スウェーデンの首都で、大小14の島から形成される人気観光地、ストックホルム。島と言っても陸路で簡単に行き来可能で、エリアごとに色んな表情を魅せてくれます。どこへ行っても美しい水辺の景観が望めることに加え、ノーベル賞受賞者の晩餐会が開催される市庁舎やノーベル賞博物館、アートな地下鉄駅、世界初の野外博物館なども楽しめます。
今回は元旅行会社スタッフのYoko Andersがストックホルムのおすすめ観光スポットをご紹介します。
「ストックホルム市庁舎」は赤レンガ造りが美しいストックホルムのシンボル的スポット。ノーベル賞の晩餐会が開催されることでも有名です。内部の見学にはガイドツアーに参加する必要がありますが、黄金の間や青の間など、舞踏会やノーベル賞の晩餐会が開かれる場所を見学できます。
またストックホルム一の美景と言えば、この「ストックホルム市庁舎」の塔からの眺め。ストックホルムと言えばこの風景!と言われるくらい人気の場所です。
<基本情報>
住所:Hantverkargatan 1,Stockholm
アクセス:ストックホルム中央駅から徒歩約10分
この写真の記事を見る ≫
まるで美術館?ストックホルムのアートな地下鉄駅大集合!by 麻田 ユウミ
地図を見る別名“世界一長い美術館”と言われる、ストックホルムの地下鉄駅。ストックホルムの殆どの駅が天井や壁に装飾が施され、アートかつユニークに作り上げられています。自然の洞窟を利用したような駅が数多く見られ、日本の地下鉄とはひと味違ったアートな空間を感じることができます。
ストックホルムの地下鉄の全てのラインが集結するT-Centralen駅こと「ストックホルム中央駅」は、地下鉄アート発祥の駅でもあり、特にブルーラインのホームが一押し!スウェーデンの国旗カラーでもあるブルーを基調にした空間に描かれた蔦の葉のようなアートが印象的で、まるで美術館を訪れたかのような感動を味わえます。
<基本情報>
住所:Centralplan 15, 111 20,Stockholm
この写真の記事を見る ≫
ストックホルム中央駅の南側に位置する島には、「ガムラスタン」と呼ばれる地域があります。ガムラスタンとは古い街という意味があり、その名の通り、美しい中世の街並みが残されている場所です。
ストックホルム観光の中心になる地域とも言え、多くの観光客が足を運び、お土産屋さんや雑貨屋さん、ギャラリーなどが軒を連ねています。冬には、クリスマスマーケットの会場になり、北欧らしい雰囲気をより感じることができますよ。
<基本情報>
住所:Gamla stan, Stockholm, Sweden
アクセス:ガムラスタン駅すぐ
この写真の記事を見る ≫
観光名所・ガムラスタンにある「ノーベル賞博物館」。ここでは、歴代のノーベル賞受賞者の功績の展示や、受賞者のインタビュー映像、晩餐会で使われる食器などを見ることができます。
館内にあるカフェでは、ノーベル賞授賞式の晩餐会で出されるアイスを食べることも!そして、このカフェでは椅子の裏をチェックしてみてください。ノーベル賞受賞者の直筆サインが書かれています。
<基本情報>
住所:Borshuset Stortorget2, Gamla Stan, Stockholm
アクセス:地下鉄ガムラスタン駅から徒歩7分
この写真の記事を見る ≫
歴代の王室が暮らした「ストックホルム王宮」は、ガムラスタン観光の目玉と言えるスポットです。宮殿には600以上の部屋があり、王族の部屋や宝物館、礼拝堂などが公開されています。
