フランス・ドイツ・オランダ・ルクセンブルクと国境を接し、“ヨーロッパの心臓”と呼ばれる人気観光地・ベルギー。EU本部やNATOなどの国際機関が集まる首都ブリュッセルをはじめ、日本人にも人気のアントワープや世界遺産の町ゲント、絵のように美しい小さな町の散策なども楽しめます。
今回はベルギーのおすすめ観光スポットを元旅行会社スタッフのトラベルjp 編集部 赤木がご紹介します。
“世界で最も美しい広場”そう小説家ヴィクトル ユゴーからも称されたベルギーの首都・ブリュッセルにある「グランプラス」。ベルギーを訪れる観光ツアーには必ず組み込まれている人気の世界遺産で、数多くの人が訪れます。夜にライトアップされた様子も必見で、クリスマスの時期にはプロジェクションマッピングも楽しめます。
市庁舎、ギルドハウス、王の家、ブラバン公の館といった華麗な歴史的建築に囲まれたグランプラスは見所たっぷり。細かな彫刻や街灯に飾られた美しい花々を見ながら、ゴディバやノイハウスといった王室御用達のチョコレート専門店を巡るのもおすすめです。
<基本情報>
住所:La Grand-Place, Brussels
アクセス:ブリュッセル中央駅から徒歩5分
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ベルギーの首都、ブリュッセルの旧市街には、石畳の道に歴史ある建物が立ち並び、まるでパリをちょっと小さくしたような雰囲気です。
グランプラスから徒歩すぐの「ギャルリー サンチュベール」は、ヨーロッパ最古といわれるショッピングモール。ガラス天井からは光がさんさんと差し込んで、曇った日でもとっても明るいです。カフェや雑貨屋、ブランドショップ、名だたるチョコレートショップが軒を連ねており、趣向を凝らしたショーウィンドウを見て歩くだけでも楽しいですよ。キラキラ輝く書店、トロピズムも有名です。
<基本情報>
住所:5 Galerie du Roi,1000 Brussel
アクセス:ブリュッセル中央駅から徒歩6分
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ブリュッセル観光で忘れてならないのはこちらのジュリアン君「小便小僧」の像でしょう。この小便小僧の誕生の有力説は、いたずらっ子のジュリアン君が、市庁舎を狙った爆弾の導火線に小便をかけて火を消し街を救ったという伝説。この愛らしい像は市民からも親しまれており、各国からは彼に衣装が送られるほどの人気ぶりです。
訪れた人の感想もさまざまで“世界三大がっかり”のひとつと言われることもありますが、毎日観光客で賑わう、ブリュッセルを代表する人気観光スポットとなっています。
<基本情報>
住所:1000 Brussels
アクセス:ブリュッセル中央駅から徒歩8分
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「サン・ミッシェル大聖堂」は50個のカリヨンが美しい音色を奏でる高さ69メートルの2本の鐘楼が目印となるブラバント・ゴシック様式の教会です。1516年にカール5世がここで戴冠式を行い、その後もベルギー王室の冠婚葬祭などの会場となってきた格調高い教会です。
大聖堂内は、とんがり帽子のようなアーチと柱頭装飾の美しい聖人像が施された列柱が並び3身廊となっており、祭壇をはじめ立派な木彫り装飾の説教壇や緻密な美しい色あいのステンドグラスは必見。地下には、ロマネスク様式の納骨堂があります。
<基本情報>
住所:Parvis Sainte-Gudule 1000 Bruxelles
アクセス:ブリュッセル中央駅から徒歩6分
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ベルギーの首都ブリュッセルで誰もが訪れる美しい広場のグラン・プラス。ここから南東へ徒歩10分ほどの所にあるロワイヤル広場も見どころがギュッと集まる人気の観光エリアです。
ロワイヤル広場を西に延びる通りに入ってすぐの所にある「王立美術館」は、1799年にパリのルーヴル美術館の分館として設立されました。建物内に入ってすぐ見られるのが古典美術館。レンブラントやメムリンク、ボッシュ、ヤコブ・ヨルダーンス、ファン・デル・ウェイデンなどの名作や所蔵品が数多く展示されています。
<基本情報>
住所:Rue de la Regence 3, 1000 Bruxelles
アクセス:バス停「Royale」下車すぐ
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上述の古典美術館と通路とエスカレーターで繋がっているのが、世紀末美術館と「マグリット美術館」です。2009年に誕生したマグリット美術館は、ベルギーの現代美術を代表する画家ルネ・マグリットの作品が集められています。
日常的なものをモチーフにしながらも、彼独特の世界を作り出した作品が魅力。 各階によって時代分けされた作品が展示され、『光の帝国』『ブリュッセルとマグリット』『戦争に対して』『黒魔術』そして写真の『帰還』など異なったテーマの作品が楽しめます。
<基本情報>
住所:Place Royale 1,1000 Bruxelles
アクセス:バス停「Royale」下車すぐ
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ブリュッセルに次ぐベルギー第2の都市・アントワープ。歴史的建物や美術館、グルメ、ショッピングと多彩な魅力を持っています。日本人にとっては『フランダースの犬』の舞台ということでもお馴染みの街です。
