世界中から多くの観光客が集まる人気観光地、アメリカ。NYやLAなどの都市観光も人気ですが、グランドサークルをはじめとする息を呑む絶景が続く広大な国立公園や、神秘的な大自然の数々もアメリカの魅力の一つ。トラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材した、おすすめの人気スポットをご紹介します。セドナやシャスタ山などのパワスポ、野生の動物たちとの触れ合い…ドライブで鉄道でビッグなアメリカ体験を!
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https://stock.adobe.com/jp/日本からはニューヨークやロサンゼルスをはじめ、主要都市に直行便が就航するアメリカ。自然を楽しむスポットは郊外にあることも多く、旅慣れない方は添乗員同行ツアーや現地ガイドが同行するツアーに参加するのがおすすめです。フリープランの場合も、適宜オプショナルツアーに参加すると効率よく安全に観光できますよ。
世界でも最も有名な国立公園の一つ「ヨセミテ国立公園」。サンフランシスコやロサンゼルスからも日帰りや1泊のツアーが出ていて、比較的アクセスしやすい場所にあるのでおすすめ。白い花崗岩の絶壁、巨大な滝、渓流、高さ100m近くにもなるジャイアントセコイアの林、そこに生息する多様な動物が見どころです。
ヨセミテビレッジからは、ヨセミテのシンボル的存在、ドームを2つに割ったような特徴的な形のハーフドーム、世界最大の1枚岩、高さ1000mの垂直な花崗岩でロッククライマーの聖地と言われるエル・キャピタンなど、谷から聳え立つ白い花崗岩の崖を見上げる形で絶景を楽しみます。
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“Hottest Driest Lowest!”という異名を持つ人気スポット「デスバレー国立公園」。ラスベガスから車で2時間、ロサンゼルスから4時間とアクセスしやすく、北アメリカで一番暑く・一番乾燥した・一番海抜が低いレアな場所です。また、塩湖、砂漠、奇岩など日本では見られないさまざまな自然美が見られるのも特徴です。
観光に最適なシーズンは冬から春。でも、夏は日本では味わえない40℃以上の暑さが味わえます。一番人気がある時期はワイルドフラワーが咲く春です。3月下旬から4月上旬がピークで、この時期を狙うなら、ロッジなど宿泊施設は早めの予約をおすすめします。
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400以上のワイナリーが点在する「ナパバレー」は、年間約500万人もの観光客が訪れる人気のデスティネーション。広大な大地にぶどう畑がどこまでも続く美しい景色も見どころの一つです。
ゆっくり時間をかけてワインも景色も楽しみたいという方におすすめなのが、ナパとセントヘレナとの間を毎日2往復している観光グルメ列車「ワイントレイン」。ダウンタウンにあるワイントレイン駅を出発し往復約60kmの路程を3時間かけて走ります。申し込みの際に伝えれば、ワイナリーツアーにも参加できますよ。
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カリフォルニア州の海岸線を縦に走る「パシフィック・コースト・ハイウェイ(PCH)」。ロサンゼルス/サンディエゴ間は約200km。ディズニー・カリフォルニアで有名なオレンジカウンティーやニューポート・ビーチ、クリスタルコーブ・ステイトパークなど、その海岸線は絶景揃い!
写真は、クリスタルコーブ・ステイトパークのリーフ・ポイントと呼ばれる展望エリアからアバロン・ポイントを撮影したものですが、その脇にはPCHが走り、ここのドライブは爽快の一言!
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https://www.photo-ac.com/カリフォルニア州北部にある、標高4317mの「シャスタ山」。シャスタ山を中心とする一帯は、アメリカでも特別なパワースポットとして人気。日本でシャスタと言えば、おなじみのミネラルウォーター“クリスタルガイザー”の採取地でもあります。
そんなシャスタ山を一望するならば、レイクシスキューがおすすめ。ここは、シャスタ山の美しい姿を湖畔越しに満喫できる最高のスポットです。運が良ければ、湖面に映る“逆さシャスタ山”を望むことができるかも?
アメリカ映画の一場面に、荒野に引かれた一本道を地平線へ向かってドライブする、という光景がありますが、日本ではなかなか体験できませんよね。アメリカ西部の「グランドサークル」では、荒野の絶景を巡るドライブ旅行が楽しめます。
ユタとアリゾナの州境にまたがる国内第2の大きさを誇る人造湖“パウエル湖”を中心に、半径約230kmの地域はグランドサークルと呼ばれ、5つの州(アリゾナ・コロラド・ネバダ・ニューメキシコ・ユタ)の絶景のメッカ。国立公園、国定公園、州立公園、そして、北米先住民族・ナバホの居留地内にある部族公園など、およそ40もの名所が目白押し!