13世紀中頃に建てられた王宮は17世紀後半に、火災で全焼してしまいますが再建され、1981年に現在のストックホルム郊外のドロットニングホルム宮殿へ移るまで、ロイヤルファミリーが暮らしていました。王宮の中庭で開催される衛兵交代式は、ブラスバンドの演奏とともに行われる華やかな催しです。開始時間より少し早めに訪れてよく見える場所を確保するのがおすすめ。
<基本情報>
住所:Kungliga slottet, 107 70 Stockholm
アクセス:地下鉄ガムラスタン駅から徒歩10分
この写真の記事を見る ≫
モダン建築の巨匠、エリック・グンナール・アスプルンドによる設計で、1928年に建てられた「ストックホルム市立図書館」。オレンジ色の丸い筒状の建物が特徴で、20世紀北欧建築史の最高峰と言われています。
建物に入ると、吹き抜けの円形ホールが目の前に広がります。360度本に囲まれた開架式の大閲覧室は、圧巻の大パノラマ。書棚を埋め尽くす色とりどりの本は、まるでそれ自体がオブジェのようです。子供用の絵本もたくさんあるので、語学が苦手な人も大丈夫。日本のコーナーにはマンガもあります。
<基本情報>
住所:Sveavagen 73, Stockholm
アクセス:地下鉄ロドマンズガータン駅から徒歩2分
この写真の記事を見る ≫
「ストックホルム大聖堂」は歴代の王の戴冠式や結婚式などが行われたストックホルム最古の教会です。13世紀後半に建てられた当初はゴシック様式でしたが、現在は王宮に合わせたイタリアバロック様式に改築されています。
緑色の屋根とオレンジ色の外壁が特徴で、大きな時計がある塔が目印。コンサートなどイベントが開催されることもあるので、事前に開催予定を確認しておくといいでしょう。
<基本情報>
住所:Trangsund 1, Stockholm
アクセス:地下鉄ガムラスタン駅から徒歩6分
この写真の記事を見る ≫
ガムラスタンの隣に位置するリッダーホルメン島は、スウェーデン語で“騎士の島”を意味します。リッダーホルメン島内に建つ「リッダーホルム教会」は1270年に建てられたサンフランシスコ会の修道院を改築していて、スウェーデン最古の教会のひとつとして知られています。
歴代の国王、女王が眠る歴史的な教会です。ネオゴシック様式の透かし模様のある個性的な尖塔に注目です。
<基本情報>
住所:Riddarholmskyrkan,Stockholm
アクセス:地下鉄ガムラスタン駅から徒歩4分
この写真の記事を見る ≫
「ドイツ教会」は17世紀半ばに、ハンザ同盟のドイツ人商人たちによって建てられた教会です。ゴシックとバロック様式が融合した建築が特徴で、高い緑の尖塔はガムラスタンの至る所から目にすることができます。
内部には華やかなステンドグラスと繊細な装飾が施され、祭壇や説教壇の装飾も見事。金メッキを施した38体の天使も見どころです。
<基本情報>
住所:Svartmangatan 16, 111 29,Stockholm
アクセス:地下鉄ガムラスタン駅から徒歩5分
この写真の記事を見る ≫
20世紀始めに作られたスウェーデンの「国会議事堂」は、ガムラスタンの隣のへランズホルメン島に位置します。
半円形の個性的な形をした建物で、ストックホルム中心部からガムラスタンへ向かう時に、石造りの重厚感ある建物のすぐ側を通り抜けます。議会開催期間中を除いて、スウェーデン語または英語で開催されているガイドツアーに参加すると内部の見学が可能です。
<基本情報>
住所:Riksgatan 3A,Stockholm
アクセス:地下鉄ガムラスタン駅から徒歩10分
この写真の記事を見る ≫
スカンジナビアの国々の中で、最も来場者数が多い博物館がストックホルムにある「ヴァーサ博物館」です。人々の人気を集める理由、それが入館してすぐ目に飛び込んでくる巨大な沈船・ヴァーサ号!
