意外かもしれませんが首都・東京都にはバリエーション豊かな温泉施設が揃っています。茅葺屋根の秘湯から豪華な温浴施設、レトロで安い温泉銭湯、24時間営業の日帰り温泉、離島のワイルドな絶景露天風呂まで！
トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp 編集部 佐藤が、東京のおすすめ温泉ランキングをご紹介します。
東京都の温泉宿・堂々の第1位は、手南北朝時代の落人伝説を秘めた檜原村（ひのはらむら）・数馬の里にある「兜家旅館」。都心から1〜2時間でアクセスできる檜原村は、東京都内にあるにもかかわらず深い山々に囲まれた、自然豊かなエリア。
日本の原風景を思わせる“富士系合掌造り”の建物を使った宿は、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせることが魅力。秋川渓谷の渓流を眺めながら入る温泉は、疲労回復や美肌に効能が期待できる単純アルカリ泉です。囲炉裏端でほっこりしたり、おいしい山の幸を堪能したりすることもできますよ。
■価格帯
1万円台〜
■アクセス情報
東京駅から電車とバスで約2時間
上野原ICから車で約30分、八王子ICから車で約50分
都会で温泉リフレッシュ！旅館の癒し「東京・湯河原温泉 万葉の湯」by 鎌倉 万里子
都心から電車で約30分。町田市の「東京・湯河原温泉 万葉の湯」では、質の高い湯・食・癒しのリゾート空間を存分に味わうことができます。最寄り駅からは無料シャトルバスも利用できるので、車がなくてもアクセスは楽々。ヒノキ風呂や露天風呂など部屋風呂付きの客室は、家族やカップルでの旅行にも人気を集めています。
温泉は熱海・湯河原の天然温泉を、なんと毎日タンクローリーで運んでくるというこだわり。露天風呂は開放感があふれ、都会にいるのに空の広さを感じることができます。深めの石風呂から半身浴もできる浅湯、時間を忘れる寝湯までお風呂の種類も豊富で、ゆっくりと日頃の疲れを癒すのに最適ですよ。
提供元：万葉倶楽部株式会社
■価格帯
1万円台〜
■アクセス情報
南町田グランベリーパーク駅・町田駅から無料シャトルバスあり
東名横浜町田IC出口から車で約20分
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浅草の一等地で温泉を満喫「天然温泉 凌雲の湯 御宿 野乃 浅草」by 瀧澤 信秋
第3位は、古き良き下町情緒にあふれ、国内外から旅行客が絶えない浅草の町にある温泉旅館「天然温泉 凌雲の湯 御宿 野乃 浅草」。日本全国に展開するビジネスホテル“ドーミーイン”が手がける和風ホテルです。“浅草花やしき”がすぐ目の前という観光の中心地にいながら、プチ温泉旅行気分を味わえると人気を集めています。
温泉はナトリウムやマグネシウムが含まれた自家源泉の黒湯が特徴的。半露天壺風呂のほかに、男湯にはドライサウナ、女湯にはミストサウナがあり、ゆったりと疲れを癒すことができます。湯上りには嬉しい無料のアイスサービスも！朝食は好きなネタが食べ放題の海鮮丼を含む、種類豊富な和洋バイキングがおすすめです。
■価格帯
1万円台〜
■アクセス情報
銀座線「浅草」駅1番出口から徒歩8分
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東京駅から徒歩10分。人々が足早に行き交うオフィス街・東京大手町の一角に、星野リゾートの高級旅館「星のや東京」はあります。客室には天然の竹細工や木材が散りばめられ、落ち着いた印象。朝や夕方の時間帯になると陽の光が周りのビルに反射し、外壁にデザインされた麻の葉崩し柄が障子に浮かび上がります。
温泉フロアは、最上階の17階。頭上には、四角く切り取られた東京の空が。開口部からは、ひんやりした空気が流れてきます。湯船に注がれるのは、地下1500mから湧き出る琥珀色の天然温泉。冷え性や筋肉痛に効能が期待できる泉質で、東京の温泉ではめずらしくヨウ素が含まれています。
提供元：星のや東京
■価格帯
5万円台〜
■アクセス情報
東京駅丸の内北口より徒歩10分
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羽田空港から片道1時間で行ける離島・伊豆諸島の八丈島（はちじょうじま）には、東京随一の絶景露天風呂があります。島東部の末吉地区にある町営の日帰り温泉「末吉温泉 みはらしの湯」です。緑色がかったお湯は、ストレスや疲労回復など幅広い効能が期待できる濃厚な塩化物泉。
海一望の「末吉温泉 みはらしの湯」なら、遮るものは何もない太平洋の景色を見ながら温泉に浸かる、最高の解放感が体感できます。八丈島には他にも個性豊かな6つの温泉施設があり、水着を着て家族やカップルで一緒に楽しめる無料の混浴露天風呂もおすすめです。入浴料が300円〜500円と安いので、温泉巡りも良いですね。
■価格帯
入館料 500円
■アクセス情報
八丈島空港から車で約30分
