“Heart of Europe”と言われ、ヨーロッパの中央に位置する人気の観光地・ポーランド。大作曲家ショパンや、地動説で有名なコペルニクスの故郷であり、首都ワルシャワをはじめ、世界遺産に登録された歴史ある街並みや名所など見どころもいっぱい!
今回は元旅行会社スタッフでポーランドに訪れたことのあるトラベルjp ナビゲーターのYamaneco Mがポーランドのおすすめ観光スポットをご紹介します。
第2次世界大戦後の復興期に、記録を頼りに“煉瓦の壁の罅1本までも忠実に”と、市民たちができる限りの努力で元通りに復元したという、首都ワルシャワの街並み。1980年には、ワルシャワ歴史地区として世界遺産に登録されています。
博物館などの観光スポットが集中する旧市街の中心となるのが、カフェ・レストランのテラス席や露天の画商が並ぶ石畳の広々とした「旧市街市場広場」です。
<基本情報>
住所:Rynek Starego Miasta, 00-001 Warszawa
アクセス:地下鉄Ratusz Arsenal駅から徒歩15分
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ポーランドが生んだ偉大な作曲家ショパン(1810〜1849)。39歳の若さでフランスで客死。遺体はパリの墓地に埋葬されましたが、その心臓だけは、ワルシャワの「聖十字架教会」の柱の中で今も静かに眠っています。
「ショパン博物館」は、ショパンに関するありとあらゆる資料が揃った一大ミュージアム。最新の設備とユニークな演出で紹介されるショパンの作品の数々は、誰でも楽しめる観光スポットです。
<基本情報>
聖十字架教会
住所:Krakowskie Przedmiescie 3, 00-047 Warszawa
ショパン博物館
住所:Palac Gniンskich, Okolnik 1, 00-368 Warszawa
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ポーランド南部にあるクラクフは、かつてポーランドの首都だった歴史の街。中心部をなす旧市街は、1978年にクラクフ歴史地区としてユネスコの世界文化遺産に登録されて以来、世界的に有名になりました。
クラクフの一番人気の観光地と言えば、なんといっても歴代王の居城「ヴァヴェル城」です。旧市街の南はずれの丘に14世紀からそびえ続けるその威風堂々とした姿は、まさに王城。
<基本情報>
住所:Wawel 5, 31-001 Krakow
アクセス:中央市場広場から徒歩15分
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ポーランドを南北に走る「EIP(Express InterCity Premium)」は、2014年に登場した新型高速列車。EIPはワルシャワ・セントラル駅とクラクフ中央駅との間をおよそ2時間20分で結んでいて、その最高時速は250km!列車本数も充実しており、双方向ともおよそ1時間に1本出ています。
また遅い時間まで運行されている点も魅力で、日の暮れる時間帯までたっぷり観光を楽しめますよ。
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クラクフの近くには、世界遺産の「ヴィエリチカ岩塩坑」があります。この岩塩坑は地中約330mの深さまで掘られており、世界最古でありながら現役の採掘場です。
見学ツアーの目玉は、地下101mの場所にある聖キンガ礼拝堂。ヴィエリチカ岩塩坑の数ある見どころのうち、この礼拝堂は特に素晴らしく、とても塩でできているとは信じられないほどです。シャンデリアも塩の結晶でできているというから驚きです。
<基本情報>
住所:Danilowicza 10, 32-020 Wieliczka
アクセス:クラクフ中央駅から電車で約20分、Wieliczka Rynek Kopalnia駅で下車後、徒歩10分
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バルト海に面するポーランド最大の港湾都市「グダニスク」は、ポーランドで最も美しい町の一つ。997年にはすでにポーランド領として存在し、13〜14世紀には、ハンザ同盟の一員として繁栄。バルト海の要衝地として第2次世界大戦時には激戦地となり、ほとんどが焦土と化してしまいました。
しかし、今では見事に復元され、お伽の世界に引き込まれたかのような装飾が美しい建物が立ち並んでいます。
<基本情報>
アクセス:ワルシャワから国内線で約55分、または列車で約2時間40分
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ポーランド北部にある「マルボルク城」は、かつて権勢を誇ったドイツ騎士団が13世紀に建造した巨大な城にして要塞。第2次世界大戦では爆撃によりその半分以上が破壊されたものの、その後みごとに復元され、1997年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。
煉瓦建造物としても城砦としても世界最大、同時に修道院でもあったこの城は、ヨーロッパのあまたの城郭の中でも、ひときわ異彩を放っています。
<基本情報>
住所:Staroscinska 1, 82-200 Malbork
アクセス:グダニスク中央駅から列車で約30分、マルボルク駅へ。駅から城まで徒歩15分
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ポーランド中北部に世界遺産に指定された素敵な町「トルン」があります。石造りの古い街並みや旧市庁舎、聖ヨハネ大聖堂、聖母マリア被昇天教会、ドイツ騎士団城跡など見どころが満載!
