仏教国で王国のタイ。首都バンコクには400を超える寺院があり、国民の信仰の中心となっています。三大寺院のワット・プラケオ、ワット・アルン、ワット・ポーで定番観光地として人気ですが、バンコクとその周辺には他にも多くの魅力的な寺院が点在。バンコクで絶対見に行って欲しい寺院を、LINEトラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材でご紹介します。巨大ピンク象がいる寺院や世界一高い仏塔がある寺院、穴場の洞窟寺院は必見!
バンコクの三大寺院の一つ「ワット・プラケオ」は、タイ王室専用の寺院。エメラルドの仏さまをおまつりしている本堂で“エメラルド寺院”として親しまれています。白亜の壁の向こうに3基の仏塔がそびえ、中でも、燦々と輝く黄金の仏塔は必見。
本堂には、美しいエメラルド色に輝く仏像が納められ、霊験あらたかな守護仏として、多くのタイ人から崇められています。ここを訪れずしてバンコクは語れません。本堂内での像の写真撮影は厳禁なのでご注意を。建物の外から望遠レンズを使っての撮影ならOK。
この写真の記事を見る ≫
王宮内にある寺院で、カラフルなタイルをはめ込んだ円柱形の塔が特徴の「プラサート・プラ・テーピドーン」。これは、仏教の守護神の一つである帝釈天(たいしゃくてん)が住んでいるとされる山を表したもの。
クメール様式の塔を持ち、先端にはシヴァ神のシンボルも。内部は非公開。ラーマ1世からラーマ8世までの歴代国王の像が安置されています。
この写真の記事を見る ≫
「ワット・アルン」は、暁の寺とも呼ばれるバンコクの三大寺院の一つ。三島由紀夫の小説にも登場し、日本人にはなじみの深い存在です。ラーマ2世の時代に建設が始まり、ラーマ3世の時代に完成。バンコク様式美しい仏塔は、10バーツ硬貨にも描かれています。
ワット・アルンを背景にしたチャオプラヤー川沿いは、バンコク一の夕日の名所。茜色に空を染め上げ沈んでいく太陽と仏塔は美しく、夜の帳がおりると綺羅びやかにライトアップ。ここでは、寺院内の見学だけでなく、是非夕日とライトアップされた姿も楽しみましょう。
この写真の記事を見る ≫
チャオプラヤー川にほど近い、王宮のすぐ南にある「ワット・ポー」もバンコクの三大寺院の一つ。タイで最初の大学が置かれた場所として、そして何より大寝釈迦仏の存在で有名な寺院です。寝釈迦仏の高さ、なんと15m! 横たわっているにもかかわらず、奈良の大仏とほぼ同じ高さです。
そして、お堂いっぱいに横たわる寝釈迦仏の全長は約46m。これだけ大きな寝釈迦仏、その全体をカメラに収めるのなら、広角レンズの持参がおすすめ。肉眼とはまた違った迫力のある写真を撮影することができますよ。巨大な足の裏の108つの宗教画にも注目!
この写真の記事を見る ≫
タイの政治の中心地であるバンコク市内・ドゥシット地区に、最も国民から尊敬された王・ラーマ5世によって建てられた寺院「ワット・ベンチャマボピット」があります。そこは別名“大理石寺院”とも呼ばれ、建物のほとんどが大理石でできた美しいお寺です。
ラーマ5世が見た教会建築の影響を受けて西洋技術が多く取り入れられ、タイの他の寺院とは雰囲気が異なるところにも注目しながら見学しましょう。この寺院は有名でありながら比較的観光客が少なく、ゆっくり見て楽しめるのも魅力です。
この写真の記事を見る ≫
「ワット・サケット」は、14世紀のアユタヤ時代から存在し、仏舎利を納める80mもの黄金の丘が印象的な寺院です。古くから、バンコク市内を一望できるスポットとしても有名。黄金の丘・仏舎利塔へは、外周をめぐらせた300段ある階段を上っていきます。
上からはバンコク市内の景観を360°楽しむことができます。遠くにはビル群やワット・プラケオ、天気が良ければ遠くにワットアルンも見えます。こちらも有名な寺院ですが、観光客は多くありませんので、バンコクの喧騒に疲れてしまった方も是非!
この写真の記事を見る ≫
フォトジェニックでSNS映え抜群なのが、バンコクのトンブリー地区にある幻想画寺院「ワット・パクナム」。白い仏塔は、8年の歳月をかけて2012年に完成。塔の先端には、100キロの金で作られた宝珠がそびえています。
仏塔の5階に上がると、ドームの天井には目を見張るほどに幻想的な美しい絵画。ブッダ(仏陀)の生涯図を表したものや菩提樹の下で瞑想をするブッダの姿など、まるでCGのように精緻で、優しく淡い色づかいに心が震えます。
この写真の記事を見る ≫
バンコクから列車やバスで1時間程と日帰りで訪れることができるナコン・パトム県には、タイで最も高い仏塔「プラ・パトム・チェディ」があります。その高さは何と120.45m。ビル30階建てに相当する世界でも一番高い仏塔です。
バンコクから非常に近いのに、まだまだ認知度の低いナコン・パトム。発掘されたドヴァーラヴァティー様式の仏教遺物も非常に興味深いもの。是非、ローカル列車に乗って世界一の仏塔を見る旅に出掛けてみませんか?
この写真の記事を見る ≫
バンコク近郊のチャチュンサオにある「ワット・サマーンラッタナーラーム」。タイの人々が“一度はお参りしたい”というこのお寺の目玉は、巨大すぎるピンクの象・ガネーシャ。そのド派手な色使いと、巨大さに驚くこと間違いなし! 願いをすぐに叶えてくれるという速効性の高さも評判。
この他にも巨大でカラフルな仏像が立ち並ぶ様はまさに“仏教アミューズメントパーク”。川にはド派手なフローティング蓮が浮かび、敷地内にはぎっしりと建ち並ぶさまざまな施設に仏像が。その様はまさに極楽浄土。タイ人がこぞってお参りに詣でるのも頷けます。
この写真の記事を見る ≫
バンコクから車やバスで2時間程の距離のペッチャブリー県にある「カオ・ヨイ洞窟寺院」。バンコクから比較的近いのですが、外国人の観光客はとても少ない穴場的な場所でもあります。
正面にある16mの涅槃仏は、金箔を貼ることで願いが叶うと言われるパワースポット。涅槃仏の足側は広く開けた空間となっており、仏像や僧侶の像が多く並んでいます。さらに進んで階段を上がると、上の穴から光が差す場所にも仏像が。神秘的な雰囲気を漂わせており、天然の洞窟だからこその美しさと言えます。
この写真の記事を見る ≫
バンコクでおすすめの寺院をご紹介しましたが、いかがでしたか?
三大寺院のワット・プラケオ、ワット・アルン、ワット・ポーだけ訪れる観光客も多いですが、バンコク市内だけでなく少し郊外に足を延ばすと、バンコクの寺院とはまた違う特徴のある寺院に巡り会えます。是非、今回の記事を参考にあちこち周ってみてくださいね。
なお、寺院は、MRT(地下鉄)やBTS(高架鉄道)の駅が遠いところも少なくありません。効率的に巡るには現地発のツアーを利用するのも手ですよ。
また、王室にかかわりの深い寺院では、服装の配慮が必要。入口で服装がチェックされることもあり、特に肌の露出が多い服やラフな服装では入場できないのでご注意を。
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索