岩手県の盛岡は、宮沢賢治や石川啄木、5千円札の肖像にもなった新渡戸稲造などを輩出した城下町の面影が残る美しい街。市内の至るところには、先人たちの功績を称える観光スポットが点在。また、定番観光地の名木・石割桜や盛岡城跡、レトロな洋風建築も人気があります。
今回は東北出身のトラベルjp 編集長 加山が盛岡のおすすめ観光スポットをご紹介します。
盛岡城跡を中心に城下町として開けた岩手県盛岡市は、市街地の様子もレトロでのどかな雰囲気が残る素朴な街。街の中心地に見所や観光スポットも集まっています。
「盛岡城跡公園(岩手公園)」には、北上川、雫石川、中津川を自然の壕に利用して建設された南部藩主の居城であった盛岡城跡があります。盛岡城は、28代藩主重直の時代、寛永10年(1633)に完成。特に見応えがあるのが、美しい城壁。さくらの名所100選にも選ばれています。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市内丸
アクセス:JR盛岡駅からバスで約10分
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巨石を割って咲く名桜、国の天然記念物にも指定されている「石割桜」は、盛岡の中心地、盛岡地方裁判所の中庭に咲いています。石の割れ目から見事な枝をのばす桜はエドヒガンといい、樹齢350年以上。
また、盛岡市内には18種13変品種の桜があり、名所と呼ばれる場所も多数点在。国の天然記念物の桜が2つもあるのは全国的にも珍しく、ここが最北の場所。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市内丸9-1(盛岡地方裁判所)
アクセス:JR盛岡駅からバスで約10分
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「岩手銀行赤レンガ館」は明治44年(1911年)に旧森岡銀行本店として建てられたドーム付きの貴賓ある洋館です。どっしりとした風格が特徴のこの建物は、東京駅の設計者の辰野金吾と弟子で盛岡出身の葛西萬司が設計しました。
館内はまるでヨーロッパに迷い込んだような趣。レトロなシャンデリアが放つオレンジがかった光と、重厚なひさしが内側についた窓から差し込む自然光の対照も楽しめます。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市中ノ橋通り1丁目2-20
電話番号:019-622-1236
アクセス:JR盛岡駅からバスで約10分「盛岡バスセンター」から徒歩1分
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宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』。その新刊案内の広告に“イーハトヴ”は、一つの地名で著者の心の中に様々な情景と一緒に実在したドリームランド、日本岩手県である、との主旨が掲載されています。
「いーはとーぶアベニュー」はその名称に因んだ見所いっぱいの材木町商店街のメインストリート。宮沢賢治ゆかりの民芸品店“光原社”や、本屋をはじめ宮沢賢治像やモニュメントなどが点在しています。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市材木町
電話番号:019-623-3845(材木町商店街振興組合)
アクセス:JR盛岡駅から徒歩10分
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歌人の石川啄木と詩人・童話作家の宮沢賢治が青春時代を過ごした場所、岩手県盛岡市。明治後期に第九十銀行として建設されたレンガの建造物は、国の重要文化財として指定された、レトロな雰囲気の漂う建物です。
現在では「もりおか啄木・賢治青春館」として利用され、石川啄木と宮沢賢治の2人の軌跡を辿れる素敵なスポットになっています。館内には石川啄木の第一詩集の名前が付けられた喫茶“あこがれ”も。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市中ノ橋通丁目1-25
電話番号:019-604-8900
アクセス:
盛岡バスセンターから徒歩3分
青春館前から徒歩0分
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盛岡駅から徒歩で10分の立地に、歌人・石川啄木が妻・節子と新婚生活を始めた武家屋敷「啄木新婚の家」があります。1905年(明治38年)6月4日から、妻・節子と啄木の両親、妹と共に暮らした家です。
現在、盛岡市内の石川啄木の遺跡と呼べるものはここだけ。中央の部屋には石川啄木の年表や連載していた新聞、妻・節子とのエピソードなどが紹介されています。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市中央通3丁目17-18
