国際色豊かな街の風景とともに、豊かな自然とおだやかな海に囲まれた長崎・佐世保。ハウステンボスのイルミネーションが近年話題となっていますが、他にもあまり知られていない美しい癒しの風景がたくさん楽しめる街なんです。
今回はトラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、佐世保に行ったらぜひ訪れてほしい、おすすめスポットをご紹介します。
テーマパークとしては日本一の広さを持つ、言わずと知れた有名スポット「ハウステンボス」。お城や塔、運河などヨーロッパの街並みを再現した園内には、四季折々の花々が一年中咲き誇ります。
夜のイルミネーションやプロジェクションマッピングはその美しさと迫力で大人気。アトラクションやショー、ホテルなども充実しており、1日では楽しみ尽くせないほど魅力たっぷり。長崎を代表する観光スポットです。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
電話番号:0570-064-110
アクセス:
長崎空港から高速船またはバスで約50分
東そのぎICから車で約25分
佐世保大塔ICから車で約10分
公式サイト(外部リンク)
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佐世保市と平戸市にかけての北松浦半島西岸に連なるリアス式海岸の群島「九十九島(くじゅうくしま)」。実際の島の数は208。その密度は日本一と言われていて、全域が西海国立公園に指定されています。九州本土西端の地なので、午前中には深い青色、夕刻には真珠の養殖筏が浮かぶ金色の海が眼に沁みます。
遊覧船に乗って海からの眺めを楽しむもよし、展望台からの景色を楽しむもよし。佐世保市には“弓張岳展望台”や“展海峰”をはじめとする8か所の展望台があり、「九十九島」の美しい島並みから佐世保市内まで、360度の大パノラマを望む“九十九島八景”が堪能できます。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市
アクセス:
佐世保駅から車で約10分
佐世保中央ICから車で約7分
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「九十九島パールシーリゾート」の遊覧船で西海国立公園を巡ろう!by Lily T
JR佐世保駅からバスでアクセス可能な「九十九島パールシーリゾート」は、“九十九島”を堪能できるシーサイドリゾート。水族館“海きらら”やシーカヤック、ご当地グルメの“佐世保バーガー”や“あごラーメン”を味わえるレストランなど、アクティビティ施設やショップが集まっています。
その中でも、おすすめは遊覧船での“九十九島”巡り。遊覧船“パールクィーン”は真珠のような白い船体が特徴で、船内はバリアフリー構造。最終出航は15時頃ですが、夏季には幻想的なサンセットクルーズが運航されることも。美しい島々と夕陽が織り成す眺めは必見です。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市鹿子前町1008番地
電話番号:0956-28-4187
アクセス:「佐世保駅前」バス停から約20〜25分
公式サイト(外部リンク)
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九十九島を望む“九十九島八景”で絶対に外すことができない観光スポットと言えば、こちらの「展海峰」です。俵ケ浦半島の山上にあり、北西方向にとりわけ美しい島々が集まる“南九十九島”の絶景を望むことができます。展望台に立って実際にこの景色を目の前にすれば感動すること間違いなし!立派な展望台からは、船越地区、佐世保市街地などもよく見えます。
綺麗に整備された公園内にあり、駐車場はもちろんトイレや売店も完備。ドライブ途中に立ち寄ってひと休みもおすすめです。3月下旬〜4月上旬は菜の花、10月上旬〜10月中旬はコスモスが咲くことでも知られる人気のスポットで、さらにはヤギが放牧されていることもあります。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市下船越町399
電話番号:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
アクセス:
佐世保中央ICから車で約20分
佐世保駅前からバスで約40分
公式サイト(外部リンク)
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「弓張岳展望台」は“展海峰”と並び、“九十九島”周辺で有名な展望台です。市街地のすぐ北西、弓張岳の山頂にあり、言わば佐世保の街の裏山的なところに位置するため、古くから現在に至るまで、長らく“九十九島”を望む絶景展望台として愛されてきました。
こちらの弓張岳展望台のおすすめポイントは、やはり佐世保の街並みと美しい九十九島が織り成す絶景を楽しめること!明治の時代より軍港として開かれた“佐世保港”と、その名残を引き継いで、戦後設置された米海軍及び海上自衛隊の“佐世保基地”の様子を山の上から眺めることができます。佐世保駅から路線バスが走っており、公共交通機関で気軽に訪れることができるのも嬉しいポイントです。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市小野町
電話番号:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
