日本を代表する観光地であり、魅力的な神社仏閣が立ち並ぶ京都。でも実はほとんどの見どころは市の中心部からやや離れたところにあり、しかも東西南北に分散しています。1泊2日でいかに効率よく京都の代表的寺社を回れるか?LINEトラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材した、おすすめスポット情報をもとにご案内します!
他県から京都を訪問する場合、玄関口となるのはほとんどが京都駅でしょう。今回は、出発・終着点を京都駅としてプランニングしていきます。
京都駅に到着したら、そのままJRの改札を出ずに嵯峨野線に乗車しましょう。嵯峨嵐山駅で下車し西へ向かって、目指すは「天龍寺」。
「天龍寺」は観光スポットとしてメジャーな嵯峨野嵐山地区にあっても人気の高いお寺です。法堂(はっとう)の“雲竜図”はもちろん、四季折々に美しい表情を見せる庭園も見逃せません。
アクセス:京都駅よりJR嵯峨野線(山陰線)に乗車し峨嵐山駅下車(所要約16分)、徒歩約13分。
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京都グルメといえば湯豆腐を思い浮かべる方も多いのでは? 天龍寺近くの湯豆腐専門店「嵯峨野」は、美しい庭園を見ながら、価値観が変わるほど美味しい豆腐を味わえます。
アクセス:天龍寺より徒歩約5分。
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京都嵐山、渡月橋から徒歩0分という抜群のロケーションにあるカジュアルなイタリアンレストラン「trattoria fiume(トラットリア ヒューメ)」。生湯葉や京野菜を使ったメニューが豊富で、京都で食べたくなるイタリアンとして話題になっています。
アクセス:天龍寺より徒歩約10分。
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ランチを済ませたら、今度は嵐電(京福電気鉄道)嵐山駅に向かいましょう。ここから電車、市バスを乗り継ぎ「金閣寺」へ向かいます。
「金閣寺」、正式名称鹿苑寺は、室町幕府三代将軍足利義満が、日本国の代表として明国からの使者を招く迎賓館として建てたもの。京都でも1、2を争う人気スポットで世界遺産にも指定されており、京都に来てここを見逃す手はありません。
アクセス:先述の各店から徒歩約3〜5分の嵐電嵐山駅より乗車、帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅で北野線に乗り換え、北野白梅町駅下車(所要約20分)。北野白梅町バス停より市バス101・102・204・205系統にて金閣寺道バス停下車(所要約5分)、徒歩約5分。
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さらに金閣寺から足を延ばして、金閣寺と並ぶ人気スポット「銀閣寺」(慈照寺)へ。
室町幕府八代将軍であった足利義政が、自分のもてる芸術的センスのすべてを注ぎ込んだ世界文化遺産「銀閣寺」。金閣寺との違いは、四季折々の花が咲く、美しい庭園です。
アクセス:金閣寺道バス停より、市バス102・204系統に乗車、銀閣寺道バス停下車。徒歩約10分。
◆アドバイス◆市バスは102系統が所要約25分、204系統が所要約40分で、102系統の方が早いですが、本数が少なく1時間に2本ほどです。また、京都市街地全体にいえることですが、観光シーズンや連休時などは道路がかなり混むため、予定より大幅に時間がかかる恐れがあります。
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2日目に早朝から八坂神社や清水寺へ参拝するなら、宿泊には祇園エリアがおすすめ。祇園を含む東山エリアは、季節によって夜間拝観やライトアップを実施しているスポットも多く、時期が合えばこれらも散歩感覚で楽しむこともできるんです。
祇園を満喫できる、洋風・和風・宿坊という3タイプのホテルをご紹介します。
【洋風:日本らしさの新しい形「京都グランベルホテル」】
「京都グランベルホテル」は古き良きものをモダンな感性で活かしたインテリア、アップルTVを完備した機能的な客室など、今までに見たことがない“新しい日本らしさ”で溢れています。
アクセス:銀閣寺道バス停より市バス203系統に乗車、京阪四条前バス停下車(所要約20分))、徒歩約2分。
