マレー半島とボルネオ島の一部から成り、近代的な街並みからリゾート、手付かずのジャングルまである人気観光地・マレーシア。首都クアラルンプールや、世界遺産のマラッカ、ペナン島、雄大な自然や珍しい動物に出会えるボルネオ島など、エリアによってさまざまな顔を見せてくれる魅力あふれる国です。
今回は元旅行会社スタッフでコタキナバル、ランカウイ島、レダン島などマレーシアの各所に訪れたことのあるトラベルjp ナビゲーター 木内つばめが、魅力ある観光スポットをたっぷりご紹介します!
日本からマレーシアの首都クアラルンプールへは、成田空港・羽田空港・関西国際空港から直行便が就航しています。所要時間は約7時間30分で、クアラルンプールの空港からは鉄道やリムジンバスなど、公共交通も充実。
クアラルンプールで見ておきたいのは、超高層ビル「ペトロナスツインタワー」や旧市街に点在するいムーア建築の建築物。クアラルンプールだけなら3泊4日くらいでも楽しむことができます。リゾート地で人気が高いのは「ペナン島」とボルネオ島の「コタキナバル」の2つ。どちらもクアラルンプールから距離が離れているので、上手にプランニングしましょう。
手軽にマレーシアを楽しむならツアーもおすすめです!
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首都クアラルンプールの中心地にそびえ立つ超高層ビル「ペトロナスツインタワー」。約452mという高さは、20世紀完成の高層ビルとしては最高。また2棟のビルが対となるツインタワーとしては、現在も世界一の高さを誇っています。
隣接するKLCC公園は、ツインタワーを見上げる絶好のスポット。そして公園内の池では、毎晩カラフルな光の噴水ショーが行われます。
<基本情報>
住所:Petronas Twin Tower, Lower Ground (Concourse) Level, Kuala Lumpur City Centre
アクセス:LRT KLCC駅からすぐ
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クアラルンプール駅から、マレーシア独立を宣言した広場ムルデカ・スクエアまでの一帯は、「オールドタウン」と呼ばれる古い歴史を持つエリア。英国統治時代に建てられた美しいムーア建築の建物が点在しています。
ムルデカ・スクエアに立つスルタン・アブドゥル・サマドビルは、ヴィクトリア様式とムーア様式が融合したレンガ造りの壮麗な建物で、白い時計塔と玉ねぎ形のドームが印象的。クアラルンプール旅行では外せない名所です。
<ムルデカ・スクエアの基本情報>
住所:Jln Raja City Centre Kuala Lumpur
アクセス:マスジットジャメ駅から徒歩3分
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食事に迷ったらとりあえず「チャイナタウン」へ行ってみましょう。世界各地にチャイナタウンはありますが、ここではマレーシアの食文化も取り入れられているので、特別な味わいを堪能することができます。魅力的な名店がひしめき合っているので、滞在中に何度か訪れてもいいですね!
<基本情報>
アクセス:パサール・スニ駅から徒歩3分
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チャイナタウン北側にある「セントラルマーケット」は、ショッピングとグルメを楽しめる屋内型市場。お土産にもぴったりな民芸品、自分用にも購入したい食品や調味料、マレー料理のレストランなどがあり、マレーシアを縮小してぎゅっと詰め込んだような場所。特にお手頃で可愛らしいプラナカン雑貨は女性には人気のアイテムです。
<基本情報>
住所:Jl. Hang Kasturi, Kuala Lumpur
アクセス:パサール・スニ駅から徒歩3分
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マレーシアの行政上の首都・プトラジャヤは、人口湖のプトラジャヤ湖を中心に現代的な建物が並ぶユニークな街。なかでも“ピンクモスク”の愛称で人気の「プトラモスク」は、独特の美しさを放っており、外観はもちろん、内部にも美術品のようなピンクの世界が広がっています。
プトラジャヤ湖の観光クルーズに乗船すれば、湖上に浮かぶように見えるプトラモスクの姿を見ることも。ここに来たら、クルーズは必須です!
<基本情報>
住所:Perdana Putra, Putrajaya, Selangor, Putrajaya, WP Putrajaya
アクセス:KLセントラル駅でKLIAトランジットに乗車して約20分、プトラジャヤ&サイバージャヤ駅で下車。駅からタクシーで約10分
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クアラルンプール郊外にある「ブルーモスク」は、青と白の荘厳な美しさを放つ巨大な建物。特に光が差し込む回廊、ステンドグラスの精密さは圧巻です。無料貸出の青いローブを着て撮影ができるので、女子旅にもおすすめ。
ちょうどよい距離で見応えのあるスポットなので、クアラルンプールからの日帰り旅行にもぴったりですよ。
<基本情報>
住所:Persiaran Masjid St.,Sekysen 14,Shah Alam,Selangor
アクセス:KLセントラル駅からシャーアラム駅まで電車で約1時間。駅からタクシーで約10分
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かつて交易点として栄えたマレーシアの古都「マラッカ」。ポルトガルやオランダなどヨーロッパ各国に支配され、独特のプラナカン文化が形成された街は、現在マレーシアを代表する観光地となりました。
マラッカの中心となっているオランダ広場。ここを起点にして、世界遺産に登録されたポルトガル・オランダ支配時代の教会や史跡を巡る観光を楽しむことができます。
<基本情報>
アクセス:クアラルンプールのTBSターミナルからバスで約2時間
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風光明媚な山間の街「イポー」は、スズの産地として発展したマレーシア第3の都市。2010年のNHKドラマ『セカンドバージン』の映画版のロケ地となり、一躍脚光を浴びるようになりました。
街は南北に流れるキンタ川を境に、東側が商店や市場が立ち並ぶ新市街、西側に広がるのは、英国統治時代の面影を色濃く残す旧市街。美しい街の中で、ぜひイポーの名物でもあるモヤシ料理をご賞味くださいね!
