オマーンのおすすめ観光スポット16選 アラブ文化と真のオアシスを体験! | トラベルjp 旅行ガイド

オマーンのおすすめ観光スポット16選 アラブ文化と真のオアシスを体験!

オマーンのおすすめ観光スポット16選 アラブ文化と真のオアシスを体験!

更新日:2025/07/03 10:29

木内 つばめのプロフィール写真 木内 つばめ 子連れ海外トラベラー、海外旅育応援ブロガー

アラビア半島の東端、アラブ首長国連邦に隣接するオマーン。近代化が進むドバイやアブダビと比べると古くから育まれたアラブの文化や風習が今も色濃く残り、歴史的な建造物、美しくもダイナミックな自然が有意義な旅を体験させてくれます。治安がいいと言われているのも海外ツーリストには嬉しいところ。今こそ船乗りシンドバッドの舞台でもあるオマーンで、甘美な旅を堪能してみてはいかがでしょう?

今回はトラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、オマーンのおすすめ観光スポットをご紹介します。

1.スルタンカブースグランドモスク

1.スルタンカブースグランドモスク

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首都マスカットの象徴とも言えるのが、オマーン最大級のイスラム教礼拝堂「スルタンカブースグランドモスク」。イラク建築の第一人者・モハメド・サレハ・マキヤにより6年かけて建設された豪華絢爛なモスクです。

ドームとミナレットが描く端麗なライン、大理石を織り交ぜたファサード、そして各所の緻密な装飾は、どこを切り取っても完璧な美しさ。モスク内には手織りとは思えないほどの大きなペルシャ絨毯が広がり、輝かしいクリスタルのシャンデリアが下がる、迫力ある空間になっています。

<基本情報>
住所:Sultan Qaboos Grand Mosque, Sultan Qaboos St, Muscat,
アクセス:ルイ・バスターミナルからルート1に乗って約30分
公式サイト(外部リンク)

2.アラム宮殿

2.アラム宮殿

提供元:Pixabay

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「アラム宮殿」は、約200年前に儀式用の宮殿として建てられ、1972年に王族の住居として改築されました。現在は公式行事や迎賓館として使用。スルタン(王)が滞在している時は、正門にオマーンの国旗が掲げられています。

現代イスラム建築で、艶やかな白い大理石をベースに青や金色を配色したカラフルな外観が特徴的。周囲に高い建物がなく、背後に荒涼とした岩山があるため、そのコントラストが際立ちます。内部は非公開ですが、鮮やかな姿を見るだけでも十分価値があります。

<基本情報>
住所:Alam Palace, Muscat,
アクセス:市内からバスまたはタクシーで5〜20分

3.ジャリラフォート

3.ジャリラフォート
高田 真美

中東オマーンの「アル ブスタン パレス」で過ごす優雅な休日by 高田 真美

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オマーン湾岸の岩山に聳える「ジャラリフォート」は、16世紀に入植したポルトガル人によって築かれた要塞。数度の戦争を経た後、19世紀初頭は刑務所として使用されました。1983年からはオマーンの歴史や文化を展示する博物館として生まれ変わったものの、私的な施設ということで一般公開はされていません。宮殿を守るかのように海岸沿いに聳えてる姿を目にできます。

<基本情報>
住所:Al Bahri Rd, Muscat,Oman
アクセス:市内からバスまたはタクシーで5〜20分 この写真の記事を見る ≫

4.オマーン国立博物館

4.オマーン国立博物館

提供元:Pixabay

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2016年に開館した「オマーン国立博物館」は、古代オマーン時代から現在に至るまで歴史や文化を学べる場所。1階と2階の2フロアのみのシンプルな博物館で、たいへん見やすくなっています。

展示されているものは、古代遺跡から出土した土器や青銅器、海上交易が盛んな時代に取引された乳香(フランキンセンス)の歴史など。興味深い内容もさることながら、スタイリッシュな建物にも魅了されます。博物館に併設されたカフェで休憩したり、ミュージアムショップでお買い物したりもできますよ!