電話番号:019-624-2193
アクセス:JR盛岡駅から徒歩10分
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旧5千円札の肖像の人物で、『武士道』を著し世界に日本を発信した新渡戸稲造。世界の平和への貢献として、文化、教育、政治など多方面で、国際的に活躍した新渡戸稲造にゆかりのあるスポットが盛岡市には沢山あります。
中でもぜひ訪れたいのが、岩手公園と中津川の南に位置する場所にある「新渡戸稲造の石碑と像(新渡戸稲造生誕の地)」。1962年に生誕100年を記念して建立されたものです。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市下ノ橋町4-22
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国際人・新渡戸稲造、アイヌ研究の先駆者で国語辞典の編纂にも尽力した言語学者で国語学者・金田一京助、海軍大将で第37代の内閣総理大臣・米内光政。また、原敬、石川啄木、宮沢賢治など、数多くの盛岡ゆかりの偉人たち。
総勢130名の偉大な先人たちの功績や足跡を知ることができるのが「盛岡市先人記念館」。盛岡駅西口から徒歩で15分のところにあります。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市本宮字蛇屋敷2-2
電話番号:019-659-3338
アクセス:
JR盛岡駅西口から徒歩15分
盛南ループまたは県立美術館前から徒歩5分
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日本の百名山にも選ばれている岩手山を背景に、清らかな川、美しい城下町の風情が残る素朴な街、盛岡市には、見応えのある桜スポットが点在。
特に盛岡城跡や石割桜は有名ですが、盛岡駅からバスで15分ほどの場所にある「高松公園(高松の池)」も“日本の桜100選”に選ばれている桜の名所。春だけでなく、夏の緑や秋の紅葉、白鳥の飛来する冬も独特の美しさがあります。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市高松1丁目26-1
アクセス:JR盛岡駅からバスで約15分
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2001年10月にオープンした「岩手県立美術館」は松本竣介、萬鐵五郎、舟越保武など郷土の術家たちの作品を中心に展示を行っています。幅広い年齢層に向けて参加体験型のプログラムを開催しているのも特徴。
美術館の魅力を紹介する施設見学ツアーでは、美術館ならではの設備など普段は見ることのできない建物の裏側を見ることができます。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話番号:019-658-1711
アクセス:JR盛岡駅からバスで「県立美術館前」下車
「岩洞湖」は周囲約40kmの人造湖。白樺林に囲まれたその神秘的な佇まいから日本一美しいともいわれています。10月の中旬頃からは紅葉が見頃となります。
釣りスポットとしても人気があり、特に11月頃から楽しめるワカサギ釣りが有名。周辺には遊歩道やキャンプ場も整備され、一年を通して美しい自然を満喫できます。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市薮川字外山
アクセス:JR盛岡駅からJRバス「岩洞湖」下車
盛岡市動物公園は平成元年4月に開園し、地元の方々に愛されてきた動物園。令和2年4月には「盛岡市動物公園 ZOOMO」として再スタートしています。
60種300頭羽の動物たちは動物の福祉に配慮した飼育展示を心掛けていて、動物たちの負担を最小限にしているのが特徴です。ピクニックフィールドはのんびり寛ぐのに最適!一部、無料入園ゾーンも設けられています。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市新庄字下八木田60-18
電話番号:019-654-8266
アクセス:JR盛岡駅から車で約20分
「盛岡手づくり村」は、盛岡地域地場産業振興センターゾーンと手づくり工房ゾーン、南部曲り家ゾーンの3つで構成された複合施設です。手づくり工房ゾーンでは、職人の技と伝統工芸品などの製作風景を見学するだけでなく、製作体験教室に参加することも。盛岡名物のぴょんぴょん舎による冷麺工房冷麺づくりにも参加できますよ。
南部曲り家ゾーンには、江戸時代に建てられたというこの地域特有の住居が移築されていて、昔にタイムスリップしたかのような感覚に。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市繋字尾入野64-102
電話番号:019-689-2201
アクセス:JR盛岡駅から車で約25分