また、“コペルニクス的転回”の本家本元・地動説のコペルニクスの育った町がここトルンです。その生家は旧市街の一角にあり、現在はコペルニクス博物館として公開されています。
<基本情報>
アクセス:ワルシャワから列車で約2時間30分、バスで約4時間20分
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深い青色に、花柄やドット柄が描かれたポーランド陶器は、ポーランド南西部の町「ボレスワヴィエツ」という町で生産されています。
ボレスワヴィエツの町を中心に、周辺には数多くのポーランド陶器のお店や工場が立ち並んでおり、ポーランド陶器の買い物から、陶器の絵付け体験まで、たっぷりとポーランド陶器を味わいつくすことができます。
<基本情報>
アクセス:ヴロツロフから電車で約1時間30分
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ポーランドの最南部、スロバキアとの国境にほど近い町「ザコパネ」は、日本人にはなじみの薄い町かもしれませんが、2000m級の山々が続き、国定公園に指定されているタトラ山脈の麓に位置し、ヨーロッパで人気を集めている山岳リゾート地。
年間を通して自然の恵みを堪能できるとともに、ザコパネ・スタイルという、素朴な木造建築様式が残り、観光客の目を惹きつけています。
<基本情報>
アクセス:クラクフからバスで約2時間20分
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歴史的な街並みが世界遺産に登録されているポーランドの古都クラクフ。その中心に位置する「中央市場広場」は、旧市街の象徴であり、ヨーロッパ最大級の広さを誇ります。広場の周囲には、素晴らしい建築物が立ち並び、観光名所が点在。多くのレストランやカフェもあり、訪れる人々で賑わっています。
また、毎年12月にはクリスマスマーケットが開催され、華やかなイルミネーションで彩られた広場が楽しめますよ。
<基本情報>
住所:Rynek Glowny,Krakow
アクセス:クラクフ中央駅から徒歩15分
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クラクフの中心地、多くの観光名所が集まる中央市場広場の中でも、特に目を引くのが、2本の高い塔を持つ「聖マリア聖堂」。この壮大な教会は、ポーランドを代表する優れたゴシック建物の一つとして知られています。
聖堂には多くの見どころがあり、特に高い塔の窓から毎正時に響き渡る“ラッパ吹き”が有名。また、国宝のヴィット・スウォシ主祭壇や星空のような天井画、美しいステンドグラスなど、荘厳な内部も見逃せません。
<基本情報>
住所:Plac Mariacki 5, 31–042 Krakow
アクセス:クラクフ中央駅から徒歩15分
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こちらもクラクフの中央市場広場にある観光名所で、広場に面して存在感を放っている「織物会館」。約100mの長さをもつ細長い美しい建物は、ルネッサンス様式の華やかさを誇っています。
この建物の内部はマーケットになっていて、さまざまな雑貨や衣料品、お土産を扱う店舗が並んでいます。特にポーランドの伝統的な木工芸品や琥珀、天然石のアクセサリーが豊富に揃っていて、散策するだけでも楽しい場所です。
<基本情報>
住所:Rynek Glowny 3, 31-042 Krakow
アクセス:クラクフ中央駅から徒歩15分
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クラクフ市街やヴァヴェル城の南東に位置する「ガジミエシュ地区」は、かつて多くのユダヤ人が暮らしていたユダヤ人居住区であり、現在でもユダヤ教の神殿やシナゴークが数多く残るエリア。
近年では、おしゃれなカフェやバー、ユニークなショップ、古着屋など多様な店舗が集まり、流行の最前線を行くクリエイティブなスポットとして特に若者の間で人気となっています。
<基本情報>
アクセス:ヴァヴェル城から徒歩15分
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鮮やかなオレンジ色の外壁が特徴的な「ワルシャワ王宮」は、ワルシャワ旧市街の王宮広場に堂々とそびえ立つ、バロック様式の宮殿。かつてドイツ空軍の攻撃によって大きな被害を受けましたが、見事に復元され、現在は18世紀の家具や調度品を展示する博物館として利用されています。
王宮の内部は、煌びやかで贅沢な空間が広がり、豪華な装飾や美術品が豊富に展示されいて見応え満載!
<基本情報>
住所:Plac Zamkowy 4, 00-277 Warszawa
アクセス:旧市街市場広場から徒歩4分
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ワルシャワの中心部にそびえ立つ42階建ての「文化科学宮殿」は、街のランドマーク的存在。この建物は、ソビエト連邦からポーランドへの贈り物として、スターリンによって建設されました。高さ237mに達するこのビルには、様々なミュージアムや映画館、会議室などが併設されています。
また、屋上にはワルシャワの全景を一望できる展望台があり、観光客にとって人気のスポットとなっています。
<基本情報>
住所:Plac Defilad 1, 00-901 Warszawa
アクセス:ワルシャワ中央駅より徒歩2分
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ポーランド南部に位置する街、オシフィエンチムにある「アウシュヴィッツ ビルケナウ記念博物館」は、ポーランドの歴史で極めて重要な場所の一つ。第二次世界大戦中、ナチスドイツ政権下でユダヤ人の強制収容所として150万人以上の人々が移送された場所と言われ、人類の“負の遺産”として世界遺産に登録されています。
人類が再び同様の過ちを繰り返さないために、という目的で、現在は博物館としての役割を担っています。
<基本情報>
住所:Wiezniow Oswiecimia 20, Oswiecim
アクセス:クラクフのバスターミナルからバスで約2時間、終点Oswiecim(オシフィエンチム)駅下車
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ポーランド南東部に位置する「ザリピエ村」は、緑豊かな麦畑に囲まれたのどかな田舎の村で、村とその周辺には花柄のアートで彩られた可愛い家々が点在しています。家は外壁だけでなく、内部の天井や壁、さらには食器に至るまで、あらゆる場所に花柄のペイントが!