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アリゾナ州にある、人気の世界遺産「グランドキャニオン国立公園 」。全長は446km、幅29km、深さ1.6kmと果てしなく壮大な峡谷です。20億年の長き歳月をかけ、地殻変動や隆起、浸食が行われ、最も古い地層、ビシュヌ片岩から10の異なる地層を築き上げました。その眺めはとにかく絶景!
公園内は、富士山同様にマイカー規制が敷かれており、3種類の無料シャトルバスが15〜30分間隔で巡回していて、13ある見晴らし台へ行くことができます。
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ユタ州とアリゾナ州の州境に広がる「モニュメントバレー」。果てしなく続く赤茶色の大地に、いくつもの巨大な岩山が聳え立つその絶景は、長い地球の歴史を経て造り上げられた、まさに自然の芸術!
モニュメントバレーの壮大な景色は、古くから多くの映画のシーンに登場してきました。有名なのは、『駅馬車』や『捜索者』といったジョン・ウェイン主演の西部劇。また、最近では、ジョニー・デップ主演の映画『ローン・レンジャー』にここの景色が数多く登場していました。これらの場所へは、バレー・ドライブからアクセスすることがでます。
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アリゾナ州の「アンテロープキャニオン」は、モニュメントバレーから西へ、車で約2時間の場所に位置する人気スポット。
南に位置するアッパーアンテロープキャニオンは、巨大な岩山の中に幻想的な世界が隠されています。最大の見どころはビーム。天辺の裂け目から降りそそぐ太陽光は、天使が舞い下りてきそうな神々しさを放ちます。春から秋の正午前後に見られる確率が高いので、その時間帯に催行されるツアーがおすすめです。北側のロウワーアンテロープキャニオンでは、桃色や紫に変化する神秘的な岩肌のグラデーションを、地底に望むことができます。
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ユタ州南西部にある「ブライスキャニオン国立公園」。キャニオンという名前が付いていますが、実際には川が流れる渓谷ではなく、地殻変動で隆起した高原の岩層が浸食されたもの。
フードゥーと呼ばれる岩の尖塔が見渡す限り無数に林立している様子は、この世のものとは思えない美しさ!特に、ピンク色のフードゥーが朝日で金色に輝く様子は必見なので、ぜひ1泊して、日の出の時間に訪れてみてください。宿泊施設は、公園内にロッジが1軒、また公園のすぐ外にもモーテルタイプの宿泊施設が数軒あります。
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アリゾナ州の「セドナ」は、赤い岩山や奇岩があちこちに聳え立ち、数多くのパワースポットがある場所として有名な町。近年、日本人の間でも人気が急上昇中です。
セドナを訪れたら必ず訪れてほしいのが、セドナの町の中心から南へ延びる国道179号線沿いのエリアです。この周辺には壮大な自然が広がっており、絶景の展望スポットやハイキングコースが満載!セドナの4大ボルテックス(パワースポット)の一つ“ベルロック”もこのエリアにあります。
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からっとしたそよ風が吹き抜ける広大な大地と、どこまでも続く広い青空。ロッキー山脈の中腹に位置するコロラド州。夏は国立公園巡り、渓流でのカヤック、キャンプなどのアクティビティが盛んです。
「ロッキー・マウンテン国立公園」は、コロラドを代表する国立公園。ロッキー山脈の眺望とエルクやビッグ・ホーン・シープなどの珍しい野生動物や高山植物など壮大な自然を楽しめる人気のデスティネーションです。ビジターセンターも6カ所に設置され、レンジャーによるガイドツアーも申し込めます。
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ニューメキシコ州の「プエ・クリフ」では、今は廃墟となった洞窟の家を見ることができます。1580年に干ばつに見舞われ、リオグランデ川の谷へ移住するまでは、1500人ほどの先住民が実際に生活していました。
プエ・クリフへの入場はツアーガイド付きとなります。まずは地上から断崖絶壁の家の全体を眺めてみましょう!よく見ると、壁に大きな洞窟があり、たくさんの小さな穴が開いているのを見ることができます。大きな穴は部屋、小さな穴は屋根の杭を刺していた跡です。
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ワシントン州のシンボル「マウントレーニア国立公園」。天気の良い日には、州の中心都市シアトルからも、その美しい姿を見晴らすことができます。高山植物が咲き乱れる夏が、山のベストシーズン。山の中腹には、その名も“パラダイス”、まるで天国のように美しい場所が広がっています。
夏場は公園内のあちこちで、野性動物の姿を見ることもできます。冬場は冬眠しているマーモット(写真)は、短い夏を満喫するかのように草や花、木の根っこを懸命に食べ続けています。リスや野鳥、バンビを連れたシカのファミリーもよく見かけますよ。
