ゴッホやフェルメール、レンブラントなど世界有数の芸術家が誕生した国であり、チューリップなど花のイメージも強い人気の観光地・オランダ。美術館に限らず、街なかや教会でも中世から近代の芸術作品に出会えるほか、春には花、冬にはクリスマスマーケットなども楽しめます。
今回は元旅行会社スタッフでオランダに訪れたことのあるトラベルjp ナビゲーターのYamaneco Mがオランダのおすすめ観光スポットをご紹介します。
「アムステルダム・運河地区」は、中央駅を中心に運河とその街並みが扇状に広がっています。内側からヘーレン運河、カイザー運河、プリンセン運河、シンゲル運河。一番外側のシンゲル運河は17世紀の市の城壁の外堀でした。
2010年に、アムステルダムのシンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域として、世界遺産に登録されました。
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「アムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)」は、レンブラントやフェルメールをはじめとするオランダ画家を中心に、中世から近代に至る多くの絵画がまとめて観られる美術館。5000点を超える多くのコレクションを有し、一日たっぷりと美の世界を楽しめます。
近くにはゴッホ美術館やアムステルダム市立美術館もあり、このエリアは「ミュージアム広場」としても知られています。
<基本情報>
住所:Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam
アクセス:トラム Rijksmuseum駅から徒歩3分
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アムステルダムで、ぜひ一度は訪れてほしい場所が「アンネ・フランクの家」です。アンネは第2次世界大戦中、この家に身を隠し、ここで日記を書き綴りました。当時、実際にアンネがこの隠れ家で感じたこと、あった出来事がそのまま『アンネの日記』に書かれています。
中に入ると、アンネたちが生活した部屋、壁に貼られた写真、屋根裏部屋へと続く階段、洗面所、食堂などを当時のまま見ることができます。
<基本情報>
住所:Westermarkt 20, 1016 GV Amsterdam
アクセス:トラム Westermarkt駅から徒歩2分
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アムステルダムから南へ電車で30分のところにある「ユトレヒト」。オランダ最大の大学や一番高い建築物があるなど、学生から観光客まで訪れる落ち着いた雰囲気が特徴です。
この街の中心地にあるドム教会の基礎が築かれたのは、なんと紀元630年!途方もない歴史の中、今も街のシンボルとして輝いています。また、日本でも人気のキャラクター、ミッフィーが生まれた街でもあり、ミッフィー博物館も見どころのひとつ。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約30分
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春の訪れとともに開園する「キューケンホフ公園」。3月下旬から5月中旬までの数週間しか開園しませんが、そこは春だけの楽園。緑豊かな自然の中でさまざまな種類の花が咲き誇る春は、オランダにとって最も美しく輝く季節。
約32ha(東京ドーム8個分)の広大な面積を誇る公園は、アムステルダム近郊の町リッセに位置し、チューリップをはじめ、水仙やヒヤシンス、アイリス等、球根がなんと約700万個以上植えられています!
<基本情報>
住所:Stationsweg 166A, 2161 AM Lisse
アクセス:鉄道ライデン駅からバス(KEUKENHOF EXPRESS BUS)で約30分
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近代ビルが多い「ロッテルダム」。積み木を重ねたようなレッドアップルビルや、かまぼこ型の屋内市場マルクトハルなど、街を歩くだけでも十分美術館を巡っているようです。
その中でひと際目立つ、黄色い立方体が連なっているキュービックハウス。実は立派な“家”なんです。一つひとつのキュービック(立方体)は独立しており、37棟のほぼ全てで住民が今も生活をしています。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約40分
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ユネスコの世界遺産に登録されている、キンデルダイク=エルスハウトの風車網。ロッテルダム近郊に位置し、国内最大規模の風車網として有名な観光地となっています。
周りを川に囲まれた「キンデルダイク」。この周辺の土地は水面よりも低いので、川の水面上昇や地盤沈下を防ぐために、1740年代から風車による排水システムが使用されています。広大な土地には運河に沿って19基の風車が設置されており、見晴らしも抜群!