<基本情報>
住所:Al Saidiya Street, Muscat,
アクセス:市内からバスまたはタクシー利用で5〜20分
公式サイト(外部リンク)

5.マトラ・スーク

5.マトラ・スーク

提供元:写真AC

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マスカットのマトラ地区は活気ある港町。このエリアで外せないのが「マトラ・スーク」という伝統的なアラブ様式のバザール(市場)です。アラブ諸国の中でも最古の部類に入るマーケットで、観光客のみならず、地元の買い物客で賑わう場所。屋根付きのため、天候を気にすることなくショッピングを楽しめます。

迷路のように入り組んだ通路にはたくさんのお店が並んでいますが、商品の種類によって売り場が区画されています。衣料品、アクセサリー、雑貨、土産物のほか、オマーン特産の乳香や香水も入手可能。値札が付けられていない商品は値段交渉は必須。地元の店員と交流しながらの買い物も旅の醍醐味です。

<基本情報>
住所:Mutrah Corniche, Muscat,

6.ニズワ・スーク

6.ニズワ・スーク
Kaycom D

古き良きオマーンを巡る!ニズワとミスファット・アル・アブリーン村観光by Kaycom D

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オマーンの北部ハジャル山地の中腹に位置するニズワは、イスラム初期の頃に首都として栄えた都市。ニズワの生活を瞬時に知るなら、まずは「ニズワ・スーク」へ足を運びましょう。

市場に並んでいるものは実にバラエティ豊か。観光客用のお土産屋さん、オマーン産のハチミツやデーツ(ナツメヤシ)、綺麗にパッケージされたお菓子の詰め合わせなどを買うことが可能。地元の人たちが大好きな伝統スイーツ“ハルワ(甘いウイロウのようなもの)”の専門店もあります。他にも陶器やフェイクの剣や銃、スパイスなども並び、エキゾチックな空気が充満。毎週金曜日の午前中にヤギやヒツジなどの動物を売買するオークションも行われますよ!

<基本情報>
住所:Nizwa Central Souq
アクセス:マスカットからニズワまでバスまたはタクシーで約2時間 この写真の記事を見る ≫

7.ニズワ・フォート

7.ニズワ・フォート
Kaycom D

古き良きオマーンを巡る!ニズワとミスファット・アル・アブリーン村観光by Kaycom D

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「ニズワ・フォート」は、17世紀にスルタン・ビン・セイフ・ビン・マリクによって防衛のために建てられた砦。城内は広々としており、いくつもの部屋に分かれている間取りで、オマーン伝統の調度品や衣服が展示されています。

敵の侵入を防ぐための仕掛けも大変ユニーク。カモフラージュの扉や落とし穴、アツアツに煮込んだデーツのシロップを敵に浴びせるトラップまであり、見ていると面白さと残酷さが入り混じった不思議な気持ちなります。

城塞の屋上からは、隣接するスークや古い家々、遠くの山並みを一望できるので、ぜひ上ってみてくださいね!

<基本情報>
住所:Nizwa Fort, Nizwa,
アクセス:マスカットからニズワまでバスまたはタクシーで約2時間
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8.ファラジ・ダリス

8.ファラジ・ダリス
Kaycom D

古き良きオマーンを巡る!ニズワとミスファット・アル・アブリーン村観光by Kaycom D

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“ファラジ(複数形はアフラジ)”とは井戸の底を水路で繋げ、各家庭や農地を水を供給する灌漑システム。オマーンでは現在も3,000ほど利用されており、5箇所が“オマーンの灌漑システム アフラジ”として、2006年ユネスコの世界遺産に登録されました。その中の1つ「ファラジ・ダリス」は、オマーンで最初に作られた大規模な灌漑用水路。長さ約8kmに及ぶもので、地下から湧き出る水は一度も枯れたことはありません。