地元の人から“大聖堂”と呼ばれる「アントワープ中央駅」は、アントワープの街中でもひときわ際立つ存在です。映画や数々の撮影舞台として選ばれている、ヨーロッパらしい重厚な造りが特徴。その大理石の量感は迫力に満ち、まるで彫刻作品を見るようです。
<基本情報>
住所:Koningin Astridplein 27, Antwerpen
アクセス:ブリュッセル中央駅から電車で約40分
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「アントワープ聖母大聖堂」はフランドル地方最大のゴシック建築で1351年に着工し、170年もかけ1521年に完成しました。この大聖堂は123メートルの高さを誇る街の顔でもあり、ランドマークです。
まるで天使の通り路のような教会中央を貫く光の路。高い天井、大きなアーチと柱。教会ならではの厳かな雰囲気にしばし身を置いて、じっくり大聖堂内部を鑑賞しましょう。『フランダースの犬』の舞台としても有名で、ルーベンスの大作『キリストの降架』と『キリスト昇架』も飾られています。
<基本情報>
住所:Groenplaats 21, 2000 Antwerpen
アクセス:グルーンプラッツ駅から徒歩2分
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「グローテマルクト広場」はアントワープ旧市街地の中心にある美しい広場です。この広場には16世紀に建てられた立派なギルドハウスが立ち並び、中央には、アントワープの英雄の銅像が立つブラボーの噴水があります。
最大の見所は、世界遺産アントワープ市庁舎。ルネッサンス様式の市庁舎は1651年より5年に渡り数人の建築家とデザイナーによって築かれました。この市庁舎は1576年に一度焼き落とされましたが、後に再建されています。広場を取り囲むようにカフェやレストランが並ぶので、休憩スポットにもおすすめです。
<基本情報>
住所:Grote Markt, Antwerpen
アクセス:グルーンプラッツ駅から徒歩5分
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画家を目指していた少年ネロの憧れ、ルーベンス。彼の本業は優秀な外交官で、在命中から既に大画家として名を馳せていました。ダイナミックで華やかな画風、そしてその多作っぷりから、アントワープでは裕福な暮らしぶりを送っていました。
そんなルーベンスの17世紀の暮らしが見て取れるのが、アントワープにある「ルーベンスの家」です。広々とした豪邸に、ルーベンスが生きていた17世紀の頃そのままの家具、そして多くの絵画が飾られています。彫刻やシャンデリアが飾る建物そのものも美しく、さらにはルーベンスの派手な絵画が各々の壁を飾ります。
<基本情報>
住所:Wapper 9-11, 2000 Antwerpen
アクセス:アントワープ中央駅から徒歩13分
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ベルギーの首都ブリュッセルから高速列車ICで1時間。運河に囲まれたブルージュは、フランドル地方の“水の都”と呼ばれ、12,13世紀に貿易と商業で栄えた中世の美しい町です。
町の中心に位置する「マルクト広場」は、優美なネオゴシック様式の州庁舎をはじめ、歴史的・芸術的な建物に囲まれた美しい広場です。マルクト広場の西側と北側には、階段状の切妻屋根が印象的なギルドハウスが建ち並んでいて、その外観は、まるで童話の世界か、おもちゃ箱から飛び出したかのようです。
<基本情報>
住所:Markt,Brugge
アクセス: バス停「マルクト」下車すぐ
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ブルージュの町並みは“天井のない美術館”とも謳われるほどに美しく、世界遺産にも登録されています。公共交通機関を使わなくても徒歩で主な観光スポットを一巡できますが、水の都ブルージュに来たからには、ぜひとも観光ボートでクルーズを楽しむのがおすすめです。
幅の狭い運河を通過するクルーズは迫力満点。屋根にギザギザのあるカラフルなギルドハウス、教会の塔、観光地を歩きながら眺めていた歴史ある建物が手が届きそうなほどに間近に迫ってきます。
<基本情報>
住所:Rozenhoedkaai 8000 Bruges
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ベルギー東フランドル地方の古都ゲント。運河の風情ある町並みで人気のブルージュのライバル的存在で、石畳の情緒溢れる路地が縦横に延び、両側には童話の世界のような家並みが続きます。
中でも「フランドル伯の居城」はその大きさといい展示内容といい、なかなかの見応えで中世へタイムスリップ。屋上テラスからは素晴らしい町並みが一望の下です。最大の観光名所と言えるこの居城は1180年フランドル伯によって築城されました。十字軍がシリアに造った要塞を模して造られおり、牢獄や工場として利用された後、改修工事を経て現在は一般公開されています。
<基本情報>
住所:Sint-Veerleplein 11,9000 Gent
アクセス:ゲント駅からトラムで約10分
