東アフリカに位置するタンザニアは、桁違いの大自然に没入できる場所。日本の2.5倍ほどある国土にあるのは、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ、インド洋に浮かぶ美しいザンジバル島、そして動物の宝庫と言える数々の国立公園や自然保護区!公園内のロッジに宿泊しながらダイナミックな動物観察を行うサファリツアーが、旅のメインにもなります。現在、法律上の首都はドドマですが、主要都市は旧首都ダルエスサラーム。アフリカ大陸の中で随一治安が良いと言われている国です。
今回はトラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、タンザニアのおすすめ観光スポットをご紹介します。
世界で最も野生動物が密集しており、世界遺産にも登録されている「セレンゲティ国立公園」。自然の豊かさから“最後の楽園”とも呼ばれています。公園と言っても、その広さは四国の面積ほど。“セレンゲティ”とはマサイ族の言葉で“果てしなく広がる平原”を意味し、その名の通り広大な自然の中に約300万頭を越える大型動物が暮らしています。
ここでは子供から年配のツーリストまで、サファリ体験を楽しむことができます。お目当てとなるのが、ヌーやシマウマの大移動!その躍動感はここでしか味わえないもの。ネコ科の動物との遭遇率の高さ、野生動物との距離の近さも素晴らしく、動物たち本来の生態を間近で見ることができます。
<基本情報>
住所:Serengeti National Park,
アクセス:アルーシャ空港から小型飛行機で国立公園内の着陸ポイント(7カ所あり、ツアーによって異なる)まで1〜5時間。車の場合は、アルーシャから約8時間
公式サイト(外部リンク)
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セレンゲティ国立公園に隣接しており、セットで訪れることが多い「ンゴロンゴロ自然保護区」。とっても言いにくい名前ですが、“ンゴロンゴロ”とは“巨大な穴”という意味。大きなカルデラ(クレーター)があり、その内側は1年中水と草が豊富。厳しい環境下でのカルデラ内は動物たちのまさにオアシスで、クロサイなど絶滅危惧種を含む約25,000種類もの動物が生息しています。
カルデラの縁は高さ600mもあるため、ほとんどの動物が外に出ることができません。そのため、カルデラ内で一つの生態系が完結しており、巨大な天然の動物園のようになっています。
<基本情報>
住所:Ngorongoro Crater, Arusha
アクセス:アルーシャから車で約3時間
公式サイト(外部リンク)
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「キリマンジャロ」は標高5895m、アフリカ大陸最高峰の山。標高が高いため、麓では鬱蒼としたジャングルを歩み、中腹の草原を抜けると、頂上の氷河が出迎えてくれるといったドラマティックな登山ができます。富士山とは比べものにならないハードな道のりですが、登山のプロじゃなくても登ることは可能。
登山道は全部で6つ。そのうち初心者の9割が登るというのがマラング・ルートですが、かかる時間は最短でも4泊5日。時間と体力を費やしてやっと目にできるご来光は、言葉にならないほど感動的!登頂する際は、準備と計画をしっかり行った上で挑みましょう。
<基本情報>
アクセス:キリマンジャロ空港からキリマンジャロ国立公園まで車で約1時間。ダルエスサラームからバスを利用する場合、登山の基点となるモシまで約9時間
公式サイト(外部リンク)
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タンザニア北部の「マニャーラ湖国立公園」は、南北に縦断する大きな谷に雨や地下水が溜まってできた湖を取り囲む保護区。湖水はアルカリ性で、周辺にはバラエティ豊かな生物が暮らしています。目玉となるのは、アフリカ最大級のゾウのコロニーと水辺で見られるフラミンゴの大群。
ここでもサファリツアーが開催されているので、ダイナミックな動物たちの営みを目にすることができます。
<基本情報>
住所:Lake Manyara
アクセス:アルーシャから車で約2時間
公式サイト(外部リンク)
「アル—シャ国立公園」は比較的穏やかな動物が多い場所。他の国立公園では車でのサファリ体験が一般的ですが、ここでは車を降りて自分で歩ける場所もあります。
アクセスがしやすく、比較的コンパクトな国立公園ですが、その全体像も目を見張るもの。モメラ湖と4500m以上あるメルー山が織りなす景色は実に見事です。動物だけでなく景観も丸ごと堪能できる穴場のスポットです。