<基本情報>
アクセス:高速鉄道ETSで、KLセントラル駅からイポー駅まで約2時間45分
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思いっきりジャングルに浸かるような体験をしたいなら、ぜひこちらへ。「タマンネガラ国立自然公園」はパハン州、トレンガヌ州、クランタン州にまたがるマレーシア最大の公園。自然がそのまま残されており、1億3千万年前のものともいわれる原生林では、多様な生物と出会えるチャンスが。木々の間の吊り橋を渡るキャノピーウォークもスリル満点ですよ!
<基本情報>
住所:Taman Negara National Park 27000 Jerantut Pahang
アクセス:クアラルンプール中心部から車で約4時間。ジャングルのため現地ツアー参加などで訪問するのが望ましい
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マレーシアの軽井沢と呼ばれる「キャメロンハイランド」は、標高1500m超えで過ごしやすく、避暑地として日本人にも人気の高原リゾート。ジム・トンプソンが謎の失踪をした場所でもあり、松本清張の推理小説『熱い絹』の舞台でもあります。
紅茶の産地としても有名で、紅茶畑の美しい景観は圧巻!ティーハウスで紅茶をいただいたり、お土産にはうってつけの“BOH Tea”を購入してりできます。
<基本情報>
アクセス:クアラルンプールのTBSターミナルからバスで約4時間半
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ボルネオ島にあるサラワク州の州都「クチン」。クチンとはマレー語で「猫」の意味。街のあちらこちらに猫の像があったり、猫の博物館まであります。
街を流れるサラワク川の景色もクチンの誇るところ。川沿いには遊歩道が整備され、夜になると屋台も出て、観光客や市民が集まり賑やかさが増します。
<基本情報>
アクセス:クアラルンプール国際空港からクチン国際空港まで国内線で約1時間45分
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イスラム教のモスクといえば、白亜のモスクをイメージする方が多いですが、こちらはSFのような黄金に輝く「クリスタルモスク」。通常は立ち入りが難しい異教徒もモスク内に入ることができます。近未来的な外観とは異なり、内部は美しい装飾が施されており、そのコントラストが観光客の目を楽しませてくれるでしょう。
<基本情報>
住所:Pulau Wan Man, Losong Panglima P’erang, Kuala Terengganu, Terengganu
アクセス:クアラルンプール国際空港からクアラトレンガヌのスルタン・マァムド空港まで国内線で約1時間。空港からは車で約25分
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マレー半島の東海岸に位置する「レダン島」は、マレーシアの島々の中でも、特に海の透明度が高い島。水深がある場所でも、海の底までクリアに見ることができます。雨季は波が高くなるため、4月〜9月のみしかアクセスできない秘境のような島。息をのむほどに美しい珊瑚の世界は、シュノーケリングをするにもぴったりですよ!