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“アメリカで最も雄大かつ壮麗なドライブルートの一つ”と評される「カスケード・ループ」は、まさにワシントン州観光の王道!全行程700kmのループ(環状道路)には、氷河をまとったカスケード連山や青緑に輝く湖など豊かな自然が広がり、さらに西部劇風のユニークな町やかわいらしいドイツ村など、随所に見どころがあります。
なかでも、ノースカスケード国立公園(写真)は、まさにカスケードループのハイライト!山道を上った所にあるワシントン峠展望台は、夏でも氷河が残るカスケード連山のパノラミックな風景を見渡す絶景ポイントです。
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アメリカで旅行と言えば車や飛行機が一般的ですが、「アムトラック」という鉄道も健在です!なかでもシアトルからロサンゼルスまで西海岸を縦断するコースト・スターライト号は、その名のとおり太平洋沿いの美しい風景や、夜になると星と月明かりが見られる路線とあって、根強い人気を誇ります。
所要時間は36時間。駅もレトロな雰囲気で、アムトラックに乗り込むだけで旅情をかきたてられること間違いなし!シアトルのキングストリート駅もロサンゼルスのユニオン駅もダウンタウンの便利な場所にあるので、その前後の移動も便利です。
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オレゴン州南部にある「クレーターレイク」は、アメリカで最も深い湖。はるか昔の火山活動によって形成された湖の深さは592m、世界でも7番目の深さです。
周辺にはたくさんのトレイルがありますが、なかでもリム・ヴィレッジから歩いて行けるガーフィールド・ピークが人気。往復6km、約2時間のトレイルは途中やや険しい坂道もありますが、美しい植物の宝庫。ハイイロホシガラスなど珍しい鳥や、マーモット、チップモンクなど小動物の姿を見ることもできます。ガーフィールド・ピークから望む紺碧の湖は、まさに絶景の一言!
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アメリカ最初の国立公園である「イエローストーン国立公園」は、ワイオミング州を主とした3州の約9,000平方km、広島県ほどの広さに相当します。雄大な自然風景はもちろん、豊富な野生動物・激しく噴き上げる間欠泉・七色の温泉など、地球のカラフルで生き生きとした表情を楽しめるのが魅力です。
園内で最大の温泉プール“グランド・プリズマティック・スプリング”では、バクテリアが作り出すという、周囲を彩る青から緑・黄色・オレンジへ変わりゆくグラデーションが!この息をのむ絶景を写真に収めるには、ピクチャー・ヒルと呼ばれる西側の小山に登ることをおすすめします。
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カナダの国境と接しているモンタナ州「グレイシャー国立公園」は、50以上の氷河とともに200以上の美しい湖が点在、世界遺産にも登録されています。また、ヨセミテなどの有名な国立公園のように観光地化されておらず、手付かずの山や野生動物の姿が見られます。
写真は、この国立公園で最も大きい湖“マクドナルド・レイク”。グレイシャー国立公園の見どころでもあり、息を呑むほど美しい光景です。また、この湖に沿って道路が走っており、ロッキー山脈の真中にある氷河が削った険しい山々を眺めながら、爽快なドライブを楽しむこともできます。
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アラスカ州にある標高6190m、北米最高峰である「デナリ」。2015年以降、マッキンリー山から正式に改名されたこの山は、長きにわたって多くの人を惹きつけてきました。そんなデナリ、実際に登ってみるのは正直なところ敷居が高い。でも、セスナ機による遊覧飛行で驚くほど近づくことができるのでおすすめです。
アンカレッジを発ってしばらく飛行すると、頂に雪を抱いた荘厳なデナリが行く手に見えてきます。遊覧飛行の申し込みは、主に各旅行会社やツアー会社のホームページから、電話やメールで可能です(多くは日本語可)。
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アメリカの自然景観は、とにかくビッグ!そして、1つの観光スポットから次への移動距離も長い!こうした名所を巡るには、車や鉄道、遊覧飛行などをうまく利用するのがおすすめです。
5つの州にまたがるグランドサークルでも、途中ロッジなどで宿泊しながらドライブ旅行を楽しむことで、かなり効率良く回ることができます。また、下から見上げるだけでなく、上から俯瞰できる遊覧飛行ツアーもたくさん催行されているので、要チェックです。そして日程にゆとりがあれば、のんびりとした鉄道の旅も素敵ですよ。
いろいろな方法で、想像を超えるアメリカの絶景を楽しんでくださいね!
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