“微笑みの国”としても知られる、世界的に人気の旅行先・タイ。バンコクで味わう都会の喧騒と美しい仏教寺院、アユタヤやスコータイなど王朝の歴史を今に伝える世界遺産、プーケット島やパタヤといった美しいビーチリゾートがあり、街歩きも休息も叶う場所です。
元旅行会社スタッフでタイに何度も訪れたことのあるトラベルjp ナビゲーター 木内つばめが、初心者が必ず行く観光地を織り交ぜてご紹介します。
歴史的な観光スポット、都会的なデパートやホテルがぎゅっと詰め込まれた「バンコク」。交通網が発達しており、初めてタイを訪れる方にも巡りやすい観光都市です。
バンコク観光の定番コースといえば、“ワット・ポー”、“ワット・プラケオ”、“ワット・アルン”のバンコクの三大寺院巡り。長い時を経て大事にされてきた文化に触れながらも、タイならではのグルメやショッピングを楽しめます。
<基本情報>
アクセス:日本主要空港からバンコクまでは直行便で約5時間半〜7時間
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バンコクからの交通手段も多く、比較的行きやすいビーチ「パタヤ」。浜辺には多くのイスが並び、バンコクの喧騒から離れて、ゆっくりとくつろぐことができます。
マリンスポーツも盛んなので、いろいろなアクティビティに挑戦してはいかがでしょうか。パラセーリングやジェットスキーなどは、現地に着いてから大きな通りにある旅行会社で申し込めば遊ぶことができますよ。
<基本情報>
アクセス:バンコク市内の各バスターミナルから長距離バスで約2時間。タイ国有鉄道ならフアランポーン駅から約3時間30分
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「アユタヤ」は、1351年から417年にわたり35代にもわたる王が歴史を築いた街。顔のない仏像、崩れた仏塔、土台だけの寺院が、今も静かに時を止めたまま残されています。
アユタヤ観光で欠かせないワット・マハタートは、かつては高さ44mの黄金に輝く仏塔がありましたが、ビルマ軍の侵略により廃墟と化しました。ビルマ軍が切り落とし放置した仏像の頭が、根に取り込まれ取り出すことができなくなってしまった木が有名です。
<基本情報>
アクセス:バンコクから車で約1時間。鉄道ならクルンテープ・アピワット中央駅から超特急で約50分、快速で約1時間20分
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バンコクから陸路で行けるビーチリゾート「ホアヒン」は、タイらしいローカルな雰囲気が味わえる場所。オシャレなカフェ、可愛らしい色合いの宮殿や駅などがあり、バンコクを起点としてちょっと違うタイを覗くには格好の観光地です。
プール付きのホテルなどもあるので、ゆっくり見たいなら宿泊を兼ねて遊びに行くこともできます。
<基本情報>
アクセス:バンコクから車で約3時間。鉄道ならフアランポーン駅から約3時間半。バスならバンコク南バスターミナルから2時間半〜3時間
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バンコクから日帰りでも行ける穴場の絶景ビーチ「サメット島」。透明度の高い海と、鳴き砂の白いビーチが心身をリフレッシュさせてくれるような場所です。日帰りツアーだと滞在時間が短めになってしまうので、ゆっくりしたいならバンガローやホテルを予約して泊まりがけで訪れては?時間を気にせずに、サンセットやナイトスポットを楽しめますよ!
<基本情報>
アクセス:スワンナプーム国際空港から車で約3時間、バンベー港へ。そこからから船で約30分
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“アンダマン海の真珠”と呼ばれ、タイで最も人気のあるビーチリゾート「プーケット島」。島の海岸線に、綺麗なビーチがいくつもあります。
最も賑やかなビーチがパトンビーチ。1泊1000円程の安宿から5つ星ホテルまで幅広く宿が集まっています。夜になると、パトンビーチから続く目抜き通り“バングラ通り”で賑やかなナイトライフを過ごせます。
<基本情報>
アクセス:バンコクからプーケットまで国内線で約1時間半
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タイ湾にある「サムイ島」。島全体がココナッツの木で覆われており、“ココナッツ・アイランド”という愛称を持つ島です。環境に配慮して開発するように条例が定められているため、大自然と見事に調和したリゾートに宿泊できるのも、この島の醍醐味。
沖合の島々へのアイランド・ホッピング、ダイビングやシュノーケリングなど定番のマリン・スポーツが人気を博しています。
<基本情報>
アクセス:バンコクから国内線で約1時間20分
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プーケットの南東、約50kmのアンダマン海に浮かぶ「ピピ諸島」。エメラルド色に輝く海とサンゴ礁に囲まれた大小6つの島々からなり、透明度抜群の綺麗な海は世界中の旅人が憧れる楽園です。
レオナルド・ディカプリオが主演した映画『ザ・ビーチ』の舞台となった、ピピ・レイ島は必見。ボートで巡る観光ツアーに参加すれば、ピピ諸島全体の絶景スポットを効率的に巡ることができます。
<基本情報>
住所:Koh Phi Phi Don, Krabi
アクセス:プーケット島からスピードボートで約45分。クラビからはスピードボートで約1時間
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プーケットの東に位置する「クラビ」は、プーケット、サムイと並ぶ人気のビーチリゾート。クラビのビーチの多くは岩山に阻まれて道路で行けず、海上からでしかアクセスできません。そんな秘境のような旅路も魅力的。
クラビ周辺には、ポダ島、タップ島、チキン島、プラナンビーチなどがあり、これらを巡るアイランドホッピングツアーは大人気!