アクセス:佐世保駅前からバスで約25分
公式サイト(外部リンク)
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ペンギンがビュンビュン飛ぶ!長崎・九十九島の「森きらら」by 東郷 カオル
美しい島々が浮かぶ“九十九島”には、「森きらら」の愛称で親しまれる西海国立公園九十九島動植物園があります。チーターやクマなど45種173点の動物と、バラや桜など時期によって見頃が異なる1,400種9,000点もの植物が展示された、動植物園です。
そんな「森きらら」で人気を集めているのは、日本最大の天井水槽を完備する“ペンギン館”。水深の違う極浅水槽と深水槽を兼ね備え、あらゆる角度からペンギンの魅力に迫ることができます。キリンへのエサやりをはじめとする体験プログラムも充実しており、四季折々の花木に包まれながら、さまざまな動物たちの姿を見ることができる、子どもから大人まで楽しめるスポットです。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市船越町2172番地
電話番号:0956-28-0011
アクセス:JR佐世保駅からバスで約25分
公式サイト(外部リンク)
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標高191mの石岳頂上にある「石岳展望台」は、佐世保市内と青い海、そしてそこに浮かぶ“九十九島”の美しい島並みが、360度の大パノラマで一望できる場所。ハリウッド映画『ラストサムライ』の撮影にも使われました。バス停や駐車場から展望台までは、徒歩で木々の小道を抜けていく必要があります。
木々の小道を抜け、螺旋階段を上った先にある「石岳展望台」からは、疲れが一気に吹き飛ぶほどの雄大な眺めが広がっています。途中の展望台では、“相浦富士”と言われる愛宕山も見ることができますよ。ベンチが用意されているので、絶景を堪能しながらひと休みしてみてください。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市船越町2277
電話番号:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
アクセス:
JR佐世保駅から車で約15分
佐世保駅前からバスで約30分
公式サイト(外部リンク)
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「長串山(なぐしやま)公園」は、佐世保市の中心街より車で約50分、標高234mの長串山一帯に整備された市民の憩いの場です。毎年4月〜5月にかけては、園内に植えられた10万本ものツツジが一斉に花開き、まるでピンクの絨毯のように辺り一帯を埋め尽くす“つつじまつり”が開催されます。
他にも全長100mのローラー滑り台やキャンプ場なども整備されている「長串山公園」は、子連れファミリーにも人気のスポット。また、「長串山公園」の山頂付近からは、“北九十九島”の主要な島々はもちろんのこと、対岸に浮かぶ平戸島までをはっきりと見渡すことができます。“九十九島八景”にも選ばれているその眺めを堪能してみてください。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市鹿町町長串174-12
電話番号:0956-77-4111
営業時間:9:00〜18:00 ※入場17:00まで
アクセス:
佐々ICより車で約30分
佐世保駅前からバスで約90分
公式サイト(外部リンク)
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長崎佐世保でまち歩き、ツアー参加で極秘エリアや海軍カレーをby 塚本 隆司
1889年に佐世保鎮守府が開庁され、急速に海軍の街へと発展した歴史をもつ佐世保市。佐世保湾は三方を山に囲まれているので守りやすく、水の確保が容易で、後背地に開発の余地があるという新たな軍港地の要件を満たしていたのです。そんな軍港都市・佐世保の歴史が感じられるスポットといえば「佐世保港」。
大正時代に設置された貴重な現役クレーン“SSK250トンクレーン”や大和型戦艦の整備修理用ドッグ、海上自衛隊の艦艇などがある港はJR佐世保駅から徒歩5分と、アクセスも良好。周辺にはフォトスポットの“SASEBO”モニュメントや、ショッピングモール“させぼ五番街”もあり、散策が楽しめます。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市
電話番号:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
アクセス:JR佐世保駅から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
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平戸松浦藩主の祈願寺として、400年以上の歴史をもつ「寿福寺(じゅふくじ)」。子どもたちと遊ぶのを好んでいたという水掛地蔵尊が祀られています。春には桜が咲き誇る美しい散歩道を歩いて参道へ向かってみましょう。
寿福寺を有名にしている眺めといえば、初夏の“逆さ新緑”と、11月の“逆さ紅葉”です。広間の畳をアクリル板に張り替えることで、まるで水鏡のように庭園の赤や緑が一面に広がる光景は、絵のように優美。期間限定なので、ぜひお見逃しなく!