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【和風:伝統と静けさの料亭旅館「祇園畑中」】
1971年に創業、40年以上の歴史を持ち、長年京都を代表してきた料亭旅館「祇園畑中」。八坂神社の裏手という絶好の立地ながらも、驚くほど静寂につつまれた宿は、まさに京都を体現したかのような空間。清潔な館内、ホスピタリティ、なにより完成度の高い料理が提供され、大きな満足感を得られます。
アクセス:銀閣寺道バス停より、市バス100・203系統に乗車、祇園バス停下車(所要約20分)、徒歩約5分。
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【宿坊:ホテル並みの設備で快適な「和順会館」】
お寺に泊まることのできる“宿坊”。静かで清潔だけど、古くて設備もホテルより劣る…というイメージをお持ちではないですか?「和順会館」は、大きな三門で有名なあの知恩院の宿坊。ここはホテル並みの設備で、キレイでオシャレ。もちろん宿坊ならではの朝のお勤めにも参加でき、気軽に宿坊デビューを果たすにはおすすめ。大浴場もあり、朝食の味も好評です。
アクセス:銀閣寺道バス停より、市バス203系統に乗車、知恩院前バス停下車(所要約18分)、徒歩約5分。
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東山エリアでは、春の桜の頃、秋の紅葉の頃に、ライトアップや寺院の夜間参拝が実施されるところが多くあります。時期が合えば、ぜひ夜の京都の風情も堪能してください。
「京都・東山 花灯路(はなとうろ)」は3月の桜の季節の前に、東山の五条清水寺から三条青蓮院までの約5qの散策路、神社、お寺などの観光名所が灯りで飾られる、風情あるイベントです。
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「青蓮院門跡」では、毎年春と秋に夜間ライトアップを開催。また、青蓮院門跡からバスで15分ほどの距離の「将軍塚青龍殿」では美しい演出で夜の紅葉と京都の夜景を楽しめます。京都各地で開催される夜間ライトアップの中でも2つの異なる演出を味わい、京都の町を展望することのできる場所は他にはありません。
アクセス:「青蓮院門跡」まで、京都グランベルホテルから徒歩約20分、祇園畑中から徒歩約10分、和順会館から徒歩約7分。
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「高台寺」では、春・夏・秋に夜間特別拝観が行われます。桃山時代に作られた庭園は、夜の月が入るといっそうすばらしく、現代のプロジェクションマッピングも取り入れられていて見所がいっぱい!特に“臥龍池”は水鏡に紅葉と月が映りこみ幻想的です。
アクセス:京都グランベルホテルから徒歩約15分、祇園畑中から徒歩約5分、和順会館から徒歩約10分。
※なお、イベントの開催期間や内容は毎年変わります。記事中では過去の開催時の情報をもとに記述していますので、詳細は公式サイトなどで確認してください。
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東山エリアは、見どころも多いけど、観光客もとにかく多い! なので、できるだけ人の少ないうちに行動を始めるのがおすすめです。「八坂神社」は24時間開門、「清水寺」は朝6時から拝観可能ということで、朝9時までには動き始めておきたいところ。
また、東山エリアは坂道が多く、寺社の中にも階段などが多いので歩きやすい靴がマスト。無理せず急がず、ゆったり歩くのが、このエリアを楽しむコツです。
祇園祭でも有名な「八坂神社」は、祇園の街のシンボル“祇園さん”でもあり、縁結びスポットとしても人気の高い神社です。そんな八坂神社には、舞妓さんが参拝するという女子必見の社や、恋をしているにおススメの恋みくじが人気。
アクセス:京都グランベルホテルから徒歩約10分。祇園畑中から徒歩約2分。和順会館から徒歩約3分。
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八坂神社から、風情のある“ねねの道”を歩いて「高台寺」へ向かいましょう。
「高台寺」は、豊臣秀吉の正室、北政所が夫の死後その菩提を弔うために建立したお寺。庭園や建築、新緑に紅葉、ライトアップなど見所満載で、春と秋の観光シーズンには多くの人が訪れ、初夏から夏は境内のあちこちが青紅葉に囲まれ、爽やかな竹林を歩くこともできます。
アクセス:八坂神社から徒歩約10分。
