日本三名湯に数えられる神戸の奥座敷 有馬温泉。六甲山の裏側という山間部にありながら、大阪や神戸の市街地から30分～1時間ほどでアクセスできるのが魅力。金泉と呼ばれる赤茶色の湯と、昔ながらの街並みを残したレトロな温泉街が人気です。
そんな有馬温泉には老舗の高級旅館から施設充実の大型旅館、温泉組合運営が珍しい格安宿まで勢揃い！今回は有馬温泉のおすすめ宿を元旅行会社スタッフのトラベルjp 編集部 佐藤がご紹介します。
長い歴史を誇る有馬温泉の老舗旅館は、温泉神社の宿坊が起源であるため、多くの宿に坊の名が付くという特徴があります。「陶泉 御所坊」も有馬を代表する老舗旅館のひとつ。文豪たちのゆかりの宿でもあり、谷崎潤一郎の著書に登場した部屋も現存します。離れの茶室付き湯殿、偲豊庵（しほうあん）は、まさに日本らしい陰影礼賛の美学を体現した建築。他では味わえない雰囲気が魅力です。 この写真の記事を見る ≫
「旅館月光園 鴻朧館」は清らかな滝川が流れる六甲山系落葉山の麓に位置し、姉妹宿の遊月山荘と隣接。豊かな自然が魅力の宿です。2つの宿に自家源泉の赤湯を引いた露天風呂と大浴場を有し、宿泊者は温泉巡りが楽しめます。貸切風呂は心安らぐ檜風呂のほかに、洞窟風呂とワイン風呂も用意。食事は旬の厳選食材を用いた伝統的な会席料理。最高級の神戸ビーフが堪能できるプランもあります。
「有馬温泉 元湯 古泉閣」は、貴重な自家源泉を所有する元湯旅館。赤褐色の金泉を加水も加温もせず、源泉掛け流しで堪能できる、有馬温泉でも数少ない宿です。客室からは敷地内の竹林と六甲山の山々を望む、素晴らしい眺めが堪能できます。温泉は源泉かけ流しの金泉が楽しめる岩風呂と、展望大浴場の八角堂の2つ。1日2回の入れ替えでいつでも新鮮な湯に浸かれるのは、湯量豊富な元湯旅館ならでは！
有馬三山に囲まれた「有馬グランドホテル」は、眺望に優れた高台に建つ大型温泉旅館。最上階を占有する展望大浴苑では金泉と銀泉がどちらも楽しめるうえ、季節や早朝などの条件が揃った日には幻想的な雲海が見られることも。プライベートスパや家族風呂は、大切な方と過ごすのにおすすめ。和の寛ぎと洋の機能性を兼ね備えた客室は、ワンランク上の滞在が叶う“別墅 結楽”も人気です。
金泉・銀泉の2種類の泉質があり、街を歩くと泉源を間近に見ることができる有馬温泉ですが、自家泉源を持つ宿となるとごくわずか。「有馬温泉 亀の井ホテル 有馬」は、愛宕山泉と呼ばれる金泉の自家泉源を持つ希少な宿です。湧き出たばかりの赤褐色の金泉を、かけ流しで堪能することができるのが魅力！夕食に味わえる神戸牛の食べ比べコースや、寝具までこだわった和モダンな客室も人気です。
創業700年の歴史をもつ「有馬温泉 兵衛向陽閣」は、老舗旅館ならではの心地よいおもてなしが魅力の宿。3か所の浴場に9つもの湯船があり、滞在中は敷地内で温泉巡りが楽しめますよ。一の湯は格子天井が美しい和風デザイン、二の湯はクラシカルなローマ風、三の湯は昔ながらの湯治場風とそれぞれコンセプトが異なり、庭園を眺める露天風呂も。すべての湯処には金泉が引き込まれています。
温泉街の中心部、有間川からほど近い場所に佇む「中の坊瑞苑」。13歳以上が泊まれる大人のための宿で、静かな滞在が叶います。上質な客室の中でも特に人気なのが、温泉を好きなときに好きなだけ楽しめる露天風呂付きのお部屋！金泉と銀泉から選ぶことができるほか、金泉と銀泉をどちらも楽しめる特別な貴賓室も。部屋やレストランなど、食事の場所が選べるのも嬉しいポイントです。