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市江迎町長坂276
電話番号:0956-65-2040
アクセス:
佐々ICから車で約20分
松浦鉄道「江迎鹿町駅」から徒歩10分
公式サイト(外部リンク)
どうやって歩けと?佐世保の住宅地内の史跡「泉福寺洞窟」が色々と奥深いby かのえ かな
佐世保市の住宅地にひっそりとある「泉福寺洞窟(せんぷくじどうくつ)」。実は世界の歴史をぬり変える大発見とも言われた土器が発見された場所なんです。なんと発見したのは地元の中学生。平安時代や弥生時代、縄文時代の石器や土器と一緒に出土したのが、“豆粒文(とうりゅうもん)土器”です。
今から1万2千年以上も前、新石器時代のものであることが明らかになり、それまでの最古の土器の位置づけを変えることになったそう。そんな“豆粒文(とうりゅうもん)土器”は、現在国の重要文化財に指定されています。木々に囲まれ、木漏れ日が差し込む洞窟は、どこか神秘的な雰囲気。観光客も少なく、まさに奇跡ともいえる空間に浸ることができます。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市瀬戸越1-1571
電話番号:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
アクセス:松浦鉄道「泉福寺駅」から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
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「世知原の石橋群」は、アーチ橋16橋、一枚岩橋1基をあわせた17基の石橋のこと。かつて炭鉱の街として栄えた佐世保市世知原(せちばる)町の佐々川上流域に、伝統的な技法を使って炭鉱運搬のための強い橋として造られたもので、今もなお現役として人々に利用されています。
炭鉱の街のノスタルジックな面影と、素晴らしい技法の建築美を感じながら橋をめぐる散策コースを楽しむことができ、新たな観光スポットとして注目されています。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市吉井町直谷〜世知原町槍巻などに点在
電話番号:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
アクセス:佐世保駅からバスで約50分
公式サイト(外部リンク)
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九十九島のうちのひとつである「黒島」は、佐世保市相浦港からフェリーで約50分。1日あれば徒歩で一周できるほど小さな島ながら、島のシンボルである“黒島天主堂”を含む黒島の集落は世界文化遺産に登録され、国の重要文化財にも指定されています。
「黒島」とは“クルス(十字架)の島”が名前の由来と語られている一方で、海上から見た際に樹木が密生しており黒く見えたことが由来とも言われているほど自然豊かな島。希少野生生物も多く生息する場所とされています。海水のニガリで固めた独特の風味と硬さが特徴の“黒島とうふ”も有名。自然の癒しと、キリシタンの荘厳さが感じられるスポットです。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市黒島町3333
アクセス:佐世保市相浦港からフェリーで約50分
公式サイト(外部リンク)
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長崎佐世保でまち歩き、ツアー参加で極秘エリアや海軍カレーをby 塚本 隆司
「海上自衛隊佐世保史料館(セイルタワー)」は、旧日本海軍や海上自衛隊の軌跡を紹介する7階建ての史料館。海軍士官の集会所や宿泊所として使われた“佐世保水交社”の建物の一部を修復・再利用し、新館を増築した無料の見学施設です。7階の展望ロビーからは佐世保の眺めを楽しめるほか、1階ロビーには売店もあり、海上自衛隊ならではのグッズが並んでいます。
1〜6階には、日清日露戦争時の実物展示など、貴重な展示品がずらり。船の操舵(そうだ)体験が楽しめる操艦シミュレータや、艦船模型など、子どもが思わず夢中になるような展示も。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市上町8-1
電話番号:0956-22-3040
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:毎月第3木曜日、年末年始(12月28日〜1月4日)
アクセス:
JR佐世保駅からタクシーで約10分
佐世保中央ICから車で約2分
公式サイト(外部リンク)
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美しき磁器の世界へ、長崎県三川内「三川内焼」の魅力に迫る旅by 塚本 隆司
“三川内(みかわち)焼”とは、佐世保市の南東に位置する三川内地域で焼かれた磁器のこと。平戸藩松浦家が将軍家への献上品や贈答品を製作するときの御用窯として発展した“三川内焼”は、透きとおるような白磁に青い呉須絵の美しさと巧みな細工が魅力。
「三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)」では、江戸時代から昭和に作られた名品と現代の陶工が生みだす作品の数々が展示されているほか、楽焼(絵付け)や透かし彫り体験もできます。
<基本情報>
住所:長崎県佐世保市三川内本町343
電話番号:0956-30-8080
営業時間:9:00〜17:00
休館日:年末年始(12月29日〜1月3日)
アクセス:三川内ICから車で約5分
公式サイト(外部リンク)
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様々な顔を持つ、魅力あふれる街・佐世保。ファミリーや仲間同士での1泊2日旅行ならば1日をハウステンボス、もう1日で九十九島と市内中心をまわると良いでしょう。カップルや一人旅、女子旅ならば、レンタカーやバスで観光スポットをまわり、夜にハウステンボスのイルミネーションで締めくくるのもおすすめ。
自然と美しい魅力がいっぱいの佐世保で、癒しの旅をぜひ楽しんでくださいね。
(文:トラベルjp 編集部 佐藤)
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