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「清水寺」は京都観光のまさにハイライト!本堂である“清水の舞台”はもちろん、開山堂や三重塔などの数々の重要文化財、音羽の滝など、境内は見どころ満載。縁結びで有名な「地主神社」も見逃せません。
アクセス:高台寺から徒歩約15分。
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清水寺の本堂(清水の舞台)北側にある「地主神社」は、京都最古で最強の恋愛パワースポット。恋の成就を占う“恋占いの石”や、恋愛運アップにご利益のあるお守りで人気があります。“恋占いおみくじ”は、よく当たると評判。良縁や縁結びだけでなく、幸せなカップルやご夫婦の方もおすすめです。 この写真の記事を見る ≫
東山エリアでは結構歩くので、休みながら散策を楽しみましょう。おすすめのランチやスイーツのスポットを紹介します。
「京・美山ゆば ゆう豆」は“ゆば”の名店として、京都市内の有名ホテルや料亭に京都美山産大豆を使用した絶品ゆばを提供してきたゆば製造卸の直営店。贅沢なゆばづくしのコース料理がメインです。
アクセス:八坂神社から徒歩約6分。
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「スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店」は、高台寺から清水寺へと続く二寧坂(二年坂)にある、築100年を超える伝統的建造物を利用したお店です。このスタバ、入場制限あり、店舗前に並ぶのも禁止という、ある意味敷居の高いスタバ。しかも座席は靴を脱いで寛ぐお座敷スタイル!
アクセス:高台寺から徒歩約5分、清水寺から徒歩約10分。
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重要伝統的建造物群保存地区に指定されている産寧坂(さんねいざか・三年坂)あたり一帯には、京都ならではの風情ある土産屋や家屋が立ち並んでいます。そんな華やかな路地の一角にひっそりとたたずむ「夢二カフェ 五龍閣」は、竹久夢二の作品に浸りながら、まったりと流れる優雅な時を過ごせるスポット。ランチでもスイーツでも、満足できるお店です。
アクセス:清水寺から徒歩約3分。
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東山近辺でゆっくりするのもいいですが、早朝から散策を始めてまだ時間に余裕があったり、もう少し“京都らしい”名所を押さえるなら「伏見稲荷大社」はいかがでしょう?
京阪電車の清水五条駅からたった4駅で最寄りの伏見稲荷駅に到着でき、旅の終着点の京都駅までは大鳥居の目の前のJR稲荷駅から2駅、約5分の近さ。
神秘的な無数の赤い鳥居のトンネルが迎えてくれる「伏見稲荷大社」は、外国人が選ぶ日本全国の観光スポット・人気ランキングでも、有名どころの金閣寺や清水寺抑えて堂々の第1位になるほどの注目スポットです。
アクセス:清水寺から京阪電車清水五条駅までは徒歩約20分。清水五条駅から乗車、伏見稲荷駅下車(所要約7分)、徒歩約5分。
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帰りの列車まで中途半端に時間が余ってしまったら? 迷わず「京都駅ビル」を楽しむことをおすすめします。ここには中村藤吉、茶寮都路里など人気の名店、カフェやランチ、京都土産も困りません。さらに空中径路には京都タワーが見られる展望スペース、大階段のイルミネーションも見ごたえ抜群!
アクセス:清水寺からは、清水道バス停または五条坂バス停より市バス100・206系統に乗車、京都駅前バス停下車(所要約15分)。
伏見稲荷大社からはJR稲荷駅より乗車、京都駅下車(所要約5分)。
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各寺社が広いこともありトータルでかなり歩くことになりますので、先述のとおり歩きやすい靴で行くのがおすすめ。
あまり歩きたくない場合は、2日目は八坂神社に参拝後、高台寺に回らずにバスで清水寺方面へ行けば負担が軽減されます。ただ、二寧坂・三寧坂などは歩くだけで京都らしさが味わえるスポット。できれば休憩を挟みながら、ゆっくり歩いてみてください。
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