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「聖バーフ大聖堂」は、北方ルネッサンス最高の名画『神秘の子羊』をはじめとする宗教的芸術作品の宝庫で、ゲント観光の目玉ともいうべき観光スポットです。この大聖堂はロマネスク様式とゴシック様式の混合とのことですが、外から見ると屋根が高くて窓も尖塔型でゴシックそのものに見えます。
内部撮影禁止なので、写真は大聖堂のステンドグラス外側の窓のアップです。中央上部に子羊マークが浮かんでいます。
<基本情報>
住所:Cathedral Sint-Baafsplein, 9000 Gent
アクセス:コーレンマルクト広場から徒歩6分
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アルデンヌ地方の「ディナン」は日本でも人気のビール“Leffe”の発祥地であり、渓谷に囲まれた美しい町。主要観光スポットはすべて徒歩圏内にあるため、1日あれば十分に散策できます。
写真は、町のシンボルとして圧倒的な存在感を放つノートルダム教会。ゴツゴツとした岩肌の絶壁に隣接して立つその姿からは、厳しい自然と共存しているような力強い美しさを感じます。
<基本情報>
アクセス:ブリュッセルから電車で約2時間半
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「デュルビュイ」はベルギー南東部のリュクサンブール州の渓谷の中にある、中世の面影を残した美しい町です。おとぎ話の世界という例えがまさにぴったりで“世界一小さな町”としてギネスブックにも認定されています。
そんなネーミングの通り、町全体を歩いてみると15分もあれば一周できます。旧市街にはキュートなショップやカフェが目白押しで、小規模な街にしては格式の高いレストランも多く存在しています。ちょっと特別な休日を過ごすためにデュルビュイを訪れるベルギー人が多いのもその証拠です。
<基本情報>
アクセス:ブリュッセルから最寄駅のバルヴォー駅までは電車約2時間
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ベルギー南部の「モンス」は、山の上に街が築かれたため、街の名前が“山”になってしまった…。嘘のようなエピソードですが、事実です。この地域は主にフランス語が使われ、その由来であるラテン語で山はMonsといいます。またオランダではこの街をベルゲンと呼び、こちらも山を意味します。さすがに山の街と呼ばれるだけあり、見渡す景色は雄大で美しいの一言!
街の中心に位置するグランプラスやゴシック様式の重厚な造りが目印の大きな教会、聖ウォードリュ参事会教会も見どころです。
<基本情報>
アクセス:ブリュッセルから電車ICで約1時間
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ベルギー南西部ワロン地方の「セルフォンテーヌ」。この地方に伝わる、ユネスコ無形文化遺産“アントル・サンブル・エ・ムーズの行進”は、ナポレオン率いるラ・グランド・アルメ行軍の様子を、仏系の人たちが再現したものです。
なかでも8月15日のセルフォンテーヌの行進が最大で、この日だけはフランス国旗を公に掲げ、民族の誇りとアイデンティティーを示し、子供たちにも伝えます。
<基本情報>
アクセス:ブリュッセルから車で約1時間半
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ブリュッセルから南西80km、ベルギーで一番古い歴史を持つ「トゥルネー」は人口7万人が暮らす、中世の街並みが色濃く残る穏やかな町です。
古代ローマ時代に街として誕生し、2000年という途方もない歴史の長さに驚かされますが、ほかにも魅力がたくさん。世界遺産を2件保有し、ひとつはグラン=プラスとノートルダム大聖堂の中間に佇むベルギーで最古の鐘楼。もうひとつが鐘楼の横にあるノートルダム大聖堂です。オープンテラスのレストランは、昼夜問わず賑わっています。
<基本情報>
ブリュッセルから電車で約1時間
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ベルギー南部、フランスとの国境までわずか5kmにある小さな町「ブイヨン」。スモワ川の湾曲した部分に町が造られ、町を一望できる丘の上にはブイヨン城が。ベルギーで一番古い歴史を持つお城と言われ、広い城内は見学できます。
特におすすめなのが中庭で行われる鷹匠のショー。手のひらサイズの小鳥から羽を広げれば2m近くなる大型の鳥まで、鷹匠の合図一つで空を舞う姿に、誰もが釘付けになります。
<基本情報>
アクセス:ブリュッセルから電車とバスで約3時間半
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西ヨーロッパに位置するベルギーは、中世の面影を残す街が多く残り、街歩きが楽しい国。大広場のグランプラスを中心に見どころがぎゅっと詰まった首都ブリュッセルや最大のゴシック建築である聖母大聖堂のあるアントワープなどの主要観光名所を巡るツアーも人気です。
ベルギーは、200種類を超える銘柄のビールをそれにあわせたグラスで味わうこだわりっぷりのあるビール大国。ワッフルやチョコレートなどの専門店もたくさんありますよ。
(文:トラベルjp 編集部 赤木)
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