南米のチリ共和国は、太平洋沿いを走る南北に細長い国で、自然と文化が奏でる多彩な観光スポットを有しています。世界最大の山脈であるアンデス、世界で最も乾燥しているというアタカマ砂漠、大規模なフィヨルドが広がるパタゴニアなど、地球の凄みを実感できるような場所が大集結。一方、首都サンティアゴでは近代的な街で過ごすこともできます。またチリは南米諸国の中では、比較的治安が良いと言われている国。今こそ、思い切って地球の裏側まで行ってみませんか?
今回は、トラベルjpナビゲーターが現地取材した情報を基に、チリのおすすめ観光スポットをご紹介します。
南太平洋に浮かぶ小さな孤島「イースター島」。チリ本土から3700kmと、日本列島がすっぽり入るくらい離れた距離に浮かぶ火山島ですが、チリの領土です。
未だ謎に包まれたモアイ像は、島内各地で見ることが可能。島面積の4割を占める“ラパ・ヌイ国立公園”には、さまざまなモアイ像が約900体も残されています。
モアイ像以外にも、かつて聖域とされた“オロンゴ儀式村”や、地元民にも人気の白砂ビーチ“アナケナビーチ”など、他にも見所がたくさん。ミステリーハンターになった気持ちで、謎を探るような観光をしてみるのもいいでしょう。
<基本情報>
住所:Easter Island
アクセス:アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港から飛行機で約6時間
公式サイト(外部リンク)
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標高2000mの高地にある「アタカマ砂漠」は、世界三大砂漠の1つ。東西160km、南北10000kmという、ピンと来ないほどの広大さです。世界で最も乾燥した場所として知られており、なんと40年間で一度も雨が降っていないエリアもあるとのこと。晴天率が高く、星空観賞に適していることから、世界各国の天文台が集中しています。
アタカマ砂漠観光の拠点はチリ最古の街として知られる“サンペトロ・デ・アタカマ”。観光センターやホテルでアタカマ砂漠を満喫するツアーに申し込むことが可能です。まるで月面にいるようだと名づけられた“月の谷”や世界で最も高所にある“タティオ間欠泉”、フラミンゴの生息地として有名な“アタカマ塩湖”など、異世界を思わせるようなスポットが砂漠に点在しています。
<基本情報>
アクセス:サンティアゴから国内線で約2時間、でカラマへ。そこから陸路にてサンペドロアタカマまで約1時間
公式サイト(外部リンク)
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「マーブルカテドラル」は、大理石が湖水に浸食されてできた洞窟。美しい縞模様の壁面を湖水の光が照らし、神秘的な光景を見せてくれます。
カヌーやボートなどのアクティビティを通して、洞窟内部に入ることも可能。足を踏み入れると、自然の芸術品に包まれたような感覚を味わえます。美しい瞬間を目にしたいなら、晴天率の高い9〜11月頃がベストシーズンで、光が差し込む午前中が狙い目です。
<基本情報>
住所:Chile Chico, Aysen
アクセス:コジャイケからバスで約4時間
公式サイト(外部リンク)
“パタゴニア”とは、南米大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域。雄大な大自然を有するエリアですが、パタゴニアの魅力をぎゅっと凝縮したような場所が「トレス・デル・パイネ国立公園」。世界中のトレッキング愛好家から人気を博しています。
園内の象徴とも言えるのが、鋭いフォルムをした岩山“トレス・デル・パイネ”。風のない日には、手前に横たわる湖がその姿を映し出し、さらに美しい景色を見せてくれます。また、公園内で最高峰の“パイネ・グランデ”は、氷河を抱いた山。時折、氷・雪の滑落を轟音とともに体験することができます。
<基本情報>
住所:Magallanes and Chilean Antarctica
アクセス:プエルトナタレス市街地からバスで約1時間30分
公式サイト(外部リンク)
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スペイン語で“天国の谷”を意味する街「バルパライソ」は、世界文化遺産に登録されている有名な観光地。19世紀に貿易港として栄え、多くのヨーロッパ移民が住み着いたという背景のもと、発展した街です。すり鉢の斜面を埋め尽くすように立ち並ぶのは、カラフルな家々。入り組んだ迷路のような道を歩けば、数々の壁画アートに出会うこともできます。
主要交通機関は、“アセンソール”と呼ばれるケーブルカー。現在15基のアセンソールが住民たちの足として活躍しています。なかには最大傾斜角50度というものもあり、スリルある中で眺望を楽しむことができますよ!