「天地の宿 奥の細道」は有馬温泉街の中でも、奥まった場所に位置し、有馬温泉駅やバス乗り場からは無料送迎が利用できます。こちらの宿の魅力は、2種類の泉質をもつ温泉と、こだわりの美食。無色透明の自家源泉は肌あたりが滑らかで、長時間浸かっていても疲れにくいという特徴があります。瑞宝単光章を受章した料理人が目の前で作り上げる料理は、味もパフォーマンスも優れたまさに贅沢な一食。
自然に囲まれたラグジュアリーな宿で特別な温泉旅を楽しむなら「銀水荘兆楽」へ。有馬温泉街を少し離れた小高い丘の上にあり、ロビーや客室からは六甲山が一望できます。露天風呂には金泉、内湯には銀泉と有馬温泉が誇る2種類の泉質が楽しめるほか、マイナスイオンを浴びてリフレッシュできる貸し切り露天風呂も。温泉と足湯を部屋でも楽しむなら、くぬぎ林の中に佇む“別邸 紫貴”がおすすめです。
有馬温泉街の中心部にある「有馬御苑」は、賑わう湯本坂からも徒歩すぐの好立地を誇る宿。有馬川や桜並木を臨む和洋室や露天風呂付きの特別室など、多彩な客室が揃っています。内湯の岩風呂では金泉、露天風呂では銀泉と2種類の湯を堪能したら、湯上りの食事も魅力のひとつ！神戸ビーフ指定登録店に設定された宿で、プロが選りすぐった本当に美味しい神戸牛の料理に舌鼓を打つ美食体験が叶います。
有馬温泉の中心街より徒歩5分、落葉山の中腹に佇む「有馬温泉 ねぎや陵楓閣」。楓や桜などの木々に囲まれた宿では四季折々の雰囲気が楽しめます。檜の大浴場や榎の木の下にある露天風呂に引かれているのは有馬温泉の金泉。料理は神戸中央卸売市場より仕入れた旬の味が自慢です。日本情緒を感じる和室に露天風呂付きの客室、モダンな和洋室など、多彩な客室が用意されているのも魅力。
高級旅館が並ぶ有馬温泉街の中でも、比較的リーズナブルな滞在が叶う宿が「有馬温泉 小都里」。5分ほど足を延ばせば湯本坂があり、昔ながらの情緒あふれる温泉街探索も楽しめますよ。1階ロビーにはくつろぎのラウンジとフリードリンクも用意。大理石仕立ての浴場や客室露天風呂には銀泉が引き込まれ、姉妹宿の花結びにある金泉も入浴可能。有馬温泉が誇る2つの湯が堪能できます。
有馬温泉の高台に建つ「有馬温泉 御幸荘花結び」は、湯と食が堪能できる閑静なくつろぎの宿。女将が生けた季節の花々が、館内のあちらこちらで彩りを添えています。花の名前がつけられたモダンな客室は、マッサージチェア付きのお部屋も。露天風呂やバスルームに金泉の湯が引かれたお部屋は、特別な日の滞在にぴったり！美しい盛り付けにもこだわった旬の会席料理で、美食体験も叶います。
「有馬温泉 竹取亭円山」は、かぐや姫に深い愛情をそそぐ翁のように心を尽くしたおもてなしがコンセプトの旅館。8か所もの貸切風呂では、茶褐色の金泉と透明な銀泉の2種類の温泉を楽しむことができます。2種類の泉質がどちらも楽しめる貸切露天風呂からは庭園や山々を臨み、森林浴気分が満喫できますよ。こだわりの山の幸と海の幸を使った創作会席料理は、神戸ビーフや黒アワビなども人気です。