さらには、村の教会や消防署なども花柄で装飾され、まるで絵本の中の世界に迷い込んだかのよう。どこを切り取っても絵になる絶好の写真スポットです。
<基本情報>
アクセス:クラクフ中央駅から電車で約1時間、タルヌフ駅へ、ミニバスに乗り換え約1時間、ザリピエ村入口で下車
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ワルシャワ旧市街に位置する赤れんが造りの砦「バルバカン」は、16世紀中頃に旧市街を防衛するための市壁を強化する目的で建てられました。このバロック様式の砦は、ヨーロッパで3つしか存在しない珍しい馬蹄形をしているのが特徴的で、主要な観光名所として知られています。
第二次世界大戦中に焼失したものの、一部は復元され、現在ではアーティストや露店が集まる賑やかなスポットとなっています。
<基本情報>
住所:Nowomiejska 15/17, 00-257
アクセス:旧市街市場広場から徒歩3分
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ワルシャワの代表的な公園であり、市民にとって自慢の憩いの場となっている「ワジェンキ公園」。76haの広さを誇るこの公園は、穏やかな緑地と優雅なワジェンキ宮殿が有名です。
さらに、公園の西側には美しい花壇に囲まれた大きなショパン像があり、ベンチに座ってリラックスしたひとときを楽しむのにぴったり。また、夏の間は毎週日曜日に行われるショパン・コンサートも魅力の一つです。
<基本情報>
住所:Agrykola 1, 00-460 Warszawa
アクセス:地下鉄Politechnika駅から徒歩15分
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ワルシャワ郊外に位置する「ヴィラヌフ宮殿」は、“ポーランドのベルサイユ宮殿”とも称される、バロック様式の美しいデザインが特徴的。この宮殿は、ヤン3世・ソビエスキー王によって17世紀末に建設された夏の離宮で、現在は博物館として一般に公開されています。
館内には、ポーランド国内外から集められた絵画や彫刻、陶器など豊富な美術コレクションが展示され、見応え抜群!また、広大な美しい庭園も必見です。
<基本情報>
住所:Stanisława Kostki Potockiego 10/16, 02-958 Warszawa
アクセス:ワルシャワ中央駅からバスで所要約30分、ヴィラヌフ(Wilanow)で下車。バス停から宮殿まで徒歩10分
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ポーランドは中世の時代から多くのユダヤ人が居住していた国であり、ワルシャワには現在もゲットー(ユダヤ人居住区)の跡が点在しています。2013年には、ポーランドにおける1000年にわたるユダヤ人の歴史を探求できる「ポーランド ユダヤ人歴史博物館」、通称“POLIN”が開館しました。
この博物館では、ポーランドのユダヤ人の歴史を多様な資料やジオラマ、街並みの再現を通じて紹介しています。
<基本情報>
住所:Mordechaja Anielewicza 6, 00-157 Warszawa
アクセス:地下鉄Ratusz Arsenal駅から徒歩12分
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ポーランド北西部、ドイツとの国境に接する町グリフィノの郊外に位置する「クシュヴィ ラス」は、歪んだ木々が立ち並ぶ神秘的な森。直径約50mの範囲に、根元が不自然に湾曲した木々が織りなすその不思議な光景は、まるで異世界に迷い込んだかのよう。
多くの仮説や推測が存在しますが、未だにその謎は解明されておらず、ポーランドのミステリースポットとして知られています。
<基本情報>
住所:Przemyslowa 25, 74-105 Nowe Czarnowo
アクセス:グリフィノ中心部からタクシーで約5分
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ヨーロッパの中央に位置し、豊かな文化と歴史が息づく国ポーランド。中世の面影を色濃く残す美しい古都クラクフや、見事に復興を遂げた街並みが魅力の首都ワルシャワをはじめ、アウシュビッツの歴史的遺産、山岳リゾートのザコパネ、可愛い花柄模様の村ザリピエなど、多様な魅力を誇る観光地が数多く存在します。
家族旅行やカップル旅行、女子旅など、さまざまな旅行スタイルやご自身のスケジュールに合わせて、ポーランドでの旅を楽しんでくださいね。
(文:トラベルjp ナビゲーター Yamaneco M)
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