17世紀に海底へ沈んだヴァーサ号は、1961年に引き上げられ、保存・修復されてこの博物館に展示されています。世界で唯一現存する17世紀の船舶には隅々に彫刻が施され、当時の繊細な芸術作品としても私たちを楽しませてくれます。
<基本情報>
住所:Galarvarvsvagen 14,Stockholm
アクセス:バスまたはトラムのノルディスカ ミュージィエット停留所から徒歩3分
この写真の記事を見る ≫
シェップスホルメン島は、美術館と博物館があわせて4つもあるアートの島。島には屋外彫刻が点在し、美しい自然の中でのアート散歩、テラスでの食事など、様々な楽しみ方が出来ます。
なかでも「ストックホルム近代美術館」は、写真博物館、建築・デザイン博物館と連結し、一回の入場で二味も三味も楽しめるお得な美術館です。コレクションは、ピカソやダリなどの1900年代の巨匠の作品から現存作家の作品まで。見応えがあります。
<基本情報>
住所:Skeppsholmen, Stockholm
アクセス:バス「近代美術館」前から徒歩1分
この写真の記事を見る ≫
エリアごとにいろんな表情を見せてくれるストックホルムですが、今話題のエリアは何と言っても「セーデルマルム」。若者でいつも賑わう、話題のお店が立ち並んでいます。
そんな熱いエリアの散策ついでにも立ち寄れる場所、Hoga stigenは、街の一番高い所に位置しています。広場のようになっているポイントがあり、水辺を行き来する船など、街の動く様子が手に取るようにわかります。
<基本情報>
アクセス:地下鉄スルッセン駅下車
この写真の記事を見る ≫
“北欧のヴェルサイユ宮殿”との呼び名を持つ、ストックホルム郊外の離宮「ドロットニングホルム宮殿」。この宮殿は24年もの年月をかけ、1686年に完成しました。メーラレン湖に浮かぶようにして立つ大変美しいバロック様式の宮殿で、当時のままの姿をほぼ残しています。
それらが評価され、1991年には世界遺産に登録されました。ドロットニングとは、スウェーデン語で“王妃の小島”を意味します。
<基本情報>
住所:Drottningholms Slott Slottsstallet 11 178 93 Drottningholm
アクセス:ストックホルム中央駅から地下鉄で約20分のブロンマプラン駅下車、バスに乗り換えて約10分、または市庁舎手前の船着場からフェリーで約60分
この写真の記事を見る ≫
1981年に開園された、世界初の野外博物館「スカンセン」は、ストックホルムの自然あふれるユールゴーデン島の丘の上にあります。この丘の上はかつて砦が築かれており、ストックホルムを守っていたのだそう。その砦跡に、全国各地から家屋をそのまま移築しました。
18〜20世紀の家屋をはじめ、その当時の生活の様子、民族衣装に身を纏った人々、民芸品の製作実演、民族音楽の演奏、民謡やダンスのパフォーマンスなどを見ることができます。広大な敷地に動物園なども併設され、家族連れでも楽しめます。
<基本情報>
住所:Djurgardsslatten 49-51, 115 21,Stockholm
アクセス:バスまたはトラムのスカンセン停留所から徒歩1分
この写真の記事を見る ≫
ユールゴールデン島にある「ローゼンダール・ガーデン」は、5000haの広大な土地に、野菜畑や花畑、温室を使ったカフェなどがあり、緑や花が溶け合うように広がっています。
温室カフェのお隣には、蜂蜜やジャムなどを加工したオーガニック食品、草木染の文具などが購入できる“ローゼンダール・ブティック”を併設。入口には、ここで採れた新鮮なオーガニック野菜や果物が並んでいます。
<基本情報>
住所:Rosendalsterrassen 12,115 21,Stockholm
アクセス:トラムのヴァルデマールシュウッデ停留所から徒歩10分
この写真の記事を見る ≫
スウェーデン・美しすぎる癒しの世界遺産「森の墓地」by 成瀬 康子
地図を見る「森の墓地」は、1940年にできた共同墓地。100ヘクタールもの緑豊かな自然の地形を生かし、スウェーデンが誇る建築家グンナール・アスプルンドが友人のシーグルド・レヴェレンツと約25年という長い歳月をかけて手がけた作品です。
墓地としての機能だけでなく、時代を超越したデザインや心に届く表現、その美しさから1994年に世界遺産に登録されました。常にすべての人に開かれており、より詳しく知りたい人の為の見学ツアーも予約制で開催されています。
<基本情報>
住所:Sockenvagen 492, Stockholm
アクセス:地下鉄スクーグシュルコゴーデン駅から徒歩5分
この写真の記事を見る ≫
北欧バルト海、スウェーデンとフィンランドを往復する豪華フェリー「シリヤライン」。スウェーデン(ストックホルム)とフィンランド(ヘルシンキ)を移動する際の交通手段にもなります。
ストックホルムとヘルシンキを結んでいるのが、シリヤ・セレナーデとシリヤ・シンフォニーという、5万8000トン程の2つの大きな船舶。2つの国の首都を1泊2日で結ぶ大型の国際フェリーで、豪華客船のような設備を誇っています。
この写真の記事を見る ≫
“北のヴェニス”と表現されるほど美しい景色にあふれたストックホルム。高台から望めるフォトジェニックな風景やガラムスタンなどの風情ある街並みなど、のんびり街歩きするのに最適です。
街中にはおしゃれなカフェから老舗カフェまで、素敵なカフェがたくさんあるので、スウェーデン独自の伝統的なコーヒー文化“フィーカ”を楽しんでみるのもおすすめです。
2024年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
(文:Yoko Anders)
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/1/17更新)
- 広告 -