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東京湾から高速ジェット船でおよそ3時間。東京都新島村の式根島（しきねじま）は知る人ぞ知るワイルドな温泉天国です。その中でも大地を鉈で割ったような岩壁に囲まれた「地鉈温泉」は、一番人気！満潮時には海に沈む日本でも珍しい海中温泉です。ここは自然に湧く温泉なので、湯量や天候や潮の満ち引きで湯加減が変動。
茶褐色の硫化鉄泉は、神経痛や冷え性などさまざまな効能が期待できる“内科の湯”とも呼ばれています。島には他にも水着着用で楽しめる混浴の無料海中温泉が点在しているので、徒歩圏の宿に泊まって温泉巡りもおすすめ。宿が少ないので、宿泊の場合は事前予約が必須です。
■価格帯
入湯料 無料
■アクセス情報
野伏港から徒歩35分
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東京には昔ながらの温泉銭湯も多く残されています。特に東京都南部、神奈川県との県境に位置する大田区の蒲田エリアは、昔ながらの銭湯が点在するエリア。レトロな佇まいとともに、ワンコインで利用できるお手軽さも嬉しいところ。
大田区周辺では国内有数の真っ黒な温泉“黒湯”が湧出しています。湯に浸かっている部分が見えなくなるほど濃厚な温泉は、海洋のミネラルが豊富に含まれているので湯冷めしにくく、しっとりとした美肌も目指せますよ。昭和12年創業の「蒲田温泉」は、そんな“黒湯”を50℃近くまで上がる高温風呂でも楽しめると話題。湯上りの美味しい食事も外せません。
■価格帯
入湯料 550円
■アクセス情報
京浜東北線「蒲田」駅からバスで約6分
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東京・後楽園に位置する「スパ ラクーア」は、都市型レジャー施設“東京ドームシティ”の一角にあります。深夜料金を追加で支払えば、1泊してゆったりと温泉を楽しむことも可能。地下1,700mからこんこんと湧き出る琥珀色の天然温泉・ナトリウム塩化物強塩温泉が、体をぽかぽかと温めてくれます。
施設内には露天風呂や炭酸泉のほかに、サウナや広々としたパウダーコーナー、レストランやリラクゼーションサロンも。館内の各施設はリストバンドですべて精算できるので、現金を持ち歩く必要もなく手ぶらで楽しめますよ。
写真提供：LaQua
■価格帯
3,230円〜（深夜料金あり）
■アクセス情報
丸ノ内線・南北線後楽園駅から徒歩1分
大江戸線春日駅から徒歩2分
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都心から1時間の高尾山は人気の観光地。行楽の帰りに立ち寄りたいのが「京王高尾山温泉 / 極楽湯」です。地下約1,000mからこんこんと湧き出る微弱白色の天然温泉は、筋肉痛や関節痛に効能が期待できます。檜風呂や炭酸石張り風呂など7つのお風呂が楽しめて、高尾の風景を眺めながら露天風呂でまったり。
京王線高尾山口駅に隣接しているので電車の時刻ギリギリまでゆっくり過ごせるのがポイント！マッサージや食事処、シャンプーなどの備品も完備されており、手ぶらでも心配ありません。
■価格帯
入館料 1,100円〜
■アクセス情報
京王線高尾山口駅出てすぐ
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練馬区の「久松湯」は、プロジェクションマッピングを取り入れた珍しい銭湯。美術館のようにスタイリッシュな外観と、木の温もりあふれる内装が魅力です。館内には塩分が濃く体が温まる天然温泉、床暖房付き休憩所、本格マッサージコーナーもあり、“銭湯は庶民的”という固定概念を覆すような贅沢気分が味わえます。しかも入浴料金はリーズナブル！
銭湯業界初となる壁面のプロジェクションマッピングを手掛けたのは、フランスのシャルルドゴール国際空港の常設展示も制作したというアーティスト団体。銭湯のお湯が流れ落ちたり漂ったりする動きに着目した光の演出に、心癒されます。
■価格帯
入浴料 550円〜
■アクセス情報
西武池袋線桜台駅から徒歩5分
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注目のエリア！東京有明で解放感抜群のSPA体験「泉天空の湯 有明ガーデン」by Yorimichi Kumi
ショッピングモールやホテル、シアターなどを併設した複合施設“有明ガーデン”の中でも特別な癒しを提供しているのが、温浴施設「泉天空の湯 有明ガーデン」です。温泉はもちろん岩盤浴やエステ＆ボディケア、ゆっくりくつろげるラウンジなどが備わっていて、疲れを取りながら非日常を体験することができます。
ラグジュアリーな施設内には露天風呂、寝転び風呂、ジェットバス、マッサージバス、炭酸泉があり、さらに男湯には水風呂、女湯にはバブルバスも。シャンプー等の基本的なアメニティーが揃っているので、手ぶらで行っても問題無しです。
写真提供：住友不動産ヴィラフォンテーヌ株式会社
■価格帯
入館料 2,600円（深夜料金あり）
■アクセス情報
ゆりかもめ・テニスの森駅から徒歩3分、有明駅から徒歩4分
りんかい線・国際展示場駅より徒歩6分