<基本情報>
住所:Valparaiso, Valparaiso Region, Chile
アクセス:サンティアゴからバスで約2時間
公式サイト(外部リンク)
ワインの産地としても知られるチリですが、たくさんのワイナリーが集う場所が「カサブランカバレー」。チリ中央部の肥沃な渓谷にあり、サンティアゴから日帰りで行ける距離です。
広大なブドウ畑を抱えたお洒落なワイナリーでは、テイスティングや地元料理とのマリアージュを堪能することも。まさに五感を研ぎ澄ますような時間を味わえるでしょう。ワイン好きなら外せないエリアであることは、間違いないですね。
<基本情報>
アクセス:サンディアゴから車で約2時間
公式サイト(外部リンク)
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サンティアゴは一国の首都ながらも、観光の名所がコンパクトにまとまった旅行者には嬉しい街。なかでも観光スポットが集まるのが「サンティアゴ旧市街」。大統領宮殿のモネダ宮殿、歴史的な建築物が並ぶアルマス広場、市内を一望できるサンクリストバルの丘など見どころがたくさん!
また夏の季節(日本では冬の季節)は、ジャカランダが街を紫色に染め上げます。味わいある建物と溢れんばかりの花が溶け合う光景は、見事なもの。
<基本情報>
アクセス:サンティアゴ国際空港からバスで約40分
公式サイト(外部リンク)
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「オソルノ山」はプエルトモン北部にある標高約2700mの火山。“チリ富士”とも呼ばれる所以も一目瞭然。美しい円錐形のライン、麓に湖を抱えた姿は、私たちに親しみのある富士山にそっくりです。
登山もできますが、山頂は年中雪に覆われているので装備を含めた準備が必要。周辺はリゾート地となっているので、夏山観光のために運行されているリフトに乗ったり、景色のいい宿泊施設で過ごしたり、遊覧船に乗船したりという過ごし方もできます。
<基本情報>
住所:Volcan Osorno Chile, Puerto Montt, Chile
公式サイト(外部リンク)
チリ南部にある「チロエ島」は、四国の半分ほどの大きさ。スペインの統治下時代、やってきたイエズス会の修道士によって教会が造られていったのですが、先住民の好みに合わせて島のヒノキを使った教会を建築。そのため、特異な様式の教会が点在し、世界遺産に登録されています。
水上に建てられた高床式住居、地元食材を熱した石窯で調理した伝統料理など、チロエ島ならではの生活に触れられるところも、観光の醍醐味です。
<基本情報>
アクセス:サンティアゴからチロエ島のカストロ空港まで約1時間45分
公式サイト(外部リンク)
「バルディビア」は“水の都”とも称されるチリ南部の都市。都会ではあるものの、海や川、緑豊かな自然に恵まれた環境が人々を魅了します。川沿いには新鮮な魚介が並ぶ市場があり、鮭や殻付きのウニなどが売られています。またビールの街としても知られており、ビール工場では併設されたレストランで飲み比べをすることもできます。
お目当てのお店で美食を楽しむのもいいですが、景色とグルメを一度に楽しめるクルーズも捨てがたいアトラクションです。
<基本情報>
住所:Valdivia, Chile
アクセス:サンティアゴから飛行機で約1時間40分
公式サイト(外部リンク)
ダイナミックな自然、丘陵に広がる街並み、個性的な建築物、そして美食。バルパライソの鮮やかな街並みが物語るように、チリは多彩な魅力に満ちた国です。日本のちょうど裏側に位置するチリまで飛行機で片道1日以上かかりますが、時間をかけて行く価値は大いにあり!訪れる際は滞在日数をしっかり確保して、北部から南部までたっぷり見尽くすような旅を計画してみましょう。
2025年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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