波照間島は日本最南端の有人島で、透き通った碧い色から“ハテルマブルー”とも称される海は沖縄有数の美しさ。中でもニシ浜は人気の観光スポットでもある絶景ビーチ。高那崎には日本最南端の碑や南十字星が観られる星空観測タワーがあり、日本の端っこにいることを実感できます。
そんな波照間島のおすすめ観光スポットを、世界各国を旅したトラベルjp 編集長 加山がご紹介します。絶景の海が望めるインスタ映え抜群の絶景スポットも必見!
波照間島の南東に位置する「高那崎」。琉球石灰岩が侵食されてできた岬で、断崖絶壁に打ちつけるダイナミックな海の景色を眺めることができます。ここには日本最南端の碑があり、日本最南端の碑を目の前にすると、“日本最南端の島に来た!”と実感することでしょう。
この碑は、本土復帰前にひとりの学生が波照間を訪れ、島の人たち数人にも協力してもらい建てられたものです。石碑の前での記念撮影が日本最南端での定番です。
<基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間
アクセス:波照間港から車で約6分
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波照間島のおすすめといえば、なんといっても「ニシ浜」。その青さはハテルマブルーと呼ばれるほど青く、泳いでいる人が浮かんで見えるほど透明度が高いため、初めてみた人は思わず絶句してしまうほどの圧倒的な美しさ。
晴れた日には海の向こう側に西表島や中ノ神島がよく見え、シュノーケルではクマノミやウミガメに遭遇するチャンスも高いです。陽射しが強いのでラッシュガードや帽子、日焼け止めを忘れずに持参しましょう。
<基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間
アクセス:波照間港から車で約5分、徒歩約10分
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波照間島のニシ浜のちょっと先、写真の「ハマシタン群落」がある林を抜けた先には滅多に人が来ない超穴場のビーチ「ペー浜」があります。もちろん海やビーチの綺麗さはニシ浜レベル。極上ビーチを独り占めできます。
ニシ浜はその海の向こうに他の島影が見えますが、南向きのペー浜は最南端の離島だけに見えるのは水平線のみ。沖縄でも海の向こうに水平線しか望めないビーチは意外と少ないので貴重。
<基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間
アクセス:波照間港から車で約7分、徒歩約12分
波照間島の観光スポットは海だけではありません。この島には不思議な伝承が多く残っており、この「コート盛」もその一つ。
その昔、人頭税を運ぶ船の船頭が中国に漂着し現地の千里眼を持つ女性と恋仲に。女性から手渡された航路図と風水図を持って無事帰国を果たした彼は、風水図を基に道沿いに「コート盛」と呼ばれる遠見台を設置。すると、島に漂う気の巡りが良くなり航路が安全になったとのこと。
コート盛周辺には高い建築物が無く、一面畑が広がっているのみなので、当時と同じように海が遥か彼方まで見渡せます。
<基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間
アクセス:波照間港から徒歩10分
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島の外れの鬱蒼とした森の奥にある古井戸「シムスケー」にも、大干ばつが島中を襲った時も、この井戸の水だけは枯れなかったという伝説が残り、今もうっすらと水をたたえています。
このように波照間島には、数々の不思議や伝説が、鬱蒼とした森や町の片隅、思いがけない場所に静かに佇み、旅人の訪れを待っています。そんな波照間島の不思議探検を、宝探しのように楽しんでみては如何でしょう。
<基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間465
アクセス:波照間港から車で約10分
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日本最南端の「波照間郵便局」にも立ち寄りたいところ。波照間の風景写真が描かれた切手などが販売されていてお土産におすすめ。また、ここからハガキを出せばオリジナルの風景印を押してもらえますよ!
※2023年に建物の老朽化のため新たに開設されています(写真は2019年のもの)
<基本情報>
アクセス:波照間港旅客ターミナルから徒歩約20分、車で約5分
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民家や街灯も少ない波照間島は、星空観測にもうってつけの場所。全88星座のうち84星座を観測することができます。また、日本の本州からは見られない南十字星を見ることもできます。観測可能な時期は12月〜6月ですが、月によって観測できる時間はまちまち。夜10時頃〜12時頃に見えるのが4月、5月頃なので、星を目当てに行くならこの時期の新月あたりを狙いましょう。
島内にある「星空観測タワー」では星空ガイドを聞かせてもらったり、望遠鏡で天体観測したりできます。
写真提供:竹富町波照間島星空観測タワー 撮影者:入江中さん
<基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間3905-1
電話番号:0980-85-8112
アクセス:波照間港から車で約15分
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島の玄関口として、多くの観光客に利用されている「波照間港」。フェリーが発着する場所で、たくさんの観光客が利用し、港周辺には、レンタルバイクやレンタカーの店舗もあります。
「波照間港」の防波堤の先には息をのむほどの美しい海の景色が広がります。防波堤に向かう前には、集落にある共同売店や旅客ターミナルで、おにぎりやパンなどの食べ物、ドリンクを買っていきましょう。防波堤でのんびり過ごす島時間も最高ですよ。
<波照間港旅客ターミナル 基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間6523
アクセス:石垣港から高速船で約1時間
※防波堤は、波照間港旅客ターミナルから歩いてすぐ
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波照間島には国の史跡には指定されていない、小型の遠見台もいくつか現存しています。かつては数か所ある集落それぞれに遠見台があったとされ、島北部にある集落跡にも遠見台の痕跡があるとされています。
そんな中「底名溜池展望台」は近年になって造られた遠見台です。コート盛をイメージして作られているように見えるため、“新コート盛”という別名も。のぼってみると、島の南側の海が一望できてなかなかの絶景ですよ。
<基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町字波照間
アクセス:波照間港旅客ターミナルから徒歩約45分、自転車約15分
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波照間島へのアクセス方法は石垣島からの船便のみ。
高速船が、石垣発8:00、11:45、15:00の3本出ています。所要時間は60〜80分。波照間発も、9:50、13:00、16:50発の3本あり、日帰りも十分可能です。
ただ、波照間航路は波の高い海域を通るので、欠航も少なくありません。できれば波照間島に1泊して、ゆっくり楽しむのがおすすめ。波照間に宿泊すると綺麗な星や日本最南端に沈む夕日が眺められるというお楽しみも!
日本最南端にいることを実感しつつ、の〜んびりとした島時間に身を委ねていると、心もカラダも癒されていきます。きっと翌日には島を離れたくなくなっているはず。そんな波照間島への旅、この記事を参考に計画してみてくださいね。
2024年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
(文:トラベルjp 編集長 加山)
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