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羽田空港からほど近い「天然温泉平和島」は24時間営業の日帰り温泉。地方空港から乗継して国際線を利用する場合の前泊・後泊にとても便利で、空港行きの送迎バスは公共機関が動いていない早朝出発や深夜到着にも役立ちます。
深度2,000mから汲み上げたナトリウム温泉のほかにも、高濃度ナノ炭酸泉、ジェット・泡湯などお風呂の種類が充実。湯上りには10,000冊を超えるマンガコーナーでまったり。TV付きリクライニングチェアーを備えたラウンジは女性専用スペースがあり、深夜の滞在でも安心です。
■価格帯
入館料 2,300円〜（深夜料金あり）
■アクセス情報
JR大森駅前、京急平和島駅前からワンコインバスあり
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「御谷湯」は東京スカイツリーも見える両国の下町温泉銭湯by 泉 よしか
日本の首都・東京はネオンが煌めく高層ビル群の合間に、歴史ある仏閣や心安らぐ下町の風景が残る大都市。夜景や日本各地の美味しいものが集まるグルメ、ショッピング、美術館や博物館巡りもいいですが、温泉でほっと一息つくのもおすすめです。
東京の温泉の泉質は、大きく4種類に分けられます。例えば、臨海部周辺で見られるのは、淡褐色や黒褐色のお湯が特徴の“黒湯”です。美肌効果が期待できるメタけい酸や炭酸水素塩類などを含む“黒湯”は、古くから銭湯にも引湯されてきた、東京の温泉を代表する泉質と言えます。そのほかに都心部では地下から汲み上げた“化石水”、多摩西部の奥多摩町や檜原村周辺では“硫黄温泉”、諸島部では富士火山帯由来の“火山性温泉”が点在。さまざまな泉質の温泉が楽しめることが魅力です。
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檜原村には50か所以上もの滝がありますが、その中でも「払沢の滝（ほっさわのたき）」は、東京都では唯一“日本の滝100選”に選ばれています。四段になっていて、全長は60m。少し岩場を登れば、滝つぼへ行くこともできます。滝つぼから眺める“一の滝”には昔大蛇が住んでいたという伝説も。
8月中旬には“払沢の滝ふるさと夏まつり”が開催され、ライトアップされた幻想的な滝を見ることができます。また、12月〜3月のうち1ヶ月ほど開催される“払沢の滝冬まつり”は、ダイナミックで美しい氷瀑が話題。結氷状況に合わせて決定される開催時期は、公式サイトでチェックしてみてください。
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東京都（島部を除く）で唯一の村として知られる檜原村には、「神戸岩（かのといわ）」という約60mにもおよぶ巨大な岩があります。東京都指定天然記念物にも指定されたこの岩は神々が通る戸岩とも言われ、知る人ぞ知るパワースポットとされています。
歩いて通り抜けることもできますが、谷底の崖に刻むように設けられた通路は場所によってはようやく足が乗せられるほどの幅しかなく、チェーンにつかまって歩かなくてはなりません。そのまま岩の間を抜けて行くと、元の石碑の後手に戻れるという、所要時間約20分のスリリングな冒険が楽しめます。
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東京とは思えないロケーション！檜原村の名湯「数馬の湯」by 八岳木 流泉
「檜原温泉センター数馬の湯」は、“兜家旅館”から車で約3分の場所にある日帰り温泉施設。地域の自慢である木材が看板にも豊富に用いられ、温かみを感じる佇まいの館内では、食事やマッサージもできます。
ジャグジー付きの内湯は、体や筋肉のコリをほぐすのに最適。泉質は無色透明のアルカリ性単純泉です。露天風呂からは、周囲の見事な山景色が見渡せます。柵で囲われていますが、少し背を伸ばしてみると、名もなき山で木々が茂っているのが目に入ります。聞こえてくるのは、多摩川の支流である秋川の流れる音。山から届く涼しい風に、川で流れる水の調べ。ここが本当に東京なのか、にわかに信じられなくなるほどです。
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東京にはあまり温泉のイメージは無かったかもしれませんが、実はたくさん湧いているのです。高級ホテルの温泉で贅沢気分に浸ることもできますし、安い庶民的な温泉銭湯で地元の人と並んで汗を流すこともできます。
今回は都心部から秘湯、さらには離島まで、バリエーション豊かな東京の温泉を厳選してご紹介させていただきました。きっとあなたにぴったりの一湯が見つかることでしょう！
（文：トラベルjp 編集部 佐藤）
2025年1月現在の情報です。本文中の価格帯は2名1室の宿泊料金の目安で、客室タイプやプラン、時期によって変動します。
※本ランキングはトラベルjpのデータ、注目度、おすすめ度などを基に作成したものです。
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