高度な工学技術を用い、さらに持続可能な生活に繋げた灌漑システムが古くからあっという事実は感動的。砂漠に住む民がいかに水に重きを置いていたかを実感できます。

<基本情報>
住所:Off Nizwa-Ibri Road, Nizwa 611,
アクセス:ニズワから車で15〜20分 この写真の記事を見る ≫

9.ミスファット・アル・アブリーン村

9.ミスファット・アル・アブリーン村
Kaycom D

古き良きオマーンを巡る!ニズワとミスファット・アル・アブリーン村観光by Kaycom D

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「ミスファット・アル・アブリーン村」は、ニズワから日帰りで行ける小さな村。昔ながらの家々が建ち並び、オマーンで最も美しい村として知られています。

高い壁の間を這う路地に立つと、まるで時が止まったような感覚に陥ります。山の斜面に広がる村の中にファラジが張り巡らされ、たくさんの草木が空へと伸び、視界が開ける高台からは村が一望。荒野の中の緑豊かなオアシスであることが一目瞭然です。

<基本情報>
アクセス:ニズワから車で約40分 この写真の記事を見る ≫

10.バハラ・フォート

10.バハラ・フォート
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オマーンの謎に包まれた世界遺産「バハラ・フォート」by Kaycom D

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オマーンには、“フォート”と呼ばれる城塞がいくつもありますが、その中で唯一世界遺産に登録されているのが「バハラ・フォート」。シルクロードの中継地であるバハラという村の高台に建てられた、12〜15世紀の支配者・バヌ・ネブハン族の城塞です。未だ解明されていない部分が多く、謎に包まれています。

約12kmにもわたる城壁があり、内側にはモスク、ハマム(公衆浴場)、家屋などが並ぶ、オマーン最大規模の要塞。城の眼下に広がるオアシスは、はるか遠方にある泉から地下水路を引いており、高度な建築技術によって造られたことも伺えます。

<基本情報>
住所:Oasis of Bahla, 25 km west of Nazwa
アクセス:マスカットからバハラまでバスで約3時間。ニズワからはバスまたはタクシーで約30分
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11.ジャブリン城

11.ジャブリン城
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太陽と月の間は必見!装飾が美しいオマーンのジャブリン城by Kaycom D

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オマーン北部にある「ジャブリン城」は、17世紀に宮殿として建てられ、イマーム(指導者)の住居、教育の場としても使われていた場所です。城内には、書斎や客室、図書室、貯蔵庫など25の部屋があり、城の隣には幅広い学問を学ぶための学校も建設。多くの学者や思想家を輩出しました。

ジョブリン城のハイライトは、見事なまでの装飾。最高品質のペルシャ絨毯にも匹敵するほどの柄が描かれた木製天井が有名で、特に“太陽と月の間”の芸術性は格別。そのほか、上部の窓は月の光をうつすように、下部の窓は日中の強い日差しを遮るように配されるなど、建物の各所に当時の知恵が反映されています。

<基本情報>
住所:A’Dakhiliyah Region, Jabrin 612
アクセス:バハラ・フォートから車で約10分
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12.ワディ・シャーブ

12.ワディ・シャーブ
Kaycom D

神秘のオアシスと砂漠巡りでオマーンの大自然を満喫!by Kaycom D

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断崖絶壁に囲まれたオアシス「ワディ・シャーブ」は、地球の力強さを感じさせるような場所。渓谷を縫うように流れる川の水が溜まり、所々に天然プールを生み出しています。

天然プールまでは、深い谷底を1時間ほど歩いて辿り着けます。両側から覆い被さってくるような岩壁は圧巻で、体のサイズ感覚を失うほど。そんな厳しい環境の中で現れる青い天然プールは、まさに真のオアシス!遊泳ポイントで泳ぐことができますが、あらかじめ水着を着てくるか、岩陰で着替えることになるので抜かりなくご準備を。

<基本情報>
住所:Wadi Shab, Tiwi,
アクセス:マスカットから車で約2時間30分 この写真の記事を見る ≫

13.ビマー・シンクホール

13.ビマー・シンクホール
Kaycom D

神秘のオアシスと砂漠巡りでオマーンの大自然を満喫!by Kaycom D

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国定公園内にある「ビマー・シンクホール」は、砂漠にぽっかり開いた穴に水が溜まってできた天然プール。長い歳月で石灰岩が浸食されてできた陥没穴で、幅40m、深さ20mほどのサイズです。太陽の光に照らされてターコイズブルーに光る水面が、乾き切った砂漠によく映え、爽快さを放っています。

プールに下りるための階段が設置されており、観光客も訪問しやすい環境。泉にはドクターフィッシュもいますよ!