盛岡の台所として親しまれている「神子田朝市」は年間300日以上営業している、全国的にも珍しい朝市です。早朝4時から開催され、昔ながらの雰囲気の中生産者の方から購入することができます。
春は山菜、夏はスイカやトウモロコシ、秋はリンゴや柿、栗、そして冬は盛岡ならではのモチ菓子と季節ごとの品が並びます。季節ごとのイベントも開催。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市神子田町20-3
電話番号:019-652-1721
アクセス:JR盛岡駅からタクシーで約15分
「御所湖」は雫石川の上流に建設された御所ダムによってできた人造湖です。周辺には御所湖広域公園が整備され、ファミリーランドや乗り物広場など家族で楽しむのにピッタリです。
盛岡市内から御所湖へ向かう県道盛岡鶯宿線沿いにあるコスモス畑からは、岩手山・御所湖・御所大橋を美しく望むことができます。8月上旬から開花が始まるのでこの時期に合わせて訪れるのもおすすめ。
<御所湖広域公園の基本情報>
住所:岩手県岩手郡雫石町西安庭11-7-4 乗り物広場内
電話番号:019-692-4855
アクセス:JR盛岡駅から路線バスで約40分
「つなぎ温泉」は900年の歴史を持つ盛岡の奥座敷。盛岡市街の西奥にある御所湖の畔に位置し、市内からは車で30分ほどです。湖畔にある旅館からはレイクビューを楽しむこともできます。
つなぎ温泉は単純硫黄温泉で神経痛や関節痛などの効能があります。メタケイ酸を多く含んでいる上にPHは9.1と高いアルカリ泉で、お肌もスベスベになる美人の湯!
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市つなぎ
電話番号:019-689-2109(盛岡つなぎ温泉観光協会)
アクセス:JR盛岡駅からバスで約30分
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「報恩寺」は、1394(応永元)年に創建されたと伝えられる歴史あるお寺です。1731(享保16)年から4年を費やしてつくられたと言われる五百羅漢が有名で、お堂の中にズラリと並ぶ様には圧倒。
木彫りで499体もの数が残っているのは全国的にも珍しく、茶目っ気たっぷりの表情に笑みがこぼれ、いつの間にか雑念が払われ優しい気持ちになっていくパワースポットです。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市名須川町31-5
電話番号:019-651-4415
アクセス:JR盛岡駅からバスで約15分
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「岩山展望台」は盛岡市街の東に位置し、標高340mの岩山山頂からは岩手山や姫神山をはじめ奥羽山脈まで見渡すことができます。レストハウスの屋上部分が展望台となっています。
周辺は散策路が整備されているので、野鳥や植物を観察しながら過ごすのもおすすめ。夜は盛岡市街を一望できる夜景スポットやデートスポットとしても人気があります。
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市新庄字岩山52
アクセス:JR盛岡駅からバスで「岩山展望台」下車、徒歩5分
都南大橋下流の北上川河川敷で開催される盛岡で一番大きい花火大会「盛岡花火の祭典」。2024年は8月11日(日・祝)に開催予定です。
全国の花火師による競演や、連発花火、仕掛け花火など大小合わせて約1万発ものバラエティーに富んだ花火を楽しむことができます。ダイナミックな連続花火や開幕を飾る一斉打ちも必見。
<基本情報>
電話番号:019-638-3399(盛岡花火の祭典実行委員会)
アクセス:JR岩手飯岡駅から会場まで徒歩30分、シャトルバス発着あり
「三ツ石神社」は住民の悪鬼追討の祈りに応えた“三ツ石さま”と呼ばれていた三ツ石の神が鬼を罰し、二度とこの地を荒らさないという鬼の確約を岩の上に手形で残させたという伝説が伝わっています。
鬼の退散を喜んだ人々は神様に感謝し、お礼に集い、笹で作った笠をかぶり、三ツ石のまわりをさんささんさと踊り回ったとされているのです。それが東北五大祭りのひとつ、さんさ踊りの始まりだと言われています。
写真提供:盛岡商工会議所 地域振興部 盛岡さんさ踊り実行委員会
<基本情報>
住所:岩手県盛岡市名須川町2-1
アクセス:JR盛岡駅からバスで約10分「大泉口」下車、徒歩5分
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盛岡のおすすめ観光スポットをまとめてみましたが、いかがでしたか?盛岡三大麺のわんこそば・盛岡冷麺・じゃじゃ麺など盛岡グルメもあわせて楽しみましょう!
旅行の計画を立てる際に、ぜひ参考にしてくださいね。
(文:トラベルjp 編集長 加山)
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