翌日の朝に神津島に到着。所要時間は長いですが、船内にはレストランなどもあり快適に過ごせます。お仕事終わりに東京を出発でき、翌日から目いっぱい時間を使えるというメリットも。飛行機は一番所要時間が短いのが魅力ですが、比較すると料金は高めです。旅行のスタイルに合わせて使い分けてくださいね。
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伊豆諸島最南端にある神津島は大迫力の天上山や赤崎遊歩道、美しい星空とここにしかない絶景スポットが多数。そんな神津島を旅行するなら、往復の交通手段と旅館・ホテルがセットになったパック旅行がおすすめです。それぞれ個別に手配するよりも費用がお得。WEBからの申込みで、割引が受けられるツアーもありますよ。
自分の旅行スタイルに合った交通手段や宿泊施設に泊まるフリープランを選べば、神津島旅行がさらに楽しいものになるはず。ご希望のこだわり条件や予算などを指定して、ツアーを探してみてくださいね。
2024年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
（文：Yoko Anders）
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(2024/10/8更新)
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