<基本情報>
住所:Bimmah Sinkhole, Hawiyat Najm Park,
アクセス:マスカットから車で約1時間30分 この写真の記事を見る ≫

14.ワディ・バニ・ハリッド

14.ワディ・バニ・ハリッド
Aya Maria

中東オマーンの三大オアシスで、異国の大自然に触れる!by Aya Maria

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オマーン最大で最も有名なオアシスが「ワディ・バニ・ハリッド」。4WDの車でハードな道のりを越えて出会えるエメラルドグリーンの美しい泉です。周辺にはヤシの木が植っており、誰もがイメージするオアシスの光景を見せてくれます。

日帰り観光でピクニックをするのはもちろん、オアシスの景観を壊さぬように建てられたレストハウスやホステルがあるので、大自然の中の宿泊するのもいいでしょう。リフレッシュするには格好の場です。

<基本情報>
住所:Wadi Bani Khalid, Ibra,
アクセス:マスカットから車で約3時間 この写真の記事を見る ≫

15.ワヒバ砂漠

15.ワヒバ砂漠
Kaycom D

神秘のオアシスと砂漠巡りでオマーンの大自然を満喫!by Kaycom D

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オマーン東部の「ワヒバ砂漠」は、東西約80km、南北約180km、標高150mにも及ぶ広大なもの。遊牧民のベドウィンが暮らしており、参加するツアーによってはベドウィン族のテントを訪問できるものもあります。

砂丘の上に立つと、風紋が描かれた砂の世界がどこまでも続いているのがわかります。スケジュールが許せば、日の出や日の入りの時刻に訪れると、より幻想的な光景が見られるでしょう。うねる砂丘を4WDでドライブするアクティビティもスリル満点!ただし砂丘にタイヤの跡ができてしまうので、先に風紋の写真をたっぷり撮影しておくのがおすすめです。

<基本情報>
住所:Wahiba Sands, Bidiyah,
アクセス:マスカットから車で約2時間30分 この写真の記事を見る ≫

16.ルブアルハリ砂漠

16.ルブアルハリ砂漠

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サウジアラビア南部に広がる「ルブアルハリ砂漠」は、アラビア半島の1/3を占める砂漠。長年人が住んでおらず未開発のままでしたが、1948年に砂漠下に石油を発見。油田開発が進み、現在では世界最大の生産量を誇る地域となりました。

天然資源の宝庫でもありますが、果てしなく続く砂の海、大砂丘の美しさも見事。オマーンからルブアルハリ砂漠を訪れるツアーが催行されています。

<基本情報>
住所:Rub Al-Khali Sands,ドファール行政地区内,
アクセス:マスカットからサラーラまで飛行機で約1時間40分。サラーラからは車でルブアルハリ砂漠へ

オマーンの観光スポットはこれでキマリ!

壮麗な宮殿やモスク、尽きることのない砂漠、心身が潤うようなオアシスなど、オマーンは厳しくも美しい自然に触れられ、その環境下で育まれた文化もしっかり堪能できる観光地です。今回ご紹介しきれませんでしが、原風景が残る港町スール、きめ細かな砂のビーチを持つマグセイルなど、魅力的な観光スポットはまだまだあります。

現在、日本からオマーンへの直行便は就航していないため、ドバイやアブダビでトランジットして訪問する方法が一般的。時間に余裕があれば周辺国と合わせて旅をし、文化の違いを楽しむのもいいでしょう。

2025年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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