画像提供:写真AC
<基本情報>
アクセス:スルタン・マァムド空港からメラン桟橋まで車で約40分。桟橋からレダン島までフェリーで約45分
ペナン島にある「ジョージタウン」。植民地時代のコロニアル様式とプラナカン様式が複雑に絡み合い、色鮮やかで美しい街並みが世界遺産に登録されています。
近年、ジョージタウンはさらなる進化を遂げており、古い建物を改造した個性的なカフェやホテルが続々と誕生。しばらくぶりに訪れる方は、その変化に驚くことでしょう。
<基本情報>
アクセス:クアラルンプール国際空港からペナン国際空港まで国内線で約1時間。空港からジョージタウンまでは車で30〜45分
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ペナン島を一望できる、標高約830メートルの「ペナン・ヒル(Penang Hill)」。麓から頂上までケーブルカーで結ばれており、ペナンを一望できるほか、熱帯雨林特有の動植物を見ることもできます。
かつてはイギリス人の避暑地だったと場所であり、少し涼しさを感じられる場所。暑さの厳しい日は体を休めるために訪れてもいいですね。
<基本情報>
住所:Bukit Bendera, Penang
アクセス:ラピッドペナン(Rapid Penang)の204番バスに乗車し、停留所「BUKIT BENDERA」で下車
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中華系移民とマレー人との末裔“プラナカン”の鮮やかな文化に触れられる「プラナカンマンション」。東洋と西洋のスタイルを取り入れた独特の暮らしを垣間見れる博物館です。
プラナカンといえば、ペナン、マラッカ、シンガポールの3か所が有名ですが、各地によって衣服やヘアスタイルに違いがあることをご存知でしたか?そのような細かいことも展示品と共に知ることができる場所です。
<基本情報>
住所:29, Church St, Georgetown, George Town, Penang
アクセス:コムターから車で約10分
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ジョージタウンの中で最もメジャーな通り「ハーモニーストリート」。キリスト教の教会、中国寺院、モスク、ヒンズー寺院が仲良く並んでおり、それぞれを見学することができます。この限られたエリアで異なる宗教の歴史ある建物を一気に観光できるとは、まさにペナンらしいですね。多文化の人々が共存してきたことを肌で感じるような散策ができます。
<基本情報>
住所:Jalan Masjid Kapitan Keling, George Town, Penang Island
アクセス:ペナン国際空港から車で約35分
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高級リゾートホテルが集う人気のビーチリゾート・ランカウイ島。島のハイライトを満喫できる「キリム・ジオフォレスト・パーク」では、マングローブの森、コウモリのいる鍾乳洞、川にダイビングするワシ、てっぽう魚が器用に餌を狙い撃ちする様子などをたっぷり楽しむことができます。まさに自然のアミューズメントパークのような場所!子供から大人まで、驚かされことがいっぱいです。
<基本情報>
住所:Kilim River Tourism Jetty, Mukim Kampung Kilim, Langkawi, Kedah
アクセス:クアラルンプール国際空港からランカウイ国際空港まで国内線で約1時間。空港からタクシーで約30分
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ペナン島とランカウイ島の間にある「パヤ島」。マレーシア西海岸で初めて海洋公園に指定された手付かずの自然が残る離島です。美しい珊瑚礁はマレーシア西海岸随一ともいわれ、様々なアクティビティを楽しむことが可能。普段なかなか目にすることができない珍しい海洋生物に出会うことも叶います。
<基本情報>
アクセス:高速船でランカウイ島からは約50分、ペナン島からは約2時間
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お子様連れ必見のスポットがこちら!実は日本よりも先にオープンした「レゴランド(R)マレーシアリゾート」がジョホールバルにあります。マレーシアの主要都市の街並みを中心に、東南アジア各国の観光名所がブロックで細かく再現されており、日本とはまた違う作品を見ることができるでしょう。常夏のマレーシアらしくウォーターパーク(別料金)もあるので、水着をお忘れずに!
<基本情報>
住所:7, Jalan Legoland, Bandar Medini, Nusajaya, Johor,
アクセス:クアラルンプール国際空港からセナイ国際空港まで国内線で約50分。空港からは車で約20分
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ボルネオ島は、ラフレシアやボルネオオランウータンなどたくさんの珍しい動植物が生息する島。「リバークルーズ」ツアーで、気軽に大自然を体験することができます。
なかでも、遭遇率が高いと言われる“WESTONリバークルーズ”は、出発後すぐにサルに出会えることも。一番多く見られるのは、ニホンザルによく似たカニクイザル。動物園とは違う、野生の姿に釘付けです。
<基本情報>
住所:Beaufort, Sabah
アクセス:クアラルンプール国際空港からコタキナバル国際空港まで国内線で約2時間40分。乗船場へは、コタキナバル中心地から車で約2時間半
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コタキナバル中心部から車で約3時間の場所にある世界遺産・キナバル公園内の「ポーリン温泉」。第二次世界大戦中に旧日本軍が掘り当てた源泉があり、疲れが出てきた旅の後半にはぴったりな癒しスポットです。
温泉以外にもさまざまなアクティビティーがあり、自然の中のプールで遊んだり、ジャングルの中をハイキングしたりと、遊びがあるのが嬉しいですね。
<基本情報>
住所:89300 Ranau, Sabah
アクセス:ムルデカ広場前のバスターミナルからラナウ行きのバスに乗車。ラナウからポーリン温泉まではタクシーで約30分
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世界自然遺産に登録されているキナバル山は、マレーシアのボルネオ島北部にある東南アジア最高峰の山。なんと富士山よりも標高が高く、熱帯雨林の珍しい植物や美しい自然を楽しめる魅力ある場所です。
4,000メートル級の山でも比較的登りやすいと言われており、山頂を目指して世界中から多くの方が訪れる場所。山登りが趣味の方は、キナバル山をメインとしたマレーシア旅行も素敵ですね。
写真提供:遠藤隆尚
<基本情報>
アクセス:ムルデカ広場からラナウ行きのミニバスに乗り、キナバル公園前で下車。乗車時間は1時間30分〜2時間程度
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マレーシアには近代的なスポットから歴史ある観光地、さらにはジャングルやビーチまで、さまざまな見どころがぎゅっと凝縮されています。短い滞在ならクアラルンプールをディープに観光する旅、時間に余裕があるならリゾートをプラスして2か所に滞在する旅など、幅広いスタイルで旅行を楽しめます。ぜひこちらの記事を参考に、素敵なマレーシア旅行を計画してみてくださいね。
(文:木内つばめ)
2024年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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