<基本情報>
住所:Nederwaard 1, 2961 AS Kinderdijk
アクセス:ロッテルダム中央駅からトラムで約10分、終点のWillemsplein駅下車。エラスムス橋から水上バスで約40分、キンデルダイク(Kinderdijk, Molenkade)へ
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オランダ出身の画家として、高く評価されているフェルメール。彼が生まれた「デルフト」には、ゆかりのある場所が至るところにあります。
写真はフェルメールの人生や作品について、マルチメディアを用いて展示を行っているフェルメール・センター。実物の作品展示はありませんが、フェルメールについてより学ぶことができる施設です。聖地巡礼の前に、ここで作品について学ぶのがおすすめです。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約40分
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人口11万人が暮らすオランダの静かな街「ドルトレヒト」。アムステルダムやハーグより古い歴史を持ち、貿易で栄えた歴史があります。
旧市街の中心地には、存在感あるレンガ造りの建物が。正式名称は“聖母教会”ですが、ドルトレヒトで一番高い建物なので大教会という名前で親しまれています。塔の展望エリアに登れば、ドルトレヒトの街を見渡せます。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約1時間
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リンブルグ州の州都である「マーストリヒト」は、ドイツやベルギーの近くに位置し、“オランダにしてオランダにあらず”といった雰囲気の町。特に食事はフランスの影響を強く受けているため、オランダ一美食の町と言っても過言ではありません。
洗練された街並みと歴史的建造物が多く、冬場はクリスマスマーケットやショッピングに繰り出す人々で賑わいます。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約2時間30分
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アムステルダムから約20kmの場所に位置する「ハーレム」は、古都として知られる美しい街。“花の街”としても知られ、4月になると街全体が花で彩られ、フラワーパレードなどのイベントが行われます。旧市街の中心にあるグローテ・マルクト広場周辺には、美術館や教会などの歴史的な建物が点在し、オランダ特有の重厚な建築を楽しむことができます。
また、石畳の可愛らしい小道が魅力的で、路地裏散策にもぴったりの街です。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約15分
ユトレヒトの郊外に位置する、オランダ最大のお城「デ・ハール城」。中世のネオゴシック様式が特徴的なお城は、まるで童話の中から飛び出してきたかのようなとても美しいシルエットが魅力的!城内は豪華に装飾され、多くのコレクションが展示されています。
また、広大な敷地には教会や門などの見どころもあり、ヴェルサイユ宮殿の影響を受けた美しい庭園や花畑も見逃せません。
<基本情報>
住所:Kasteellaan 1, 3455 RR Utrecht
アクセス:ユトレヒト中央駅から列車でVleuten駅へ。バスに乗り換え、停留所 Brink下車後、徒歩で15分
オランダの第三の都市として知られる「デン・ハーグ」。この都市には、国会議事堂や首相官邸、各国の大使館など、多くの行政機関が集まり、オランダの政治の中心としての役割を果たしています。
ハーグの観光名所として外せないのが、フェルメールやレンブラントの傑作を鑑賞できる“マウリッツハイス美術館”です。かの有名なフェルメールの作品『真珠の耳飾りの少女』が展示されていて、オランダを代表する美術館の一つです。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約50分、ロッテルダムから約30分
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オランダの東、ヘルダーラント州エーデにあるオッテルロー村に位置するオランダ最大の国立公園である“デ・ホーへ・フェルウェ国立公園”。その公園内に佇む「クレラーミュラー美術館」は、アムステルダムのゴッホ美術館に次ぐ規模の豊富なゴッホコレクションを所蔵しています。
さらに、ゴッホの作品に加え、ピカソやモネ、スーラなど著名な画家の作品や、現代アートのコレクションも充実しています。
<基本情報>
住所:Houtkampweg 6 6731 AW Otterlo
アクセス:アムステルダム中央駅から列車で約55分、エデワーゲニンゲン駅へ。バスに乗車し約20分、オッテルロー停留所で乗り換え、Kroller Muller Museum停留所で降り、徒歩3分
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美しい運河や水路が広がり、茅葺き屋根の可愛らしい家々が点在する「ヒートホルン」は、おとぎ話のような風景が魅力の小さな村。アムステルダムから北へ約120kmの位置にあり、街中に水路が張り巡らされていることから“オランダのベニス”と呼ばれています。
村のほとんどのエリアでは車の進入が禁止されており、住民は主に小舟や自転車を利用しています。村を訪れる際は、ボートに乗って水上からの観光を楽しむのもおすすめですよ。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約1時間40分、Steenwijk駅へ。バスに乗り換え約15分、Dominee Hylkemaweg停留所下車
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アムステルダム近郊の「ザーンセ・スカンスの風車村」は、オランダらしい風車の風景を楽しむことができる人気の観光スポットです。同じく風車の名所で有名なキンデルダイクと比べると、アムステルダムからわずか15kmと距離が近く、気軽に訪れることができるのが大きな魅力。
風車村には、伝統的な木靴“クロンペン”の工場や博物館、カフェ、土産物屋などが揃っています。風車は中に入ることもでき、稼働する様子の見学も可能。
<基本情報>
アクセス:アムステルダム中央駅から列車で約20分、最寄りのZaandijk – Zaanse Schans駅で下車、そこから徒歩で15分
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オランダで誕生し、世界中で広く愛されているピルスナービール・ハイネケンは、その飲みやすさから日本でも多くの人々に親しまれています。アムステルダムにある「ハイネケン・エクスペリエンス」は、閉鎖された初代醸造所の跡地を改装して新たにオープンしたビール博物館です。
館内では、製造工程の見学やビールの試飲など様々な体験ができ、多くの人々が訪れる人気のスポットです
<基本情報>
住所:Stadhouderskade 78, 1072 AE Amsterdam
アクセス:トラム14・24番でMarie Heinekenplein停留所下車
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オランダといえば、風車やチューリップ、運河などが思い浮かびますが、忘れてはいけないのがチーズ!アムステルダムの北部に位置する「アルクマール」は、チーズの街として知られ、4月中旬から9月中旬までの期間に毎週金曜日に開催されるチーズマーケットは、世界中から多くの観光客が訪れる、この街の見逃せないイベントです。
市場では、伝統的なチーズ市場の様子を再現したショーが行われ、チーズの試食や購入も可能です。
<基本情報>
アクセス:アムステルダムから列車で約40分
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オランダは、美しい運河沿いの絵になる街並みや、色鮮やかなチューリップ畑、風車が織りなす牧歌的な風景が魅力的な国です。著名な画家の作品を楽しめる美術館も充実していて、芸術を堪能できる観光名所も多数!さらには、近代建築や独自の伝統文化、そしてグルメなど、九州ほどの大きさしかない小さな国に、多彩な見どころがギュッと詰まっています。
家族旅行やカップル旅行、女子旅など、さまざまな旅行スタイルやご自身のスケジュールに合わせて、オランダでの旅を楽しんでくださいね。
(文:トラベルjp ナビゲーター Yamaneco M)
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