<基本情報>
住所:Arusha National Park
アクセス:キリマンジャロ国際空港から車で約1時間
公式サイト(外部リンク)
世界遺産にも登録されている「ニエレレ国立公園」は、広大な低湿地、サバンナから成る動物の宝庫。草食動物から捕食動物までたっぷり見ることができ、乾季でも枯れることのないルフィジ川ではカバの群れを目にすることもできます。
車でのサファリ体験のほか、ボートや徒歩で見学することも可能。自分の足で歩くことで、茂みの感触、動物の視線、音や香りをよりダイレクトに感じることができるでしょう。
<基本情報>
住所:Nyerere National Park
アクセス:ダルエスサラームから車で約5時間
公式サイト(外部リンク)
セレンゲティに次ぐ規模を誇る「ルアハ国立公園」。動物の多様性が豊かと言われており、ほとんどの大型哺乳類が生息しています。またライオンやヒョウ、チータといった人気の捕食動物の観察率も高いとのこと。鳥類も多く、その数は約500種。鮮やかな鳥たちがアフリカの空を彩ります。
平原、丘陵、そして曲がりくねった川が揃う優れた地形は、動物たちに住処を与えると共に、抑揚のある景色も見せてくれます。
<基本情報>
住所:Ruaha National Park
アクセス:ダルエスサラームから車で約10時間
公式サイト(外部リンク)
アフリカ大陸の重要な中継貿易地として栄えてきた「ザンジバル」。タンザニアの沖合に浮かぶ島々の総称です。10世紀頃からアラブの商人が定住し、香辛料や象牙などを中心に取引が行われていました。19世紀頃にはプランテーションの労働力目的に奴隷売買の拠点へと転向。
透き通ったインド洋の海、白い砂浜が続くザンジバルの景色は、複雑な歴史があったとは信じ難いほどに美しいもの。今はリゾート地として穏やかな時間が流れています。ちなみにイギリスのロックバンド、QUEENのフレディ・マーキュリーがザンジバル生まれでです。
<基本情報>
住所:Zanzibar, Tanzania
アクセス:ダルエスサラームからフェリーで約1時間半。アルーシャからは飛行機で約1時間半
ザンジバルの中心にある世界遺産の街「ストーンタウン」は、高級ホテルが建ち並ぶ賑やかなエリア。奴隷時代の家々が残っていますが、土台や壁にサンゴの石を使用したことから、この名前が付いたと言われています。オマーンやポルトガルなどのに支配されていた過去があり、当時の宮殿なども街に点在しています。
遺跡を巡れるほか、おしゃれなショップや雑貨屋がたくさんあり、ショッピングを楽しむこともできる街。ナチュラルコスメ、スパイス、ブティックなどが並び、お土産や道中で使用できるようなものまで揃えられます。
<基本情報>
住所:Stone Town, Zanjibar
アクセス:ザンジバル国際空港から車で約8分
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ザンジバルのウングジャ島北端にある「ヌングイビーチ」。かつては漁業や小舟の製造が盛んに行われていた場所ですが、1990年代からは開発が進み、観光地として発展。ビーチ沿いにホテルやレストランが新設され、一大リゾート地となりました。
海の透明度が高く、シュノーケリングやダイビングを満喫することも可能。ウミガメを保護する水族館もあり、餌やりやラグーン内で一緒に泳ぐこともできます。
<基本情報>
住所:Nungwi Beach, Zanjibar
アクセス:ストーンタウンから車で約1時間45分
現在、日本からタンザニアへの直行便は就航していません。ドバイ、カタール、トルコなどで乗り継ぐことになりますが、所要時間は片道約15〜20時間。1週間以上の旅程で組まないと、移動だけの旅になってしまいます。また、日本からタンザニアへ渡航する際、必須の予防接種はありません。しかし、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病など推奨される予防接種があります。安心して観光に集中するためには検討してもいいですね。
サファリ体験ができる場所がたくさんあり、どの公園を訪れていいか迷うところですが、この動物に会いたい、こんな景色が見たい!という気持ちを大切に選んでみてはいかがでしょう?求めていたものを実際に目にできたときの感動は一入です。
2025年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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