温泉街の高台にある「有馬温泉 有馬六彩」は自家源泉を所有し、金泉と銀泉の2種類の泉質が楽しめる温泉宿。露天風呂には金泉、内湯と中庭の足湯には銀泉を引き込んでいます。源泉かけ流し風呂付の客室もあり、お部屋でも銀泉を堪能する温泉三昧の滞在が叶いますよ。ホテル内のレストランでは、宿坊から始まった伝統の味を感じられるような、本格的な懐石コースを味わうことができます。 この写真の記事を見る ≫
有馬温泉に格安で泊まれて、しかも金の湯と銀の湯に入り放題というとってもお得な宿が「有馬 小宿とうじ」。有馬温泉旅館協同組合が運営している一風変わった宿で、宿泊プランは素泊まりのみ。平日なら2名で宿泊しても1人あたり5,500円で泊まれる破格の宿泊料が魅力。いいお湯があふれる外湯で地元の方とふれあい、近隣の飲食店を巡れば温泉街の良さが肌で感じられるはずです。
普段使いの別邸がコンセプトの「有馬温泉 メープル有馬」は、リーズナブルな価格に自家源泉の銀泉大浴場と、料理長が腕を振るう食事が人気のホテル。大浴場には滝湯や歩行浴、気泡によるマッサージ風呂など、健康促進効果が期待できるさまざまなお風呂が揃っています。6名で泊まれる和洋室や21畳の和室など大人数向けの客室が充実し、グループでワイワイ泊まるにもおすすめの滞在先です。
金泉の有明泉源に隣接した「有馬温泉～金泉・銀泉と4つの貸切風呂～湯屋の宿 康貴」。新鮮な金泉はもちろん、銀泉も引き込まれた館内には、大浴場のほかに趣ある4種類の貸切風呂も用意されています。日本庭園を眺める温泉は、夜になるとライトアップされてムード満点。部屋もベッドも広々としたセミダブルツインルームや2段ベッドルームなど、ベッドで寛げる5タイプの洋風客室があります。
有馬温泉でリーズナブルな滞在を楽しむなら、「有馬温泉 ホテル花小宿」もおすすめ！木造建築に金茶ガラスを組み合わせた客室では、神戸港開港期の外国人専用ホテルのような和モダンな雰囲気が味わえます。最大6名が泊まれるスイートからは、温泉寺参道の庭を臨む、心落ち着く眺めも楽しめます。ホテル裏手の御所泉源から五右衛門風呂に引き込んだ金泉は、源泉かけ流しの貸切方式です。
「有馬温泉 上大坊」が位置するのは、風情ある温泉街のど真ん中。天神泉源（金泉）から最も近い宿なので、茶褐色に濁る前の熱々で濃度が高い温泉が楽しめますよ。昭和初期から湯本坂に位置する伝統ある宿で、三田牛のすき焼きなど食事にも定評が。宿周辺の和カフェや伝統工芸の工房に立ち寄ったり、和室の窓から山々や中庭を眺めたりしながら、長い歴史に思いを馳せてみるのもいいですね。
有馬温泉で宿泊したいおすすめ宿をご紹介しましたが、いかがでしたか？有馬温泉の中心には昔ながらの街並みを残した湯本坂があり、カフェやお土産物屋さん、昔ながらのお店が軒を連ねています。最近は可愛いお店やカフェも揃い、実は女子旅におすすめの温泉街でもあるのです。
有馬温泉に泊まったら、浴衣を羽織って温泉街巡りも良いですね。今回の宿を旅行の計画を立てる際に、ぜひ参考にしてみてください！
（文：トラベルjp 編集部 佐藤）
2024年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- 広告 -
このスポットに行きたい！と思ったらトラベルjpでまとめて検索！
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- PR -
- 広告 -