<基本情報>
アクセス:バンコクからクラビまで国内線で1時間20分
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アンダマン海に面する「カオラック」は、ダイビングの拠点として人気のあるスポット。美しい海を持つシミラン諸島やスリン諸島への玄関口となり、ジンベイザメやマンタなど大物が見られるということで有名です。
ダイビングはしなくとも、プレイベート感溢れる高級リゾートでの時間や、“タイの桂林”とも呼ばれるカオソック国立公園への日帰りツアーに興じることも。プーケット島やサムイ島はもう経験済みなら、次の滞在先としていかがでしょう?
<基本情報>
アクセス:プーケット国際空港から車で約1時間20分。またはプーケットタウン長距離バスターミナルからバスで約2時間
タイ第2の都市である「チェンマイ」は、自然豊かな山々に囲まれた“北方のバラ”とも称される場所。北部にあるため、郊外には遥かヒマラヤ山脈へと山々が続き、まさに高原の中の古都です。
煌びやかな“ドイステープ寺院”、眺望豊かな“ドーイ・インタノン国立公園”などの観光はもちろん、雑誌にも取り上げられるような超一流ホテルで優雅なひとときを堪能することも。鬱蒼と広がる森や田園風景の眺められるようなホテルもありますよ!
<基本情報>
アクセス:バンコクからチェンマイまで国内線で約1時間10分
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バンコクから約440km北上したところにある「スコータイ」は、タイ族最初の王朝・スコータイ王朝があった場所。ここでタイ語が作られ、タイの基礎を築いた歴史の深い場所です。
スコータイの代表的な遺跡が“ワット・マハタート”。スリランカ様式の丸みがある仏塔と、アンコール王朝時代の影響が混在する、この場所ならではの仏教芸術となっています。池に咲く赤いハスと共に見学したい方は、朝から午前中の早い時間に入場しましょう。
<基本情報>
アクセス:バンコクから国内線で約1時間15分。バスであれば、バンコクの北バスターミナル(モーチット2)から約7時間
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タイ西部の「カンチャナブリ」は、1957年に公開され、当時アカデミー賞を総ナメにした映画『戦場にかける橋』で一躍有名となった場所。
戦争の虚しさを描いた作品の舞台となったクウェー川鉄橋は、約415kmの泰麺鉄道が敷かれ、以前はミャンマーまで続いていました。戦後部分的に撤去され、現在は観光路線としてカンチャナブリから80km先のナムトック駅まで運行しています。
<基本情報>
アクセス:バスならバンコク南バスターミナルから約3時間。鉄道ならバンコク・ノイ駅から約2時間40分
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ラオスとミャンマーの国境に面しており、タイの最果ての地でもある「チェンライ」。ここにはタイの現代芸術の巨匠らが手がけたお寺や建築があり、それらを目当てにたくさんの人が訪れます。
“白の寺”のワット・ロンクン、“黒い家”のバーンダム・ミュージアム、“青の寺”のワット・ロンスアテンなど、独特の色彩を放つ名所が目白押し。バンコク市内の寺院とはまた違う刺激を味わえます。
<基本情報>
アクセス:バンコクから国内線で約1時間20分
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ミャンマーとの国境にある「メーホンソーン」。乾季には、深い森の中に霧が立ちこめた幻想的な風景を見ることもできます。
ここはいくつかの山岳民族が隣国ミャンマーの文化の影響を受けた生活を送っている場所。有名なのが首長族のカレン族。また出家する子供たちを独特な方法で送り出すタイ・ヤイ族もおり、タイミングが合えば、この土地ならではのイベントを目にすることもできます。
<基本情報>
アクセス:チェンマイから国内線で約30分。バスであれば、バンコク北バスターミナルから約17時間、チェンマイからだと6〜8時間
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都会的なバンコク、緑豊かな山岳地帯、開放的なビーチリゾートを持ち、訪れるツーリストにさまざまな印象を刻んでくれるタイ。魅力的なスポットが国中に散らばっており、1か所をディープに咀嚼するような観光も、周遊して各地の違いを楽しむ観光も体験させてくれます。自力で行くことが難しい場所は、無理はせずにオプショナルツアーなどを活用しましょう。安心は旅行に集中する余裕を作ってくれますよ!
(文:木内つばめ)
2024年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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